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イラン国内の反政府デモが止まらない。米国がデモ参加者に共感を示す

2018年の展望 ---日本では中東や西アジアへ関心が低いのですが、実はイランの方が北朝鮮より脅威と認識されています。とくにイスラム世界の混乱を裏で操るのがイランと言う見方があり、イランの動向に注意を向けている国は多いです。そのおひざ元で反対勢力が動き始めたのはイラン体制にひびが入る一歩となるでしょう。デモは制圧されるでしょうが、いったん広がった火はくすぶりつづけるでしょう。イランが世俗国家に復帰すればホメイニ革命以後の40年近くを克服することになりますが、米国も声明以上の支援は出せず(反米プロパガンダに手は貸せない)しばらくは様子見でしょうか。しかし、事態は予想外に向かう可能性もあり、目が離せませんね。 U.S. Sides With Anti-Iranian Regime Protesters Amid Crackdown イラン反政府デモに米国が共感を示すが弾圧が強まる Protests stretch into fourth day across Iran イラン全土でデモは4日目に突入 イラン学生がテヘラン大で経済問題への怒りを表明I / Getty Images BY: Adam Kredo December 31, 2017 11:55 am https://docs.google.com/document/d/192gPexeSTZpnghjdw-kodXuOv249TSY4dfH2v4GayiA/edit ト ランプ政権と米議会がイランの反政府デモ参加者に連帯感を表明した。デモ活動は4日間連続でイラン各地で広がっている。 イラン市民は生活費必需品の物価急騰に忍耐力の限界を感じテヘランはじめ主要都市でデモを始めた。核合意の結果巨額の収入を受けながら国内の経済悪化にほとんど手を打っていない政府への抗議の意味もある。 イラン政府は軍備増強に大々的な資金投入をしながら、経済再建に失敗している。 デモ参加者が全国規模になっているのはソーシャルメディアでわかり、「改革者」と呼ばれるハッサン・ロウハニ大統領と政権要職に抗議が向けられている。 経済不振に我慢できなくなったデモ参加者は最高指導者アリ・ハメネイ率いる聖職者上位体制へも標的を合わせ、強硬派イスラム政権支持者からの反発を招いている。

イスラエル潜水艦が核抑止力任務を担うのは公然の秘密

周辺国に深刻な対潜水艦能力がないためイスラエルは護衛をつけず比較的安全に潜水艦を運用しているのでしょうか。それにしても巡航ミサイルでは速度、距離、脆弱性といずれも弾道ミサイルより劣りますが、イランの現状を考えるとこれで十分という判断かもしれません。ただいつまでも同じ状況と思えず、本格的な弾道ミサイル潜水艦の取得に走らないとは思えません。 Israel Is a Military Superpower for One Simple Reason: 'Underwater' Nuclear Weapons イスラエルが第一級軍事力を保有している国と見られる理由は「水中」核兵器の運用だ Kyle Mizokami October 27, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/israel-military-superpower-one-simple-reason-underwater-22928?page=show イスラエル潜水艦部隊は小規模だが 公然たる秘密 がになってい 核兵器搭載 だ。ドルフィン級潜水艦5隻はイスラエルの 安全保障で 究極 の 保証の 奥の手 だ。核攻撃を受ければイスラエルは核で反撃する。 イスラエル初の核兵器は1970年代初頭に完成し、自由落下式爆弾とジェリコ弾道ミサイルが整備された。1991年の湾岸戦争でイラクのスカッド、アル・フセイン両弾道ミサイルがイスラエル都市部に落下し、イスラエルも空、陸、海配備の核兵器三本柱整備で核抑止力の必要性を痛感した。 残存性が一番高いのが海洋配備で、潜水艦に核兵器を配備する。潜水艦は数週間、数か月極秘の哨戒につき、発射命令を待つ。いわゆる「二次攻撃力」となり報復攻撃があると分かれば敵国も攻撃前に一度考え込ませる効果を生む。 湾岸戦争前に潜水艦三隻の建造が認可されていた。ただし建造当初から核兵器搭載が考慮されていたか不明だ。建造はドイツで、ドイツの財政負担で建造が始まった。ドイツは二隻の建造費支援を行い、三隻目ではドイツ自身の非拡散政策の不備でイラクが核・化学兵器開発を行ったことを反省し費用を折半した。 三隻はドルフィン、レバイアサン、テクマと命名され1990年代に建造されたが

イエメン・フーシがサウジアラビアに発射したミサイルはイラン製だった

北朝鮮、中国と身近な脅威に目が行きがちですが、イラン問題も大きな課題で、シリアでの関与もきになりますが含め中東情勢に影を落としています。オバマ政権による核合意を反故にしたいトランプ政権も警戒を強めていますが、できれば一つずつ片づけたいのでしょう。ただし、サウジアラビアの動向にも不安がある中で事態が一気に流動的になってもおかしくありません。今回のミサイルで証拠を明示しイランの関与が白日にさらされれば大変なことになりかねません。 U.S. General: Missile Targeting Saudi Capital Was Iranian サウジ首都を狙ったミサイルはイラン製と米軍が発表 Supporters of the Shiite Huthi movement raise their weapons during a gathering in the capital Sanaa, Yemen / Getty Images       BY: Katelyn Caralle Follow @Katelyn_Caralle November 10, 2017 12:18 pm http://freebeacon.com/national-security/u-s-general-missile-targeting-saudi-capital-iranian/ 中東の米空軍トップによればサウジアラビア軍が迎撃成功したイエメン反乱勢力が発射の弾道ミサイルはイラン製でミサイル本体に「イラン軍標識」が残っていたという。 ジェフリー・L・ハリジアン中将 Lt. Gen. Jeffrey L. Harrigian はカタールの空軍司令部でサウジ首都を狙ったミサイルの残骸調査から「イラン政府による製造」の証拠が見つかったとCBSニュースで語った。CBSニュースはフランス大統領エマニュエル・マクロンがミサイルがイラン製なのは「明白」と述べたと今週先に伝えていた。 サウジアラビア外務省も7月22日にイエメンから発射されたミサイル数発がイラン製だとする証拠を発見したと述べている。 サウジアラビアは11月4日にリヤド国際空港近くでミサイル迎撃に成功したと発表したが、同国内でここまでの内部まで反乱勢力ミサイルが到達したのは

短信)パキスタンがイラン無人機を撃墜、JF-17初の実戦撃墜例

JF-17による実戦撃墜例はこれが初となりました。 JF-17 ─ APP/File   Iranian drone allegedly on spying mission shot down 'deep inside' Balochistan イラン無人機がパキスタン国内でスパイ活動中に撃墜された AP | Syed Ali Shah | Naveed Siddiqui Updated about 5 hours ago 3083 https://www.dawn.com/news/1340703 スパイ活動中のイラン無人機をパキスタン空軍(PAF)のJF-17サンダー戦闘機がバロチスタン州パンジグル地方で撃墜したと関係筋が20日明らかにした。 関係筋によると無人機は「パキスタン領空内部」に侵入しスパイ活動中にJF-17が撃墜した。 19日に現地治安部隊が墜落現場を発見し残骸を確保しているが、撃墜の日時は不明のままだ。 イラン無人機の撃墜は24時間で二例目となり、先に米主導連合軍がイラン製無人機をシリア南部で20日に撃墜したとの発表があった。 イラン軍参謀総長からは先にイランはパキスタン内部の「戦闘員安全地帯」を攻撃する用意があるとの発言があり、パキスタンの強い抗議を招いた。今年初めには戦闘員は国境を越えて移動したといわれる戦闘員によりイラン国境警備隊員10名が殺害されていた。■

★北朝鮮は対艦弾道ミサイルを開発ずみ

今この瞬間で北朝鮮のASBMが脅威にはならないようですが、注目すべきはイランと北朝鮮の技術移転です。イランから一方向の技術供与があるだけでなく北朝鮮からどんな技術が提供されているのか、核技術なのか生物化学兵器なのか。どちらにせよこんな危険が現実になる前に北朝鮮は地図から抹消するのがいいでしょう。 North may be developing an anti-ship missile Mar 14,2017 http://koreajoongangdaily.joins.com/news/article/article.aspx?aid=3030907&cloc=joongangdaily%7Chome%7Cnewslist1 イランの技術支援を受け北朝鮮が対艦弾道ミサイル (ASBMs) を開発中との話が複数筋から入ってきた。 韓国国防省関係者は北朝鮮は標的捕捉技術を実用化ずみで、スカッドERミサイルで昨年9月と今年2月に実験していると3月12日に明かした。 ASBMは移動目標の最新位置を探知し、飛翔の調整が可能で予め設定した目標を狙う通常のミサイルとは異なる。今のところこの技術を有するのは中国とイランだけと言われる。 北朝鮮が技術をイランから入手した可能性があると現地筋が述べ、両国は1990年代から軍事開発面で関係強化している。 イスラエルのバルイラン大ベギン=サダト戦略研究センター主任研究員ダン・ショハムは中央日報の電子メール取材で北朝鮮がファテ-100を2012年頃に入手していると指摘。同ミサイルはイラン最新のASBMである。 現時点で北朝鮮ASBMが脅威にならないのは同国に位置捕捉用の衛星がないためだ。 北朝鮮のミサイル開発では北朝鮮動向を専門にするウェブサイト38 Northが詳しいが、プンゲリ核実験場の衛星画像から第六回目の核実験が近づいていると伝えている。 同ウェブサイトは大規模なトンネル掘削工事が続いていると指摘し、距離は800メートルになっているという。第六回目実験の日程で考えられるのは8月16日で金日成生誕記念日だ。 北朝鮮は主要記念日に軍事力を誇示する傾向がある。■

ヘッドライン11月26日

11月26日のヘッドライン 筆者が注目する記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがあります。 ロシアが鉄道移動式新型ICBMを開発中 ロシア報道では専用鉄道車両からの新型バルグジンICBMが発射前起立待機テストに成功した。専用車両で6発のRS-24ヤルスミサイルを運用する。次は発射テストで、2018年までに実用化を狙う。 https://sputniknews.com/military/201611231047745620-russia-yars-barguzin/ F-35C運用開始を2018年に設定した米海軍 海軍初のステルス機材としてF/A-18E/Fスーパーホーネット、E-2Dホークアイで構成の空母航空戦力に加わる。デルタフライト・パスで空母着艦のパイロット負担を軽減する。空母運用を考慮して主翼を拡大したC型はすでに海軍運用の実証試験を第三段階までこなしている。 http://www.scout.com/military/warrior/story/1697805-special-carrier-landing-a-navy-stealth-f-35c 米海軍13万名の個人情報流出 契約企業ヒューレット・パッカードのノートパソコンから13万4千名の名前、社会保障番号が流出したと海軍が発表。NCISが同社と捜査を続けている。現時点で個人情報が悪用された兆候はないという。 https://news.usni.org/2016/11/24/navy-personal-data-134k-sailors-compromised イランは民間機でテロリスト向け武器を輸送していた レバノンのヒズボラ向けに武器等を密輸していたと米情報機関が把握しており、議会に報告しえいる模様。イラン向けに大量の旅客機販売を認可したオバマ政権だがこのままでいいのか。 http://freebeacon.com/national-security/iran-using-planes-smuggle-weapons-terrorists/ インドが33年かけて開発した軽戦闘機はまだ完成の域に達していない ヒンドゥスタン航空工業製Tejas軽戦闘機を低価格で整備が簡単と途上

イラン国内に不時着したRQ-170の謎とリバースエンジニアリングで生まれたイラン製「雷電」UAV

技術を一気に進める安価な方法はその技術を盗むことで、古今東西同じです。盗む側にとって棚からぼたもち状態なのは欲しい機体がこちらにやってくることで、今回のRQ-170の他にもサイドワインダーミサイルやB-29の例がありますね。今回の事例では機体そのものより内部の情報や情報収集手段が手に入った価値のほうが高いのではないでしょうか。 Iran unveils new UCAV modeled on captured U.S. RQ-170 stealth drone Oct 02 2016 By David Cenciotti https://theaviationist.com/2016/10/02/iran-unveils-new-ucav-modeled-on-captured-u-s-rq-170-stealth-drone/ 10月1日イランのイスラム革命防衛隊(IRGC) が新型戦闘無人航空機(UAV)セエケエSaeqeh(雷電)を公表した。 新型無人機は長距離型で精密誘導爆弾四個を搭載し、原型は米RQ-170センティネル(2011年にイランが捕獲)だ。 IRGC航空宇宙部門長アミラリ・ハジザデ准将はイランは米国を上回る性能の航空装備を有するにいたり、UAV部門の工業力はミサイル部門同様に発展するだろうと述べている。 イランはRQ-170をコピーしただけでなく、新たな性能を実現したようだ。「カンダハールの野獣」がイラン国内に不時着した背景は現在も謎のままだ。イラン機はセンティネルより微妙に主翼が小さいがRQ-170にある機体前面の空気取り入れ口がない。 また同機に着陸装置がついているのかも不明だ。 本誌が2011年以来報道しているように謎の解明には多数の説がある。 イラン側は同機をハッキングしたと主張しているが、ステルス無人機はレーダーでは探知できないはずで、イラン東部で故障のため不時着したのだろう。(また米軍は同機の捕獲防止のため派遣された特殊部隊は同機破壊ができなかった) イランはRQ-170の制御乗っ取りにジャミングとGPS探知攻撃を使ったと主張し、米空軍も認めるUAVの弱点に言及している。 だが筆者は一番可能性が高い説は同機はレーダー探知されず、イ

米海軍がイエメン向け大量の兵器を洋上で押収しています

おそらく洋上で搬入を阻止された火器類は氷山の一角でイランが中東の戦乱に相当の役割を果たしていることが推察されます。オバマ政権が末期にイラン、キューバと連続してこれまでの政策を変更していますが、こんな事態が普通にあるのであればイランについてはその真意を疑わざるを得ませんね 。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- U.S. Navy Seizes Suspected Iranian Arms Shipment Bound for Yemen By: Sam LaGrone April 4, 2016 10:50 AM • Updated: April 4, 2016 11:41 AM https://news.usni.org/2016/04/04/u-s-navy-seizes-suspected-iranian-arms-shipment-bound-for-yemen 押収した武器の山が誘導ミサイル駆逐艦USSグレイヴリー(DDG-107)艦内に集められた。火器類は国籍のないダウ船にあり、沿岸警備艇USSシロッコ(PC-6)が3月28日に押収したもの。 US Navy Photo 米海軍艦艇二隻が貨物船を拿捕し、不法に運び込もうとしていた武器をペルシア湾で押収した。貨物船はイエメンのフーシ戦闘員への補給を狙っていたと海軍が4月4日に発表した。 国籍のないダウ輸送船はサイクロン級哨戒艇USSシロッコ(PC-6)が3月28日に停船させ、臨検隊がAK-47自動小銃1,500丁、RPG発射機200丁、50口径機関銃21丁を船倉で見つけており、イランを出港したと見られた。 押収した武器類にはRPG発射機200丁もあった US Navy Photo シロッコは応援を求め誘導ミサイル駆逐艦USSグレイヴリー (DDG-107) が拿捕と武器押収を行ったと第五艦隊は発表。 「今回の拿捕はイランから出発し不法に武器類を搬入しようとする一連の流れの最新事例」と米海軍は発表している。「武器類は米国管理下にあり、最終処分方針を待つ状態だ。輸送船

米情報機関トップの考える脅威対象の序列が興味深いものになっています。

情報機関トップ二人が現在の課題、状況を国民にも伝わる形で述べる、これが民主主義でしょう。また行数の多さ、位置関係からどの問題を深刻に考えているかがよくわかります。北朝鮮についてもミサイル開発そのものよりもWMDの海外販売を米上院議員は憂慮していることがわかりますね。また北朝鮮に比べるとイランのほうが相当たちが悪いことがわかります。 National Intelligence Director Clapper: ISIS ‘Most Significant’ Non-State Threat to U.S., Allies By: John Grady February 9, 2016 5:36 PM http://news.usni.org/2016/02/09/national-intelligence-director-clapper-isis-most-significant-non-state-threat-to-u-s-allies 国家情報局長ジェイムズ・クラッパーと国防情報局局長ヴィンセント・スチュワート海兵隊中将が上院軍事委員会で証言した。2016年2月9日C-SPAN Image 米国や同盟国にとって最大の非国家勢力の脅威は依然イスラム国だと国家情報長官が上院軍事委員会で述べ、イスラム国が引き続き外国人戦闘員の勧誘やリビアはじめとする各地で勢力を拡大していることを理由に挙げた。 イスラム国 イラク・シリアのイスラム国(ISISあるいはISIL)の脅威は「アルカイダを超えている」とジェイムズ・クラッパー長官は冒頭でまずこう述べた。 これは2017年度予算案関連で委員会が初めて開いた公聴会で直面する脅威内容や軍事対応について意見を聞いた。 国防情報局長官ヴィンセント・スチュワート海兵隊中将はこう発言している。「もしイスラム国に立ち向かっているスンニ派を支援しないと、この人たちは死に絶えてしまう」 中将はシーア派が独占しているバグダッド政権にスンニ派も加えるべきだと主張。さもないと各派は「旗色を伺うか最悪の選択」としてイスラム国との協調に向かうだろうとした。 中将とクラッパー長官はともにイラクでの進展に楽観的な見方を紹介したが、スチュワートはモスルの今年中の奪回には否定的だ。モスルは人口2