N. Korea: Sub-launched missile expands nuclear strike capability
By Kim Gamel
Stars and Stripes
Published: April 24, 2016
SEOUL, South Korea — 北朝鮮が4月23日土曜日、弾道ミサイル一発の潜水艦発射に成功し、核攻撃能力整備で大きな一歩をしるしたと発表した。
- 北朝鮮が初のSLBM発射に成功したとすれば、憂慮すべき出来事である。潜水艦発射ミサイルは探知が難しく迎撃が困難だからだ。
- 報道はテストの日付を伝えていないが、米韓関係者は土曜日に北朝鮮東海岸での発射を探知し、韓国統合参謀本部はミサイルは20マイルしか飛翔していないと発表があり、成功の尺度たる190マイルには達しなかった。米戦略軍は北朝鮮ミサイルの発射を同日探知したが、「北米への脅威ではない」と強調している。
- 韓国軍は警戒態勢を高めており、北朝鮮が五回目の核実験を実施するとみている。米国、韓国、日本は制裁措置の強化で合意しており、北朝鮮が挑発をさらに行えば過去20年で最大規模の制裁を受ける。
- 国務省報道官ジョン・カービーは今回のミサイル発射は国連安全保障理事会決議の「あからさまな違反」だと論評。「北朝鮮には不安定な状況を作らないよう自制を求める」と声明を発表した。
- 今回の対応措置として米国は国連行事でニューヨーク滞在中の北朝鮮外相リ・スンヨンの米国内移動を制限するとAP通信が伝えている。
- 韓国政府はミサイル発射を強く非難し、「あからさまな挑発行為であり、相応の対応をする」と聯合通信が伝えている。報道では韓国政府は各国と協議を開始し、国連安全保障理事会の前に本件を取り上げるとしている。
- アナリストの多くが金正恩は核実験に間もなく踏み切り、来月の朝鮮労働党大会に向け権力基盤強化に利用すると予測する。党大会はこの30年開かれていない。
- 北朝鮮の国営朝鮮中央通信KCNAによれば金はミサイル発射を視察し、その後北朝鮮は「強力な核攻撃手段を複数手に入れた」と宣言し、今回のテストで「朝鮮独自の水中ミサイル発射システムの信頼度を完全に確認でき、技術要求水準を完璧に満たしている」とし、北朝鮮軍は「南朝鮮のかいらい軍および米帝国主義者の背中をいつでも刺すことができる」という。
- 米関係者は今回の発射テストは潜水艦発射の信頼度を示すものと述べた。潜水艦発射に成功したとの発表が昨年もあったが、写真から水中発射台からの発射と判明している。今回の公表映像ではミサイルが潜水艦の発射管から飛び出している状況が写っている。
- 北朝鮮外相は土曜日のAP取材で核実験を中止する用意はあるが、米国が毎年実施している韓国との軍事演習を中止した場合に限ると述べている。また北朝鮮は国際制裁に屈しないとも発言している。
- 北朝鮮は米韓軍事演習は北侵攻の予行演習と受け止め、同様の提案を過去にも行っているが、米政府は北に交渉の前に核兵器開発を断念するよう求めている。
- 北朝鮮がミサイル発射数回に踏み切り、四回目の核実験を1月6日に強行した後戦時のような発言を繰り返して緊張が高まっており、その後長距離ロケット発射もしたことが国連制裁の追加につながった。
- その後、北朝鮮は米大陸部まで到達可能な核ミサイル開発で進展したとし、核弾頭の小型化、大気圏再突入の際に核弾頭を保護する技術も確立したとも発表している。
- また固形燃料式のロケットエンジンのテストに成功し、移動発射台からのミサイル発射で液体燃料式よりも迅速に発射できると発表した。土曜日のミサイルは固形燃料式と述べている。■
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