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★★★破損機材二機からF-15を再生したイスラエル空軍の実力に脱帽

すごい。やはり国家の存続がかかった緊張状態を毎日続けて70年になる国は違いますね。イスラエルを敵に回したくないものです。 Meet the Israel Air Force unit that frankensteined a totaled F-15 F-15二機の使用可能部分をつなぎ合わせて一機再生してしまったイスラエル空軍 By: Barbara Opall-Rome, May 15, 2017 (Photo Credit: Photo by Heidi Levine) http://www.defensenews.com/articles/meet-the-israel-air-force-unit-that-frankensteined-a-totaled-f-15 TEL NOF AIR BASE, Israel – ボーイング や ロッキード・マーティン など米企業がさじをなげたことをイスラエル空軍第22補給処が普通にやりとげてしまった。 2011年の事故でボーイングが喪失扱いと断念したF-15Bアローヘッドが飛行再開している。来月で事故から6年になる。事故は離陸直後にペリカンを空気取り入れ口に吸ったことで大火災が発生した。乗員2名は緊急着陸に成功したが、機体後部は完全に焼け落ち修理不可能と判定された。 その後三年余り、機齢35年の同機の処遇で議論が続いていた。機体の前方部は無傷なのでコックピットとエイビオニクスは予備部品にすればよいという声が出た。そこに第22補給処が前方部分と20年間も「機体の墓場」に放置されたままの単座型F-15の後部と接合する提案をしてきた。 「その案が出たのでボーイングに実施可能か照会したが、答えは返ってきませんでした」と第22補給処の指揮官マキシム・オルガド中佐がDefense Newsに語っている。「再度同社に聞くと、冗談と思って真剣にしなかったと判明したのです」 第22補給処は事故機の前方部分と20年間も「機体の墓場」で放置されていた別の機体の後部を接合した。 Credit: Photo by Heidi Levine ボーイングは声明文で第22補給処との協力関係は40年続いており、イスラエル空軍F-15の即応体制維持の一助となっている「同部隊

★★★米空軍軽攻撃機OA-X実証は来月実施へ、スコーピオン、AT-6、A-29が登場

Scorpion: Textron Airland 鳴かず飛ばずのスコーピオンですが、ここでひとつ当たりを付けたいところでしょう。しかし軽攻撃機の本命はターボプロップ機でしょうか。ここでも軽攻撃用途以外も想定しパイロット養成が米空軍の急務であるのがうかがわれます 。 Scorpion, AT-6 and A-29 Chosen For Light Attack Demo 軽攻撃機実証の対象に選ばれた三機種はスコーピオン、AT-6、A-29 May 15, 2017  Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/scorpion-6-and-29-chosen-light-attack-demo 米空軍が今夏実施する軽攻撃機OA-X実証の対象機に テキストロン からスコーピオン・ジェット機およびAT-6ウルヴァリン・ターボプロップ機、そして シエラネヴァダ = エンブラエル のA-29スーパー・トゥカーノの三機種が選ばれたのは業界で当然との声が強い。 各機は低コスト軽攻撃機として対テロ任務用に採用となる可能性がある。 このうちスーパー・トゥカーノは米空軍軍用機型式証明を有する世界唯一の軽量小型支援機で本命といわれてきた。近接航空支援(CAS)用のターボプロップ機で低脅威環境での対ゲリラ戦や偵察ミッションを想定し、アフガン空軍が供用中だ。高温かつ過酷環境での運用を想定し、操縦性がすぐれ高温を放射しない。またジェット機のほとんどより運航経費が低い実績は、予算が厳しい中で有利だ。米空軍はOA-Xのねらいのひとつが経済性だと述べている。 「A-29は戦闘機パイロット養成にぴったりの機体です」と エンブラエル・ディフェンス&セキュリティ の社長兼CEOジャクソン・シュナイダーは語る。「つまりパイロット訓練を念入りに行い、迅速かつ安価にこれを実施すれば他機材は本来の任務に専念できます」 テキストロン・エイビエーション のAT-6も低価格ターボプロップ機で原型はビーチクラフトのT-6テキサン練習機だ。米軍で広く使われており、カナダ、ギリシア、イラク、イスラエルにも採用されている。

★★DDG-51最新のフライトIIIはどう進化したのか

アーレイ・バーク級は大量建造しつつブロック式にその時点で成熟化した技術を導入して戦力を拡張する設計思想になっています。ズムワルト級、LCS(沿海域戦闘艦)ともに期待された戦力にならず、当面はバーク級が米海軍の大黒柱になりますのでこの拡張性は大きな意味がありますね。またシリア空爆で示されたように対地攻撃能力もあり大変頼りがいのある艦です。 The U.S. Navy's Next Generation Flight III DDG-51 Destroyers are About to Get a Powerful New Radar 米海軍の次世代DDG-51級駆逐艦フライトIIIに強力な新型レーダー搭載へ Dave Majumdar May 10, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-us-navys-next-generation-flight-iii-ddg-51-destroyers-20604 レイセオン が米海軍から327百万ドルでAN/SPY-6(V) 対空ミサイル迎撃レーダー(AMDR)の低率初期生産契約を交付された。レーダー三基を製造し、フライトIII版のアーレイ・バーク級 (DDG-51) 駆逐艦に搭載する。 「生産段階に入るのはレイセオン、海軍、ならびに各一流メーカーのたゆまぬ努力の成果です。わずか三年で技術開発、製造開発段階を終え、技術実証モデルの技術成熟度を上げ、高性能レーダーを実現したのです」とレイセオンで防空ミサイル防衛レーダー開発を担当するタッド・ディッケンソン部長が述べている。「本日生産を開始します。納入に一歩近づき、海軍向けに防空・ミサイル防衛双方に対応可能なレーダーが生まれます」 ガリウム窒素技術をもとに生まれた新型レーダーは現行AN/SPY-1の数倍強力となる。AN/SPY-1はアーレー・バーク級駆逐艦およびタイコンデロガ級巡洋艦が搭載中。DDG-51各艦が搭載するSPY-1D(V)と比較すればSPY-6(V)は二倍の距離で現行の性能限界の半分の大きさの目標を探知できる。レイセオンは「AN/SPY-1D(V)比で30倍以上の感度が実現する」と述べる。 同装備は完全デジタル式でソフトウェアによ

★★自国防衛を全うできない北朝鮮への軍事作戦は成功できるか

北朝鮮がこのまま存続を続けるのはいよいよ困難になってきています。大惨事を巻き起こすことなく現体制を終わらせることが可能なのかわかりません。地上戦は中国に任せ、米韓軍は空爆で対応するという可能性はどうでしょうか。中国寄りの新政権宇編まれては困るので米韓軍もDMZから北方に一部進軍し緩衝地帯を北にずらすというのはどうでしょう。 All of the Crazy Ways North Korea Could Strike Back If America Attacks  米国が北朝鮮攻撃に踏み切れば北朝鮮はどう対応するか Kyle Mizokami May 13, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/all-the-crazy-ways-north-korea-could-strike-back-if-america-20644?page=show ここ数十年は北朝鮮の核兵器開発で不正行動が出るたびに軍事介入で対応すべきとの声が上がってきた。1994年にはビル・クリントン大統領が 寧辺 Yongbyon核施設空爆の寸前までいった。空爆は十分成功の可能性があったが、金日成と合意形成ができ断念された。政策決定層は全面開戦になる事態を憂慮していた。 この23年で問題は一層複雑になった。 寧辺 は稼働中で核弾頭11発を製造した。北朝鮮の大規模通常兵力、核兵器、生物化学兵器の存在、さらに崩壊後の社会混乱を予測すると周辺国や米国は軍事行動に二の足を踏んでいる。だが有事の際に北朝鮮は世界有数の軍事大国の行動を抑止しつつ自国を防衛できるのか。 北朝鮮には軍事行動を抑止する方法が複数ある。まず大規模軍組織で旧式装備で補給も乏しいが朝鮮人民軍(KPA)は1.19百万名体制で量で質を補うレーニンのことばを実現している。戦闘構想は攻撃重視で有事の際には早期のソウル占領をめざすだろう。 核兵器、化学兵器、放射性兵器の整備も敵攻撃の抑止手段だ。核兵器が少量でも所在は誰にもわからず、どこでどのように使う意図があるのかも不明だ。化学兵器も同様で、KPA部隊が核危険物質マークつきのバックパックを付けているのが目視されている。このことからいわゆる「汚い爆弾」など放射性散布兵器攻撃を想定して

★★サイバー攻撃でF-35技術を盗んだ中国に対抗を迫られる米国の苦悩

サイバー攻撃がここにきてニュースになっているのは氷山の一角で、実行犯はなかなか判定できません。情報社会で開かれた社会を逆手に取るスパイ活動はこれまでもありましたが、サイバースパイはコストパフォーマンスが高いのが特徴です。では西側はどんな対抗策がとれるでしょうか。米国もやられる一方でたまらないので早々に抜本的対策を発表するのではないでしょうか。ロシアや中国に対抗すれば相手同様の社会になってしまう矛盾が生まれます。 US F-35 & F-22 vs. China's J-30 & J-31 DAVE MAJUMDAR Yesterday at 12:23 AM http://www.scout.com/military/warrior/story/1777967-us-f-35-f-22-vs-china-s-j-30-j-31 ロシアと中国はサイバー戦、サイバー諜報活動で米国に対抗するはずだ。 両国は情報を盗んでおり、米国のインフラを攻撃する能力を整備している。極秘データとされてきたロッキード・マーティンF-22ラプター、F-35共用打撃戦闘機、ベル=ボーイングV-22オスプレイの技術情報がサイバー諜報活動で敵の手にわたっている。 「サイバー脅威により世界各地の政府機能、規範への信頼が揺らいでおり、世界規模で余分な費用を生んでいる」と米国家情報長官ダニエル・コーツが5月11日に議会証言している。「サイバー脅威で公衆衛生、安全、経済活動にリスクが増えており、サイバー技術が重要インフラの一部に入り込んでいるからだ」 サイバー空間ではロシアが一番手ごわい敵だ。「ロシアはサイバー攻撃で相当の実力があり最近は攻撃姿勢を一層強めている」とコーツは陳述している。「攻撃姿勢が表面に出たのは2016年の米大統領選挙への影響行使で、実行を承認できたのは最上級指導層だけで、攻撃目標の影響度と脆弱性を狙って選挙関連データが盗まれ暴露された作戦だった」 脅威は強まる一方で、クレムリンはさらに能力増強を続けている。「ロシアのサイバー作戦は今後も米国や同盟国を狙い情報収集をロシアの政策決定に活用し、ロシアの政治目標やロシア軍の支援につながる世論操作を行う。さらに将来の有事発生時に備えてサイバー環境を整備

★★米海軍空母の将来像と最新フォード級空母の特徴

ちょっと長いですがご勘弁を。ここにきてスーパー空母というまで肥大化した空母に未来はあるのかという議論が米海軍では盛んなようで、一つの考えが小型空母(といっても6万トンクラスですが)CVLの復活となっているようです。あえて議論させて将来にも有効な戦力構造を確保したいという米海軍の考え方が見えてきますね。 Navy Contemplates Results of a Future Aircraft Carrier Study - Will New, Smaller Carriers Emerge in the Future? 米海軍が次世代空母のあるべき姿を検討中。新型艦は小型空母として登場するのか。 KRIS OSBORN 8:03 AM http://www.scout.com/military/warrior/story/1708337-will-the-navy-build-faster-smaller-carriers 米海軍は将来建造する空母の検討に入った。艦体、大きさ、設計がどう変わるか。最新兵器で空母は脆弱になるのか、陳腐な存在になるのか。海軍はどんな答えを出すだろうか 米海軍が将来の空母で規模、形状、技術仕様、任務内容を変更する可能性が出てきた。海軍は外部シンクタンクの力を借り今後登場する脅威内容を検討したと海軍上層部が述べている。 海軍に協力したのは戦略予算戦略センター(CSBA)で技術モデル、形状、規模、技術面で将来の脅威に対応できる代替策を検討した。 長距離精密誘導対艦ミサイルや次世代極超音速兵器の前に航空母艦が無用の長物になるとの議論はずっと続いている。 海軍は空母仕様の代替案を今後検討しそうで、今年後半に就役する最新鋭ハイテク次世代空母がきっかけとなる。 フォード級空母三隻、USSフォード、USSケネディ、USSエンタープライズの調達事業そのものには変更がないが、検討内容によってはそれ以降の米海軍空母の姿が変わる可能性がある。 現時点で具体案は明らかでないが、将来の空母では高性能のハイテクセンサーや防御兵装が導入され、高速かつ操艦性能を向上し敵攻撃を回避しつつ無人機の運用能力が付与されるはずだ。艦体は小さくなり、操艦性が上がり、無人機や長距離精密兵器を運用すると検討で

★★北朝鮮対策で日本に必要な装備品はこれだ

今朝もミサイル発射がありましたが、北朝鮮との「冷戦」は長引きそうで、その間に以下推奨されている装備も順次導入されそうです。そこまで抑止力を整備されて困るのは中国なので、北京も北朝鮮による事態の進展を快く思わないのは当然でしょう。 5 Weapons Japan Desperately Needs to Fight North Korea  日本が北朝鮮に対抗するためどうしても必要な装備品5種類 Kyle Mizokami May 13, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/5-weapons-japan-desperately-needs-fight-north-korea-20637?page=show 平和主義を目指し、国家政策実現の手段としての戦争を放棄した日本にとって北朝鮮は全く異質の国だ。不幸にも両国は336マイルの海で隔てられているだけだ。北朝鮮は旧宗主国を攻撃すると何度も脅かしている。核兵器、弾道ミサイル両面で技術開発を躊躇せず進める北朝鮮の脅威は今や日本にとって現実のもので、核攻撃を再び受ける可能性が出てきた。 韓国情報機関によれば北はノドン中距離弾道ミサイルへの核弾頭装着を実用化済みで、日本も射程に入る。日本にはイージス戦闘システムとペイトリオット迎撃ミサイルという二重の弾道ミサイル防衛体制があるものの、三番目の防衛策を追加する必要を感じているようだ。北朝鮮ミサイル脅威に対抗する日本に必要な装備品は以下の5種類だ。 1. イージスアショア イージス戦闘システムの陸上版で、日本にはイージス搭載駆逐艦が4隻しかなく陸上に恒久施設を置き毎日24時間稼働させれば駆逐艦を本来任務に解放できる。また陸上装備を整備するほうが駆逐艦建造より安上がりだ。 イージスアショアのなかでもベイスライン9版でSM-3ブロックIB迎撃ミサイルを運用すれば北朝鮮の短距離、中距離ミサイルに有効だ。また中国によるミサイル大量発射の事態にも対応可能だ。 2. グローバルホーク 日本はすでにRQ-4無人機を3機導入する予定で北朝鮮を意識しているのは間違いない。だがこれでは不十分だ。有事の際には北朝鮮ロケット軍は探知を逃れるため各地に分散するだろう。ミサイルの移動先は

★★★ついに100年飛ぶことになったKC-135

機体に窓がないKC-135は恐ろしく長い期間にわたり供用されており、さらに延長されることになりました。もちろん空軍整備陣の保守管理もあるのですが民間では考えられない事例ですね。しかし100年間の供用期間というのはすごいですね。B-52等もあり空軍の機材が高齢化していくということですね。 This Air Force plane will be over 100 when it flies to the boneyard  この空軍機は100年飛び続けてから機体墓場に送られる By idcosta May. 10, 11:32 AM http://www.wearethemighty.com/uncategorized/the-kc135-will-be-over-100-when-it-flies-to-the-boneyard KC-135ストラトタンカーは今でも米軍装備で最古の機体に属すがさらに供用期間を40年延長され最古の機体になると航空機動軍団司令官のカールトン・エバーハート大将が述べている。 同機が退役すると100年を超える供用期間となり、米史上他に例がない事態となる。供用開始の1956年以来米国が関与した戦役すべてを支えてきたストラトタンカーは米空軍でもっとも親しみを持たれる機体といえよう。 KC-135全機がボーイングKC-46ペガサスにより更新の予定だった。だが予算削減とKC-46調達削減により空軍は給油機不足に各地で直面し戦闘機材の活動にも支障がでてしまう。そこでKC-135を「スーパーストラトタンカー」とでも呼ぶべき仕様に改修し40年の供用期間延長を狙う。その時点でKC-Z後継機がストラトタンカーに交代する予定だ。 Crew members from the 第340遠征給油飛行隊の乗員が飛行前準備にあたるこのKC-135はイラク上空で空中給油にあたり不朽の決意作戦を支援する。 KC-135は50年にわたり米空軍の空中給油の中心でさらに40年間の供用が決まっている (U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Douglas Ellis/Released) 物議をかもしたKC-X事業から生まれたKC-46はKC-135より大型で飛行距離も伸び