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アメリカの技術優位性に陰り、アメリカに有利な戦争の実施はもう不可能になるのか

これまでもソ連技術が脅威となっても結局配備できないままだった事例はいっぱいあります。また中ロの脅威を強調して予算を確保する戦術がよくありましたが、今回は予算は十分ついており、本当に技術格差が埋まりつつあるとしたら大変なことです。もともと米国の戦略は攻撃重視なので本土防衛など案外軽視してきたのですが、民生技術の応用も含め抜本的に技術開発のモデルを変えないと追いつけなくなってしまいます。Breaking Defense記事の紹介です。 The End Of The American Way of War; The Cold War Really Is Over   アメリカ式戦争の終焉で冷戦が真に終わる 「死のハイウェイ」で放棄されたイラク軍戦車(1991年)By PAUL MCLEARY on March 21, 2018 at 6:12 PM https://breakingdefense.com/2018/03/the-end-of-the-american-way-of-war-the-cold-war-really-is-over/ ア メリカ式の戦争では圧倒的な産業力、火力で海と空を支配して戦ってきたがどうやら終焉を迎えそうだ。ペンタゴンのトップがそう述べている。 二十年にわたり「中国とロシアがこのモデルの実効性を下げている」とエルドリッジ・コルビーElbridge Colby国防次官補(戦略・戦力整備)が語っている。装備近代化に巨額予算を投じ人工知能や極超音速ミサイルなど新技術を次々にアメリカより早く投入している。中ロ両国によって今後の武力衝突に臨む米国の姿勢が変わってしまった。 「もう一度原点に戻り問題の本質、問題の定義を考えれば中国やロシアの勝利が実現するのを防げるはずだ」とコルビーは指向性エナジー年次総会での講演で述べた。総会はブーズアレンハミルトンと戦略予算評価センターの共催だ。その答えは技術、訓練、指導原理の組み合わせにある。「だが課題がある。あちら側はこちらの勝利の方程式をまねているのではないか。であればこちらはあちらの勝利の方程式を研究すれば抑止効果が生まれるはずだ」 ペンタゴンで国家防衛戦略構想をまとめた一人としてコルビーはワシントンが「長期的戦略競合」をモスクワと北京を相手に始めたとの認識を持つ。

ロシアも北朝鮮へ石油密輸していた:抜け道をどう埋めて制裁措置の効果を実現できるか

これだけ抜け道があることがわかると国連制裁の実効性確保には海上臨検を行うしかないですね。また衛星画像で悪いことをしてもバレルことが世界に示され中国、ロシアはバツが悪いでしょうね。中国の言い分は香港船籍だからということでしょうか。都合の良い一国二制度ですね。 Russian tankers are reportedly smuggling fuel to North Korea with ship-to-ship transfers ロシアのタンカーが北朝鮮に公海上で船舶間移送で石油製品を密輸していた ロシアのタンカーが北朝鮮に少なくとも三回にわたり燃料を供給した 北朝鮮への密輸が海上での荷物受け渡しになったのは北朝鮮船舶がロシア港へ直行し貨物を運ぶ形からの変化だ ロシア外務省、ロシア税関当局はコメントを拒否 米財務省発表の画像で船舶間の移送がわかる。US Treasury Guy Faulconbridge, Jonathan Saul, Polina Nikolskaya, Reuters http://www.businessinsider.com/russian-tankers-smuggle-fuel-north-korea-2017-12 LONDON/MOSCOW - ロシア船籍のタンカーが北朝鮮へ数か月で少なくとも三回にわたり海上で原油を供給したと西欧安全保障筋が明らかにした。 原油あるいは石油製品をロシアが販売するのは国連制裁措置の違反と同筋は指摘。ロシアは世界第二位の石油輸出国と同時に安全保障理事会の常任理事国である。 10月、11月に発生した海上移送はロシアから北朝鮮への密輸が海上での受け渡しに変化していることを示している。ロイターは9月に北朝鮮船舶がロシアに直行していると伝えていた。 別の取材源はロシアと北朝鮮の海上燃料取引を確認し、ロシアの国家関与は認められないとも述べた。 ともに海軍情報部発の情報と衛星画像でロシア極東部を出港した船舶を確認しているがこれ以上の詳細内容は極秘事項として明らかにしてくれなかった。 本件についてロシア外務省、ロシア税関当局に照会したがコメントを拒んでいる。該当船舶の船主の一社は事実を否定している。 この報道は

Tu-95発射の新型巡航ミサイルでシリア国内ISIS拠点を攻撃したロシア

弔い合戦のつもりなのでしょうか、その中でも米国へ責を求めるところに外国人嫌いのロシア人気質がうかがえますね。10メートル以内の精度というのはGPSを使っている証拠でしょう。かつてのスペイン内戦と同様にロシアは各種兵器を投入して実用的な用兵案を蓄積しようとしているようですね。 Russian Tu-95 “Bear” Bombers Hit Daesh Terrorist Camps With KH-101 Cruise Missiles In Long Range Strike ロシアのTu-95ベア爆撃機がISIS拠点をKH-101巡航ミサイルで長距離攻撃 Cruise Missile Attack from Russia Avenges Lieutenant General Valery Asapov Death. 巡航ミサイル攻撃はロシアのバレリ・アサポフ中将 Lieutenant General Valery Asapov の死亡への報復だ。   By Tom DemerlySep 27 2017 - https://theaviationist.com/2017/09/27/russian-tu-95-bear-bombers-hit-daesh-terrorist-camps-with-kh-101-cruise-missile-in-long-range-strike/ ロシアのツボレフTu-95ベア爆撃機編隊が巡航ミサイルでISISタクフィリ戦闘員が支配する拠点をシリアのデルアルズールDeir al-ZourおよびイドリブIdlib の二地点を対象に2017年9月26日に攻撃した。 今回の攻撃はロシア軍司令官ヴァレリー・アサポフ中将の死亡に対する報復攻撃の性格が強い。同中将は第五赤旗陸軍の指揮官だったといわれる。シリアへ展開し上級軍事顧問として活躍していたが、ISISの迫撃砲攻撃で先週末にダイルアルザワルDayr al-Zawrで戦死している。死亡地点はダマスカスより450キロ北東の地点で、ロシアのブログでは米国の介入に責任の一部を求めており、情報が漏えいしたことが中将の死につながったと非難している。 長距離巡航ミサイル攻撃を実施したのはロシア空軍のTu-95MS「ベアH」または「MSM」型で第184

トランプ大統領滞在中のゴルフ場上空を飛行したロシアスパイ機に神経を高ぶらせる米国関係者

オープンスカイズはもともとアイゼンハワー政権で提唱されていたものが50年以上かけて成立に至ったもので米ロ、欧州各国が加盟しています。忍耐強く成立にこぎつけましたね。西太平洋では成立の可能性はまずないですね。ロシアに対して米側が神経を高ぶらせているのがよくわかる記事です。このゴルフ場はトランプ大統領が北朝鮮に強硬発言をした場所です。 Russian spy plane flies over Trump's New Jersey golf club, DC area ロシアのスパイ機がトランプ所有ゴルフ場、首都上空を飛行 Published August 09, 2017 http://www.foxnews.com/us/2017/08/09/russian-spy-plane-flies-over-trumps-new-jersey-golf-club-dc-area.html?utm_source=zergnet.com&utm_medium=referral&utm_campaign=zergnet_1950075 ロシアのスパイ機が8月9日水曜日ワシントンDCおよびニュージャージ州ベドミンスター上空を低空飛行するのが視認された。後者ではトランプ大統領が自身が保有するトランプナショナルゴルフコースで休暇中だった。ただし査察飛行は国際条約で承認されたものと関係者が説明している。 問題の機はツポレフTu-154Mでゴルフ場上空4,000フィートを飛行し5,000フィートに上昇し、ニューヨーク空域に移動したと国防関係者二名がFox Newsに語っている。 うち一名によればロシア機はゴルフ場周辺に設定した臨時飛行制限(TFR)空域に侵入している。 同機はオープンスカイズ条約によりTFR通過飛行を許された。同条約は非武装監視機の上空飛行を加盟34カ国領土全域に認めており、ロシアと米国も加入している。 「ロシア機が上空飛行を許可されていなければしかるべき措置をとっていただろう」と関係者は匿名条件で話してくれた。 オープンスカイズによる査察飛行は2002年の条約発効後に1,200回超を数える。ペンタゴンによれば投入機材は非武装かつ条約で認めるフィルムおよびセンサー類を搭載する。 ペ

シリアめぐりロシアの関与を疑う米国、北朝鮮にも要注意

今後米ロ間で激しい言葉の応酬がありそうですね。シリアに北朝鮮がどこまで絡んでいたのかも調べてもらいたいものです。化学兵器を北朝鮮がどこまで運用する体制にあるのか、今回の化学攻撃も北朝鮮の知見が背後にあるのではと思うのですがどうでしょうか。   US Looking at Possible Russian Role in Syrian Chemical Attacks  ロシアがシリア化学攻撃に関与? 国防総省が金曜日公表した画像でシャリアート基地へのミサイル攻撃の効果がわかる。 (DoD photo) Stars and Stripes | 8 Apr 2017 | by Tara Copp and Corey Dickstein http://www.military.com/daily-news/2017/04/08/us-looking-at-possible-russian-role-in-syrian-chemical-attacks.html 7日、米軍高官はロシアがシリアの化学攻撃に手を貸した可能性があると述べた。 関係者によればロシアの関与が今後の調査の対象で、シリアの化学兵器開発を止めなかったのか、それともシリアによる隠蔽工作を助けたかをはっきりさせる。 金曜日に、シャイラート空軍基地の破壊状況を示す画像が公表され、シリア空軍機材20機、弾薬貯蔵施設、地対空ミサイル陣地や燃料弾薬貯蔵庫の破壊状況がわかった。 現地ホムズ地方の知事タラル・バラジはアラブTV局に基地の火災は二時間ほど続いたと述べた。知事は攻撃で死傷者が発生したとAP通信に語っている。シリア軍によれば7名死亡、数名が負傷したという。 ロシア関係者は同日、空爆を「非合法」と非難し、シリア国内の騒乱状態が悪化するだけだと述べたとBBCが伝えている。通信社複数が攻撃によりロシアの対米協力は終わり、シリア上空での米ロ軍用機の衝突を防ぐ等の措置はできなくなったと報じている。 ただし米関係者は同上報道内容を認めず、両国間の通信回線は維持出来ており、現に金曜日にも使用されていると述べた。 ただしロシア国営通信インターファックスは金曜日にロシアがモスクワ米国大使館付武官を呼び出し、通信回線は土曜日深夜をもって使用中止とすると通告し

再び遅延するPAK-FA(T-50)

出る出る詐欺のようなPAK FAですがさらに実戦配備が遅れそうです。ロシア航空産業の実力が低下しているのかもしれません。インドとの共同開発もこれで遅れることになるのでしょうか。 We go to war so you don’t have to T-50のエンジンコンプレッサーが不良となっている。 Photo via Wikimedia Oof — Russia’s Stealth Fighter Delayed Again The problem is with the engines by DAVE MAJUMDAR https://warisboring.com/oof-russias-stealth-fighter-delayed-again-819b8a776d46 スホイT-50 PAK-FAステルス戦闘機開発が再び遅延している。エンジンテストが2018年に先送りされたためだ。 「現時点での作業はロシア国防省との契約の枠内で実施中」と合同航空機製造会社のセルゲイ・コロトコフがTASS通信に語っている。「フライトテストは実施中だ。来年第二段階に入る」 もともと新エンジンは2017年第四四半期にPAK-FAでフライトテストを始める予定だだった。 次世代エンジンのサトゥルン・イズデリエ izdeliye 30 (別名イズデリエ129)をT-50用に開発した。推力はドライで24,054ポンド、アフターバーナー付きで39,566ポンドといわれる。 新エンジン搭載でPAK-FAはロッキード・マーティンF-22ラプターに匹敵する運動性能を発揮すると期待されている。アフターバーナー無しで巡航速度がマッハ1.5で高度60千フィートで最高速度はマッハ2.0を超える。 ロシアはステルスより操縦性や運動性能を重視し、エイビオニクスも充実しているようだ。 「目にした分析内容ではきわめて洗練された設計で米第五世代戦闘機と同等から一部では優れているとあった」と米空軍で情報部門に籍をおいていたデイヴ・デプチュラ中将は述べていた。「推力ベクター、尾翼が全面的に可動式で空力学上も優れた設計でF-35を上回る」が、アクテイブ電子スキャンアレイレーダー、赤外線センサー、電子戦装備をどこまで統合したエイビオニクスになっているか疑

★WC-135はノルウェー、バレンツ海に向け飛行

続報です。バレンツ海というのが気になりますね。ロシア原子力艦艇で事故があったのでしょうか。あるいは単に通過しただけなのか。全く別の地点に向かったのか。かなり大掛かりな話になってきました。 U.S. WC-135 nuclear sniffer airplane has left the UK heading towards Norway and the Barents Sea Feb 22 2017 - By David Cenciotti https://theaviationist.com/2017/02/22/u-s-wc-135-nuclear-sniffer-airplane-has-left-the-uk-heading-towards-norway-and-the-barents-sea/ 先にお伝えしたWC-135コンスタントフェニックスはRAFミルデンホール基地を離陸し、北部ヨーロッパおよびバレンツ海に向かった。興味深いのはRC-135Wスパイ機も同基地から同じ経路に向かったことだ。両機を投入したミッションは何なのか。 WC-135C(機体番号62-3582)は英国ミルデンホール基地に2月17日に移動し「コブラ55」のコールサインで飛行している。コンスタントフェニックスが英国に展開するのはこれが初めてではないが、北欧でヨウ素131の検出量が急増し調査にあたるとの観測がある。 WC-135は核実験探知以外に放射能探知にも投入されており、チェルノブイリや福島の原発事故の例がある。大気中の粒子を集める飛行は事故の数ヶ月後まで及ぶことがある。 今回のWC-135C配備の理由はまだ不明で、ヨウ素131検出量についても反対の内容の報道もあるが、WC-135はミルデンホールに到着してから本日(2月22日)現地時間11:50初めて離陸し、ノルウェー・バレンツ海にニム向かった。 22 Feb CivMilAir ✈ 🚁 @CivMilAir Nuke sniffer - Constant Phoenix Airborne from RAF Mildenhall US Air Force - WC-135C 62-3582 FLORY58 pic.twitter.com/sCGWqCK

ヘッドラインニュース 12月14日(水)

12月14日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 トランプのF-35発言でロッキード株価が急落 12月12日の取引開始前にロッキード・マーティン株価は一日で3%と大きな下げ幅を示した。トランプは前週のボーイング次期大統領専用機に続き、F-35事業への疑問を公言している。 (トランプ発言によるF-35事業への影響の分析は別途記事を参照してください。) http://aviationweek.com/blog/lockheed-stock-drops-sharply-after-trumps-f-35-tweet 上院が大統領選へのロシア関与を調査 ロシアがトランプ当選を狙い選挙を操作下との嫌疑で上院は超党派対応で調査を開始するが、トランプには共和党議員との初の対立になる可能性がある。これはその疑いを報告したCIAを受けての調査となる。トランプ側は強く反発しており、議会共和党議員と対立すれば閣僚人事承認にも影響が出る可能性が出てきた。 http://www.defenseone.com/politics/2016/12/senate-will-investigate-russian-interference-us-election/133817/?oref=d-river ノルウェーがP-8導入へ 5機調達 総額11.5億ドルでP-8Aを5機導入し、P-3Cの後継機とする。オライオンを運用中の国は17カ国あり、今後P-8への切り替えを米海軍、ロッキードは期待している。 http://www.dodbuzz.com/2016/11/28/norway-order-five-p-8-recon-planes/ インドネシアがSu-35導入を検討中 インドネシア空軍はF-5E後継機としてフランカーEを候補としている。ロシアとは価格面が交渉の難題になっているとの現地報道がある。インドネシアはロシア製機材運用の経験が豊か。完成機導入後に部員の現地生産も視野に入るだろう。 http://www.janes.com/article/66155/indonesia-reportedly-negotiating-pr

ヘッドラインニュース12月6日

12月6日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 Su-33が着艦失敗し機体海没、地中海、ロシア空母 12月5日、地中海で作戦中のロシア空母アドミラル・クズネツォフでSu-33が着艦に失敗し、機体は海に没した。パイロットは射出脱出し無事回収された。原因は拘束ワイヤーが切断したことによる。以前にMiG-29KRでも同様に着艦失敗で機体喪失している。 https://sputniknews.com/military/201612051048173705-su-33-admiral-kuznetsov/ USSズムワルトがカリフォーニアへの回航を再開 主駆動軸の潤滑油の冷却装置が同艦を航行不能にした原因だった。海水が装置内に入ったことで故障したが、この現象は以前から報告があった。今回のパナマでの修理のため姉妹艦マイケル・マンソーから同型部品を慌てて空輸した。ズムワルトはサンディエゴに12月上旬に到着する。 http://www.defensenews.com/articles/destroyer-zumwalt-resumes-voyage-to-california 自殺車両攻撃に苦しむイラク陸軍のモスル奪回作戦 ISISが用いる車両搭載即席爆発物による自殺攻撃が深刻なためモスル奪回を狙うイラク地上部隊が苦境に陥る中、連合軍は同市につながる橋梁5箇所のうち4箇所を空爆で壊滅させ、ISISガチグリス川東岸への移動を困難にする策に出た。 http://www.janes.com/article/65923/coalition-takes-out-mosul-bridges-to-restrict-svbied-attacks 中国がDF-21ミサイル10発を同時に試射 トランプ次期大統領への力の示威なのか、中国が11月末に一斉発射下のは中距離弾道ミサイルDF-21でアジア太平洋地区の米軍基地を標的にすると新華社が説明する装備だった。専門家によれば今回発射されたのはDF-21Cで海上艦船を狙うDF-21Dはこの派生型。中国がミサイル発射を発表したタイミングはトランプがマティス退役海兵大将を次期国防長官に内定したと明らかにし