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米空軍のF-15EXイーグルIIの調達機数が上方修正。それでも104機にすぎない....

  (U.S Air Force photo by 1st Lt Savanah Bray) 米空軍は、F-15EXイーグルIIの調達方針を軌道修正し、最新の予算で24機追加導入する 空 軍の2024会計年度予算案には、F-15EXイーグルII戦闘機を24機追加購入する要求が含まれている。これにより、計画規模は合計で104機調達となる。昨年、空軍はイーグルIIを80機だけ購入することを提案し、少なくとも144機という当初の計画から縮小していた。本誌は最近、F-15EXがわずか80機では実用上ほとんど意味がないと強調した。 F-15EXイーグルIIが104機あれば、航空州兵(ANG)部隊のF-15C/Dの代替が可能となる。現在、カリフォーニア州、オレゴン州、ルイジアナ州、マサチューセッツ州のANGには、各イーグル1個飛行隊が配備されています。これらの部隊は、48州への海のアプローチを保護する非常に重要な任務を担う。また、オレゴンANGには、F-15EXコミュニティの訓練部隊がある。 F-15機材がそろった。左からF-15C Eagle、F-15E Strike Eagle、F-15EX Eagle II。アメリカ空軍 空軍は現在、F-15C/Dイーグルの全機種を処分した不足分を、F-35A統合打撃戦闘機の購入で補填すると表明している。空軍はすでに、イギリスの前方展開の現役部隊に配属されていたイーグルをF-35Aで代替する動きを見せている。日本では、F-22ラプターを含むジェット機のローテーション配備により、イーグル飛行隊2個が閉鎖された。また、ウェポンスクールにおけるF-15C/D活動も停止させる方向で動いている。 フロリダ州空軍もF-15C/DからF-35Aへの移行を進めているが、他のANGイーグル飛行隊がF-15EXを導入しているのを見ると、不可解な動きだ。 同時に、F-15C/Dの正式な売却も継続されている。今回のF-15C/Dフリートの最終的な公式引き離しに先立ち、空軍は現役部隊とANG部隊を含め、全軍で約220機のF-15C/Dを供用していた。2023年度予算案では67機の売却を要求しており、F-15C/Dが徐々に縮小する中でも減少する。 2024年度予算案では、空軍はF-15C/Dの継続的な退役計画の一環として、さらに57機のF-15C/Dの売却を要求して

あらためてF-15EXを考える。性能実証済み機体をあえて新造する意義。ステルス性能欠如を補う利点とは。さらにウクライナ戦からの考察は。

  米空軍の最新戦闘機であるF-15EXが、フロリダ州エグリン空軍基地に到着した。同機は、開発試験と運用試験を合わせ試験と実戦配備される空軍初の機体となる。第40飛行試験中隊と第85試験評価中隊の隊員が、同機の試験を担当している。 (U.S. Air Force photo/1st Lt. Karissa Rodriguez) 2 020年7月、アメリカ空軍は ボーイング と契約し、新型F-15戦闘機をF-15EXとして導入を決定した。F-15EX構想は、そのシンプルさが際立っている。 素晴らしい戦闘機があるが、今ある機体は古いので、新しく生産すればいいじゃないか 。 しかし、この単純明快で、直感的なプロジェクトは、残念ながら予想通り障害にぶつかっている。 F-15の歴史  最初のF-15は1972年に飛行し、1976年に就役開始した。アメリカ空軍で最後のF-15Eストライク・イーグルは、2001年製造された。現在、約500機のイーグルが空軍に配備され、戦闘機のほぼすべての役割を担っている。 F-15プロジェクトは目を見張るような成功を収めており、それだけに空軍はF-15を廃棄したくないのだろう。さらに、1970年代以降、アメリカはF-15をイスラエルやサウジアラビア、韓国、日本などさまざまな国に製造・販売してきた。 その結果、F-15は欧米空軍の主力戦闘機となり、多数の撃墜実績をあげてきた。F-15EXプロジェクトは輸出の成功で実現した。ボーイングは、生産ラインに余裕があるため、技術の許す限り、機体を順次改良していくことができる。   F-15EXはそもそも何をめざしているのか F-35があるのに、なぜ新たにF-15を作るのか? 同プロジェクトには2つの目的がある。1つ目は、空軍のレガシー機群への対応で、多数は非常に古く、低い即戦力率と高価なメンテナンスに悩まされている。老朽化した航空機は、これまで30年間遂行したのと同じ任務を未だに求められている。古い機体の新型を選択することは、複雑な問題に対する直感的な解決策だ。 第二の目的は、F-22ラプターやF-35など、空軍のステルス戦闘機群の補完だ。EXはラプターなどと異なるスキルを持ち、ステルス性の不足を生の性能と武器搭載量で補っている。F-15EXがステルス戦闘機とチーム協働する方法の1つとして、スタンドオフ長距

急変、F-15EXの前途に黄色信号。ボーイングの皮算用は空回りになるのか

  F-15EX. Image Credit: Creative Commons.      F-15 EX がキャンセルされる? F-15イーグルは、1970年代に対地攻撃を考慮せずに設計された航空優勢に特化した機体だ。そのため、F-15は空中目標との交戦やドッグファイトに優れており、第4世代の空対空戦闘機として傑出していたが、地上の目標と交戦するシステムや能力は不足していた。1980年代、F-15EはF-15に空対地戦闘のオプションを提供するべく作られた。F-15Eは、イーグルの空対空能力を維持しつつ、空対地モードを追加し、任務の幅を広げた。 F-15EX:危機に瀕したプログラム? ボーイング によれば、F-15EX新型機は生産準備が整っている。しかし、実際に空軍が発注するのは何機なのか、そして同計画は危機に瀕しているのだろうか。 F-15EXは2021年2月に初飛行した。同年3月、ボーイングはF-15EXの初号機を米空軍に引き渡した。納入は、約20年ぶりのUSAF向け新造イーグルとなり重要なものだった。F-15EXは、アメリカ空軍がボーイングに対して、要件を満たす機体の作成について非常に慎重に問い合わせたことで、密かに開発された機体だ。つまり、アメリカ空軍は、運用コスト、調達コスト、低リスクで、F-35調達を妨げない新しいジェット機を望んでいた。ボーイングのソリューションは、F-15イーグルの更新だ。アメリカ空軍は2001年以来、第4世代戦闘機の納入を受け入れていなかった。 F-15EXは、2001年以降に米空軍に納入されたあらゆる戦闘機と異なり、ステルス機能は搭載されていない。従来のF-15と同様の高い視認性を有している。ステルスはともかく、新型F-15には多くの改良点がある。 フラットパネルガラスコックピット、JHMCS IIヘルメットマウント(HMD)、翼内部構造の見直し、フライバイワイヤー制御、APG-82 AESAレーダー、外翼ステーション1および9の起動、高度ミッションコンピュータ、ロープロファイルヘッドアップディスプレイなど、印象深い構成になっています。無線・衛星通信の更新、高度な電子戦・電子監視システムEPAWSS(Eagle Passive Active Warning Survivability System)、レギオンポッド搭載の赤外線捜

F-15EXの調達が大幅縮小される可能性。米空軍が考える戦力構造でイーグルIIが微妙になってきたのか。F-35調達のため犠牲になるのか。

      米 空軍は、新型戦闘機F-15EXイーグルIIをわずか80機購入後にキャンセルする選択肢を検討している。F-15EXのキャンセルは、F-35Aステルス戦闘機にとって朗報となるだろう。      2023会計年度の予算要求で、空軍は当初、老朽化したF-15C/Dイーグルの代替分と、F-15Eストライクイーグルの代替で少なくとも144機を購入するとしていたが、その後、F-15EX全体の購入見込みを80機に引き下げた。この新計画が実行された場合、最後のイーグルIIは2024会計年度に購入されることになる。   第40飛行試験隊に配属されたF-15EXがAIM-120Dミサイル発射の準備に入った。フロリダ州ティンダルAFBの付近。January 2022. U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. John Raven    空軍がF-15EXの購入規模の削減を検討しているのではないかとの指摘が先月末にあった。Breaking Defenseの Valerie Insinna は、「この問題に詳しい情報筋2人の」が、フランク・ケンドール Frank Kendall 空軍長官がF-15EXキャンセルを検討するよう予算部門に命じたことを確認したと報じた。  しかし、短期的にはF-15EXは安泰だ。23年度の予算要求では、F-35Aの調達は2022年度の48機から33機へ削減される。同時に、最新の予算案ではF-15EXを24機、総額14億ドル相当で計上している。2022会計年度要求の前回予算では、12機のイーグルIIを対象としていた。  今回の計画は、この80機を購入した後にF-15EXを単に受注帳簿から抹消するよりも、いくらか複雑だ。その代わりに、情報筋によると、イーグルIIの取得数は短期的に増加し、より高性能で深く更新されたブロック4構成のF-35Aをより多く購入するために、時期尚早に終了するだろう。   ネリス空軍基地を離陸するF-15Cイーグル U.S. Air Force photo    計画では、F-15C/Dを5年程度で代替させ、その後、F-35Aに焦点を戻す。  現在、国防総省はロッキード・マーチンとF-35の次回生産ロットを協議中であり、約400機の生産が見込まれる。ブロック4更新が遅れているため、米国のF-35A調達率

F-15EX調達は80機へ大幅削減。将来の戦闘機戦力構造で米空軍上層部は大胆な構想をねっているのだろうか。それとも......

  F-15EX調達が80機に縮小され、現行のF-15部隊の後継機が無人機になる、あるいは交替機材がなくなる事態が生まれかねないと空軍上層部は見ている。 本 日、空軍の最高幹部は議会で、F-15EXイーグルII戦闘機の購入について最低144機とした当初案から80機に削減されると確認した。  F-15C/Dイーグル多数を新規生産分のF-15EXで置き換える案は放棄しており、F-15C/Dイーグルの退役後の最終的な戦力構成では無人プラットフォームが鍵となる、現在運用中の一部の部隊が最終的に飛行任務から外れる可能性があるとも述べた。  フランク・ケンドール空軍長官とチャールズ・Q・ブラウン空軍参謀総長は、本日の下院軍事委員会での2023年度予算案に関する公聴会で、F-15EXの将来と関連事項について、他の話題とあわせて語った。予算要求では、イーグル IIの総発注数を80機に削減すると示されていたが、これまで完全に明らかにされていなかった。この件に関しては、多くの疑問が呈されていた。  「F-15EXの調達を加速し、早期に完了させる」とケンドール長官は、空軍が2023会計年度予算案で予想より多くの同型戦闘機の購入を求めながら、総購入数を80機に抑えた理由について質問され、こう説明した。「調達規模を大幅に減らしている」。  空軍長官は、これまで同様に、F-15EXプログラムの全面的な中止を検討したかどうかについて肯定も否定もしなかった。また、イーグルIIの運命を決定する際に、空軍がどの選択肢を検討したのかについても詳しく説明しなかった。  F-15EXは、 The War Zoneが最初に報じて 2018年に浮上した。空軍は2020年に最初のイーグルIIを発注し、昨年、最初の試験用二機を引き渡した。  ケンドール、ブラウン両名は、購入総数が減少しても、F-15EXは空軍が将来の戦闘機ミックスで重要な存在であることに変わりはないと議員に語った。公聴会でブラウンは、イーグルIIの大きな積載量について、特にステルス戦闘機F-35Aとの比較で、空軍当局が新型機の重要な能力として認識していると強調した。  F-15EXは、2027年に運用開始が予定される極超音速攻撃巡航ミサイル(HACM)を搭載する最初の空軍機となる予定と、ブラウン大将は公聴会で明らかにした。空軍はこれまでも、イーグル

インドネシアがラファール、F-15EXをと同時調達の意向。ラファール先行し、国務省が慌ててボーイング機販売130億ドルを承認。南朝鮮のKF-21共同開発はどうなるのか。

  F-15EX がオハイオ州ライトパターソン基地の駐機スポットへ移動中, Nov. 8, 2021. (U.S. Air Force photo/Jaima Fogg) ( メディア関係者の皆様へ。F15ではありませんのでご注意ください ) イ ンドネシア国防相プラボウォ・スピアント Prabowo Subianto はラファール、F-15EX双方の導入に意欲を見せており、国防予算を増額する同国で大型案件が出そうだ。 米国務省はインドネシアへの ボーイング F-15EX36機推定139億ドル売却を承認した。直前にインドネシアは ダッソー・ ラファール導入を発表していた。 「ラファール42機導入で合意できた。本日契約に署名し、まず6機、その後36機を調達する」とのスブリアント国防相発言をFrance 24が伝えている。 同相はラファール、F-15EXともに導入したいとの意向を表明していたが、今回の販売承認で国務省はラファールと合わせインドネシア仕様F-15EXの並行購入を可能とした。なお、同機はF-15IDと呼称される。 国防安全保障協力庁(DSCA)の発表では国務省が海外軍事販売として案件承認したとあるが、FMS案件が承認されても商談がまとまるわけではない。契約調印後に当初の見積もり価格と実際の一括価格が異なることがあるためだ。 ボーイングは議会が同案件の通知を受けたことを歓迎し、以下の声明を発表した。 「F-15によりインドネシア空軍に高性能の作戦能力が実現します。堅実な補給基盤があり、次代の技術ロードマップに基づく産業協力の機会がインドネシア産業界に生まれます」「議会承認が下り次第、米イ両国政府を支援し、案件が実現するべく動きます」 インドネシア関連のDSCA通告案件では2020年7月に総額20億ドルでのMV-22ティルトローター8機調達案件が先にあった。 今回提示の内容ではF-15ID36機の他、F110-GE-129またはF100-PW-229エンジン87基、AN/APG-82(v)1 高性能電子スキャンアレイレーダー45基、AN/ALQ-250イーグルパッシブアクティブ警戒生存システム45基、高性能ディスプレイコアプロセッサー(ADCP)IIデジタルコンピュータ48基、AN/AAQ-13 LANTIRN 航法ポッド40基、AN/AAQ-33スナイパー高性

米空軍F-15EXイーグルIIがミサイル実弾発射に成功。

  (メディア関係者の皆さんへ 機体名称はF15EXではありません)   第40飛行試験隊のパイロットBenjamin NaumannとMark Smithは、2022年1月25日、フロリダ州ティンダル空軍基地付近で兵器システム評価プログラムのミッションにおいて、F-15EXイーグルIIでAIM-120Dミサイルを発射準備をに入った。同機でで最初の実弾発射となった。(Tech. Sgt. John Raven/Air Force)     米 空軍の第四世代戦闘機の最新型F-15EXイーグルIIが初の実弾発射を実行した。     第40飛行試験飛行隊所属のテストパイロット、ベンジャミン・ナウマン少佐、マーク・スミス少佐の搭乗機がAIM-120Dミサイルを標的BQM-167無人機にメキシコ湾上空で2022年1月25日発射し、撃墜に成功したと空軍が1月31日に発表した。   同機は空対空兵装システム評価のコンバットアーチャーに投入され、自機センサーで無人機を捕捉し、追尾の上、ミサイルを発射したと空軍発表にある。空軍はミサイルの飛翔を追尾し、テストは成功した。   「兵装システムが完全実証できた。より複雑なミサイル運用に道が開けた」とF-15EXテスト事業主管コルトン・マイヤースColton Myersが発表文で述べている。   F-15EXイーグルIIがAIM-120Dミサイルをティンダル空軍基地(フロリダ)近くで2022年1月25日発射した。空軍の最新鋭機からの初の実弾発射となった。 (Tech. Sgt. John Raven/Air Force)     空軍からは今回のミサイル試射成功の裏に六カ月にわたる装備統合開発と運用飛行テストの努力があったと発表。   ナウマン少佐にとっても初の実弾発射となった。コンバットアーチャー評価プログラムではパイロットにミサイル発射の初体験を与えることが多いと空軍は説明。   F-15EXの実弾運用テストが評価でき、ナウマン少佐は「実戦部隊配備へ着実な一歩となった」と述べている。   F-15EXの最初の二機には001、002のテイルナンバーがつき、エグリン空軍基地(フロリダ)に昨年3月、4月にそれぞれ到着した。その後、各種テスト評価に従事していた。昨年5月に各機はアラスカに移動し、ノーザンエッジ合同訓練演習で、搭載するGPS、レ