China Defends Deployment of Anti-Ship Missiles to South China Sea Island
By: Sam LaGrone
March 30, 2016 6:37 PM • Updated: March 31, 2016 7:08 AM
人民解放軍のY-62ミサイルがウッディ島から発射されたと中国語インターネットサイトAlert 5が先週伝えている。
中国外務省は30日付の声明で南シナ海ウッディ島への対艦巡航ミサイル配備を正当化している。
- 「中国が防衛装備を自国領土内に配備するのは正当かつ妥当な行為」と外務省報道官洪磊は述べている。「いわゆる軍事化とは無関係だ」
- 複数西側報道機関が先週に中国がYJ-62巡航ミサイルをウッディ島から発射したとの中国インターネット記事を紹介していた。
- ウッディ島はヴィエトナム沖のパラセル諸島の一部で中国が1970年代から実効支配している。ここ数か月のうちに中国はこれまでより強力な軍事装備を搬入している。
- 2月には中国がHQ-9対空ミサイル部隊をウッディ島に配備したとの報道が入ってきた。米軍が航行の自由作戦(FON op)を付近のトライトン島で実施した直後のことだ。
- 今度は中国外務省が西沙諸島(パラセル諸島の中国名称)に軍事装備持ち込みを認め、自衛用のミサイルであり、主権の一部だと主張しているわけだ。
- 中国の動きを注視する専門家には今回のミサイル搬入は特に大きな驚きを呼んでいない。
- 「HQ-9配備の際はウッディ島への強力な装備で初の持ち込みで注目を集めたが、YJ-62は二番目で対艦攻撃能力は対空用HQ-9を補完する意味を持つ」とクリス・カールソン退役米海軍大佐・海軍関係アナリストはUSNI Newsに解説している。
- 開戦となれば、各島の固定装備はミサイルの格好の標的になるが、平時には近隣国や米軍作戦へにらみを効かせる効果があるとブライアン・クラーク(戦略予算評価センターCSBAの海軍アナリスト)はUSNI Newsに解説している。
- 「有事には各島の防御は困難だが平時には米軍作戦を制約する効果を生み、開戦となれば米軍部隊への奇襲攻撃が可能だろう」「もし米軍が(フィリピンの)パラワンに同様の装備を配備すれば、中国軍の作戦に同じ効果を加えることができる」
- そこでフィリピンに近いスプラトリー諸島の人工島へも攻撃兵器を配備するのではとの懸念がある。
- 「パラセル諸島はスプラトリーでの動きの予兆になりそうだ。中国政府はメッセージを送っているつもりで米政府が無視すればスプラトリーに装備を展開『せざるを得なくなる』というのだろう」とアンドリュー・エリクソン米海軍大学校中国海事研究所教授はUSNI Newsに30日語っている。
- これまで一年半にわたり中国はスプラトリー諸島の埋め立て工事を活発に行っており、軍用装備の配備が可能な施設の建設が進んでいる。■
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