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F-15EX調達は80機へ大幅削減。将来の戦闘機戦力構造で米空軍上層部は大胆な構想をねっているのだろうか。それとも......

 The Air Force two F-15EX test jets fly together.

F-15EX調達が80機に縮小され、現行のF-15部隊の後継機が無人機になる、あるいは交替機材がなくなる事態が生まれかねないと空軍上層部は見ている。

日、空軍の最高幹部は議会で、F-15EXイーグルII戦闘機の購入について最低144機とした当初案から80機に削減されると確認した。

 F-15C/Dイーグル多数を新規生産分のF-15EXで置き換える案は放棄しており、F-15C/Dイーグルの退役後の最終的な戦力構成では無人プラットフォームが鍵となる、現在運用中の一部の部隊が最終的に飛行任務から外れる可能性があるとも述べた。

 フランク・ケンドール空軍長官とチャールズ・Q・ブラウン空軍参謀総長は、本日の下院軍事委員会での2023年度予算案に関する公聴会で、F-15EXの将来と関連事項について、他の話題とあわせて語った。予算要求では、イーグル IIの総発注数を80機に削減すると示されていたが、これまで完全に明らかにされていなかった。この件に関しては、多くの疑問が呈されていた。

 「F-15EXの調達を加速し、早期に完了させる」とケンドール長官は、空軍が2023会計年度予算案で予想より多くの同型戦闘機の購入を求めながら、総購入数を80機に抑えた理由について質問され、こう説明した。「調達規模を大幅に減らしている」。

 空軍長官は、これまで同様に、F-15EXプログラムの全面的な中止を検討したかどうかについて肯定も否定もしなかった。また、イーグルIIの運命を決定する際に、空軍がどの選択肢を検討したのかについても詳しく説明しなかった。

 F-15EXは、The War Zoneが最初に報じて2018年に浮上した。空軍は2020年に最初のイーグルIIを発注し、昨年、最初の試験用二機を引き渡した。

 ケンドール、ブラウン両名は、購入総数が減少しても、F-15EXは空軍が将来の戦闘機ミックスで重要な存在であることに変わりはないと議員に語った。公聴会でブラウンは、イーグルIIの大きな積載量について、特にステルス戦闘機F-35Aとの比較で、空軍当局が新型機の重要な能力として認識していると強調した。

 F-15EXは、2027年に運用開始が予定される極超音速攻撃巡航ミサイル(HACM)を搭載する最初の空軍機となる予定と、ブラウン大将は公聴会で明らかにした。空軍はこれまでも、イーグルIIが極超音速ミサイルなど大型兵器を搭載できるようになると話してきたが、具体的な内容は明らかにしていない。

 ケンドールとブラウン両名は、空軍は現在80機のF-15EXしか購入したくないとし、そして空軍が購入する同型機は今後も戦力構造の重要要素となると明らかにしたが、発言は多くの疑問を残していた。中でも最大に重要なのは、現行のF-15C/Dイーグルの将来だ。ケンドール長官は、「ある時点で退役させなければならなくなる」と率直に語った。約200機のF-15C/Dが現役で、州軍飛行隊五個航空団が大部分を運用し、さらに2つの飛行隊が現役で飛行している。3つ目の飛行隊は、ヨーロッパでの任務を終え、F-35Aに移行する予定だ。フロリダ州軍の第125戦闘航空団だけがF-35Aへ移行する。

 空軍の当初の計画では、少なくとも144機のF-15EXを購入し、現在州軍航空団5個に配備されているイーグルを1対1で交換し、さらに1個飛行隊をF-15EX過程の訓練用に使用し、試験と開発のため十分な機数を残すのが理論的に可能だった。80機では、1隊がF-35に移行するのを考慮しても、これは不可能になる。また、沖縄・嘉手納基地の第18戦闘航空団のF-15C/D2個飛行隊の行方は以前から不明だった。

 F-15EXを導入しないF-15C/D部隊については、F-35A飛行隊への転換が最も可能性の高い選択肢と考えられてきた。すでにイギリスのレイケンヒース空軍飛行場では、イーグルに代わってJSFが導入されている。また、フロリダ州軍の第125戦闘航空団もF-15C/DをF-35Aと交換する方針が決まっており、F-15EX計画の変更を示唆するものだったのか。

 だがブラウン、ケンドール両名は、F-15C/Dを装備中の飛行隊は、代替機として従来型戦闘機を手に入れられず、無人機材を運用することになるかもしれない、と指摘した。

 ブラウン大将は、空軍が戦闘機隊62個をまだ必要としているのかという質問に対して、「私が考えてきたのは、62個戦闘機隊と同等の能力だ」と答えた。「そして、私が考えているのは、有人機による現在の戦闘機中隊と、長官と我々が作戦上の必要性から取り組んでいる、有人機と無人機の組み合わせによる作戦上の比較である」。

 またブラウン大将は、次世代航空優勢(NGAD)プログラムで開発中の第6世代戦闘機とB-21レイダー・ステルス爆撃機をサポートする、有人型とネットワークで連動動作する半自律プラットフォーム、いわゆる「忠実なるウィングマン」無人機の開発で作業が進んでいることを強調した。

 「しかし、有人-無人機のチーム編成は、軍全体に適用できると思います。有人機と無人機の数はどうなるのか、そして無人機が増えれば、戦闘機の能力を拡大するのがずっと簡単になりますし、能力だけでなく、容量も拡大します」(ブラウン大将)。

 これは、空軍が少なくとも、戦闘機飛行隊を62個以下にするものの、有人戦闘機部隊の能力と容量を大幅強化するため無人機を使用する可能性を検討していることを示唆しているためのようだ。ここ数カ月、空軍の高官は、将来の作戦、特に中国のような互角の戦力を有する敵国とのハイエンド紛争において、有人・無人のチーム編成がいかに重要かをアピールしてきた。2021年12月、ケンドール自身は、人工知能(AI)主導のスカイボーグの取り組みなど、空軍の先進的な無人化プロジェクトや、すでに機密領域で行われている他の関連作業に加え、新たに機密扱いの2つのドローン計画の計画があると明らかにしていた。

 今日の公聴会で、ケンドールはブラウン発言からさらに一歩踏み込んで、現在F-15C/Dを飛ばす部隊が最終的に飛行任務から外れる可能性もあるとした。

 現行のF-15C/D飛行隊の隊員が今後どうなるかとの質問に対して、「戦闘機ミックスの話をしたが、他の任務、例えばサイバー任務や情報戦も話している」とケンドールは語った。ケンドールは「1対1の交換が必要だと考えるのは正しくない......。戦闘機と戦闘機の交換と考えるのではなく、もっと大きな方程式があります」。

 空軍が計画中の将来の戦力構成について、さらに疑問が投げかけられるはずだ。F-15C/Dの直接代替が必要でないと説明すれば、戦闘機の大部分が重要な国土防衛任務に就いていることを考慮すると、実に不思議な話である。

 もちろん、F-15EXの調達や戦力構成計画に関して、最終的に議会が決定するのを忘れてはならない。今日の公聴会では、議員たちが多くの疑問をすでに感じていることが明らかになった。

 ケンドール、ブラウンら空軍関係者は、2023年度予算要求が意図する行動計画を正当化する必要があり、詳細がさらに明らかになるだろう。■


F-15C Units May Not Get A Replacement Fighter At All | The Drive

BY

JOSEPH TREVITHICK

APR 27, 2022 9:40 PM

THE WAR ZONE


コメント

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