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★米海軍で深刻な情報漏えい発覚。電子情報収集関連で現役少佐を訴追 中国の影



本件はまだ詳細は不明ですが、中国が西側に対して展開している広範囲なスパイ活動の氷山の一角であるのはあきらかでしょう。どの情報が流れたのか、流れていないのかが今後判明すれば米軍のISR活動に大きな影響が出そうですね。

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U.S. Naval Flight Officer Lt. Cmdr. Edward Lin Accused of Giving U.S. Secrets to China

By: Sam LaGrone
April 10, 2016 3:13 PM • Updated: April 10, 2016 9:46 PM

Lt. Cmdr. Edward Lin
エドワード・リン少佐


情報収集活動で経験が豊かな米海軍の飛行士官が機密情報を中国へ手渡して海軍内部で訴追されていることがわかった。

  1. エドワード・C・リン少佐は海軍で最大機密度の情報収集機に搭乗した経験を有するが、スパイ活動他の容疑でノーフォーク(ヴァージニア州)で先週金曜日統一軍事裁判法典第32条による予備審問を受けている。
  2. リン少佐は台湾生まれで米国へ移住した一家の出身で、通信情報収集の専門家としてロッキード・マーティンEP-3EアリエスIIで勤務していたことが複数の筋から判明した。詳しい筋によれば少佐が情報を渡した相手は中国だが詳細は証拠等が機密扱いのためほとんどわからない。
  3. 編集の入った訴追文書ではリン少佐が米国外に機密情報を許可なく持ち出し帰国後に旅行先について虚偽申告したと記されている。文書では少佐は二回にわたり情報を持ち出し、別に三回もスパイ活動を試みたとしている。
  4. 海外に機密情報を持ち出した罪に加え少佐は売春婦のパトロンになり、姦通したかどでも統一軍事法違犯で告発されている。.
  5. リン少佐は現在ノーフォークの哨戒偵察部隊付けとなっており、軍事法廷に先立ち身柄を8か月にわたり拘束されていると判明した。
  6. 2008年時点の帰化市民を取り扱った海軍の発表資料では「リンは14歳で台湾を離れ世界を半分移動する途中多数の国を通過した」と記している。
Then-Lt. Edward Lin speaking at 2008 U.S. naturalization ceremony in Hawaii. US Navy Photo
当時は大尉だったエドワード・リンが2008年ハワイでの帰化式典でスピーチをしている。US Navy Photo

  1. 少佐は中国語を不自由なくあやつり、ハワイにある第二特殊プロジェクト哨戒飛行隊「ウィザーズ」(VPU-2)に配属されEP-3Eに搭乗していた。同機は対潜哨戒用途のP-3Cオライオンと外観は似ているが、用途は電子信号を収集することにある。
  2. 米軍が敵対勢力になる可能性のある相手からどのように電子情報を集めているかはもっとも強固に守られた機密事項だ。米軍の情報収集方法が分かれば、相手方も対抗手段を講じられる。リン少佐はEP-3E搭乗の経験からこの重要情報を知っていた可能性がある。
  3. その他にもリン少佐は2012年から2014年にかけて議会連絡係として海軍次官補(財務出納担当)を補助している。
  4. 海軍の現役将兵による重大なスパイ活動としてはジョン・ウォーカー事件があった。海軍で18年間勤務する下士官潜水艦乗員が軍事機密をソ連に渡していたが、1985年に摘発されている。■


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