スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

4月17日、アラスカに接近したベア編隊をラプターが迎撃

日本列島でも4月11日にロシア機編隊が接近し、朝鮮半島情勢が緊張する中で自衛隊や在日米軍の動静を探っていたようです。 Air Force fighters scramble from Anchorage to intercept Russian bombers 米空軍戦闘機がアンカレジからスクランブルしロシア爆撃機編隊を迎撃 Author: Chris Klint https://www.adn.com/alaska-news/military/2017/04/18/air-force-fighters-scramble-from-anchorage-to-intercept-russian-bombers/ 4月17日月曜日夜、アンカレッジ配備の戦闘機二機編隊がロシア爆撃機二機を迎撃した。アラスカ近くへのロシア機接近は二年ぶりとなった。 アラスカ軍司令部とアラスカ地区NORADで司令官を兼任するケネス・ウィルバック中将はTu-95ベア爆撃機編隊が最も接近したのは前日午後6時からの二時間だったと翌18日述べた。 「探知方法の詳細はお話できませんが、探知に成功しています。アリューシャン列島からおよそ100マイル南下するのを追尾していました」 A Russian Tu-95 Bear bomber photographed from a U.K. air force jet in Scotland in 2014. (Royal Air Force / U.K Ministry of Defense via Wikimedia Commons) 待機中のF-22ラプター二機がエルメンドーフ・リチャードソン共用基地から離陸し、E-3セントリーAWACSが支援した。アラスカ州軍飛行隊のKC-135給油機もアイルソン空軍基地から離陸した。 F-22編隊はコディアックから約100マイル南西地点でベア編隊を捕捉した。爆撃機は機体外部に兵装をしておらず、双方のパイロットは音声接触はしなかった。 「交信規程がありますが、通常は危険な状況にならない限り話しかけません。手振りでお互いに挨拶しましたが、それ以外の意思疎通はありませんでした」 F-22 Raptors fly the airspace over Joint Base E

★海兵隊岩国基地のF-35Bは有事想定した訓練中、航空自衛隊は?

岩国基地が攻撃を受けて供用不能となる事態を想定して海兵隊は実戦シナリオの訓練を行ったのですね。同様に航空自衛隊も同様の訓練をしているのでしょうか。有事には「想定外」は許されないと思うのですが民間空港での訓練はできないのでしょうか。 US Marines continue F-35B workup in Japan 米海兵隊がF-35Bの実戦運用テストを日本で実施中 By: Mike Yeo, April 17, 2017 (Photo Credit: Lance Cpl. Joseph Abrego/US Marine Corps) http://www.defensenews.com/articles/us-marines-continue-f-35b-workup-in-japan MELBOURNE, Australia — ロッキード・マーティンF-35ライトニングII共用打撃戦闘機で初の海外展開中の部隊は機体性能を確かめつつ各種訓練を行い、現実シナリオで同機を運用する態勢を整備中だ。 米海兵隊は岩国航空基地の第121海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA)が4月6日、11日でホット装備再充填、給油機からの燃料地上補給(ADGR)の両訓練をF-35Bで行ったと発表している。 ホット再装填とはエンジンを掛けたまま機体に兵装を再装備することで、 その間パイロットはコックピットで待機する。ADGRではKC-130J給油機からF-35Bに給油するがすべて地上で行う。 海兵隊では両訓練は現実の前方配備の想定とし、ADGRでは毎分あたりの補給量が確認でき野戦運用の際の標準がわかったという。 ADGRが実施できて飛行隊の作戦能力が向上したと海兵隊は見ている。これは既存航空基地が使えなくなった場合にC-130に燃料を運ばせて設備の整っていない臨時運用地点での燃料補給を想定している。 海兵隊公表のビデオではホット最重点で重量1,000ポンドのGBU-32衛星誘導共用直接攻撃弾JDAMをF-35Bの機内兵装庫に格納している様子がわかる。同機はこの爆弾を最大二基搭載する。 GBU-32はF-35B機内にこの2日前に初めて格納されている。同様のホット最重点を海兵隊第一航空兵装戦術飛行隊MAWTS-1が海兵隊ユマ航空基地で行っていた

★カール・ヴィンソン打撃群は朝鮮沖にまだ到達していない

ここに来て空母はEMCONで行方を探知されないようにしているようで、一方でもう朝鮮近辺に到着したとの誤報が出ていたわけですね。非常に時間をかけて移動させているのには理由がありそうです。 Nothing to see here: US carrier still thousands of miles from Korea By: Christopher P. Cavas, April 17, 2017 http://www.defensenews.com/articles/us-carrier-still-thousands-of-miles-from-korea WASHINGTON – この一週間米国および世界の報道がUSSカール・ヴィンソン空母打撃群が朝鮮半島へ接近中と騒ぎ立てている。だが空母群のオーストラリア寄港を取り消し現場に向かわせるとペンタゴンが発表して一週間たつが、まだ打撃群は北に向かって移動中だ。 先週土曜日公表の海軍報道写真によれば空母はスンダ海峡を通過中で、韓国から3,500マイル離れた地点にあった。 米海軍は同艦の移動について言及を避けており、4月15日のスンダ海峡通過を認めただけだ。大統領がヴィンソンがすでに朝鮮近海に到達したと発言しているが、関係者はオフレコで「海軍当局はそのような発表はしていない」とだけ述べた。 同関係者は具体的日付は述べていないが到着は4月25日ごろと韓国観測記事を否定していない。ただし空母三隻が朝鮮半島に向かうとの報道は真っ向から否定している。 ロナルド・レーガンとニミッツの各打撃群がヴィンソンと合流するとの観測が高まっているが、レーガンは横須賀で補修工事中で5月完工予定だ。ニミッツは西海岸ブレマートンを母港とし、打撃群艦艇は南カリフォーニアに展開し配備前訓練中だ。同艦は今春にヴィンソンと交代し西太平洋へ移動予定。 ヴィンソンの朝鮮移動は4月8日にハリス太平洋軍司令官が出し、11日にハリス司令官と会見したマティス国防長官は移動にとくに意図はないと述べていた。ヴィンソンを西太平洋配備したのには理由がある」と長官はワシントンで記者団に語った。「太平洋を自由に移動させ現在も移動中なのはこの段階で同艦を使える状態にしておくのがもっとも確実だと判断したためだが、同艦を予定変

危機状態だからこそ朝鮮半島の今後を考える

今回の危機をどう見るかで戦略思考の有無、思考の時間軸の長さが露呈します。いたずらに危機を煽り立てる安っぽいジャーナリズムはごめんですが、50年100年先をデザインする能力が今圧倒的に欠けていることを痛感しています。フィンランド化は中国の思う壺ということですね。 How to Make the Korea Problem Worse: Unification Worst fears realized: a unification in which neither North or South Korea has a vote. 北朝鮮問題よりは統一後が厄介 南北いずれも主導権を発揮できない朝鮮半島統一になりそうだ Robert A. Manning James Przystup April 13, 2017 http://nationalinterest.org/feature/how-make-the-korea-problem-worse-unification-20172 朝鮮人は何世紀も大国の陰で暮らしてきた。周辺国に自らの運命が決められるのは恐ろしいことだ。19世紀末に 日露中の 帝国主義の覇権争いで日本が朝鮮を併合し占領した。第二次大戦が終わると米ソが38度線をはさみ占領地を決定し今日まで朝鮮は分断されたままだ。 第六回目の核実験のおそれがある中で核問題は米中合同で解決に当たるべきとの提言があり、米韓軍事同盟を終わらせ朝鮮半島を「フィンランド化」するとの内容がロバート・ケリーの主張だ。ケリーの考えは「金一族が大混乱を巻き起こす前に解決の出口をみつけ」る点で今や沸騰寸前の北朝鮮問題を巡るトランプ政権内の外交政策論争にも満足の行く対応策と言えよう。 北朝鮮問題の解決策は長年答えが見つからない難問だ。1990年の南北合意、1994年の枠組み合意、2005年の合意さらにオバマ政権の2012年合意もあった。平壌は非核化の代償にエネルギーや経済援助を求めて、米朝国交正常化と平和条約締結の保証を求めてきた。毎回のごとく平壌は一度「イエス」と述べてから「ノー」と言える道を見つけてきた。 先制攻撃が公然と話題になっているが、これも別の出口解決だ。だが攻撃の前に政策決定当事者は一般では考えもしない方法もいとわないはず

★4月15日平壌軍事パレード登場の装備の実力は?

北朝鮮が瀬戸際政策でハッタリをかけているのはわかっていますが、個別に技術と運用を見ていかねばなりません。記念日に合わせて突貫工事で作った一見最新のビジネス居住街区は実は壁だけのセットだとGoogle Earthでバレて失笑のたねです。(この件は既存メディアでは報道されていませんね)指導体制の護持(帝国日本の国体護持を思わせます)しか頭のなかになく(しかも国民を70年間洗脳している)、北も引くに引けないのだとは思いますが、飢餓まで発生する中でこれだけの装備を整備しているのは(さらにここに核、生物化学兵器が加わります)正当な政府の資格がないと言わざるを得ません。運命のカギは米中の秘密交渉にかかっているようですが、異様な技術体系を整備する 朝鮮民主主義人民共和国 (3つの嘘で構成された国名)は存在しないほうが人類の幸福につながるのではないでしょうか。 Analyzing North Korea's Missile Parade: Prescription For Fear, Dose Of Reality  4月15日軍事パレードに登場したミサイルを分析する Here are the technological highlights from yesterday's military parade through Kim Il Sung Square. 金日成広場の軍事パレード搭乗装備の技術内容 BY TYLER ROGOWAY APRIL 15, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/9331/analyzing-north-koreas-missile-parade-prescription-for-fear-dose-of-reality WONG MAYE-E—AP 平壌での軍事パレードにはいつもより多くの関心が寄せられた。米朝間でこれまでになく緊張が高まっている中、実際に開戦の想定もあり、情報機関、報道機関は北朝鮮の軍事装備を注視した。 軍事パレードで登場する装備を実証ずみ軍事技術と誤解する向きが多いようだが、パレードは見栄えする装備を見せびらかす場であり、それ以上の意味はない。 北朝鮮がテストしているミサイルの性能は判明しており、今後の北の狙い

★★国防力の源泉は経済力、HMSオーシャン売却を迫られた英海軍の惨状

オーシャンは商船構造で経費をケチって建造した英海軍の苦しい台所の象徴のような大型艦ですが一般人には空母に見えるので海軍力の象徴なのでしょう。また艦齢も若く、それを手放さざるを得ないところまで英海軍は追い詰められているのでしょうね。日本で言えば、「かが」一隻しかないところに後継艦建造の予算がなくみすみす売却するようなものでしょうか。国防力の充実には経済力がまず必要だと改めて教えてくれる事象です。   HMS Ocean could be sold to Brazil for £80million  英海軍唯一のヘリ空母HMS オーシャンをブラジルに売却 By Gayle_Herald  |  Posted: April 13, 2017 http://www.plymouthherald.co.uk/8203-royal-navy-flagship-hms-ocean-could-be-sold-to-brazil-for-80million/story-30269389-detail/story.html ダベンポートを出港するHMSオーシャン 英海軍旗艦のHMSオーシャンがブラジルに80.3百万ポンドで売却されるとの報道がある。 ブラジル記者ロベルト・ロペスがプリムスに母港をおくヘリコプター空母は来年にも退役除籍の予定でブラジルが購入を狙っていると伝えている。 Ukdefencejournal.org.uk へロペスは80.3百万ポンド(約110億円)で決まったと伝えブラジル海軍は分割払いで購入したい旨提示しているという。 HMSオーシャン 英国防省MoDは先週、HMSオーシャンの外国売却を検討中であると認めていた。 ブラジル報道によれば政府関係者が価格は妥当と判断し、購入に前向きだと言う。 MoDは「選択肢を検討中」で他国への売却もありうるとしているが、軽空母HMSイラストリアス(愛称ラスティ)がトルコのスクラップ業者に2百万ポンドで売却されたとの発表が数ヶ月前にあったばかりだ。 売却で英国は空母が皆無の状態になることに批判 2015年11月にMoDはHMSオーシャンを2018年に国防支出削減策で後継艦調達予定ないまま退役させると発表。同艦は2014年に65百万ポン

韓国が国防力整備の一環で軍事衛星運用を計画

まずリースで利用してから国産衛星で監視体制を整備するとのことですが、日本の運用する衛星を有効に活用するほうが遥かに実効性があるのではないでしょうか。どことなく当事者意識が希薄に聞こえる国防省の計画ですが、今回の危機を乗り越えられれば、あるいは新大統領が誕生すれば後退する可能性はないでしょうかね。さらに統帥権の問題もあり、韓国が独自に作戦を実施するのは現状では無理です。 S. Korea to fully reinforce defense system in 5 years  韓国国防力整備5カ年計画で情報衛星運用も想定 2017/04/14 15:00 http://english.yonhapnews.co.kr/news/2017/04/13/0200000000AEN20170413005300315.html SEOUL, April 14 (Yonhap) --韓国は来年にも軍事衛星数機を外国よりリースで導入し北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応すると韓国国防省が14日発表した。 韓国は238兆ウォン(2,100億ドル)を投じ軍事攻撃力を2018年から2022年にかけ整備する。韓国軍は625千名態勢で北の1.1百万名の軍事力に「3軸」で優位性を確立をめざす。3軸とはキルチェーン先制攻撃、対空ミサイル防衛(KAMD)および大量懲罰報復(KMPR)の戦略案だ。 「北朝鮮全土に有効な監視攻撃能力を向上させる一方で中核施設の防衛能力を伸ばし、単独大量報復攻撃能力を整備する」(韓国国防省) 韓国軍は早ければ2020年代初頭までに三部構成で軍事力を整備する予定で、従来の2020年代中頃を前倒しすると韓国国会に報告した。 玄武 Hyunmoo-3 巡航ミサイル (Yonhap) この決定は北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)の開発状況のため従来より迅速な問題解決に迫られていることの裏返しだ。 先制攻撃で北の核・ミサイル施設をねらうため軍事偵察衛星5機を2022年までに調達するのが一兆ウォンの「425計画」だ。それに先立ち、衛星をリース運用する。 「現在三ないし四カ国と交渉中です」と国防高官は背景説明で報道陣に説明。「そのうち一カ国と早ければ来年早々に契約できると見ています」 韓国軍は新型攻撃手段の早期運