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潜水艦戦力の増強に走る米国の事情とは

原子力潜水艦の建造は他にハンティントン・インガルスのニューポートニューズも行っていますね。三隻以上建造となると船台をふやさずに工程を工夫して対応できるのでしょうか。これは日本でも同じですね。 America Desperately Needs More Submarines (Thanks To Russia and China) アメリカは潜水艦建造増に迫られている(ロシア、中国のため)   Dave Majumdar July 26, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/america-desperately-needs-more-submarines-thanks-russia-21681 米海軍が48隻ある攻撃型原子力潜水艦(SSN)を66隻に増やそうとする中、議会が予算さえつければ ジェネラルダイナミクス の エレクトリックボート 事業部の将来は約束されたようなものだ。同社ではコロンビア級戦略弾道ミサイル潜水艦 (SSBN)も順調に開発中で、レーガン時代のオハイオ級に代わる核抑止力の屋台骨となる。 ジェネラルダイナミクスのCEOフィービ・ノヴァコヴィックは株主に「海軍がSSNヴァージニア級の追加調達に関心を寄せていること」は大変心強いと述べている。「SSN18隻追加建造に向かうと38%増となり中身はヴァージニア級なので予算案成立に大きな関心を寄せています」 ペンタゴンの各種事業中でヴァージニア級建造は極めて順調で工期より早く引き渡しされ、予算以内に収まることが多い。コロンビア級ミサイル潜水艦もこの流れを継承しそうだ。 「潜水艦事業ではヴァージニア級ブロック3ブロック4の建造ならびにコロンビア級弾道ミサイル潜水艦の技術開発が順調に進んでいます」(ノヴァコヴィック) 排水量20,810トンの巨大なコロンビア級ミサイル原潜の設計は順調なようだ。2021年建造開始し2031年から実戦化の予定だ。遅延は許されない。オハイオ級SSBNがそのころ退役し始めるためだ。コロンビア級建造での遅れは米戦略抑止力が弱体化する。 「コロンビア級戦略ミサイル潜水艦に重点を移しつつあるのはご承知のとおりです」とノヴァコヴィックは述べている。「設計工程は極めて順調で予定通り

★★オーストラリア潜水艦問題>フランス案採択の背景には深い理由があった。日本側関係者には冷静に読んでもらいたいです。

いまさらと思われるかもしれませんが、再びオーストラリアの潜水艦建造競争入札結果の分析です。こうしてみるとオーストラリアが狙う方向性に近い内容だったのはフランス案とわかります。日本では採用されて当然と見る向きが多かったのはやはりインテリジェンス不足ですね。官民挙げて積極的に営業しなかったのはこうした背景が事前にわかっていたからでしょうか。そんなことはないですよね。SSBNとSSNは違うという向きもありましょうが、原子力潜水艦のような大型艦の知見は残念ながら日本にありません。日本技術の優位性というのも一定の条件で成立しているのであり、なんでも日本が優秀と信じるのはあまりにも子供じみていることが分かります。 Lethal Alliance Under the Sea: Why France Is Helping Australia Build Attack Subs Kym Bergmann June 15, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/lethal-alliance-under-the-sea-why-france-helping-australia-16591 4月26日の晴れ晴れしい発表でアデレードでの潜水艦12隻建造が決まったが、その後は沈黙が続いている。オーストラリア国防省は今は急いで進めるつもりがなく、同国史上最大の建艦事業は国政選挙後に活発になるようだ。詳細設計の契約交渉は中断したままで当面進展しそうにない。一方で国防省によれば選定業者フランスのDCNSと作業部会を編成中で、科学技術を軸に人選するという。 DCNSを採用した選定結果には異論もあった、特に選定過程にドイツTKMSは不快感を覚えたといわれ、競合評価作業(CEP)は最初から原子力潜水艦に誘導するシナリオだったと見ている。日本はそこまではっきりと言っていないが日本政府が心象を害したのは疑いなく、2013年にトニー・アボット前首相が示した導入願望は何だったのかと思っているはずだが、その後はこの話題を避けているようだ。 DCNS選定には理由がいくつかあるが、決め手は高度潜水艦技術の入手だったようだ。CEPでは狙いは高性能潜水艦設計でオーストラリア国内技術の蓄積に役立つ協力先を選定するこ

インド海軍初の弾道ミサイル原潜が海上公試をスタート

2014年は潜水艦の話題も豊富でしたね。年末になりインドから国産ミサイル原潜のニュースが入ってきました。まだ実用レベルではないとはいえ、核ミサイルを運用できる同艦がインド洋に遊弋すればパキスタンはじめ隣国には脅威になりますね。ただし、技術的にはまだ相当の開きがあるようで、インドはゆっくりと実用化をめざすのでしょうね。 New Indian Boomer Starts Sea Trials By: Sam LaGrone Published: December 16, 2014 2:01 PM • Updated: December 16, 2014 2:01 PM http://news.usni.org/2014/12/16/new-indian-boomer-starts-sea-trials Indian Navy nuclear ballistic missile submarine INS Arihant on Monday. via The Hindu Times インド海軍の国産初の原子力弾道ミサイル潜水艦(SSBN)が海上海上公試を12月15日に開始したとの地元報道が出た。 国産初の原子力潜水艦排水量6,500トンのアリハント Arihant がインド東海岸のヴィシャカパトナムを出港した。ただし同艦は実用よりも試験開発を主眼においた艦となる可能性がある。 「アリハントが公試開始したは良い知らせだが、同艦が真のSSBNとなるまで道は遠い。技術実証目的に終わる可能性もある」と元インド海軍総司令官アルン・パーカッシュ提督 Admiral Arun Parkash がJane's Defense Weeklyに語っている。「ノイズレベルのせいで抑止任務につかなくても同艦は今後のSSBN部隊にとって経験値を得る手段となる」 INS Arihant in 2009. Indian Navy Photo アリハントはロシアのアクラ級を元に12発のサガリカ水中発射弾道核ミサイル(SLBM) を搭載したもの。ミサイルの射程はおよそ435マイルだ。 開発は極秘の内に1970年代からはじまっていたと海軍協会のCombat Feets of the Worldに記述がある。 インド海軍は攻撃型原子力潜水艦数

米海軍:次期攻撃型原潜の建造準備に入る

ヴァージニア級建造が続く中、次世代の攻撃型原潜の準備が始まっているようです。潜航中の潜水艦から無人機を発進させるのには弾道ミサイルと同様に圧縮空気で泡を作り、水面上で機体を展開するのでしょうか。相当小さいサイズでしょうが、潜水艦が空も活動領域に加えようとしているのですね。 Navy Starting Work on New SSN(X) Nuclear Attack Submarine By: Dave Majumdar Published: October 23, 2014 3:45 PM Updated: October 23, 2014 3:45 PM ヴァージニア級攻撃潜水艦ジョン・ワーナー(SSN-785)が9月1日に進水式を迎えた US Navy Photo 米海軍は次期原子力攻撃潜水艦の建造準備に着手する。現行のヴァージニア級(SSN-774)の後継艦として戦力化を2044年と想定し、それまでにヴァージニア級最後のブロックVII建造が終わる予定。 「長期にわたるSSN新型の建造計画を想定している」と海軍海洋システムズ本部で潜水艦計画を取り仕切るデイヴ・ジョンソン少将Rear Adm. Dave Johnson,が海軍潜水艦連盟Naval Submarine League 主催のシンポジウムで発表した。 「2034年というと、はるか先のようですが、艦体設計開発部門は今からアクションを取る必要があります」 次期攻撃型潜水艦はSSN(X)の名称でこれから10年のうちに各種案の検討を完了させておく必要がある。 そうなると新型潜水艦の要求性能、設計、新技術の実証に使えるのは正味9年程度となり、ジョンソン少将は小チームを編成し、5年計画で作業を開始させたと発言。このチームは民間産業の意見も取り入れ同艦が作戦を展開する2050年以降の世界での脅威の中身を想定する。 SSN(X)では艦外のシステムとの統合化が求められるとマイク・コナー中将(大西洋潜水艦隊司令官) Vice Adm. Mike Connor, Commander of Submarine Force, Atlantic (COMSUBLANT)は語る。またヴァージニア級とSSN(X)各艦はネットワーク化され超長距離兵器を運用