PLAN水兵が海軍創設73周年記念日式典に整列した。青島の海軍英雄広場にて。April 23, 2022, PLANで用途廃止となった艦艇が係留されているPhoto: Chen Mengxi
ご注意 以下の記事は中共の意向を代弁する環球時報英語版から極力原文のニュアンス含めご紹介したものです。表明されている内容は当ブログの意見や主張ではありません。
中国人民解放軍海軍は4月23日土曜日に設立73周年を迎え、強力な軍艦6隻と新型艦載ヘリコプター2型式を発表し、戦闘能力養成の訓練を開始した。一連の成果は、ここ数年の海軍の急速かつ驚異的な成長の一部で、海軍は国家の主権、安全、発展の利益を断固守ると、中国で最強艦の幹部が環球時報の独占インタビューに答えた。
金曜日公開された中国空母を紹介する公式ビデオでは、3隻目の空母がまもなく正式公開されることを明確に示唆していた。
メディア報道によると、記念日の前に、6隻の新造水上艦、すなわち075型揚陸攻撃艦、055型大型駆逐艦3隻、052D型駆逐艦2隻が就役している。
中国中央テレビ(CCTV)の土曜日報道では、「広西」Guangxiが中国で2隻目の075型揚陸強襲艦として就役し、ちょうど1年前の4月23日に就役したこのクラスの1隻目の「海南」Hainanに加わり、両艦で訓練を行う。
海軍艦艇訓練センターの政治委員である王炎光上級大佐は、「PLAの揚陸戦闘能力の急速な発展に重要な意味を持ち、PLAが多領域・多次元上陸能力を急速に獲得していることを示している」と述べた。
PLA東部戦区司令部のプレスリリースによると、075 型揚陸強襲揚陸艦の 1 番艦「海南」が南シナ海に面する南部戦区司令部に就役したのに対し、2番艦「広西」は東シナ海と台湾海峡を担当する東部戦区司令部に就役している。
901型総合補給艦呼倫 Hulunhu が055型駆逐艦ラサ及び鞍山に場所非公開の海上で補給活動を行っている。 2022年撮影。中国海軍.
CCTV報道によると、「広西」は基本訓練を開始しており、ヘリコプター、水陸両用装甲車、エアクッション型揚陸艦との統合訓練も行っている。軍事アナリストは環球時報に対し、「1番艦で貴重な経験を積んでいるため、同艦は非常に早く戦闘能力を獲得するだろう」と述べた。
1万トン級の055型大型駆逐艦は、北方戦区隷下の「鞍山」Anshanと「無錫」Wuxi、南方戦区司令部の「延安」Yan'an の計3隻で、055型は計6隻となった。
CCTVの金曜日報道では、「鞍山」と「無錫」は最近、055型2番艦の「羅紗」Lhasaと黄海での試験訓練に参加し、強力な新型大型護衛艦3隻が集結したことのは、中国の新造船建造スピードの速さのあらわれだ。
このうち1ヶ月前に就役したばかりの「無錫」は、2022年内の運用能力達成を目指していると、同艦艦長である趙淑賢上級大佐の言葉を引用して報じていた。
海軍はまた、052D型駆逐艦2隻、すなわち「紹興」Shaoxingと「包頭」Baotouの就役を明らかにした。公式メディア報道によると、紹興は最近、東部戦区海軍が主催の戦闘訓練に参加し、包頭は黄海で5日間の実弾射撃訓練に参加している。
055型1番艦「南昌」Nanchangの艦長である周明輝Zhou Minghui上級大佐は、海軍記念日直前に環球時報の独占インタビューに応じ、艦の信頼性をテストし問題を発見し、将来の艦を改善できるよう、あらゆる機会を捉え多様な任務を遂行していると語った。
過去10年間、海軍艦艇は大きく発展し、使用方法の概念も変化した。新造艦は遠洋を航海し、より多くの課題に直面する。
周艦長は052型駆逐艦青島Qingdaoと052D型駆逐艦西寧Xiningの艦長を歴任し、現在は055型南昌艦長である。中国の造船スピードの速さは、中国の工業力と国防力の高まりの反映だという。
また、海軍は最近、補給艦、救助艦など補助艦艇や航空機多数を供用開始させたとCCTVは伝えた。
国産Z-20中型輸送ヘリコプターの艦載2型式が、土曜日のCCTV報道で初めて明らかにされた。
055型大型駆逐艦のヘリコプター甲板から離陸するZ-20の艦載実用機型と、同じく055型から離陸するZ-20の艦載対潜水艦型だ。
Z-20は、小型のZ-9より高性能であり、大型のZ-8よりも柔軟性が高い。実用型は輸送、上陸攻撃、偵察、捜索救助などの任務をこなし、対潜型は潜水艦の捜索と攻撃だけでなく、パトロールなどの任務も遂行できると、専門家は環球時報に語っている。
三亜の軍港に停泊する空母「山東」。中国初の国産空母「山東」が2019年12月17日午後、中国南部の海南省三亜の軍港でPLA海軍に正式就役し、中国は複数の空母を保有する世界で数少ない国の一つとなった。写真:中国軍
今後の展望
海軍は、小型船から大型艦へ、沿岸地域から遠洋へ、個々の船員から全体システムへ、飛行場から空母へ、海上専用から全地形へ、これまでの過程で飛躍的に変化していると、オブザーバーは述べている。
海軍艦艇と航空機は、南シナ海、東シナ海、台湾海峡を日夜パトロールしていると環球時報は伝えている。外国艦や航空機の挑発に遭遇し、時には火器管制レーダーまで向けられるが、PLA軍は常に毅然とした態度で臨み、彼らの好き勝手にはさせない。また、列島線を超え、遠洋で訓練を行うことも日常化している。
2008年以来、中国海軍は任務部隊40回に艦船延べ100隻以上を派遣し、アデン湾とソマリア沖で護衛任務を行い、中国と外国の船舶7000隻以上を守り、100隻近くを危機から救ったと、海軍はプレスリリースで述べている。これは、中国海軍の成長が、祖国を守るだけでなく、世界平和にも重要な貢献をしていることを意味する。
前途洋々
建国記念日を1日後に控えた金曜日、海軍は中国の空母計画に関するプロモーションビデオを公開し、その中で同国3隻目の空母が間もなく正式に明らかになることを、極めて明白に示唆した。
中国海軍政治宣伝局と中国新聞放送センターが共同制作したプロモーションビデオは、中国初の空母「遼寧」、2番艦「山東」、空母型戦闘機「J-15」の開発状況など、中国の空母計画の進展を紹介するもので、この種のもので初めてとなった。
映像の最後には、海軍士官が電話で母親から、「第三子がほしい」と迫られ、士官が「その予定」と答える場面がある。カメラは遼寧の写真から山東の写真に移り、壁の余白で止まる。(下のリンクからビデオをご覧ください)
これは、3隻目の空母が間もなく登場することを明確に暗示している、と観測筋は言う。
電磁カタパルトなど新技術を採用する可能性が高い新空母は、2022年内に進水する可能性があると専門家は述べている。
Photo:Aviation Industry Corporation of China
また、PLAの航空機の主要請負業者である国営の中国航空工業集団公司から新型の戦闘機を入手する可能性が高く、同社は土曜日に 「3号」と名付けられた空母からFC-31ステルス戦闘機が運用されている漫画(上)をソーシャルメディアに投稿し海軍に誕生祝いを送った。
人材面では、中国初の空母「遼寧」は、2番艦「山東」や今後さらに増える空母のために1000人以上の基幹人材を育成したと、遼寧の政治委員である王是善艦長は金曜日にCCTVで語った。
中国海軍は今後、より多くのパイロット、より多くの空母、空母艦載機を保有し、より強力な手段、より信頼性の高い手段として、国家の主権、安全、発展の利益を断固として守っていくと、空母山東の徐英上級大佐は、海軍創立記念日直前に、環球時報の独占インタビューで語っている。
中国の空母開発は、初期段階を過ぎ、改良と加速の段階に入ったと、中国初の空母パイロットでもある徐穎は語った。
PLANは、世界クラスの海軍を目指し、開発を継続すると、環球時報に送られたプレスリリースにある。■
By Liu Xuanzun and Guo Yuandan
Published: Apr 23, 2022 03:25 PM Updated: Apr 23, 2022 11:59 PM
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