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歴史に残る機体12 ダグラス A-3ホエール

This ‘Whale’ saved 700 planes during the Vietnam War By Harold Hutchison Nov 17, 2016 6:55:54 am http://www.wearethemighty.com/articles/a3-skywarrior-saved-700-planes-in-vietnam-war 歴史愛好家がヴィエトナム戦当時の米海軍機を話題にするとF-4ファントムが中心になる。各軍が共用した同機は海軍でエース2名を生み出した。ランドール・「デューク」・カニンガムとウィリー・ドリスコルだ。そしてもちろんA-6イントルーダーがある。同機は小説で映画化された「Flight of the Intruder」(邦題イントルーダー 怒りの翼)でも有名だ。 だがもっと注目されて然るべき一機がある。 RA-3Bスカイウォリアー、カモフラージュ塗装で搭載可能な各種偵察装備を展示している。(Photo from Wikimedia Commons) それはダグラスA-3スカイウォリアーで機体の大きさから別名「ホエール」と呼ばれる。たしかに大きな機体で全長76フィート、翼幅72フィートで最大離陸重量は82千ポンドにのぼった。最大航続距離は2,100マイルでペイロード12,800ポンドを搭載した。 当初こそ爆撃任務をこなしたが、スカイウォリアーがその名を輝かせたのは電子戦と空中給油で、海軍は85機をKA-3B給油機に改装し、うち34機にはジャミングポッドを搭載しEKA-3Bとした。 空中給油中のKA-3B. (Photo from Wikimedia) 給油機として空母航空隊各機に燃料を補給しただけでなく、敵レーダーを妨害し、攻撃部隊の探知を遅らせる活躍もしている。 別にRA-3B偵察機も生まれ、ERA-3B電子アグレッサー機、EA-3B電子偵察機も加わった。 KA-3BとEKA-3Bは北ベトナム領土奥深くまで空爆部隊を送り込んだだけではない。各機は空母帰還用の燃料も補給し、対空兵器の損害を受けた機体も助けた。航空史家ジョー・ボーガーの算出では海軍・海兵隊所属機700機以上がホエールの空中給油で救われている。 この数字は大きな意味がある。EB-66

11月21日のヘッドラインニュース

11月21日のヘッドラインニュース スペイン向けA400M初号機引き渡し スペイン空軍はA400M(MSN44号機)をセビリアの同機最終組み立てラインで11月17日に受領した。 https://airbusdefenceandspace.com/newsroom/news-and-features/airbus-defence-and-space-delivers-first-a400m-to-spain/ 中国が海外基地確保に意欲、しかし莫大な企業部門負債が世界経済に脅威 米中委員会が議会向けにまとめた最新年次報告書があきらかになった。負債の拡大で国家財政がピンチになりそう。特に企業部門の負債合計はGDP比169パーセントに達しており、世界経済にも脅威となる。一方でジブチに加え東アフリカ沿岸国やモルディブで基地の確保を目指している。 http://breakingdefense.com/2016/11/china-likely-to-seek-more-foreign-bases-troubling-debt-cited-by-us-china-commission/ 英空軍:10億ドルでプレデターBを導入 英国は空軍向けにプレデターBを最大26機調達する。現行のMQ-9リーパーより高性能な成果を発揮することを期待。英軍名称はプロテクターとなる。そのほかAH-64アパッチ、P-8ポセイドンも英国に販売される。 http://www.defensenews.com/articles/uk-seek-1-billion-deal-for-remotely-piloted-aircraft ハリヤーとライトニングIIで近接航空支援に効果をあげるのはどちらか AV-8B+ はMk 82 500-ポンド爆弾14発、あるいはMk 84 2,000爆弾, CBU-87や CBU-100クラスター爆弾, AGM-65マーヴェリック対地攻撃ミサイル, GPS誘導方式JDAM、レーザー誘導爆弾を搭載できる。また25ミリGAU-12機関砲を内蔵し300発を発射可能。F-35BはJDAMは運用できるが、 2,000ポンド爆弾は使えない。 http://www.wearethemight

トランプ大統領は次期大統領専用機にどんな注文を出すのか

まあエアフォースワンはともかく、F-35と核攻撃兵力の整備でトランプ大統領がどんな判断をビジネス感覚で出してくるか注目されます。産軍複合体の後ろ盾なく当選できたので業界としても不安な面持ちであることは確かなようです。1月の大統領就任式までは観測がさかんになるでしょうね。自分のお金があると色々自由になっていいですね。747から派生したもう一つの重要機材E-4については後継機構想はまだ浮上していないようです。 We go to war so you don’t have to Will Trump Be Satisfied With Plans for a New Air Force One? President-elect likes luxury and has criticized plane maker Boeing by JOSEPH TREVITHICK https://warisboring.com/will-trump-be-satisfied-with-plans-for-a-new-air-force-one-a76ba3f77bd0#.6wvxlvdvc 大統領選で一年以上にわたりドナルド・トランプは米軍拡充を曖昧に語ってきた。トランプ政権が発足後に構想を現実にしていくと期待したい。 トランプは既存の国防事業で責任も引き継ぎ、その中に新型技術向上型エアフォースワンも含まれる。2016年1月に米空軍からボーイングに「大統領ミッション用の」747を3機製造する契約を交付したと発表があった。 空軍は新型機投入は2024年以降と見る。その時点でトランプが再選されていてもホワイトハウスの主でいられるのはわずかだろう。 そうなるとアメリカの新指導者が同機を利用することは少なくなる。トランプはエアライン経営に失敗したものの航空分野に熱意を持ち、なんでも「一番」がいいと公言するナルシストである。贅沢を好み、選挙期間中はボーイングに批判的だった。 ペンタゴンが大統領一行の移動用に専用機材を確保するのは1944年以来の伝統であり、大統領が搭乗した機材は「エアフォースワン」のコールサインとなる。 2016年現在、空軍にはボーイングVC-25Aが二機あり、747-200B旅客機を改造した各機は大統領移動用に待機し

11月20日 ヘッドライン

11月20日のヘッドライン パキスタンが核弾頭130発以上保有? アメリカ科学者連盟の最新推定ではパキスタンは核弾頭130発ないし140発をすでに保有しており、弾道ミサイル、巡航ミサイル、戦闘機により運用する体制ができているという。 http://fas.org/blogs/security/2016/11/pakistan-nuclear-infrastructure/ 国家情報長官にNSA長官が横滑りか . ドナルド・トランプは国家安全保障局長官マイク・ロジャース提督を次期国家情報長官に任命するとみられる。ウォールストリートジャーナルが18日に二名の消息筋からの情報として伝えた。 http://freebeacon.com/national-security/wsj-nsa-director-mike-rogers-top-candidate-dni-trump/ J-10女性パイロットを事故喪失した中国 11月12日の事故でJ-10操縦資格のある女性パイロット4名の一人が生命を奪われ、J-10の欠陥が疑われている。 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/deadly-accident-wont-ground-chinas-women-fighter-pilots-18464 ASWに無人水中グライダーを運用する米海軍 誘導ミサイル駆逐艦に搭載したグライダーは水中を移動し、水温・水圧等を観測させ、海洋中の複雑なモデルを推定する材料とする。これを対潜戦に活用するほか、機雷敷設にも使う。 https://news.usni.org/2016/11/16/navy-deploying-unmanned-gilders-destroyers#more-22530 F-35:開発段階を完了しないまま実戦配備へ F-35事業推進室は予算を節約するため実施中の開発段階からいきなり実戦配備させることにした模様。しかし同機を操縦する男女はこれで本当に大丈夫なのか。 https://warisboring.com/the-u-s-military-will-bring-f-35s-into-service-without-f

クウェート、カタール向け販売成立でボーイング戦闘機生産ラインは2020年代まで維持可能になった

ボーイングの粘り勝ちのようですが、商談の正否で生産ラインの維持がかかっていたので、神経をつかう場面が多数あったと想像できます。しかし生産ラインがまだあるのになぜ米空軍はF-15を発注しないのか不思議ですね。予算がない、の一点張りなのでしょうが。 Kuwait, Qatar Deals Move Forward, Likely Putting Boeing Fighter Jet Production Into the 2020s By: Valerie Insinna, November 17, 2016 http://www.defensenews.com/articles/kuwait-qatar-fighter-jet-deals-move-forward-likely-putting-boeing-fighter-jet-production-into-the-2020s WASHINGTON —米国務省が高性能ジェット戦闘機売却を承認し、クウェートにF/A-18E/Fスーパーホーネット40機、カタールにF-15QAが72機それぞれ販売できることになる。 両機種を製造するボーイングに大きな意味があり、生産ラインを2020年代まで維持できる見通しがついた。 この内クウェート案件は101億ドルでE型32機、F型8機のスーパーホーネットを売却する。販売にはF414-GE-400エンジン本体と予備部品、AN/APGアクティブ電子スキャンアレイ(AESA)レーダー及び兵装システムとして20ミリ機関砲、誘導ミサイル発射装置240式、AN/ALR-67(V)3レーダー警戒受信機45基、 AN/AAQ-33 SNIPER高性能照準ポッド12基、コンフォーマル燃料タンク8基を含む。また必要な支援・ロジスティック業務も含む。 カタール案件は211億ドルで機体と兵装システム以外に米国内における訓練、保全支援装備、ロジスティック支援も含む。同国はF-15とユーロファイター・タイフーンで検討していた。 国防安全保障協力庁から米議会に対し両案件の内容提示が11月17日になされたと国務省が報道発表した。政府側から議会に海外軍事販売案件を30日以前に通告する義務がある。議会が売却に反対した場合は案件を無効化するか修正する必要が生まれる。ただし

★決断の時迫る、米空軍F-15半数で大規模修理が必要、改修か廃棄か

いくら機体設計が優秀と言っても、機齡60年になる2040年代までF-15の現行機材が何機稼働可能なのでしょうか。であれば、F-35調達を削ってでもボーイングの既存生産ラインを稼働させて新造機を追加するほうがいいのではないでしょうか。ただ2040年代にドッグファイトそのものが存在するのかわかりませんね。 Decision Time: Half of US F-15s Need Overhauls — Or Retirement BY MARCUS WEISGERBER http://www.defenseone.com/technology/2016/11/decision-time-half-americas-f-15s-need-overhauls-or-retirement/133206/?oref=d-river WESTFIELD, Massachusetts — F-15Cイーグルの機体重量は16トンほどだが、推力47千ポンドで離陸するとまるで16オンスのように感じる。 わずか数秒で時速100マイルに達し、さらにその倍で地面から飛び上がるが、ジェイ・「ファット」・タルバート少佐は水平飛行のまま高度50フィートで加速する。「Gが来ますよ」と少佐は後席の筆者に警告をだして操縦桿を引いた。 アフターバーナー2つから雷鳴のような響きがニューイングランド上空に広がると機体は垂直飛行を開始する。高度計がストップウォッチのように回るが、タルバート少佐が6,000で止めて機体は左にロールし横滑りしながら水平になった。その後、右にロールし訓練空域に向かい、基本設計が1970年代で1985年製造だが今でも空戦能力があると実証する。 数百億ドルを投じてF-15のC型D型を近代化改装し電子装備を向上させるのが良いのか同じ予算なら新型機に使うのがいいのかで米空軍上層部が検討を迫られている。 「ミッションがなくなることはない」とピート・グリーン大佐、州軍第104戦闘機隊の副司令は語った。「航空優勢戦闘機の必要性は不変だ」 米空軍はF-15のC型D型をあと25年は稼働するとしている。(より新型のF-15Eストライクイーグル派生型はもっと長く供用の予定)だが想定以上の機数を退役させ整備費用を節約した分で新型機を調達す

11月19日ヘッドライン

11月19日のヘッドライン 中国がGX-6対潜哨戒機を公開 Y-8輸送機の派生型でP-3に相当する機体のようです。 http://alert5.com/2016/11/17/china-officially-unveils-gx-6-asw-aircraft-and-type-039c-submarine/#respond クウェート向け、カタール向け販売承認でボーイング戦闘機生産ラインは2020年以降も継続に 米国務省が承認したのはクウェート向け F/A-18E/F スーパーホーネット40機、カタール向けF-15QAが72機で総額300億ドル以上の大型商談になりました。F-15ラインがまだあるのなら米空軍も新型機を導入すればいいのにね。 http://www.defensenews.com/articles/kuwait-qatar-fighter-jet-deals-move-forward-likely-putting-boeing-fighter-jet-production-into-the-2020s 中国初の空母遼寧が実戦対応状態に 中国メディアが報じた。ゆくゆく J-15 戦闘機 Z-18AEWヘリ、 Z-9対潜ヘリの構成で20機程度を搭載する。 ただし排水量6万トンの遼寧だがまだ大規模な遠洋航海は行っていない。 http://www.janes.com/article/65539/china-s-first-aircraft-carrier-now-combat-ready-say-chinese-media 韓国THAAD配備先はゴルフコース 用地に上がったのはロッテ財閥所有のゴルフコースです。国防部は11月16日に取得契約を取り交わした。立地は韓国中央部の星州郡でロッテはかわりにソウル郊外の国有地を取得する。 http://english.yonhapnews.co.kr/northkorea/2016/11/16/0401000000AEN20161116003152315.html 脳の学習効果をスピードアップする方法をDARPAが開発中 装着ツールの作動を迅速化するなど研究の主眼はあくまで軍事活用を模索するも