F-117Aはまだ保存していたのですね。技術が進んで同機は陳腐化してしまったとはいえ、廃棄するのはもったいないと議会が保存させていたのですが、さすがに保存の意味がなくなったと認めざるを得なくなったのでしょう。歴史に残る機体ですから数機は保存してもらいたいものです。
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Congress appears ready to let the Lockheed F-117A Nighthawk go
27 APRIL, 2016
BY: JAMES DREW
WASHINGTON DC
下院軍事委員会が米空軍にロッキード。マーティンF-117Aナイトホークの廃棄処分を許す措置を検討していることが分かった。
- 同機は公式に空軍から2008年4月をもって退役しているのだが、議会の要求で全機モスボール保存されており、現在も「将来必要となった場合に復帰できる」状態を維持している。
- 各機はネリス空軍基地(ネヴァダ)のトノパ射爆場(別名エリア51)で特別に空調された格納庫内に保存されている。2008年以降も同型機が飛行している姿を目撃されており、空中給油もしていたという。
- 米軍ステルス機の出発点となった同機は「絶望のダイヤモンド」の形状が特徴的で、1981年初飛行だが1988年までその存在は秘密にされてきた。
- ロッキードのスカンクワークスが1990年までに計59機を製造したが、ステルス技術とともに敵のレーダー装備も急速に進歩し、低視認性で進歩したロッキードF-22、ノースロップグラマンB-2、さらにF-35やB-21が登場している。
- F-117A保存条項が成立して10年が経過し、米議会も同期をアリゾナの航空宇宙機材保守再生施設への移動を認めるようだ。施設内で各機は分解されるが、貴重な一部部品がリサイクルされる可能性は低い。
- F-117では砂漠の嵐作戦の記憶が一番鮮明だろう。このとき初めてステルス機を本格的に投入した。同作戦ではF-117は合計1,299ソーティーをこなし、作戦成功率は80%で機体喪失あるいは大きな被害は一件もなかった。ジェネラルエレクトリックF404双発で亜音速飛行するF-117の主要兵装は機体内部に搭載したレーザー誘導ペイヴウェイ爆弾で1991年のイラクでは9,300発以上が投下されている。■
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