次の焦点は日本だと、エアバス、ボーイング両社は見ているようです。KC-767を導入済みとはいえ、KC-46Aは別の機体と言っても良い存在なので、一からの商戦になるのではないでしょうか。米国装備中心の日本のため、エアバス採用は考えにくいと見る向きが多いと思いますが、逆に考えれば価格面でボーイングが譲歩すれば日本としてはよい買い物になるチャンスかもしれませんね。
South Korea Selects Airbus for $1.33B Tanker Contract
By Aaron Mehta and Agence France-Presse4:15 p.m. EDT June 30, 2015
SEOUL and WASHINGTON — エアバスが総額13.3億ドルの商戦を勝ち取り、韓国に空中給油機を納入する。ボーイングは敗退した。
- 1.488兆ウォンでエアバス・ディフェンスアンドスペースはA3300MRTTを4機2019年までに韓国空軍に納入する。
- A330MRTTはA330-200旅客機の派生型でボーイングKC-46Aに競り勝ったと韓国政府が発表した。
- 韓国初の空中給油機をとなりジェット戦闘機はより多くの兵装を搭載して離陸できる。
- 韓国の国防調達計画庁によればエアバス提案が価格と性能さらに搭載量で高得点だった。
- 韓国の空軍装備調達ではこれまで圧倒的に米国製装備が多かったのは、米韓両国の密接なつながりが背景にあった。しかし欧州勢もエアバスはじめ一定の契約受注に成功している。
- たとえば2005年にはエアバス・ヘリコプターが輸送ヘリ「スリオン」で韓国航空宇宙工業(KAI)との提携関係を樹立しており、スリオン1号機は2009年に発表されている。
- 今年3月にはエアバス・ヘリコプターは16億ドルでこれもKAIと提携して300機以上の民生・軍用ヘリコプター生産の契約を調印している。
- KC-46で海外の買い手を探している中でのエアバス選定はボーイングには痛手だ。
- ボーイング広報からは選定結果に「失望」したが、「今後も韓国とのパートナーシップを維持する」と発表している。
- A330給油機型は海外市場ではボーイングより成約数が多い。韓国は英国、UAE、サウジアラビア、シンガポール、オーストラリアに続いて同機の運用国となる。インド、フランスでは契約はまだないが、同機導入に傾いている。
- エアバス、ボーイングの次の商戦の舞台は日本で、この国もずっと米国装備の導入実績が圧倒的だが、選定では価格が決め手になりそうだ。■
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