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シリア内戦>F-22がSu-24を迎撃し、米特殊部隊を守る

US Dispatches F-22 Stealth Fighters to Intercept Syrian Aircraft POSTED BY: BRENDAN MCGARRY AUGUST 20, 2016 http://www.defensetech.org/2016/08/20/us-dispatches-f-22-stealth-fighters-to-intercept-syrian-aircraft/ 第43戦闘機中隊のF-22ラプターがジョージア州サヴァナから離陸しセントリーサヴァナ16-3演習に参加する。2016年8月2日撮影。 (Photo by Solomon Cook/U.S. Air Force) 米軍が8月19日F-22ラプタ-ステルス戦闘機の二機編隊を発進させシリア空軍のSu-24フェンサーを迎撃させていたことがわかった。シリア機はハサカ近郊を飛行していた。匿名を条件のペンタゴン関係者が明らかにした。 米機からシリア機に交信を試みたが反応がなかったとCNNのバーバラ・スターが伝えている。 ラプター編隊はフェンサー編隊を追跡し、該当地区で展開中の米特殊部隊を守ったが、武器は使用していないとロサンジェルス・タイムズのW・J・ヘニガンが伝えている。 前日にシリアSu-24編隊がクルド人部隊を空爆しており、米軍も戦闘機を緊急発進させている。空爆地点のそばには米特殊部隊がいたとMilitary.comのリチャード・シスクが報道している。 シリア空軍機が20日にも問題のシリア北東部ハサケ市錦江の上空に現れ、米軍事顧問団への危害が発生しないよう警告を出したとAFPが報道している。 【危険なほど混みあうシリア上空と米ロの思惑】 今回の事件で改めてシリアの領空と戦場が混雑していることが明らかになった。五年に及ぶ内戦でシリア国内は大きく傷ついており、米軍、ロシア軍がそれぞれの思惑で空爆を続けている。米側はシリア反乱勢力と組んでイスラム国(ISIS)と連携した勢力を狙い、バシャル・アル-アサド大統領の放逐を狙うが、ロシアは同政権を支持している。 【F-22の投入事例】 F-22はロシア空軍ツポレフTu-95爆撃機編隊をアラスカ、カリフォーニア沖合でそれぞれ2015年に迎撃出撃した

イラク、シリア、アフガニスタン航空作戦の最新データから見えてくる戦略上の失敗とは

これもオバマ政権の失敗では。イスラム国をもっと早く叩くべきであったのに小出しに航空兵力を投入して貴重な時間を空費したこと。米地上軍の投入をためらい、イラク他の地元兵力武装勢力を主役に立てた分、訓練や整備に時間がかかっています。砂漠や高地で酷使された各種機材の更新が今後たくさん必要になりますがF-35やLRSB等の大型案件に予算が吸い込まれ、結果として米空軍は戦力減少に向かうでしょう。イスラム国ははやく消滅させたほうがいいのは自明の理なのでせっかく勢いのついてきた作戦を今後も継続してもらいたいですね。日本も貢献できることがあるはずですね。   Airstrikes Up In Iraq & Syria, Afghanistan Eats ISR: CENTCOM By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on July 20, 2016 at 4:00 AM http://breakingdefense.com/2016/07/airstrikes-up-in-iraq-syria-afghanistan-eats-isr-centcom-data/feed/ 月別兵器投下量(緑シリア-イラク、赤アフガニスタン) US CENTCOM data アメリカは全く違う戦争を2つ同時に実施している。国防総省発表の最新データからイスラム国向け航空作戦はほぼ四ヶ月の小康状態からふたたび激しくなっていることがわかる。一方でアフガニスタンでの空爆はイラク、シリアと比べればごく小規模であるが、アフガニスタンの荒れた広い国土に驚くべき量の偵察活動が展開されている。 米中央軍CENTCOMの最新データを分析し、双方の戦闘状況を把握した。CENTCOMが昨日公表した報告書で月ごとに爆弾が何発投下されミサイルの発射本数もわかる。6月が極めて活発で記録に並ぶ量が投下されている。 圧倒的多数の97.1%がダーイシュ(自称イスラム国のアラブ語頭文字による蔑称)向けで、6月に米軍はイラク、シリアで合計3,167発を投下しているのに対しアフガニスタンでは62発だった。 近接航空支援ソーティー数 US CENTCOM data アフガニスタンでの交戦規則が厳格になったことに注意が必要だ。国境なき医師団の病院への誤爆で42名

海兵隊の老兵EA-6Bはイラク、シリアでISR任務にも投入されている

The U.S. Marines’ Jamming Jets Are Spying on Islamic State Old EA-6Bs get a new role by JOSEPH TREVITHICK https://warisboring.com/the-u-s-marines-jamming-jets-are-spying-on-islamic-state-5a5430de5b71#.3ovy1nrs4 イラク上空を飛ぶプラウラーにライトニングポッドがついている。 U.S. Air Force photos. EA-6Bブラウラー電子戦機が米海軍、海兵隊で供用開始したのは1971年で強力な搭載ジャマーを使った敵レーダーや通信の妨害が主任務だった。 海兵隊はじめ各軍で機材不足が深刻な中、わずかになってきたプラウラーも穴埋めで使われ、イラク上空でスパイ活動に投入されている。 2016年5月にISISに対抗するペンタゴンの特別部隊がFacebookに掲載した写真にこれまでと異なる機体各種が写っていた。その中に海兵隊第四戦術電子戦飛行隊所属のプラウラーがあり、通常のジャミング装備ではなく目標捕捉ポッドを搭載していた。 2015年1月時点で海兵隊はWar Is Boringにプラウラーがイスラム国戦を支援中と発言したが具体的には何も教えてくれなかった。各機は海兵隊が主に使用しているクウェートのアーメド・アル・ジャバー基地を本拠地にしている様子でトルコのインチリック空軍基地にもEA-6Bが増派されている。 「プラウラーは連合軍各機や地上部隊の防護の傘となりダーイシュの通信を妨害してくれる」と米空軍のオマー・ヴィラレアル少佐(空軍中東メディアオペレーション主任)がWar Is Boring にメールで語った。少佐はイスラム国の別称を使っている。 ありがたいことにイラク国内のテロリスト集団には長距離レーダー誘導による地対空ミサイルの装備はなくプラウラーは妨害を加える必要がない。だがイスラム国のプロパガンダは高度に組織化され技術も高く、通信ネットワーク、ラジオ放送他を沈黙させる機会は豊富にある。 イラク上空を飛ぶプラウラーにライトニングポッドがついている。 U.S. Air Force photos.

★ISIS爆撃に投入されたB-1爆撃機が大活躍

Bombing ISIS: US Official Shares Lessons From 6 Months of Airstrikes Lara Seligman , Defense News  4:21 p.m. EDT May 2, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/2016/05/02/bombing-isis-cmdr-shares-lessons-6-months-airstrikes/83617858/ (Photo: Tech. Sgt. Nathan Lipscomb/US Air Force) WASHINGTON — イスラム国への空爆開始から一年以上が経過し、米軍と有志連合軍は一定の進展を示しているとペンタゴン関係者は述べている。 だがこの成果は第三十七爆撃飛行隊のB-1Bランサー爆撃機がいなかったら実現しなかっただろう。同隊は半年以上にわたり中東で連合軍を支援してきた。 昨年7月から今年1月までジョー中佐(本人及び家族の安全のため匿名)がカタールのアルウデイド航空基地で同隊を指揮してきた。隊員350名が連日24時間体制でイラク・シリア上空の監視飛行を行い、地上部隊への支援を提供してきた。 その間ジョー中佐の部隊はイスラム国集団への戦闘で大きな成果を上げて、ラマディ、シンジャールのイラク二地点の奪還を2015年末に達成。このミッションではジョー中佐の部隊は敵部隊が兵器や指揮所を放棄し撤退するのを目撃し、敵の戦術を阻止してきた。 米軍が投入中の各機種の中でB-1が投下している兵器の量が一番多いのがわかる (Photo: US Air Force) 六か月の配備中にジョー中佐指揮下のB-1は合計490ソーティーをこなし、爆弾およそ5千発を投下している。かなりのテンポが早い作戦となり、B-1一機当たりの爆弾搭載量の新記録を樹立している。同隊は任務を114パーセント達成し、現地米空軍の5パーセント相当のソーティーを実施し爆弾35パーセントを投下している。 同隊はISISの収入源を集中攻撃し、石油精製施設や現金貯蔵所の他訓練施設や検問所も狙ったとジョー中佐は述べる。近接航空支援にも投入され、地上部隊をI

米情報機関トップの考える脅威対象の序列が興味深いものになっています。

情報機関トップ二人が現在の課題、状況を国民にも伝わる形で述べる、これが民主主義でしょう。また行数の多さ、位置関係からどの問題を深刻に考えているかがよくわかります。北朝鮮についてもミサイル開発そのものよりもWMDの海外販売を米上院議員は憂慮していることがわかりますね。また北朝鮮に比べるとイランのほうが相当たちが悪いことがわかります。 National Intelligence Director Clapper: ISIS ‘Most Significant’ Non-State Threat to U.S., Allies By: John Grady February 9, 2016 5:36 PM http://news.usni.org/2016/02/09/national-intelligence-director-clapper-isis-most-significant-non-state-threat-to-u-s-allies 国家情報局長ジェイムズ・クラッパーと国防情報局局長ヴィンセント・スチュワート海兵隊中将が上院軍事委員会で証言した。2016年2月9日C-SPAN Image 米国や同盟国にとって最大の非国家勢力の脅威は依然イスラム国だと国家情報長官が上院軍事委員会で述べ、イスラム国が引き続き外国人戦闘員の勧誘やリビアはじめとする各地で勢力を拡大していることを理由に挙げた。 イスラム国 イラク・シリアのイスラム国(ISISあるいはISIL)の脅威は「アルカイダを超えている」とジェイムズ・クラッパー長官は冒頭でまずこう述べた。 これは2017年度予算案関連で委員会が初めて開いた公聴会で直面する脅威内容や軍事対応について意見を聞いた。 国防情報局長官ヴィンセント・スチュワート海兵隊中将はこう発言している。「もしイスラム国に立ち向かっているスンニ派を支援しないと、この人たちは死に絶えてしまう」 中将はシーア派が独占しているバグダッド政権にスンニ派も加えるべきだと主張。さもないと各派は「旗色を伺うか最悪の選択」としてイスラム国との協調に向かうだろうとした。 中将とクラッパー長官はともにイラクでの進展に楽観的な見方を紹介したが、スチュワートはモスルの今年中の奪回には否定的だ。モスルは人口2

中東>シリア作戦で新局面に入った米軍の作戦状況

シリアでの状況が大きく変わりそうですね。米国が支援する「穏健な」反乱勢力がどこまで有効なのか試されますが。地上では現地部隊に戦わせ、米軍は航空支援を行い、もって米地上部隊の派兵を回避するというのが現政権の考え方ですが、有効であることを祈るばかりです。 U.S. expands potential targets in Syria By Andrew Tilghman, Staff writer 4:49 p.m. EDT August 3, 2015 (Photo: MC3 Anna Van Nuys/Navy) http://www.militarytimes.com/story/military/pentagon/2015/08/03/us-air-strikes--syria/31069911/ 米軍はシリア国内の爆撃を拡大し、アルカイダと連携するアル・ヌスラほか アサド政権支持派も攻撃対象に含めるとペンタゴンが発表した。 拡大は米国公約の穏健派シリア反乱勢力支援の一環で、米国は穏健派に訓練、機材供与を行っており、訓練を受けた穏健派がシリアの戦闘区域に復帰している。 「これらの一派は米国と共同し、米国の訓練を受けており、米国は防御的支援を提供する」とペンタゴン報道官ジェフ・デイヴィス大佐が3日明らかにした。 シリア空爆を米国が開始して一年、米軍は初めて地上に友軍を得た。新シリア軍New Syrian Forces の名称でおよそ60名がIS戦闘分子との戦いに入ると期待されている。米軍は近接空中支援で新シリア軍の攻勢を助ける。 シリア内戦は複雑な様相を示し、アメリカの支援を受けた反乱分子が他集団の攻撃を受ける可能性は高い。とくに アル・ヌスラあるいはアサド政権が危惧される。もしこの事態が発生すれば、米軍は「防御的火力支援」を提供すると約束しているとデイヴィスは言う。 「防御的目的に限り、米軍は対象を他の脅威から守ります」とし、「集団間の抗争状態は承知しており、必要な手段で該当部隊が目的を実行できるよう手配します」 新方針が先週金曜日に早速試された。新シリア軍がアルヌスラ戦線と思われる集団から攻撃を浴びたのだ。NSFは米軍への連絡手段で空爆を要請した。承認され、実施されたとデイヴィスは言う。 空

★なぜISISは一向に弱体化せず、逆に強くなっているのか

最後の発言が救いで経済振興ができれば過激主義に走る必要も減るのはだれでも理解できます。問題はどうやって世界全体が繁栄できるのかであり、暴力の連鎖を止めることなのですが、残念ながら暴力が最高の解決手段であることにかわりなく、対ISIS(今やアルカイダも的とみなし撲滅を誓っている)作戦は今後10年単位の期間がかかるだろうというのがブログ主の悲観的な見方です。 Panel: ISIS ‘Stronger, Tougher and Smarter’ Than Expected By: John Grady June 29, 2015 1:46 PM http://news.usni.org/2015/06/29/panel-isis-stronger-tougher-and-smarter-than-expected イラク第二の都市モスルの陥落から一年たったが、イラク・シリアのイスラム国(ISISあるいはISIL)は「今までより強く、打たれ強く、賢い」敵となり、米国の予想を超え、中核構成員を失い死傷者を多数出しても迅速な回復力を示している。 会場の戦略国際研究所(CSIS)でワシントン・ポストのデイビッド・イグナティウスDavid Ignatius は「ISISの作戦展開の価値観は超高速、一方米国は超低速」と評した。 CIA元副長官スティーブン・カップスStephen Kappasからはテロリスト対策で「9.11以後の教訓を忘れている」米国には驚きを隠せないと発言があった。また米国には「以前はうまくいったのに今度は失敗する事を作る」能力があると評している。またISISはイラク、シリア両国ならびに北アフリカで「真空地帯すべてを埋め尽くした」とも発言。 「ISIS戦闘分子は生き残る決意が固く、実際に生き残っている」とカップスは評し、日本兵が数週間に及ぶ空襲や砲弾の雨を生き残り、海兵隊相手に太平洋各地でしぶとく戦った第二次大戦の例をあげた。 また質疑応答の部ではカップスはイラク国内のスンニ派と米国の同盟国・協力国は今回の戦闘が「厳しい局面になろうとも米国は見放さない」と理解すべきだと回答。 イグナティウスからは米戦略でイラクのヌーン・アル=マリキに首相職を降ろさせ、国際有志連合でイスラム過激主義の

★F-22初の実戦投入はこうして実施された 

(やや長文なのでご注意ください)実際のミッションの様子がよくわかります。状況に応じて臨機応変に対応することは普段の訓練があってのことですが、戦闘空域で実にたくさんの情報が利用されていることがわかります。なお、Coalition partnersは協力国と訳しました。 With the Raptors Over Syria FEBRUARY 2015 BY AMY MCCULLOUGH NEWS EDITOR http://www.airforcemag.com/MagazineArchive/Pages/2015/February%202015/With-the-Raptors-Over-Syria.aspx F-22の初の実戦投入は予期しない形で夜間に実施された。2014年9月時点で名称非公開の南西アジアの基地にはF-15Eストライクイーグル編隊とF-22部隊が配備され駐機場に余裕がないほどだった。 F-22部隊はラングレー・ユースティス共用基地(ヴァージニア州)の第一戦闘機団への帰国許可をその一週間前に受領しており、混雑の緩和を図る予定だった。各機は長い移動飛行の準備として燃料タンク2つを追加装備し、洋上飛行に備えていたが、そこに各機を戦闘投入する必要が生じたと合同航空作戦センターから連絡が入った。 整備部隊が直ちに作業を開始し、24時間以内に空軍兵員はデータをダウンロードし1,000ポンドの共用直接攻撃爆弾 Joint Direct Attack Munitions 他空対空、空対地の脅威に対応する装備を使用可能とした。 これまでF-22は中東の抑止力形成のため駐留しておりISIS戦でデビューするとは誰も予想していなかった。ISISは空軍力を事実上有しておらず、ラプターが相手にする空対空戦が成立しないからだ。 F-22はシリア国内のISIS勢力に対する米主導の作戦に投入された。作戦は三波構成だった。ただし米軍機が領空に侵入した場合にシリアがどんな反応を示すか米国に予測できなかった。ISISには空軍がないが、シリアにはあり、統合防空システムも作動していた。 飛行隊が標的情報を得たのは離陸24時間前のことで、アレッポから50マイル地点のISIS指揮所の攻撃が命令された。 「各目標を事前検討