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★★★米海軍でF-14(の機能)が改めて必要とされる理由

そもそも一機種ですべてをこなすことに無理があるのであってこれまで機種の絞込をしてきた米海軍ですが今後再び高性能の専用機材複数を揃える方向にむかわないともかぎりません。21世紀の米軍部隊は海外基地も縮小するので空母打撃群に期待するところがふえるはずです。ソ連の米空母攻撃構想と中国のA2ADは違う気がするのですがどうでしょう。 Forget the F-35: Why America's Military Misses the F-14 Tomcat Dave Majumdar February 6, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/forget-the-f-35-why-americas-military-misses-the-f-14-tomcat-19347 空母搭載機に長距離攻撃能力が必要だとワシントンでよく議論に上るが、制空能力の向上が米海軍に必要なことは軽視されがちだ。 米海軍は グラマン F-14トムキャットが2006年に全機退役後に空対空専用機材は保有しない状態が続いている。だがトムキャットでさえ最後の数年間は地上攻撃任務に転用されていた。ソ連の脅威が消えたためだった。だが今や空母に新しい脅威が現れており、敵側も新型戦闘機を配備してきたことで ボーイング F/A-18E/Fスーパーホーネットおよび ロッキード・マーティン F-35C共用打撃戦闘機も安閑としていられなくなっており、軽視されてきた海軍の防空任務が特に西太平洋で再び注目を集めつつある。 「航空優勢確保用の戦闘機の新型が必要だ」とハドソン研究所は「槍先を鋭くする:空母、統合部隊、ハイエンド紛争」との表題の報告書を刊行した。著者はセス・クロプシー、ブライアン・マグラス、ティモシー・A・ワトソンといったNational Interestにおなじみの研究員だ。「統合運用部隊には空母搭載戦闘機の支援が必要であることを鑑みれば、この機能の有無は死活的だ」 報告書ではスーパーホーネット、F-35Cともに敵の新型第五世代機からの挑戦に対抗できないとし、ロシアの スホイ T-50 PAK-FA、 成都 J-20を例示している。現行のSu-30SM、Su-35Sや中国のJ-11

ヘッドライン11月26日

11月26日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 ロシアが鉄道移動式新型ICBMを開発中 ロシア報道では専用鉄道車両からの新型バルグジンICBMが発射前起立待機テストに成功した。専用車両で6発のRS-24ヤルスミサイルを運用する。次は発射テストで、2018年までに実用化を狙う。 https://sputniknews.com/military/201611231047745620-russia-yars-barguzin/ F-35C運用開始を2018年に設定した米海軍 海軍初のステルス機材としてF/A-18E/Fスーパーホーネット、E-2Dホークアイで構成の空母航空戦力に加わる。デルタフライト・パスで空母着艦のパイロット負担を軽減する。空母運用を考慮して主翼を拡大したC型はすでに海軍運用の実証試験を第三段階までこなしている。 http://www.scout.com/military/warrior/story/1697805-special-carrier-landing-a-navy-stealth-f-35c 米海軍13万名の個人情報流出 契約企業ヒューレット・パッカードのノートパソコンから13万4千名の名前、社会保障番号が流出したと海軍が発表。NCISが同社と捜査を続けている。現時点で個人情報が悪用された兆候はないという。 https://news.usni.org/2016/11/24/navy-personal-data-134k-sailors-compromised イランは民間機でテロリスト向け武器を輸送していた レバノンのヒズボラ向けに武器等を密輸していたと米情報機関が把握しており、議会に報告しえいる模様。イラン向けに大量の旅客機販売を認可したオバマ政権だがこのままでいいのか。 http://freebeacon.com/national-security/iran-using-planes-smuggle-weapons-terrorists/ インドが33年かけて開発した軽戦闘機はまだ完成の域に達していない ヒンドゥスタン航空工業製Tejas軽戦闘機を低価格で整備が簡単と途上

★★★米海軍の次世代戦闘機構想を妨害しているのはパイロット集団の閉鎖的思考だ

UCLASSなど革新的な無人機構想をことごとく廃案にしてきたのは海軍航空士官をトップとする組織内圧力団体であると判明しました。今回の記事の情報源はそのヒエラルキーに煮え湯を飲まされている向きなので多少割り引く必要がありますが、海軍の次期主力戦闘機がスーパーホーネットの焼き直しとなっては意味がありません。米海軍からステルス性重視はもうしないとの姿勢が示されていた背景にはこんな考えもあったのですね。そうなるとF-35Cを継子扱いするのもうなづけるところです。米空軍との共同開発など全く可能性がありません。 THE BUZZ US Navy's Sixth-Generation F/A-XX Fighter: Just a 'Super' Super Hornet? Dave Majumdar July 26, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/us-navys-sixth-generation-f-xx-fighter-just-super-super-17128 米海軍には2030年代以降の脅威環境の中で空母搭載戦闘機を運用構想で一貫した考えが欠乏しているようだ。National Interestが各種筋に聞いたところ海軍のF/A-XXでは接近阻止領域拒否A2/ADや新世代の敵側軍用機がいる中では対応できないことが判明した。その一方で海軍はF-35Cの効果には懐疑的なままだが、同機が時代の要求内容のほとんどに応える唯一の機体となる。 「将来の空に高性能地対空ミサイルのS-300やS-400が登場する予想の中で海軍航空兵力でこれまでの流れに固まった思考の先へ進む必要があるでしょう」と新アメリカ安全保障センターの国防戦略評価事業をまとめるジェリー・ヘンドリックスは述べている。 脅威は確かにあるが米海軍はロッキード・マーティンF-35C共用打撃戦闘機の空母配備は少数に留めて2030年代を迎える。海軍に近い筋の話では単発の同機の性能には海軍はもはや不安を感じていないが、ペンタゴンのN98航空戦部は海軍航空システムズ本部(NAVAIR)とともに同機の価格に高い懸念を示しているという。「あまりにも短絡的な見方だと思いますよ。価格水準が期待通り

★米海軍>F-35C調達が間に合わない、スーパーホーネット追加調達へ

F-35Cの調達があまりにも遅いため米海軍はしびれをきらしたようです。またこれ以前の海軍からの発言を見てもステルス命という姿勢を海軍は(有人機では)取っていないことが明らかですね。メーカーのボーイングにとっては海外販売の可能性が薄いところに海軍からの追加調達が本当に実現すれば生産ラインを維持できるわけで産業基盤の維持にもつながります。 Navy Leans Toward Building More Super Hornets After F-35C Delays by KRIS OSBORN on APRIL 22, 2015 http://defensetech.org/2015/04/22/navy-leans-toward-building-more-super-hornets-after-f-35c-delays/ 米海軍はF/A-18スーパーホーネット調達を2017年以降も継続する。これはF-35Cの生産が遅れているのに加えホーネットへの需要が高まっていることへの対応。 F/A-18スーパーホーネット生産は2017年で終了し、共用打撃戦闘機に更新する予定だった。 だが作戦上のリスク回避のためにスーパーホーネット二ないし三飛行隊を追加し、A型からD型が耐用年数の限界に到達しても対応する。 「CNO(海軍作戦部長)が言うように2020年代、30年代を見越すとF-35C調達を進める一方でスーパーホーネット二個ないし三個飛行隊を追加しないと作戦上のリスクに直面する」と海軍航空戦を統括するマイケル・マナジール少将 Rear Adm. Michael Manazir はMilitary.com取材に答えている。 各空母は10機編成の飛行隊2と12機編成の飛行隊2で合計44機の攻撃用機材を擁する他に電子戦機材等がある。そこで海軍が求める追加機材数は20機を超える規模だとわかる。 空母飛行隊ではスーパーホーネット24機とホーネット20機を揃えるのが多い。旧型ホーネットのA型からD型はF-35Cに置き換えるはずだった。 F/A-18A型とC型では8,000飛行時間に到達すると耐用年数延長の改修を受け、10,000時間まで飛行可能となる。しかし実際には大掛かりな修理が必要となることが多く旧型機のうち54%が

速報 F-35Cが空母着艦に成功

F-35C Makes First Arrested Landing on Aircraft Carrier Nov. 3, 2014 - 09:05PM   |   By STAFF REPORT   |    Comments 米海軍向けF-35Cが初の空母着艦に成功。11月3日カリフォーニア沖合で。海軍公表のビデオから作成。 / Navy F-35CライトニングIIが空母着艦に成功し、共用打撃戦闘機の開発とともに海軍航空運用の歴史で本日は重要な日となった。 米海軍中佐トニー・ウィルソンCmdr. Tony Wilson の乗機が空母ニミッツに着艦したのは太平洋標準時午後12時18分で、場所はサンディエゴ沖合と海軍が報道発表している。 再設計の着艦フックは問題なく機能し、F-35Cの艦上開発テストがこれを持ってはじまる。テストは二週間の予定。 「F-35C開発で本日は大きな記念日になりました。長年にわたる努力と数千名の技能の結集です。アメリカ最新の機体が現在最古の航空母艦USSニミッツに着艦して興奮しています」とウィルソン(第23航空テスト評価飛行隊)は語っている。 ニミッツ艦上にはデイヴィッド・H・バス中将Vice Adm. David H. Buss(海軍航空部隊司令官)が同乗し着艦の様子を見守った。 開発テスト第一段階ではパタクセントリヴァー海軍航空基地(メリーランド州)の2機がカタパルト発艦、拘束フック着艦含む各種運用試験を実施する。整備適合性テストもあり、実際の保守整備の模擬訓練も行う。 そこで得られたデータから運用条件を最適化し将来の艦上運用に備える。艦上運用を2018年までに開始する野が目標。 F-35CはF/A-18E/Fスーパーホーネットを補完する位置づけだ。 2025年時点の空母航空戦力の構成はF-35C、F/A-18E/F、EA-18Gグラウラー電子攻撃機、E-2Dホークアイ戦闘管理統制機、MH-60R/SヘリコプターとCOD(艦上輸送機)になる。■

★★★米海軍の考える2020年代のA2AD対抗としての航空戦のイメージ

近い将来の海軍航空戦力はこのように戦う、はず、という米海軍協会の紹介記事です。やや長文ですが。F-35Cに期待されている役割が興味深いところですが、航空戦力の運用にはネットワークコンピュータ通信体系がいよいよ重要になりますね。 Inside the Navy’s Next Air War By: Dave Majumdar and Sam LaGrone Published: January 23, 2014 12:35 PM Updated: January 23, 2014 12:52 PM EA-18G Growler assigned to the Zappers of Electronic Attack Squadron (VAQ) 130 lands on the flight deck of the aircraft carrier USS Harry S. Truman (CVN-75) on Aug. 15, 2013. US Navy Photo 米海軍の将来の航空戦想定では戦場は本国から遠く離れた場所、敵は高性能の装備を有し、応戦準備がよくできているというもの。戦いの帰趨は情報工学に大きく依存するとしている。実際に海軍はこの想定だと準備ができていないことになる。 ジョナサン・グリーナート大将 Adm. Jonathan Greenertが海軍作戦部長の現職に就いたのが2011年だったが、「戦闘、前線運用、準備態勢」の三つを叩き込んできた。 その意味するところは明らか。海軍は10年にわたりアフガニスタン、イラクの作戦を支援してきたが、海上および空中でハイエンド型の戦闘を実施する能力は後退してしまっている。 米空母部隊でタリバン兵の頭上に爆弾を投下するなど高度技術を駆使した対空兵器の威力を使うまでもなかった。 米国は簡単に戦場の主導権を握れたが、ここにきて次の戦場ではこんなに簡単にはいかないと実感させられている。 「陸上で兵力が必要なら、海軍が兵力を提供できる」とトーマス・ラウデン少将(海軍作戦部長付水上戦担当部長)Rear Adm. Thomas Rowden, director of surface warfare (N96) for the Office of the Chief of N

米海軍の次期艦載機材選びに考慮すべき要因 F-35Cは本当に必要なのか

                               Defining U.S. Navy TacAir Choices By Bill Sweetman Source: Aviation Week & Space Technology aviationweek.com June 24, 2013 Credit: JSF Program Office 米海軍が将来の航空機構成で決断を迫られている。現行のF/A-18E/F スーパーホーネット、EA-18Gグラウラーの戦術航空機構成をF-35Cに円滑に移行させつつ新開発の空母運用型偵察攻撃UAVを購入する資金を確保できるのか。 F- 35Cの更なる遅延にも手を打つ必要がある。同機はまだ空母着艦能力を実証していないが、着艦フックの設計変更をし2014年に公試に臨む。海軍は初期作 戦能力は暫定的なブロック3Iソフトウェアでは獲得できないとし、ブロック3Fの利用開始を待つこととしたため、開発日程管理のリスクが増えている。 2015年に最小限のF-35B/Cを購入し(引渡しは2017年)、2016年は18機、2017年は28機と順次増やして、2018年以降は40機を 調達する。 一 方でスーパーホーネット購入予定は2014年になく、21機のEA-18Gで組立てラインを維持する。今後の海外販売の動向で生産活動は左右されそうで、 オーストラリアからのEA-18G12機発注が一番確実だが、その他ブラジル、デンマーク、アラブ首長国の動きも目が離せない。海外発注数が増えれば、海 軍にとってF-35のIOC時期確定までのオプションが有効になる。 ボーイング と ジェネラルエレクトリック よ り高性能版スーパーホーネットの提案があり、F-35Cとの比較で類似点がかなりあることがわかる。F-35の長所はステルス性が高いこと、2,000- lb.級爆弾を2発搭載してステルスモードが可能だという点だが、ボーイングはレーダー断面積削減と電子戦システムで生存性は十分あり、しかもF-35C より安価と主張している。 も ともとF-35Cはスーパーホーネットやグラウラーとの交代を想定していないし、F-35C開発が予定通り進展すれば同機の本格生産は2032年まで続 く。つまりそ