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ドバイ航空ショー:ロシアがSu-75チェックメイトを展示。一方、中国はL-15高性能練習機を展示し、ともに途上国新興国向け採用を狙っている模様。

  Meredith Roaten photo   レ ーザー光線、ミラー張り天井、芳香のもとロシアが新型戦闘機を海外で初公開した。     Su-75チェックメイト試作機がドバイ航空ショーに11月14日から18日まで展示された。同機はモスクワ航空ショーMAKSで7月に公開されていたが、ロシア国外に持ち出されたのは今回が初だ。   合同航空機企業傘下のスホイがRostecと共同開発したもので、試作機は飛行テスト投入が可能とロシア側が説明している。ドバイショーに特別シャレーと劇場を設け来場者に機体性能を公開した。   「中心となるのは低視認性、低運航経費、オープンアーキテクチャと高性能で、コスト効果が高い」と報道資料にある。   機体基本価格は30から35百万ドル程度とRostecを率いるセルゲイ・チェメゾが報道陣に語り、これに対し米F-35A共用打撃戦闘機は80百万ドルだ。   ロシアは技術を応用し価格を引き下げている。例として航空ショーでのプレゼンテーションでは機体に予知分析システムを採用し、効率と経済性を両立させたと説明。   エンジンは単発で24千ポンド推力、アフターバーナーをつかえば39千ポンド推力を発揮する。「推力重量比が高いため、また世界に例を見ない推力偏向エンジンにより同機は目を見なる離着陸性能を発揮します」とプレゼンテーションにある。   Su-75はマッハ1.8に達し、離着陸距離は従来より短くなる。また、無人機との共同運用が可能だが、同機の無人機版開発の構想もあるとプレゼンテーションで説明があった。   同機はロッキード・マーティンF-35がライバルで、米国はアラブ首長国連邦に同機の売り込みを図っている。   他方で中国はL-15攻撃戦闘練習機をショーに展示した。同機の国外展示も今回が初めてだ。   「同機は多用途機で高性能、高信頼性、コスト効果が高い機体です」と中国国家航空技術輸出入公社のパンフレットにある。   AI-322ターボファンエンジン双発のL-16は時速620マイルを出す。翼幅30フィート、機体重量17千ポンドで最大離陸重量は23千ポンドだ。レーダー、戦術データリンク、標的捕捉ポッド、レーダー偵察ポッドのほか、センサーも装備するとパンフレットにある。   「熟成技術を搭載し、システムの信頼度は高く、冗長性を持たせた設計により比類なき安

中ロ共同パトロール飛行を正当化する環球時報の報道にCCPの考える世界秩序が見え隠れする。自由陣営には到底受け入れられない。どちらが不安定さを招いているのか。

  またもや、環球時報英語版の記事のご紹介です。反対側から見ればこうなるという好例でしょうか。価値観の違いを埋めていくのは並大抵のことではありませんね。     Two Su-35 fighter jets and a H-6K bomber fly in formation on May 11, 2018. File photo:China Military   中 国、ロシア両国の空軍部隊が合同戦略航空哨戒飛行を11月19日展開し、両国それぞれの三軍(陸軍、海軍、空軍)が2021年に実行してきた戦略協力により域内の不安定化を狙う勢力に対抗したと両国国防省がそれぞれ発表した。     このうち、中国国防部の発表ではH-6K爆撃機二機とロシアTu-95MC二機が日本海、東シナ海上空に展開したとある。   哨戒飛行で各機は国際法を遵守し、他国領空には進入していないとも発表した。   中国国防部は今回は中ロ両国軍による戦略哨戒の三回目となり、中ロ総合戦略提携の調整をさらに進め、共同作戦能力を開発し、両国でグローバル戦略面の安定度を高めるのが目的だったとしている。   今回の作戦は中ロ軍の協力事業の一部だが、特定の国をねらうものではない。   ご注意 これは中国共産党の息がかかった環球時報の記事を極力そのままお伝えする投稿です。当ブログの意見ではありません。   こうした中ロによる共同戦略哨戒飛行は通常の実施になってきた。政治軍事面で両国の距離が縮まり信頼が醸成されてきたため今後もこうした共同演習は頻度をふやすと軍事専門家Song Zhongpingが本紙に述べている。   国益の保護と域内の平和安定を守ること以外に、共同戦略哨戒飛行は域外国並びに周辺国に対する警告を伝える意義もある。AUKUSやクアッドを意識し、トラブルを起こすなと伝えているのだと解説するアナリストがいる。中ロ両国は重大問題に関しては共通の立場を維持し、こうした勢力には共同で対処する。   以前に見られた三回の哨戒飛行とは別に、中ロ両国は10月に初の共同海上演習を実施し、8月には中国北西の 陸軍共同演習を 宁夏回族自治区 で展開した。   上記Songは中国ロシア両国はこうしたメカニズムを普通のものにして今後も共同航空演習、海上演習を展開すると見ている。   中ロ両国軍の全面的協力関係は域内の平和安定

大型非ステルス機は危険と、だが新しいグローバルホークのブロック30まで退役させる米空軍の決断は正しいのか。戦術変更と技術改良でグローバルホークにも対中戦で生存性は高まる。

  Department of Defense     「と どまるところを知らない」とは情報収集監視偵察(ISR)へのペンタゴンの期待度でぴったりの表現だ。処理済みデータを適時にほしいとの要望は高まるばかりだ。     偵察作戦は有人スパイ機、掃海ヘリコプターから無人機まであらゆる形状、機体サイズ、高度で展開され、戦時の決定立案に「違いを生み出す」要素とされる。   ここで重要なのがスピードと有効範囲で、このため米国や太平洋地域の同盟国の無人機需要には限度がない観がある。日本、オーストラリア、インド、さらに台湾までもがISR及び米国とのネットワーク接続の整備を急いでいる。 太平洋は広大なため、米軍戦闘司令官から偵察機材の追加に加え安全な相互接続によるデータ送受信を米国同盟国間に求める声が高まっている。.  この背景に中国の海軍力増強が続いていることがあり、日本が高高度飛行可能なグローバルホーク導入を決めた理由でもある。   グローバルホークとは   グローバルホークは長年にわたり戦闘地帯に投入されているが、センサー、航続性能、燃料消費など改良を続けている。高高度長時間飛行機材としてグローバルホーク無人機は高解像度カメラで敵の動きをズームで捉える。 .  また、グローバルホークは大規模な統合戦闘ネットワークの「中継点」としても長年使われている。   統合参謀本部副議長だったリチャード・マイヤース大将はこの動きを20年前に先取りしイラクの自由作戦でグローバルホークが本人が言う「融合」のカギを握ったと発言していた。     融合   マイヤースが言及したのはグローバルホークをほかの機材や地上偵察機材とリンクさせることで、JSTARS(E-8C統合監視標的攻撃レーダーシステム)に通じるものがあるが、同大将は時流を先取りし、「処理済み」情報の共有スピードが戦闘の行方を決すると見ていた。   情報「融合」とは解析結果を高速かつ安全な送信とともに実施することを意味し、前例のない規模での開発が優先的に進む可能性を秘めている。   その中で空軍がブロック30仕様のグローバルホークを退役させるのをいぶかしく思う向きがある。   空軍発表資料ではグローバルホークは電子光学赤外線カメラと合成開口レーダー(SAR)を搭載している。ブロック40仕様のグローバルホークはこの五年六年で供用開始し

南シナ海で事故に遭遇したUSSコネティカットがグアムを出港。艦艇補修能力が不足の米海軍には痛い展開になるが、シーウルフ級の重要性のため高優先順位で修理が行われそうだ。一方、事故は回避可能だったとの海軍結論で艦長他が解任された。

  USN     米 海軍のシーウルフ級原子力攻撃型潜水艦USSコネティカットがグアムを本日出港した。同艦は自力航行しているが、目的地は不明で、ワシントン州へ帰還の前に試験航行した可能性もある。同艦が海図にない海中山岳に衝突し損傷を受け一カ月以上が経過しているが、海軍当局は事故は回避できたと結論づけている。   コネティカットの出港をまっさきにつたえたのはUSNI Newsで、アプラハーバーのバースから移動しているのが航路追跡ソフトウェアで確認できた。中国国内の SCS Probing Initiative もこれを確認している。同艦は事故発生の6日後の10月8日にグアムに入港していた。事故は南シナ海で発生したとされる。   「USSコネティカットは被害評価、修理、テストをグアムで受け、安全かつ安定した状態のままだ」と海軍中佐シンディ・フィールズ Cdr. Cindy Fields 報道官(太平洋艦隊潜水艦戦隊SUBPAC)が The War Zone に述べている。中佐は同艦が出港したかには触れていない。   海軍は繰り返し同艦の原子炉及び推進系には事故で損傷はなかったと述べている。ただし海中山に衝突した際の艦体への損傷程度は不明だが、衛星画像では前方のソナードームが完全につぶれた可能性が見える。その他報道でもバラストタンク含む艦の下方で損傷が発生したとある。   確実なことは言えないが、同艦はグアムを離れて移動中なのか、自力航行が可能なのか確かめてから別の基地に移動するのだろう。フィールズ中佐の発言とも符合するのは海軍が同艦への損傷評価を完了していないことだが、内容不詳の「修理」および「テスト」も行っている。   同艦の損傷度合が伝えられるより深刻だとすれば、ドライドックに入れる必要がある。アプラハーバーにはこの作業に適した設備がないため、海軍は母港のブレマートン(ワシントン州)で大規模修理を行うと公表している。同艦が安全に外洋航行できない場合は、民間会社を雇い大型運搬船で同艦をグアムから移動させる。   海軍はコネティカットの修理と現役復帰を費用や時間に構うことなく真剣にとらえている。シーウルフ級が三隻しかないことを考えると理屈に合う。各艦は高性能の大型艦で需要が高く、情報収集機能が目立つほか、各種の特殊任務に従事している。シーウルフ級の最終建造艦USSジミ

水中に没したF-35Bをロシアに渡すな。米国と連携して英国が全力で東地中海での捜索回収作戦を展開中。

CROWN COPYRIGHT     英 軍のF-35Bが2021年11月17日空母HMSクイーンエリザベス発艦直後に東地中海に墜落したのをうけ、英国は米国に支援を要請し、機体回収をめざしている。機体に加え搭載する高性能部品等をロシアあるいは他の勢力の手に渡してはならず、同機の回収に高い優先順位がついている。   The Timesの国防担当ラリサ・ブラウンの記事では英国防省は米国に支援を要請し、スペインにある米サルベージ装備の利用を期待しているとある。   CROWN COPYRIGHT HMSクイーンエリザベスに着艦する617飛行隊のF-35B fr May 2021, ahead of Exercise Strike Warrior.   匿名英海軍筋が The Time にF-35Bの墜落地点は正確に把握できていないと語っているが、墜落は発艦直後だった。ただし墜落地点は同艦から相当離れている可能性もある。   そこで期待が集まるのが米国の曳航式ソナー位置把握装備 Towed Pinger Locator 25 (TPL-25)でF-35Bの発する緊急ビーコンをとらえ、正確な場所を把握できる。同装備は現在、事故地点に向かっている。   米海軍によれば重量が60ポンドのTPL-25は軍用機民生機を最大深度20千フィートまで把握できるという。艦艇が曳航し、音響信号を捉え、操作員に伝える。   U.S. NAVY The Towed Pinger Locator (TPL-25).     同じ筋から墜落機は遠隔操作の水中機と膨張式バッグで浮上させるとの説明がある。その後機体は最寄りのRAF基地があるキプロスへ運ぶのだろう。   他方で英軍は付近海域で警戒を強めており、外国勢力が機体のありかをつきとめ回収することのないよう目を光らせている。HMSクイーンエリザベス他艦艇が本日もギリシアのクレタ島沖合を周回しているが、機体回収とは関係ない動きなのかもしれない。   さらに匿名のRAF筋は The Times に「ロシアがF-35の入手に走ることは想像に難くない。実行できるかは兵たん面の条件次第で、それは当方も同じだ」と語っている。   ただし、 The Times はここでも英海軍筋を引用し、ロシア海軍には「墜落機回収の装備が付近にはない」としており、水中での諜報活