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★米海軍の次期戦略ミサイル潜水艦コロンビア級はこんな姿になる

米ミサイル原潜は核抑止力の重要な要素で一度も居場所を探知されたことがないと言われています。その任務は重要ですが攻撃型潜水艦の乗員とは決定的にメンタリティが違うはずです。40年間も供用できるのであればいい買い物でしょうが、その裏にはこれまでの稼働実績からの原子炉関係の技術が相当進歩していることが伺えます。こればかりは日本にはほぼ永遠に手に入らない分野ですね。 Navy Builds New Nuclear Missile Submarine Tubes KRIS OSBORN Wednesday at 1:45 AM http://www.scout.com/military/warrior/story/1693291-most-read-2016-new-navy-columbia-submarines オハイオ級核ミサイル潜水艦の後継艦は2080年代まで供用される。その役目は米本土への大量第一撃核攻撃を未然に防止することにある。 海軍は新型核弾道ミサイル搭載潜水艦SSBNの初期建造と試作を開始しており、海中に大量の抑止力を展開し世界平和を維持する姿勢を堅持する。 オハイオ級後継艦(ORP)建造事業は2021年に建造開始の予定。要求性能・技術仕様の準備、初期試作作業はすでにジェネラル・ダイナミクスのエレクトリック・ボート事業部が着手している。 全長560フィートで16発のトライデントIID5ミサイルを搭載する44フィート長の発射管を備えたORPはステルスとハイテクの核抑止力として世界の海中で哨戒する設定だ。 「供用期間を42年に設定し、2080年代まで運用することで生存性が高く信頼性の高い抑止力が実現します」とデイヴィッド・ゴギンス大佐オハイオ級後継艦建造事業主管は2016年のScout Warrior取材に発言していた。 この新型潜水艦はコロンビア級と命名され一号艦は2028年に完成し、実戦哨戒航海は2031年に開始すると大佐は述べている。最終的に12隻を建造運用し、供用は2040年代から2080年代に及ぶ。 戦略核抑止体制の維持 海軍の説明ではオハイオ級後継艦の任務はあくまでも核抑止力だという。詳細設計は2017年に完了する予定だ。新型潜水艦は核戦争の場合に第二次攻撃(報復核攻撃

ヘッドラインニュース 1月11日(水)

1月11日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 米海軍が接近するイラン警備艇に威嚇射撃 米海軍駆逐艦がホルムズ海峡付近で接近するイラン高速艇に警告弾を発射した。1月8日のこと。USSマハンはイラン革命防衛隊と交信を試みたが返答はなかった。艦載ヘリコプターも飛行し発煙弾を投下した。イラン警備艇は800メートルまで近づいたという。イランと米海軍のにらみ合いはこれまでも発生している。 http://freebeacon.com/national-security/u-s-says-navy-ship-fired-warning-shots-iranian-vessels/ 超小型無人機の大量一括運用実証実験に成功 チャイナレイク上空を飛ぶ三機のスーパーホーネットが合計103機のPredix超小型UAVを放出する実証を昨年10月に行っていたことが国防総省から発表された。戦略性能整備室が海軍と協力して実施した。超小型UAVは群れを形成し、状況に応じ運用できる能力を実証した。Predixはマサチューセッツ工科大学が開発し、軍用投入を目指して改良が進んでいるが全て民生技術で構成している。 https://www.defense.gov/News/News-Releases/News-Release-View/Article/1044811/department-of-defense-announces-successful-micro-drone-demonstration パキスタンが潜水艦発射巡航ミサイルのテストに成功 1月9日インド洋でバブール-3SLCMの発射テストにパキスタンが成功した。「水中移動体」から発射したと発表があり同国が運用するアゴスタ級潜水艦を言及している。同ミサイルの射程は450キロ。軍の発表からは巡航ミサイルを核運用し抑止戦力として運用する方針が見えてくる。インドを標的にしパキスタンは中国と共同開発でAIP大気非依存動力を装備した新型Hangor級潜水艦を開発中だ。 http://www.reuters.com/article/us-pakistan-missiles-idUSKBN14T1EL 北朝鮮ICBMを迎撃するの

★★2017年は米空軍につらい年になりそう

本来ならトランプ政権で海軍と空軍は別格扱いとなり、実際に海軍は追い風を感じているようですが、空軍はビジネスマンのトランプから見ればあまりにもコストパフォーマンスが悪い実績しか目につかないのか当初から厳しい向かい風に直面しているようです。 2017 Forecast: Air Force Faces Intense Trump Scrutiny By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on January 06, 2017 at 11:18 AM http://breakingdefense.com/2017/01/2017-forecast-air-force-faces-intense-trump-scrutiny/ 空軍長官デボラ・リー・ジェイムズがマイノット空軍基地へICBM要員を訪ねた ARLINGTON: 米空軍が大統領に就任前のドナルド・トランプから激しく非難されている。2017年は空軍創立70周年だが、大統領に振り回される年になりそうだ。 退任が近づく空軍長官デボラ・リー・ジェイムズはロッキードF-35共用打撃戦闘機やボーイングのエアフォースワン案件への トランプの 介入に平静を装っているが、明らかに懸念している。 「気になるのは次期大統領が納税者のお金に焦点を合わせていることです」とジェイムズは任期中最後となる空軍協会講演で話している。「それ自体は大事なことだと思う。私自身も三年間同じ思いでやってきました」と長官就任後の姿勢を表現。空軍は「入隊隊員のA1C一等空兵」にさえコスト意識を植え付けようとしているという。 さらにジェイムズ長官は続けた。「普通と違う対応で事業を仕切ることができるのか確信がもてません。でもきっかけは費用面の管理であり、効率性であり、政府決定層の注意をひきつけることになるのでしょう」 長官が論じているのは空軍が費用削減と事業管理の両面で進展を示していることだ。司令部経費を一年で20%も削った事例もあり、通常なら5年もかかって当然の成果だ。また事業運営でも安定効果が現れている例としてトランプが目の敵にするF-35がある。 「費用管理で効率をあげていただくのはとても素晴らしいことですが、誰もが同じ思いなのです」とジェイムズ長官は続けた。「でもF-35の性能に関

1月10日(火)のヘッドラインニュース

1月10日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 英空軍がA400M保守管理をエアバスに504百万ドルで一括委託 A400Mアトラス輸送機部隊の維持は410百万ポンドでエアバス・スペースアンドディフェンスに委託する契約が1月5日にまとまった。英空軍が運用予定の22機が対象で契約期間は2026年までとなっている。今回は同社への随意契約だったが今後は競争入札方式に変更するという。同型機を導入する各国も同様の保守整備体制になるかは微妙だ。 http://www.defensenews.com/articles/uk-air-force-picks-airbus-to-support-a400m-fleet-in-500-million-deal オバマ政権最終年度で空爆合計26千回に オバマ政権が執務最終週に入るが、これまで頑なに地上部隊派遣を減らし、無人機等空爆を重視する政策で本当に米国に対する脅威が減ったのか疑問だ。その中で空爆回数は昨年だけで26,711回に及ぶとの試算が出てきた。対象7カ国でうち24千回以上がイラクとシリア向けで突出している。 http://www.defenseone.com/ideas/2017/01/how-many-airstrikes-did-us-forces-execute-2016/134365/?oref=d-river フィリピン:ロシアに同盟関係、保護役を期待 マニラに寄港したロシア艦船を視察したデュテルテ大統領が発言した。前日に駐比ロシア大使が両国関係の強化を期待する旨発言していた。大統領は4月にはモスクワを訪問する。今回のロシア艦寄港は海軍間交流の第一歩。米国都の歴史的関係を清算したいデュテルテは人権問題を理由に米国が武器販売を拒むとロシア、中国へ寄り添う発言を公然としてる。 http://freebeacon.com/national-security/duterte-hopes-russia-will-become-philippines-ally-protector/ 中国の新しいプロパガンダ放送はネットでも視聴可能 かつてのCCTV Newsが China Global Telev

★北朝鮮がICBMを完成する前に先制攻撃を実施すべきか

北朝鮮の思考は大戦中のわが国の国体護持と同一で、案外もろいものかもしれませんが、核兵器整備まで進むのはあらゆる国とって容認できるものではなく、イランと並んで頭の痛い問題でしょう。先制攻撃構想は単純な思考でしょうが、魅力があることも事実です。トランプ大統領がどう判断をするのかが見ものです。 Should Washington Strike North Korea's Dangerous ICBMs Before It's Too Late? Daniel R. DePetris January 7, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-skeptics/should-washington-strike-north-koreas-dangerous-icbms-before-18975 こんな仮定はどうだろう。北朝鮮の独裁者金正恩が朝鮮中央通信を通じいつもの調子で米国がいかに邪悪で嘘まみれかを罵詈雑言とりまぜて演説。20分後、初のICBM発射実験が最終段階に入ったと宣言し予定は一週間後と述べる。演説を受け米情報機関は北朝鮮がICBMを太平洋に向け発射するのは確実と評価。米政府は発射を食い止める唯一の手段は米軍による攻撃と判断し、二日後に米空軍、海軍に実行命令が下る。 まるでハリウッドのサスペンス映画だが、ワシントンの外交専門家の間では北朝鮮が近隣諸国はおろか西海岸なまでと脅威を及ぼすのを防ぐには米国・国際社会には武力行使しか選択肢がないとの見方が強まっている。リンゼイ・グラハム上院議員もその一人で、上院軍事委員会の昨年12月の公聴会で軍事力行使の権限を大統領に与え北朝鮮のICBM完成を阻止するため先制攻撃も必要だ陳述している。 共和党院内総務ミッチ・マッコネルは黙殺するだろうが、共和党が正式に審議に持ち込めば、民主党上院議員は成立阻止に動くだろう。北朝鮮への先制攻撃は止めどもない被害を生じさせ、百万の兵を有する北朝鮮との全面軍事対決になる予想もあり、金の権力基盤を揺るがすだけに終わらない。 米軍が先制攻撃した際に金がどう対応するかが予測できないが北朝鮮による報復攻撃の与える損害の大きさは容易に想像できる。グラハム上院議員は失念しているかもしれないが

1月8日(日) ヘッドラインニュース

1月8日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 空母クズネツォフ帰国の途に付く モスクワ報道によるとプーチン大統領の命令にしたがい、地中海に展開していた空母クズネツォフ含む海軍部隊が撤退を開始した。 https://sputniknews.com/military/201701061049313969-russia-syria-reduction-military-group/ サイバーおたく採用の専門部局を立ち上げた米空軍 民生部門から選抜した専門家によりトラブルが続く兵器開発のソフトウェア問題の解決をめざしている。空軍デジタルサービシズ部門は民間から短期契約で人材を集め、具体的な解決を目指す。ジェイムズ空軍長官は冗談交じりで「おたくサイバーSwatチーム」と呼んでいる。 http://www.defensenews.com/articles/air-force-creates-new-group-to-recuit-cyber-nerds-for-weapons-programs エリア51でドッグファイトを繰り広げるSu-27が目撃された 11月の好天に助けられ演習空域を外部から収めた写真には、Su-27PフランカーBがF-16とドッグファイトする光景がしっかり写っている。グルームレイクにSu-27が配備されていることは知られていたが飛行中の姿が目撃されるのは稀だ。写真は不鮮明だが機体はロシア空軍塗装。なお、Su-27は民間所有の機体を借り上げ模擬空戦相手に使っているようだ。昼間飛行にはポッドの性能をチェックする意味もあるのだろう。米軍はイスラエル経由でMiG-21も入手しYF-110の偽装呼称で飛行させたこともある。 https://theaviationist.com/2017/01/06/these-crazy-photos-show-a-russian-su-27-flanker-dogfighting-with-a-u-s-air-force-f-16-inside-area-51/ 韓国がレーザー迎撃手段の開発に乗り出す 北朝鮮が飛ばす小型無人機への対策として韓国国防部はレーザーによる迎撃手段の開発を来年から始める

★アルゼンチンがフォークランド再侵攻を試みる可能性---日本には何が参考になるでしょうか

1982年のフォークランド戦争は途上国対先進国の軍事衝突、かつ西側陣営内の紛争となりました。アルゼンチンが同様の作戦を実施する可能性は低いようですが、そもそもフォークランド侵攻は国内世論の不満をそらそうと当時の軍事政権が無謀にも実施したものであることをわすれてはいけません。中国、韓国とも領土を巡る対立を抱える日本にも他山の石取すべき事例であり、国内の矛盾を対外戦争で見えないようにするのは為政者の選択肢だということを忘れてはなりませんね。 Argentina Has Three Years to Retake the Falklands It’s too late for Buenos Aires to rebuild its shattered air force before the U.K.’s new carriers arrive by ROBERT BECKHUSEN https://warisboring.com/argentina-has-three-years-to-retake-the-falklands-e91f35fbd1ab#.zhkfhzw68 アルゼンチンは空軍再建を目指しイスラエルからクフィール戦闘機ブロック60の12機ないし14機導入を2017年中に狙う。旧式だが実力のある機材でブロック60はElta製2032AESAレーダー含む近代化もしている。 英国には現時点では作戦投入可能な空母はないが、一隻だけ匹敵する機能を果たせる艦がある。HMSオーシャンでヘリコプター空母だ。大型空母二隻を建造中だが、一号艦HMSクィーン・エリザベスが戦力化するのは2020年まで待つ必要がある。 だが2020年時点で英軍用のF-35Bで実戦投入できる機材はごく少数だろう。2023年に24機で飛行隊が 2つそろうとアルゼンチンには面倒な存在になる。 アルゼンチンはなぜイスラエルから戦闘機調達を急ぐのか。当然自国領空の防衛のためだが、フォークランド諸島の支配をめぐり英国に再度挑戦する意向もあるのだろう。前回の侵攻作戦は1982年でアルゼンチンは敗退させられた。 そうなるとアルゼンチンがフォークランド諸島奪還に使える時間は三年程度となる。クィーン・エリザベスの戦闘飛行隊が整備されるまでだ。 とはいうも