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★F-35で北朝鮮ミサイルの迎撃は可能だが....

With a minor tweak, F-35s could shoot down North Korean missiles — but there's a catch 小規模改良すればF-35は北朝鮮ミサイルの撃破能力を手に入れる---ただし落とし穴がある F-35 ライトニングII。 ラングレー=ユースティス共用基地上空で。April 24, 2016. U.S. Air Force photo/Senior Airman R. Alex Durbin Alex Lockie http://www.businessinsider.com/f-35s-shoot-down-north-korean-missile-launches-2017-12 F-35は小改造で弾道ミサイル迎撃に転用できるが落とし穴もある。 F-35は打ち上げ中のミサイルのすぐ隣を飛ぶ必要があり、これは危険な行為となる。 かわりにF-35は米海軍の水上艦発射ミサイルの誘導システムを利用できる。 報道によれば北朝鮮が人工衛星打ち上げを企画しており、米国は金正恩に「ガツンと一発」くらわせ、おそらく衛星打ち上げを中止させようとしている。 航 空戦闘に革命をもたらすとまでいわれるF-35を米軍が投入しはじめているが、弾道ミサイル防衛装備にも転用できそうだ。 米ジェット戦闘機部隊は空対空での必勝方法をマスターしようとしてきた、「トップガン」の時代にはF-14トムキャットがありドッグファイトを機銃とミサイルで戦い敵パイロットを出し抜こうとした。 だが今日の脅威は米国を標的としており、危険度は戦闘機パイロットの比ではない。 北朝鮮はミサイル技術を磨き米本土を狙える核兵器を整備しようとしており、F-35が狙うのはミサイルであり戦闘機ではなくなるかもしれない。 航空戦に詳しいジャスティン・ブロンク Justin Bronk (王立合同軍事研究所)によればF-35搭載のミサイルに手を入れればミサイルを標的対象にできるという。「ファームウェアの変更で理論的には」弾道ミサイルとの交戦が可能となるとブロンクはBusiness Insiderに語っている。 ペンタゴンでミサイル防衛にあたる筋はブロンク発言を認めている。F-35が搭載するA

イスラエルのアイアンドームに艦載版が登場

「次回の戦争」とかイスラエルの表現はリアルですね。ナチスばりにイスラエル壊滅を公式に発言するような国がすぐそばにあるためですね。ミサイル防衛として空軍、海軍、陸軍の垣根を壊す動きも注目です。それにしてもイスラエルの軍高官は異例に階級が低いですね。権限移譲が進んでいるのか、組織構造が違うのか。イスラエルには今後も注目したいと思います。 Israel declares operational capability for sea-based Iron Dome  イスラエルが海上配備アイアンドームの実戦化を発表 IDF By: Barbara Opall-Rome https://www.defensenews.com/naval/2017/11/27/israels-iron-dome-system-deployed-on-ship-for-first-time/ TEL AVIV, Israel — イスラエル軍が艦載版アイアンドーム迎撃システムの初期作戦能力獲得を宣言した。11月27日に海上実弾試験で標的迎撃に成功した。 当日の成功の前にイスラエル空軍、海軍、民間企業が1年半もアイアンドームをINSラハヴ海防艦のアディール追尾誘導レーダーに統合する共同作業に従事していた。 「本日をもって公式にイスラエル防衛の新しい陣容が地中海に生まれた」と空軍防空部門司令官ズヴィカ・ハイモヴィッチ准将 Brig. Gen. Zvika Haimovich が記者団に語った。 「艦載アイアンドーム、アディールレーダーおよび地上配備アイアンドーム部隊が完全に接続された。本日の実弾発射実験で優秀な性能が実証された」 アイアンドームは国営ラファエル社が開発し、2011年の配備以来1,700回以上の迎撃に成功している。艦載アイアンドームはC-ドーム C-Dome の名称となる。 空軍関係者によれば艦載アイアンドームも空軍が運用する。地上配備アイアンドームで整備した運用ノウハウと技術があるためだ。「海軍用のアイアンドームは新規アイアンドーム部隊として扱う。陸上、海上の装備を統合し今後のエスカレーションや次回の戦争に備える」という。 海軍兵器部長ジヴ・バラク大佐 Capt. Ziv Barak は2014年のガザ戦役の教訓から海上配備のア

ドバイ航空ショーでレイセオンがペイトリオット迎撃100回成功と豪語

いくら航空ショーだからと言ってこういう発言をすると虚実区別できなくなる伝説になり独り歩きしそうです。ミサイル防衛の効果そのものが機密情報になっていないと敵に手の内を読まれますからね。とはいえ、確認も否定もできないのであれば言ったもん勝ちですね。レイセオンは商売上手なのでしょうか。 Raytheon: Saudi-based Patriots intercepted over 100 tactical ballistic missiles since 2015 レイセオンがサウジ配備ペイトリオットで2015年以降で戦術弾道ミサイル100発超を迎撃成功と発表 サウジアラビア配備のペイトリオット部隊がイエメンから発射された戦術弾道ミサイル(TBM)100発以上の迎撃に成功しているとレイセオンが発表した。サウジ主導でイエメンではイラン支援を受けるフーシ派への攻撃が2015年から続いている。(Raytheon) By: Barbara Opall-Rome    16 hours ago https://www.defensenews.com/digital-show-dailies/dubai-air-show/2017/11/14/raytheon-saudi-based-patriots-intercepted-over-100-tbms-since-2015/ DUBAI, United Arab Emirates — サウジアラビア国内に展開するペイトリオット部隊が迎撃したイエメンから発射された戦術弾道ミサイルはサウジ主導のイラン支援を受けたフーシ派への介入が始まった2015年以来100発を超えたと レイセオン が発表している。 同社ウェブサイトにこの数字が掲載されているが確認不可能であり、各種シンクタンク、サウジ政府他各国の公表数字よりはるかに大きい。 戦略国際研究所のミサイル防衛プロジェクトでは迎撃40回、命中18回と同時期に計上されている。ただしここには11月4日にイエメンから発射されたミサイルへのペイトリオット迎撃事例は含まれていない。 イエメン反乱勢力に近い筋は算術ミサイル発射回数を93としているが、今数字には迎撃の成功失敗は区別せず水増し数字との見方が一般だ。 にもかかわらずレイセオン幹部はド

☆SM-3でICBM迎撃は可能なのか、SM-6はどうか

ミサイル防衛にこれまで費やしてきた投資が真価を発揮する場面が本当にやってくるのか、興味津々というところですが、脅威は北朝鮮だけではないので、迎撃ミサイルも進化させていかねばなりません。日米の共同開発というのもこの国の皆さんはほとんど知らない話ではありませんか。米陸軍は今後ミサイル軍に変化していくのではないでしょうか 。 Could SM-3 Interceptor Take On Intercontinental Ballistic Missiles? SM-3迎撃ミサイルはICBMに有効に対応できるのか As Pentagon adds dollars for missile defense, Raytheon pitches SM-3s as ICBM killers ペンタゴンが追加予算をミサイル防衛に振り向ける中、レイセオンのICBMキラーとしてのSM-3売り込みに力が入る Oct 10, 2017 James Drew and Jen DiMascio | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/defense/could-sm-3-interceptor-take-intercontinental-ballistic-missiles 北朝鮮が相次いで弾道ミサイルを発射し、ドナルド・トランプ大統領は8月にミサイル防衛に「数十億ドル」を投入すると述べた。 年末までに弾道ミサイル防衛体制の点検を完成する予定のペンタゴンは短期間で強化策の検討を求められている。大統領の力の入れ方による結果の第一段が姿を現しはじめている。議会は367百万ドルを他事業からかき集めミサイル防衛に投入する予算執行を承認した。 この予算で移動式ミサイルへの対抗策を求めていく。とくに発射前に対応が肝要だ。このため戦闘機からのミサイル発射、艦船発射兵器または特殊部隊による攻撃まで検討する。またアラスカ州グリーリーにミサイル防衛サイロ20基を新設し、海上配備Xバンドレーダー改修やSM-3ブロック2A迎撃ミサイルの追加発射も行う。. このうち レイセオン がSM-3ミサイルの最新のブロック2Aバージョンに力を入れている。同ミサイルは日米共同開

8月29日の今回の北朝鮮ミサイルを迎撃しなかった理由

自分の選挙区にPAC3がないのは不安と防衛当局を動かした議員がいましたが、集中配備してこそ効果を発揮するのが現在のミサイル防衛ならこの議員は明らかに防衛効果を減らす方向、つまり北朝鮮の喜ぶ方向にもっていったことになりますね。お伝えしているように通常兵力では勝ち目がない北朝鮮のカードがはったりの核兵器であり、今回ご紹介の論調だと「悪の体制」と今後共存しなければなりません。これはナチドイツと宥和を図った欧州各国と同じ過ちになりませんかね。結局北朝鮮の思い通りになっていく気がしますがいかがでしょうか。   Would America Have Been Able to Shoot down North Korea's Missile? 今回の北朝鮮ミサイルは撃ち落とせたのか   Dave Majumdar August 30, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/would-america-have-been-able-shoot-down-north-koreas-missile-22109 北朝鮮は中距離弾道ミサイルを8月29日発射し、米国及び同盟国に対する新たな挑発行為に出た。 今回のテストでは日本上空を通過した。だが米国・日本にミサイルを撃破する選択肢はあったのだろうか。専門家の答えはNoのようだ。 米太平洋軍司令部は「米国防総省は北朝鮮からの弾道ミサイル一本発射を東部標準時間8月28日午後4時57分に探知した。初期分析では中距離弾弾道ミサイルと判定」と発表した。「発射地点は順案航空基地で飛翔方向は東。弾道ミサイルは日本北方上空を飛行し日本から東方500カイリの太平洋に着水した。現在関係機関と詳細評価中で追加発表していく」太平洋軍司令部の声明文では同盟国の防衛に米国が責務を果たすと強調している。 だが米国、日本に飛来する北朝鮮弾道ミサイルを撃破する能力はあるのか。その答えは、可能性はおそらく少ない、となるだろう。「今回は日本上空の宇宙空間を飛翔したためミサイル迎撃はしていないはず」とジョシュア・H・ポラック(ジェイムズ・マーティン核不拡散センター研究員)は述べる。「イージスでは上昇中のミサイルには対応できません。イージスでは艦を発射地点と目標の中間

★日本が中国ミサイルの先制奇襲攻撃を受ける日が来るのか

北朝鮮なんか子どもの火遊びに思えるのが中国の狂ったようなロケット軍の陣容です。飽和攻撃あるいは記事で想定するような在日米軍、自衛隊の基地を狙い撃ちする十分な数のミサイルを発射してきたら北朝鮮ミサイルとは全く異なる状況です。レーザーなど新兵器導入が早期に望まれるゆえんですが、実現すれば中国は狂ったような日本非難を始めるでしょうね。また国内に根強く残る「平和勢力」も中国の意を受けて暴れまわるでしょうね。 Missile Strikes on U.S. Bases in Asia: Is This China's Real Threat to America? アジア各地の米軍基地が中国のミサイル攻撃を受ける日、中国の脅威は本物か?   Zachary Keck July 29, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/missile-strikes-us-bases-asia-chinas-real-threat-america-21714?page=show 米国防関係者が中国のいわゆる「空母キラー」弾道ミサイルに焦点をあてる中、中国最大の脅威が別にあると注意喚起する報告書が出た。 「米国のアジア内権益への最大の脅威は実は中国ミサイル部隊の能力向上であり、米軍基地が標的となることだ」とトーマス・シューガート、ハビエル・ゴンザレスが連名で新アメリカ安全保障センター (CNAS)から報告書を発表した。 両名は米海軍現役将校であり、ゴンザレスはCNASで軍事顧問も務める。報告書では中国が台湾または尖閣諸島をめぐり米軍が介入できないよう域内米軍基地をミサイルで奇襲先制攻撃すると見る。「先制攻撃の利点に新鋭精密誘導長距離兵器が加わり大きな効果が生まれる。中国ミサイル部隊の指導原則と軍事戦略とも合致する」と記している。 サダム・フセイン相手に圧倒的勝利を収めた第一次湾岸戦争の米軍を見て中国指導部はミサイル軍整備を進めた。第二砲兵隊はかつては核兵器運用部隊だったが、今は核兵器と並び精密誘導通常弾(弾道ミサイル・巡航ミサイル)を運用する。戦略構想は中国の優位性である地理的条件やミサイルの低価格生産を活用する。 米軍基地への先制攻撃を実現すべく中国はミサイルを大量整備

米本土ミサイル防衛のシミュレーションをノースロップ・グラマンが公開

We Ran a Simulated ICBM Attack on the United States to Find Out: Could We Stop One? 米本土へのICBM攻撃シミュレーションを視察して:攻撃阻止は可能なのか Jul 06 2017 By Tom Demerly https://theaviationist.com/2017/07/06/we-ran-a-simulated-icbm-attack-on-the-united-states-to-find-out-could-we-stop-one/   ノースロップ・グラマン 社の弾道ミサイル防衛技術実証の実情を見る機会を得た。 将来のいつか、外交手段で解決できなくなったとの想定だ。米海軍艦船が某敵対国家の潜水艦と衝突した。米空軍偵察監視機材が国際空域ぎりぎりの地点で攻撃を受ける。ならず者国家は弾道ミサイルテストを続ける。 宇宙軍団の監視衛星がミサイル発射を探知したのは現地時間0234時、標準時1734GMT、サンフランシスコは日曜日午前10:34のことだった。 早期警戒監視の画面が無音で赤く点滅する。赤い円弧が囲む。速度、高度などデータが自動表示される。海上配備レーダーから情報が入る。もっと多くのデータが利用可能となる。軌道、加速度、最高高度、再突入地点、大気圏内減速が判明する。そこからミサイルの推定命中地点を割り出す。 ミサイル発射の瞬間 (credit: Northrop Grumman) 記者は椅子に座りICBMが米本土西海岸に向かう様子を見ていた。ミサイルは最高地点に達し、攻撃の最終段階に入る。変化が早い。見ていて汗が出た。実にリアルだ。ミサイルが目標に向かい高度を下げると減速するが、それでも相当の高速だ。 米本土がならず者国家が発射したICBMの攻撃下にある。米本土が攻撃を受けるのは第二次大戦後初の事態となる。迎撃戦が始まった。 情報機関の分析官は脅威の推定損害規模は中程度だとわかっているが、なすすべがない。弾頭は小さいようで、現在の標準から見て粗削りだ。機能しないかもしれない。誘導システムは精密ではないかもしれない。弾頭が太平洋上に落ちる、あるいはカリフォーニア州の山脈部分に落下するかも

北朝鮮がICBM発射成功と発表、SM-3で日本は守れるのか

  北朝鮮がICBMを完成させたといっていますが、今の段階ではアラスカに辛うじて飛ぶ程度でしょう。それでも米ミサイル防衛体制がいよいよ本土防衛を重視する方向に切り替えを迫られかねず、日本のミサイル防衛体制が一層注目されそうですね。 Can America's SM-3 Missile Protect Japan from North Korea?   SM-3ミサイルで北朝鮮脅威から日本を守れるか   Sebastien Roblin July 3, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/can-americas-sm-3-missile-protect-japan-north-korea-21405?page=show 日本の自衛隊は通常の軍隊ではない。第二次大戦後の憲法で海外で戦闘行為を禁じているためだ。とはいえ日本が北朝鮮から脅かされるのは国内に米軍基地を抱えるためだが、そもそもは1998年にテポドン-1ミサイルが日本領空を横切り飛翔したことが出発点だ。 その後も北朝鮮はミサイルテストを繰り返し、本日も行った。北朝鮮は米西海岸を直撃できる大陸間弾道弾の完成に向け作業中だが、すでに日本は北朝鮮の中距離弾道ミサイル(IRBM)の射程に入っている。発射後10分で日本本土を直撃するはずだ。 日本は独自の対抗策で北朝鮮ミサイルに対応している。PAC-3ペイトリオットミサイル地対空ミサイル部隊6個を展開し、駆逐艦4隻に長距離SM-3ミサイルを搭載している。ただしいずれも高速で高高度飛翔するIRBMに有効対応できるか未実証だ。マッハ4で飛ぶPAC-3の有効射程はわずか30キロで局地防衛手段でしかない。 そこでSM-3の新型超長距離型を 三菱重工 と レイセオン が共同開発中であり、IRBM発射後の加速段階や中間飛翔段階で迎撃を狙う。ただし残念ながら同ミサイルは迎撃テスト二回目で失敗し、弾道ミサイル防衛体制が未完成だと露呈している。それでも日本は陸上運用でSM-3を導入しミサイル艦を補おうとしている。 スタンダードミサイル3は別名RIM-161で米海軍の駆逐艦巡洋艦でミサイル防衛ミッションの手段となっている。各艦は洋上の機動発射台となりイージス戦