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4月15日の北朝鮮記念日に備え、空母リンカンが日本海へ進出。監視するPLANスパイ艦を自衛隊が追尾。攻撃型潜水艦のグアム移動など西太平洋の安全保障情報。


南シナ海を航行するUSSエイブラハム・リンカン(CVN 72) April 1, 2022. US Navy Photo

 

 

   

母エイブラハム・リンカン(CVN-72)は、4月15日の故金日成主席の110回目の誕生日や4月25日の北朝鮮人民革命軍創設記念日などの北朝鮮の重要な記念日に合わせ日本海に進出している。

 リンカンは、2月27日と3月5日に発射された北朝鮮の大陸間弾道ミサイルに対応し、3月15日に黄海で作戦を実施しており、今回の動きは今年2回目だ。

 日本は月曜日、対馬海峡を通過し日本海に入った人民解放軍海軍(PLAN)のスパイ船を追跡した。自衛隊統合幕僚監部の報道発表によると、ドンジャオ級監視船794は、月曜日正午に対馬の南西80マイルで目撃され、北東に向かっていた。

 その後、スパイ船は対馬海峡を北上し、日本海に入った。PLANはスパイ艦の艦番号を変更しているため、艦名は確認できなかったが、公表写真には、794と記されている。海上自衛隊の高速ミサイル艇「おおたか」(PG-826)と、鹿屋飛行場所属の第1艦隊航空団と厚木飛行場所属の第4航空団の P-1海上哨戒機がPLAN艦を監視した。

 

2022年4月11日、対馬海峡を通過する中国の東ディアオ監視船(AGI)794の航路。防衛省

 

 北朝鮮の行動や中国の主張が強まっていることへの懸念から、日本の防衛省は敵基地攻撃能力の整備に加え、来年度の予算要求増額を検討する。岸信夫防衛相は5日の共同通信のインタビューで、2024年3月までに日本の防衛力を抜本的に強化する予算を確保したいと述べ、地域の安全保障環境が厳しさを増す中、早急に能力強化の必要があると付け加えた。

 国際社会と協力し中国を抑止し、台湾海峡での軍事的緊急事態を起こさないようにすることが重要だが、日本は抑止力を強化するため敵基地攻撃能力を持つべきで、潜在的な敵に日本を「攻撃したら代償を払う」と考えさせるべき、と岸防衛相は述べた。日本が平和主義憲法による防衛的指向の政策を長年堅持してきたことを考えれば、この攻撃能力獲得への動きは論議を呼ぶだろう。岸はインタビューの中で、北朝鮮の「急速な技術進歩」のため、ミサイル迎撃能力の強化を追求すればコストがかかるだけだと主張した。

 一方、攻撃型原子力潜水艦 USS アナポリス(SSN-760)は、米海軍のインド太平洋地域の強化として、配備拠点を変え、カリフォルニア州サンディエゴのポイントローマ海軍基地からグアム海軍基地に 3 月 28 日到着したと、海軍が日曜日に発表した。2021年の戦略的レイダウン計画に基づき、アナポリスはUSSアッシュビル(SSN-722)、USSキーウエスト(SSN-758)、USSジェファーソンシティ(SSN-759)、USSスプリングフィールド(SSN-761)とともに5隻目のロサンゼルス級高速攻撃型潜水艦としてグアムを母港とした。スプリングフィールドはアナポリスより1週間早くグアムに到着している。

 オーストラリア国防総省はニュースリリースで、インド海軍が 4 月 11 日から 15 日まで、ダーウィンに P-8I 哨戒機を派遣し、オーストラリア空軍の P-8Aポセイドン機と連携演習を実施すると明らかにした。

 同発表によると、インド海軍のP-8I型機がオーストラリアに派遣されるのは今回が初めてで、インドとオーストラリアの防衛・安全保障パートナーシップの強さを反映するものだという。■

   

Carrier USS Abraham Lincoln in Sea of Japan Ahead of Key North Korean Anniversaries - USNI News

Carrier USS Abraham Lincoln in Sea of Japan Ahead of Key North Korean Anniversaries

By: Dzirhan Mahadzir

April 12, 2022 12:31 PM

 

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Categories: News & Analysis, Submarine Forces, Surface Forces, U.S. Navy

Dzirhan Mahadzir

About Dzirhan Mahadzir

Dzirhan Mahadzir is a freelance defense journalist and analyst based in Kuala Lumpur Malaysia. Among the publications he has written for and currently writes for since 1998 includes Defence Review Asia, Jane’s Defence Weekly, Navy International, International Defence Review, Asian Defence Journal, Defence Helicopter, Asian Military Review and the Asia-Pacific Defence Reporter.


 

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