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日本周辺での日米中露各国の海軍の動き。4月19日の状況。

 


E-2DアドバンストホークアイがUSSエイブラハム・リンカン(CVN-72)に着艦した. US Navy Photo

 

衛隊統合幕僚監部の報道発表によると、ロシア軍艦3隻とロシア民間船3隻が4月19日火曜日に対馬海峡を通過し、一方中国の監視船が水曜日に東シナ海から太平洋に進出した。

 

 

 ロシア海軍の3隻は、駆逐艦RFSアドミラル・パンテレイエフ(548)、アルタイ級補給艦、救助タグSB-408である。自衛隊は、民間船は、パイプ敷設船アカデミック・チェルスキー、オフショア補給船イワン・シドレンコ、オフショア補給船オスタップ・シェレメタだと明らかにした。ロシア民間船3隻はいずれも、ロシアのガスパイプライン「ノルドストリーム2」への関与を理由に、米国財務省外国資産管理局(OFAC)の特別指定外国人(SDN)リストで米国から制裁対象となっている。パイプライン工事は昨年9月に終了しており、民間船は新たな配属先として太平洋で活動しているようだ。

 

 

 報道発表によると、海上自衛隊が火曜日午前9時に、男女群島の西80kmでロシア船隊を発見し、その後、対馬海峡を北上し、日本海に向け航行している。海上自衛隊は、3月24日に対馬海峡を南西に航行するアドミラル・パンテレイエフを視認していた。厚木基地第4航空群のP-1哨戒機と高速攻撃艇「しらたか」(PG-829)がロシア艦船を監視にあたった。

 統合幕僚監部からは人民解放軍海軍(PLAN)の東調級監視艦795が、鹿児島県奄美大島の北西 160km を南東に航行し、奄美大島と横手島の間を東進した後、太平洋に入ったと発表があった。鹿屋航空基地に所属する第一航空群のP-1哨戒機と補給艦JSはまな(AOE-424)がPLAN艦を監視したという。

 一方、米空母USSエイブラハム・リンカン(CVN-72)は、4月8日から始まった自衛隊3軍との演習を終え、現在フィリピン海を航行中だ。第 7 艦隊のニュースリリースによると、エイブラハム・リンカン、巡洋艦 USS モービルベイ (CG-52) および駆逐艦 USSスプルーアンス (DDG-111) は、海上自衛隊の駆逐艦 JS いなずま (DD-105) および JS こんごう (DDG-173) とともに、航空戦訓練から海上通信作戦まで共同訓練を行っている。

 

中国の東調級スパイ艦794は対馬海峡を通過し日本海に入った。April 11, 2022. Japanese MoD Images

 

 第3空母打撃群司令官J.T.アンダーソン少将Rear Adm. J. T. Andersonは、「インド太平洋地域における永続的なコミットメントは、海上自衛隊含む統合的かつ二国間の海上演習を通じ、成長し開花し続けています」「演習は、両国の共通利益と価値を守りながら、集団的な戦闘能力を実証している」(アンダーソン少将)。

演習では、エイブラハム・リンカーンで陸上自衛隊のCH-47が水陸両用高速展開旅団(ARDB)を載せ、いなずまでは陸上自衛隊のAH-64ヘリコプターがそれぞれ着艦を実施した。


陸上自衛隊

 

 岸信夫防衛大臣は、火曜日の定例記者会見で、今回の演習について「日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、日米両国は常に緊密に連携し、日本の防衛と地域の平和と安全の確保に努めている」と述べ、「この訓練を通じて、日本と米国は常に、地域の現状を変えようとする一方的な試みを阻止し、力により地域を不安定にするための準備を十分に整えたと確信している」。

国防総省のニュースリリースによると、揚陸ドック型艦USSジョン・P・マーサ(LPD-26)もフィリピン海で活動中であるという。一方、遠征支援基地艦USSミゲル・キース(ESB-5)は海兵隊岩国航空基地にあり、潜水艦USSアレキサンドリア(SSN-757)は月曜日に横須賀に到着している。■

 

Russian, Chinese Ships Steaming Near Japan as Carrier Lincoln Operates Near Korea - USNI News

By: Dzirhan Mahadzir

April 21, 2022 1:06 PM   

 

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