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米特殊作戦司令部が採択した農業機原型のこの機体が対中国作戦で有効となる理由とは....

  (L3Harris) 米 特殊作戦司令部は、 L3Harris Technologies のAT-802U スカイウォーデンSky Wardenを採用したと8月1日発表た。最新鋭戦闘機では対応できない厳しい環境下で、エリート戦闘員に武装監視を提供する。スカイウォーデンの任務は太平洋の激戦区から遠く離れた場所でも、発展途上国における中国の影響力拡大に対抗する上で、極めて貴重であることが証明されるかもしれない。 米国が近代的なプロペラ機を購入するのは初めてではないが、スカイウォーデン調達はここ数十年で最大規模であることは間違いない。2013年、米空軍はアフガニスタン空軍向けに、 エンブラエル A-29スーパーツカノ軽攻撃機を20機購入した。しかし、スカイウォーデンの契約は、航空支援、武装偵察、攻撃の役割を果たすために、米特殊作戦司令部(SOCOM)に75機導入される。 L3Harrisの会長兼CEOクリストファー・キューバシクChristopher E. Kubasikは、「当社の戦略の重要な部分は、戦闘指揮官のニーズを傾聴し、進化する脅威により早く対応することです」と述べ、「当社は、ゲームを変える装備品を提供したいと考えています」と語った。 (L3Harris) 米国が「過去の遺物」の攻撃機を選択した理由 アメリカ軍の焦点は、対テロ戦争から、中国やロシアといった競合相手への抑止に大きくシフトしているが、アメリカ軍は、世界各地で対過激派活動でパートナー軍を支援し続けている。これらの活動は、アメリカの空軍基地や、アメリカの最新鋭機の多くをサポートするために遠隔で厳しい環境で行われることがよくある。 SOCOM司令官リチャード・D・クラーク大将Gen. Richard D. Clarkeは、「アームド・オーバーウォッチは、米国特殊作戦軍が国家防衛戦略の一環で世界各地の作戦を実施するための重要なニーズに応えるものだ」とリリースで述べている。 「頑丈で持続可能なこの機体は、世界中の制空権確保済みの環境と厳しい条件下で運用でき、地上の特殊作戦部隊を保護する」。 そこで、AT-802Uの出番となる。低コストの同機は、厳しい環境の滑走路で離着陸し、最小限の後方支援で飛行運用できる。第二次世界大戦時のような機体だが、かなりのパンチ力がある。 ISRストライクシステムを搭載したスカイ

60年も供用され続けるAC-130ガンシップ。戦闘中喪失は一機のみ。最新型AC-130Jゴーストライダーが日本へも飛来。

    AC-130Uがフレアを放出している。フロリダ州ハールバートフィールド上空。August 20, 2008. US Air Force   1960年代からAC-130ガンシップは近接航空支援を世界各地で展開してきた AC-130の使い勝手の良さと戦力は定評があり、現在は第六代目の型式が供用されている 「搭載兵器の数だけで戦場に大きな効果が生まれる」と空軍で戦闘統制官を務めた人物が語っている 特 殊作戦隊員にお気に入りの近接航空支援機材を尋ねれば、A-10サンダーボルトとAC-130ガンシップの名前をあげるはずだ。だ。 ともに特殊部隊のみならず通常部隊隊員から人気が高いのは強力な火力によるところが大きいが、AC-130ガンシップにはA-10より有利な点がある。標的に向け砲撃を連続実施できることだ。 空飛ぶ砲兵隊というべきAC-130は「パイロンターン」戦術で標的上空で大きく弧を描くことで安定した砲撃が可能だが、A-10では旋回して再度標的に向かうしかない。 AC-130はかれこれ60年にわたり地上部隊を支援し、アジア、南米、アフリカ、ヨーロッパ、中東に展開してきた。最新型がAC-130Jでやはり多用されている。今年3月には初めて日本に展開し、5月にはルーマニアでの演習にこれも初めて参加した。 AC-130の戦闘投入はベトナム戦争時だった。 それまで投入されていたのはAC-47スプーキーで夜間戦力装備としては初歩的だったが数で優位な北ベトナム軍やベトコンにから地上部隊・特殊部隊を救った。 AC-130では40mm、105mm砲を使い、AC-47とあわせ敵車両1万台以上を撃破したとされる。有益さを買った空軍は機種を拡大し、AC-130はA型から、E、H、U、W、Jの各型に発展した。供用中なのはこのうちW型J型のみである。   AC-130が旋回飛行しながら回転砲を発射し、発射煙が払暁の空にくっきりと見える。March 1, 1988. US Air Force/Tech. Sgt. Lee Schading AC-130の主任務は近接航空支援、航空制圧、武装偵察だが戦闘捜索救難にも対応する。前線航空統制任務もこなせる。AC-130が重宝されるのは火力、滞空時間、各種任務遂行能力が理由だ。 最新型AC-130Jゴーストライダーは30mm、105mm砲を搭載し、「ス

B-1に火器搭載しCAS機に転用する構想をボーイングが準備中

Proposed Cannon Would Turn the B-1 Bomber into a Gunship B-1爆撃機をガンシップに転用する火砲搭載構想について ボーイングが交付を受けた特許 (U.S. 9,963,231 B2 ) に添付されたB-1Bランサーへの機内格納式の火砲の搭載構想図。 Military.com 17 May 2018 By Oriana Pawlyk https://www.military.com/defensetech/2018/05/17/proposed-cannon-would-turn-b-1-bomber-gunship.html B -1Bランサー爆撃機は他機種より大量の兵装を運用しているが、同機に火砲搭載を追加する案を関係者が検討中だ。 ボーイング は同機に近接航空支援任務に役立つ火砲搭載ので特許を交付された。特許(U.S. 9,963,231 B)では火砲用各種マウントが見えるが、使用しないときは機内に格納される。 同社は各種兵装の搭載を検討している。「機関銃、チェーンガン、火砲、自動化法、レイルガン、発射体投射装置、レーザー兵器を想定する」と特許説明にある。 「兵装を兵装庫内に搭載することで機体は兵装を格納あるいは展開しても超音速飛行が可能となる」との説明があり、「兵装システムの搭載で性能が追加される。例えば爆撃機で近接航空支援や地上部隊支援の効率があがる」 専門家の間には今回提案の追加性能は地上部隊が心から望む、標的を狙った航空支援の実現につながるとの意見が出ている。 「地上部隊に精密誘導弾を信用しない傾向が戻っている」と指摘する国防専門家もいる。 「A-10が地上部隊に人気があるのは標的をちゃんと捕捉して攻撃してくれるから」と同上筋はMilitary.comに説明している。 「精密誘導兵器がリーパー、F-16、B-1やその他から投下されても命中しないと見られています。欲しいのは上空に銃手がいることなんです」 同上筋はアフガニスタンでB-1から500ポンド爆弾二発が米軍5名、アフガン兵1名の頭上に投下された2014年6月9日の事案に言及している。米軍にはグリーンベレー隊員二名が含まれていたが全員死亡している。 「空軍は将来は具体的な座標に兵装を

新型機登場 ブロンコIIは軽攻撃、ISRを低価格で実施するデジタル設計、製造機

果たしてこの機体は採用される可能性があるでしょうか。米空軍はOA-Xでターボプロップ単発機を採用しそうですから、この機体はちょっと遅れて登場するわけですが。設計、製造がデジタルと言うのは初めての機体ですね。スコーピオンと言いこのブロンコIIといい新しい機体が出てくるのは活気があっていいですね。今後の動向に要注目です。Aviationstの記事からのご紹介です。 Here’s the New “Bronco II” Precision Strike Aircraft for Counterinsurgency/Irregular Warfare missions 新型「ブロンコII」登場、対テロ非正規戦ミッションに精密攻撃可能な機体 By David Cenciotti Feb 21 2018 https://theaviationist.com/2018/02/21/heres-the-new-bronco-ii/ 南 アフリカ製のAHRLAC(発達型高性能偵察軽量機)をもとにブロンコIIが米国で生まれる。  2月21日、 ブロンコ・コンバットシステム (BCS)USAが新規企業としてブロンコII複座C4ISR兼精密攻撃機の立ち上げを発表した。同機の原型は南アフリカ初の国産ターボプロップAHRLAC( Advanced High-performance Reconnaissance and Surveillance Aircraft) (高性能偵察監視機)で パラマウントグループ Paramount Group と エアロシュド Aerosud が共同開発した。  同機の名称はOV-10ブロンコから来ている。1960年代に対ゲリラ戦(COIN)機として開発され、今日でも米特殊作戦軍団がイラクでISIS戦闘員の掃討に使用している機体だ。  BCS広報資料によればブロンコIIは「各種兵装、センサー、システムを搭載し長時間の滞空任務が可能。専用機材として他にない機体で推進式プロペラとオープンシステムのアーキテクチャを採用したことで今後登場する装備も広く利用しミッション柔軟度、適用度の新しい定義を実現する」とある  AHRLACは2011年9月に南アフリカでAerosudが初公開した。2014年7月に初飛行し、9月までに25

☆★米空軍が考えるA-10後継機調達の道のり

CAS機というとA-10の印象が強い中、この記事によれば次期機材は当面は既存機種の転用、長期的には新型機の投入も可能と時間稼ぎのようなことをいっていますがどちらも軽量機となるとのことです。ということはA-10の再来は期待できないということですね。スコーピオンは検討対象外なのでしょうか。 A-10 Warthog Replacement: U.S. Air Force Considers Two-Step Approach Jul 21, 2016  Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/10-warthog-replacement-us-air-force-considers-two-step-approach A-10s: USAF 米空軍はA-10ウォートホグの後継機でローエンド軽攻撃機「OA-X」と高性能版の「A-X2」の二機種で構想している。 A-10退役を2018年に迎える中で空軍はまだCAS任務機開発の道筋を決めかねている。7月20日に外部関係者に最新動向を説明する機会で軽攻撃機種2つを並列開発し長期短期双方のニーズに対応する考えを紹介している。 説明では「OA-X」は防空体制の低い環境用だとマーク・ガンジンガー、戦略予算評価センターのアナリストが述べている。OA-Xはローエンド、低コストで開発工程の不要な機体で既存の米空軍軽攻撃態勢を補強する存在だという。 OA-Xでは既存機種の転用を考え、A-29スーパートゥカーノあるいはAT-6練習機が候補とローレン・トンプソン、レキシントン研究所のアナリストが述べている。 空軍はOA-XはA-10後継機ではなく補完機材だとガンジンガーは強調している。 空軍が注目するのが「A-X2」で長期的にはウォートホグ後継機になると両アナリストは言う。A-X2は低度から中度の脅威環境で運用できる機体が理想で、つまり航空優勢が確保できない戦場にも投入可能な機体だ。A-X2を完全新型機にするか、既存機を利用するかは未定だが、価格と運用開始までのリードタイムが重要だという。 新型軽量攻撃機構想を進める空軍は予算制約に直面する一