まずリースで利用してから国産衛星で監視体制を整備するとのことですが、日本の運用する衛星を有効に活用するほうが遥かに実効性があるのではないでしょうか。どことなく当事者意識が希薄に聞こえる国防省の計画ですが、今回の危機を乗り越えられれば、あるいは新大統領が誕生すれば後退する可能性はないでしょうかね。さらに統帥権の問題もあり、韓国が独自に作戦を実施するのは現状では無理です。
S. Korea to fully reinforce defense system in 5 years 韓国国防力整備5カ年計画で情報衛星運用も想定
2017/04/14 15:00
SEOUL, April 14 (Yonhap) --韓国は来年にも軍事衛星数機を外国よりリースで導入し北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応すると韓国国防省が14日発表した。
- 韓国は238兆ウォン(2,100億ドル)を投じ軍事攻撃力を2018年から2022年にかけ整備する。韓国軍は625千名態勢で北の1.1百万名の軍事力に「3軸」で優位性を確立をめざす。3軸とはキルチェーン先制攻撃、対空ミサイル防衛(KAMD)および大量懲罰報復(KMPR)の戦略案だ。
- 「北朝鮮全土に有効な監視攻撃能力を向上させる一方で中核施設の防衛能力を伸ばし、単独大量報復攻撃能力を整備する」(韓国国防省)
- 韓国軍は早ければ2020年代初頭までに三部構成で軍事力を整備する予定で、従来の2020年代中頃を前倒しすると韓国国会に報告した。
- この決定は北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)の開発状況のため従来より迅速な問題解決に迫られていることの裏返しだ。
- 先制攻撃で北の核・ミサイル施設をねらうため軍事偵察衛星5機を2022年までに調達するのが一兆ウォンの「425計画」だ。それに先立ち、衛星をリース運用する。
- 「現在三ないし四カ国と交渉中です」と国防高官は背景説明で報道陣に説明。「そのうち一カ国と早ければ来年早々に契約できると見ています」
- 韓国軍は新型攻撃手段の早期運用もめざしている。これには射程800キロのミサイルが開発中で、短距離弾道ミサイルと射程1,000キロの玄武Hyunmoo-3巡航ミサイルがある。
- KMADプロジェクトではPAC-3ペイトリオットミサイルを追加調達し、M-SAM地対空中距離ミサイルの改修を行い、早期警戒レーダー調達が決まっている。
- KMPRでは北首脳部の直接攻撃と北の攻勢への反撃が主だ。UH-60ヘリコプターを平壌への侵入用に改装する。
- さらに無人潜水艇や偵察監視用に昆虫の形をしたロボットが開発される。国防R&D支出の予算比率は今年6.9パーセントを2022年までに8.3パーセントに引き上げる。■
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