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次期給油機で脆弱性の改善が急務となっている米空軍

それだけ現在運用中の給油機の脆弱性が注目されているわけです。そうなるとKC-46AやKC-767も早期に陳腐化しかねませんね。 With Pegasus Barely Out of the Nest, Air Force Mulls New Foreign Tanker ペガサスがやっと実用化しようとする今、米空軍は次期給油機に海外機材も排除しない POSTED BY: ORIANA PAWLYK APRIL 5, 2017 https://www.defensetech.org/2017/04/05/with-pegasus-barely-out-of-the-nest-air-force-mulls-new-foreign-tanker/ NASAの新型航空機ホライゾン事業は米空軍航空機動軍団も注視している。同事業の「Xプレーン」はハイブリッド機でターボファンエンジンを機体後部上に搭載し、二枚の尾翼でエンジン騒音を地上に撒き散らない構想だ。 (Credit: Boeing via NASA.gov) 最新給油機KC-46Aペガサスの初飛行から二年しかたっていないが、米空軍はすでに次の給油機の設計案をまとめようとしている。航空機動軍団司令官が4月5日述べている。 「競争から優秀な機体が生まれる」とカールトン・エヴァーハート大将がワシントンDCの国防記者朝食会で述べている。「競争から価格低下も生まれるので競争は大歓迎だ」 空軍は昨年9月末現在で給油機489機を運用し、うち236機が空軍本体、181機が州軍、72機が予備機材だ。このうち大多数はKC-135各型でKC-46が後継機となる。 KC-XがボーイングKC-46Aとなり、179機を 450億ドルで 調達するが、その次に各社競作によるKC-YとKC-Zが来る。 空軍関係者からは将来機材はKC-46の改修型になるかもしれないとの発言があるが、エヴァーハート大将は全くの新型機の採用も除外せず、海外メーカー機材の採用も排除していない。 ということは海外製給油機が米空軍に採用されるのか。 同軍団は将来の給油機の性能要求をまとめている段階と同大将は先月空軍協会の年次シンポジウムで発言し、研究内容は次期給油機に反映されるという。 「非常に興味を覚える分野でNASAが

ヘッドラインニュース 12月11日(日)

12月11日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 KC-46Aの15機調達へ道開く 2017年度早期の国防支出内容を定めた法案で米空軍が求めてきたKC-46Aの量産機調達が可能となる。現行の支出権限は12月9日に期限切れとなるためのつなぎ措置で議会通過は確実と見られる。その他AH-64アパッチ、UH-60ブラックホークの調達継続も可能となる。 http://aviationweek.com/defense/spending-bill-2017-would-fund-purchase-15-kc-46as ウェルシュ前参謀総長がノースロップ・グラマン取締役へ 空軍参謀総長を務めたマーク・ウェルシュはテキサスA&M大で行政学部長だが、ノースロップは役員に任命すると8日発表した。同社にはマイヤース前統合参謀本部議長、ラフヘッド前海軍作戦部長が役員となっている。ボーイング、ロッキード両社にも同じ傾向がある。 http://aviationweek.com/blog/northrop-grumman-names-former-air-force-chief-welsh-board サウジ、UAEへ大型装備売却案件が実現へ 次期米議会が承認すればチヌークのサウジアラビア向け、UAEヘアパッチ、モロッコへTOWミサイルの売却が可能となる。総額79億ドル。その他すでにカタール、UAE向けの戦闘機売却が先に承認されており、国貿安全保障協力庁が所管する武器輸出は2016年に336億ドルに上る見込み。 http://www.defensenews.com/articles/uae-apaches-saudi-chinooks-top-79b-weapon-sales-notification-drop 中国の新型爆撃機H-20 馬空軍司令官は中国が新型長距離爆撃機H-20を開発中だと述べている。完成まで時間がかかるようだが、B-2に匹敵するステルス性能を目指しているという。現行のH-6は性能に厳戒があり、真の戦略爆撃機とは言えない。 http://english.chinamil.com.cn/view/2016-1

KC-46 本生産へGO

やっとKC-46が先に進みますね。生産予定の179機には日本向け3機(これだけでいいのか疑問)は含まれておらずボーイングとしては代替を期待するKC-135の母体数を見ればもっと売りたいのでしょうね。 KC-46 Tanker Cleared for Production Aaron Mehta , Defense News 6:50 p.m. EDT August 12, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/support/2016/08/12/kc46-tanker-cleared-production-milestone-c/88642282/ (Photo: Boeing / Paul Weatherman) WASHINGTON – KC-46Aペガサスの本生産開始が承認され、ボーイングに大きな一歩となった。ペンタゴンで調達業務を統括するフランク・ケンドール副長官が同機事業でマイルストーンCを12日金曜日に認定したためだ。 空軍はまず30日以内に定率初期生産2ロット分の契約を交付する見込みで、19機と関連予備部品の生産が開始される。交渉前価格で28億ドルとなる。 「KC-46が次の段階に進む準備が整った」とデイヴ・ゴールドファイン空軍参謀総長は広報資料を発表。「空軍はボーイングと共同で課題解決に向け努力を拡大してきた。ボーイング生産施設の現場で働く同社社員を誇らしく思う。またその他提携企業の社員にも同様で、毎日の精進で従来の概念を一変する性能が空軍に実現する。関係各位には脱帽の感がある」 マイルストーンC認定のためKC-46はF-16、C-17、A-10の各機にブーム給油を、またホーズとドローグでの給油をAV-8とF/A-18へ行う必要があった。KC-10から給油も受けている。 給油テストは遅れたのはブームによる給油を大型機向けに行うのに困難が見つかったためだ。ボーイングは燃料流量を制御する別回路を設計して、マイルストーンC認定のテストは6月から8月に先送りされて、空軍への第一期認証済み機材18機の納入も当初の2017年8が2018年1月に先送りとなった。 開発契約によりボーイングへの公金支出は49億ドル上限となり、同社は超過分税抜き1

KC-46>ボーイングの自社追加負担が10億ドル超える

メーカーにとってはつらいのですが、これまでの事例で予算超過があまりにも多いためKC-46では空軍負担の上限額を超えれば即メーカー負担という契約になっているのですね。負担支出分は輸出機材に上乗せされるはずなので、エアバスにとっては有利に、日本のように米国装備の購入を第一に考えているような国には高い買い物になるのでは。この契約形態をF-35に適用していたら今ごろどうなっていたでしょうか。 Boeing’s Tanker Cost Overruns Exceed $1 Billion Jul 17, 2015 Amy Butler | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/boeing-s-tanker-cost-overruns-exceed-1-billion Boeing / John D. Parker ボーイングは再度自社負担で空軍向けKC-46給油機開発を続けることになった。 税引き後負担額536百万ドルは税引前は835百万ドルになる。そのうち最大の部分はボーイング・コマーシャルエアプレーンズの拠出する513百万ドルだが、ボーイングミリタリーエアクラフト(ボーイング・ディフェンススペースアンドセキュリティ傘下)が322百万ドルを負担する。7月22日には第二四半期営業報告の発表があり、その場で詳細が判明するだろう。 この二年間でボーイングがKC-46事業に投入した自己資金は税引前12.6億ドルに上る。 直近の事例では機内の複雑な燃料系統の技術問題が理由だった。燃料系統は給油機の中核機能であり、ボーイングが給油機多数を製造している実績がエアバスにKC-X競合での大きな売りであった。この問題が発生したのは同社が「テスト準備をし、実施しシステム認証を第二四半期に」目指していた最中のことだったと7月17日に案内されている。ボーイング広報部門は第二四半期の4月から6月とだけ発表しているが、具体的なテスト実施日を口にしていない。 このことから設計上の不備がいつ明らかになったのか、また社内上層部に報告がいつされたのかという疑問が生じる。広報はこの件について語っておらず、次回営業報告の機会を待ってほしいという。 「ボーイング

★韓国がエアバス給油機を採用、次の焦点は日本

次の焦点は日本だと、エアバス、ボーイング両社は見ているようです。KC-767を導入済みとはいえ、KC-46Aは別の機体と言っても良い存在なので、一からの商戦になるのではないでしょうか。米国装備中心の日本のため、エアバス採用は考えにくいと見る向きが多いと思いますが、逆に考えれば価格面でボーイングが譲歩すれば日本としてはよい買い物になるチャンスかもしれませんね。 South Korea Selects Airbus for $1.33B Tanker Contract By Aaron Mehta and Agence France-Presse 4:15 p.m. EDT June 30, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/international/asia-pacific/2015/06/30/south-korea-selects-airbus-military-contract/29519825/ (Photo: Pascal Pavani/AFP) SEOUL and WASHINGTON — エアバスが総額13.3億ドルの商戦を勝ち取り、韓国に空中給油機を納入する。 ボーイング は敗退した。 1.488兆ウォンで エアバス・ディフェンスアンドスペース はA3300MRTTを4機2019年までに韓国空軍に納入する。 A330MRTTはA330-200旅客機の派生型でボーイングKC-46Aに競り勝ったと韓国政府が発表した。 韓国初の空中給油機をとなりジェット戦闘機はより多くの兵装を搭載して離陸できる。 韓国の国防調達計画庁によればエアバス提案が価格と性能さらに搭載量で高得点だった。 韓国の空軍装備調達ではこれまで圧倒的に米国製装備が多かったのは、米韓両国の密接なつながりが背景にあった。しかし欧州勢もエアバスはじめ一定の契約受注に成功している。 たとえば2005年には エアバス・ヘリコプター が輸送ヘリ「スリオン」で 韓国航空宇宙工業 (KAI)との提携関係を樹立しており、スリオン1号機は2009年に発表されている。 今年3月にはエアバス・ヘリコプターは16億ドルでこれもKAIと提携して300機以上の民生・軍用ヘリコプター生産の契約

ボーイング防衛部門トップに聞く 差別化を目指すボーイング

Face to Face With Boeing's Defense, Space & Security Head aviationweek.com May 28, 2014 | Aviation Week & Space Technology クリス・チャドウィックはボーイング国防宇宙保安 Boeing Defense, Space & Security (BDS) の社長兼CEOだ。彼の眼には国防宇宙市場の予算環境が悪化する中で多くの同業他社が旧態依然に写る。そこで同社の戦略は他社から一歩抜け出し、本人がいうところの「本当の差別化」をすることなのだという。Aviation Week編集者に本人が語った。 Chris Chadwick President/CEO of Boeing Defense, Space & Security (BDS) Age: 53 Education: B.S., Iowa State University; M.B.A., Maryville University Career: On Dec. 31, 2013, the same day his former boss Dennis Muilenburg was promoted to COO of the Boeing Co., Chadwick was named to head BDS. Prior to this, he had been president of Boeing Military Aircraft. AW&ST: 他社の一歩先に行くために研究開発投資を増やすのか。群れから抜け出るためにはボーイングはもっと多くの資金を投入するのか。 チャドウィック: 当社はかねてより国防関連を重視し、ここ数年は投資規模が他社より大きくなっている。この市場では強制予算削減があるが、世界的なバランス再編のニーズがあり、いまこそ先に進むべき時だと判断している。新規案件が少なくなっており、足元を固めるべきで、今後もこの姿勢を守る。 差別化というが、具体的にどうするのか。たとえば、海軍の無人空母運用監視偵察攻撃機 (Uclass) の受

KC-46A一号機の完成近づく

Boeing Joins First KC-46A Airframe By Guy Norris Source: Aerospace Daily & Defense Report December 12, 2013 米空軍向け次期空中給油機KC-46Aになる767-2C一号機の胴体と主翼が ボーイング のエヴァレット工場(ワシントン州)で結合された。. 米空軍は2011年2月に総額44億ドルでKC-46の技術・製造・開発 (EMD) 業務を同社に発注した。 EMD契約で試作型4機を製造し、フライトテストに使用する。この4機も含めた18機を実戦配備型機体として2017年8月までに空軍に引き渡す。 一号機は40-32工場で組み立て中で、隣では フェデックス 向け767-300Fも組み立て中だ。-2Cとは給油機モデルの名称。ボーイングの767受注残は44機で、今後はKC-46生産が増え179機を空軍に2028年までに納入する。 主要構造部品の納品はは予定通りで、最初の4機は2014年中ごろに完成する、と同社副社長(機動、監視、交戦担当)ティム・ピータース Tim Peters, Boeing’s vice president for mobility, surveillance and engagement. は説明。 最終機体組み付けで胴体部分に主翼、水平安定板、垂直尾翼が接合され、主降着装置が取り付けられ、油圧、空気圧、電気の各系統も同時に取り付けられる。最終組み立て工程に移動する前に機体はジャッキで持ち上げられ、電源、油圧が入り、主翼・降着装置のテストを行う。給油機ならでは特殊装備として給油システム、あらかじめ結束してある油圧管などがある。 ー2C一号機の初飛行は2014年6月の予定で、一方機体装備を完全搭載したKC-46Aの初飛行は2015年1月。767-200ERの基本設計にー2Cでは貨物搭載室の床を強化し、貨物搬入扉、他貨物機機能が加わり、コックピットは787を基にしており、燃料搭載量を増やすため補助タンクがあり、給油用に配管、配線がついている。 ボーイングは4機を投入してFAAの型式証明を二部に分けて取得する。まず767-2C「臨時貨物機」の改正証明は空中給油装置他軍用エイビオニクス、防御

KC-46Aでボーイングは自社負担増になるのか

Boeing Liable For KC-46 Overage aviationweek.com Jun 29, 2011 米空軍はKC-46A空中給油機調達契約でこれまでで最大の金額を支払う見込みの一方、ボーイングも相応の勘定の支払いを迫られそうだ。 ボーイングがEADSに競り勝って契約を獲得して二ヶ月となるが、空軍には5億ドルの追加支出がないと第一期分の18機の納入ができないとの通知が同社から入った。 2 月時点では固定価格制でさらに順調な開発に成功すれば報奨金が入る仕組みの契約で44億ドル規模の契約という話であったのに、「ボーイングからは契約交付 後の4月に入り、選定過程では同社は実際の費用よりも低いエンジニアリング・生産開発費を提示していたと打ち明けてきました。ボーイングは契約上限額49 億ドルを超過する支出の全額を負担する責務を有します」とジャック・ミラー中佐(空軍スポークスマン)は声明文を発表。 ブルームバーグからはボーイングは追加3億ドルを支出しないとKC-46A開発を実現できなとの報道も先週でたところだ。結局ボーイングは低価格で入札する戦術を選択して、開発期間中の赤字リスクを覚悟の上で販売売上で赤字を埋めるつもりであったことが明らかになった。 米 空軍の調達予定数は179機で海外販売の機会もある。「KC-46Aでは収益を見込んでいます。KC-46調達契約では追加的な機会の可能性も閉ざされて おりません。その一部として米国により海外向け調達が想定され、関連サービス売上も今後数十年にわたり期待しているところです」(ビル・バークスデール、 ボーイングのスポークスマン) た だ空軍、ボーイングともにKC-46A開発の実現に必要な総額を明示していない。ボーイングは損益分岐点となる機数の明示も拒んでいる。ボーイングは入札 が積極的かつ責任をもって行われたと認めるが、開発総費用が契約上限額を超過する見込みがいつ認識されたのかについては言及を避けている。 ボーイングは7月27日に次回株主向け収益計画説明会を控えており、その席上で開発費用の超過分の対応方法を説明するものと見られる。現時点ではボーイング株価にはこの問題での懸念は反映されていない。 空 軍関係者にはボーイングの持