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もし戦わば⑦ 嘉手納、アンダーセンへの攻撃を必然とした米軍が考える予備航空基地

嘉手納基地付近の不動産価格は有事にはゼロになるということですか。同じことが神奈川県でも発生すれば日本の不動産市場は大変なことになりますね。といって中国や北朝鮮のミサイルが精密に基地施設だけを狙うとも思えず、日本の各地が不動産価格暴落の危機にあることになりますね 。 Revealed: America's Backup Plan in Case of War with China Robert Beckhusen February 25, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/revealed-americas-backup-plan-case-war-china-15316 中国と交戦状態に入れば太平洋各地の米軍基地は安全とはいえない。2015年に出たRAND研究所報告では最悪のシナリオを紹介し、「大規模かつ正確な攻撃が数波に渡り強靭性が劣る基地に加えられると大きな被害が発生し航空機喪失は甚だしく、基地も当面再開できないほどの被害をあびる」としている。 嘉手納基地は地理的な位置のため最も激しい攻撃を受けるだろう。中国は2015年9月にDF-26弾道ミサイルを公表し、グアムのアンダーセン基地攻撃が可能と明らかにした。アンダーセン、嘉手納の両基地は米軍の海外基地で最重要かつ最大規模の施設だ。 そこでティニアンが登場する。グアム近隣の小島が米空軍の予備飛行機地となる。2月10日に空軍からティニアンを「アンダーセン空軍基地など太平洋地区の基地が利用できなくなるか制限される場合に代替基地として使う」との発表があった。 ペンタゴンの2017年度予算要求では9百万ドルで17.5エーカーの用地を取得し「分散活動や演習時の支援に」使うとしているとサイパン・トリビューン紙が伝えている。飛行施設拡大で平時には「最大12機の給油機他支援要員」を駐留させると空軍は見ている。 ティニアンは今はのんびりした場所だ。 第二次大戦中は第四及び第二海兵師団が同島を奪取し、B-29スーパーフォートレス部隊が駐留し、原爆投下機も同地から離陸している。戦後に施設は放棄され、使用されないまま残っている。同島にはもう一つ小型の国際空港があったが放棄され荒れ果てたままだ。 米空軍は当初は

★韓国が空中早期警戒機を2機追加調達する

稼働状況が悪く部品取りになっている機体があるとの報道もありましたが現状はどうなんでしょう。韓国には日本の防衛上もしっかりしてもらいたいところなので記事が言うような常時警戒態勢が実現すればそれはそれで良いニュースですね。逆に言えばやはり現状では常時監視はしていないということになります。 Posted : 2016-10-09 09:53 Updated : 2016-10-09 10:02 S. Korean Air Force to acquire 2 more Peace Eye AEW&Cs https://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2016/10/205_215655.html Wikipedia commons 韓国空軍はピースアイ空中早期警戒統制機 (AEW&C)を2機追加調達すると韓国政府筋が9日述べた。 E-737は6機になり韓国空軍の状況認識能力が向上し、情報収集と空軍機の統制機能が引き上げられる。同様の機材を保有しない北朝鮮へ抑止力となる。 また防空識別圏の監視能力も向上し北東アジアの空で安全保障問題が深刻化する中で意味がある。 「以前からAEW&C機材の拡張案はあったが、今回は『確認』されて長期調達案の一部となった」と政府筋は匿名を条件に話してくれた。 同筋は調達の予定期限に触れなかったが長期案とは通常5年を指し、予算手当をしている。 今回の動きは南北間の緊張が高まっている中で北朝鮮が第五回目の核実験に9月9日踏切り韓国・米国への先制攻撃を警告しているでのこと。 E-737増強で韓国は常時空中待機が可能となる。 韓国へのピースアイ初号機引き渡しは2011年9月のことで、翌年までに四機が供用されていた。 各機はLバンド多用途電子スキャンアレイレーダーを機体上部フィンに搭載し360度全周で最大1,000機の航空機を監視する他、海上捜索も可能。ボーイング737旅客機を改造した同機は10時間まで滞空可能で特に低空飛行中の機体の探知に有効だ。韓国空域へ低空で侵入し朝鮮半島の山地地形を利用した侵攻が危惧されている。 E-737は韓国の他にオーストラリアとトルコでも供用

★★ロシアがF-22撃墜は可能と公言、ステルス機はどこまで有効なのか

シリア情勢が混沌としてきましたが、無慈悲な空爆を続けるシリア政権=ロシア側に西側勢力がこのまま黙っているとは思えません。そうなると好むと好まざるを問わず、米ステルス機が有効性を実証する(あるいは限界を露呈する)機会が早晩発生するのではと思えます。現状のロシア製ハードウェアではまだ米ステルス機に有効な対策は打てないと思えるものの、どうなりますやら。 We go to war so you don’t have to The F-22 Raptor. Airwolfhound photo via Flickr Could Russia Shoot Down an F-22 Stealth Fighter Over Syria? The Kremlin deploys advanced anti-aircraft missiles by DAVE MAJUMDAR https://warisboring.com/could-russia-shoot-down-an-f-22-stealth-fighter-over-syria-2ca2bb80791c 米ロ間で緊張が高まる中、ロシア軍にシリアでステルス機に標的を合わせる能力があると米国へ警告してきた。 アルマースアンチェイ 製S-400に加えS-300V4対空ミサイルの追加配備が完了している。 西側防衛専門家にもF-22とF-35はロシア製装備に対抗できる設計になっていないと見る向きがある。 「ロシアのS-300、S-400防空ミサイルがシリアのフメイミム、タルトゥス両基地に配備されており、飛行目標をどこでも捕捉できる有効射程がある」とロシア国防省報道官イゴール・コナシェンコフ少将がロシア国営報道機関スプートニクで話している。 「ロシア製防空装備の運用要員には空爆を実施中の機体の所属を確認する時間余裕はなく、直ちに対応する。『見えない』などど妄想があるようだが現実は落胆を生むだけだ」 S-400およびS-300V4がステルスに対抗できるとロシアが堂々と語る一方、ロシア製低周波探査照準レーダーが戦術戦闘機の大きさでも探知できても、火器管制レーダーはC、X、Kuの各帯域で運用すればF-22やF-35は極めて近距離でないと探知できないはずだ。 ステルスと

中国国産空母一号艦、完成に近づく---中国専門家による戦力予想は?

空母一号艦を訓練用に使い、二号艦から本格運用したいとする中国海軍ですが、搭載する機材はJ-15しかなく、その他任務を全部ヘリコプターに任せるつもりのようです。当然AEWなど機能は限られますが、中国の軍事戦略が本国カラテの届く海域を「要塞化」して防御することにあるので、有効範囲など限られても構わないと考えているのかもしれません。カタパルト技術の開発も進んでおり、おそらく第四号艦以降に採用になり、空母を囲む戦闘群が複数整備されたときに本格的な戦力になるのでしょう。技術の到達度とは別に中国の軍事情報への関心度(一般チャンネルで米装備など解説する軍事報道が毎日ある)が高いことには注目すべきでしょう。 OPINIONS  Expert: China-made aircraft carrier may enter water at year end 2016-09-28 http://eng.chinamil.com.cn/view/2016-09/30/content_7285396.htm BEIJING, Sept. 28 (ChinaMil) -- 中国初の国産空母の建造中の写真がオンラインで再度現れ、Jane's Defence Weeklyは艦橋部分の据付けが済み完成に一歩近づいたと報じた。 軍事専門家Cao Weidongは同艦にはアクティブ・フェイズドアレイレーダー(APAR)とともに航空機各種とりまぜ40機ないし50機を搭載すると見る。また将来はレーザー兵器の採用も想定する。 また艦橋設置は艦体建造の最終段階で艤装がこのあと始まると述べている。他国の空母建造では艦橋設置に半年かかっている。「だが我が空母は今年末あるいは来年早々に進水し、ずっと早く完成するだろう」と述べた。 CCTVは海外報道を引用する形で艦橋上層部に長方形構造が二層あり、新型XバンドAPARを設置すると報道した。 CaoはAPARは新型空母のニーズに合致し、中国のIT兵器需要にも対応するものと解説としている。探知範囲が長くなるだけでなく多数の目標を探知できるからだ。 APAR搭載で国産一号艦のレーダー性能は遼寧を凌駕し、戦闘性能の引き上げに貢献するだろう。 Caoは米国等が導入中のレーザーはまだ出力が低く、ミサイル他の破壊

まだまだ現役、B-52の現状と今後の改修の方向性

まだまだB-52は供用されそうですね。エンジン換装が実現すれば一層その効果を発揮するでしょう。良い投資だったことになりますね。 Why America's Enemies Still Fear the B-52 Bomber Sebastien Roblin October 2, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/why-americas-enemies-still-fear-the-b-52-bomber-17899?page=show 9月26日、大統領候補討論会でドナルド・トランプはヒラリー・クリントンから核戦力について聞かれこう答えた。 「ロシアの戦力増強で装備は近代化している。それに対し米国は新型装備配備が遅れている。 「先日の晩にB-52が飛んでいるを見たが皆さんの父親より古い機体で祖父の世代が操縦していた。このようにほかの国に追いついていない」 つまりB-52は老朽機で米空軍が世界から特にロシアから大幅に遅れを取っていると言いたかったのだろう。 でも本当に古い機体なのでは? B-52ストラトフォートレスの初飛行は1952年で生産は1962年まで続いた。現在運用中のB-52H合計76機より高齢のパイロットは皆無に近い。トランプ発言は「祖父」というところまでは正確であり、B-52乗員の中には三世代続けて同機に搭乗員という家族がすくなくとも一組存在する。 その機体が今でも有益なのかが疑問となっているわけだ。 BUFFのニックネームが付くB-52は当初は核爆弾を上空から投下してソ連を攻撃するのが役目だった。だが地対空ミサイル、空対空ミサイルの登場で想定した任務は1960年代末に自殺行為となり、今でも同じだ。 では何に使うのか、米空軍がまだ運用しているのはなぜか。 B-52は湾岸戦争以降ほぼすべての戦役に投入されている。その理由は何か。 B-52には二つの大きな利点がある。大量の爆弾、ミサイルを搭載できること、遠距離に運べることだ。空中給油なしでも8,800マイルを飛べる。また性能向上用のスペースは機内に豊富にある。 同機は爆弾、ミサイルの長距離配達トラックということか。 防空体制を整備されあt標的にはどうするか。AG

空母ギャップ----定期大修理が遅延し、米新政権に頭の痛い事態が発生か

空母打撃群一個が下手な国の空軍力海軍力を凌駕する規模ですが、それだけに空母の運用には大きな負担が発生します。そこでお約束の予算削減、国内産業基盤の問題が工事を遅延させています。さらに記事では出ていませんが、新型フォード級空母の就役も遅れる見込みなので、「空母ギャップ」の発生は必至でしょう。来年1月発足の新政権にはつらい状況が生まれそうで、米国の敵対勢力は虎視眈々と様子を見ているのでしょうね。 US Carrier Delays Continue — And Another 'Gap' Could Affect The New Administration By: Christopher P. Cavas, October 7, 2016 http://www.defensenews.com/articles/us-carrier-delays-continue-and-another-gap-could-affect-the-new-administration WASHINGTON -- ワシントンで新政権が発足すると、米国に対抗する各国がアメリカの意思を試す動きに出るのはほぼ確実だ。ロシア、中国、イラン、北朝鮮、ISIS、アルカイダが新大統領に圧力をかけ、指導者の資質を確かめようとするだろう。問題が来年発生すれば、新指導層が「空母はどこにいるのか」と尋ねるのは必至だ。 残念ながら国民が耳にしたくない答えが少なくとも新政権発足直後に出てくるだろう。 空母USSドワイト・D・アイゼンハワーはペルシア湾を哨戒中で米中央軍で唯一の強力な装備となっている。ISIS勢力をシリア、イラク国内で数ヶ月に渡り空爆したあと、同艦は来年一月にUSSジョージ・H・W・ブッシュと交代する予定だ。アイクはその後ノーフォークへ帰港し7ヶ月間の航海を終える。ここまで長い配備は海軍の目標どおりで、配備がさらに9から10ヶ月と長くなると人員、装備ともに消耗が激しくなる。 だが問題がある。ブッシュの配備は予定より遅れており、保守点検期間が伸びたことが原因だ。ノーフォーク海軍工廠での工期は六ヶ月の予定だったのが13ヶ月になった。その間、乗員と搭載航空部隊は訓練を積み、12月にアイゼンハワーとの交替に備えていた。だが当初の10ヶ月訓練期間は2ヶ月短

なぜこの時期に? 憶測を呼ぶ米空軍の模擬核爆弾投下演習

たしかにこの時期に模擬弾とは言え核運用の実験をおおっぴろに行うのは腑に落ちません。記事はロシアを意識とありますが、実は北朝鮮ではないでしょうか。まず北朝鮮の核開発能力を奪う【外科手術」攻撃を行うのではないでしょうか。 The US Air Force Just Dropped Two Fake Nukes BY MARCUS WEISGERBER OCTOBER 6, 2016 http://www.defenseone.com/business/2016/10/us-air-force-just-dropped-two-fake-nukes/132180/?oref=d-river 米空軍所属のB-2爆撃機二機編隊が700ポンドの模擬核爆弾をネヴァダの砂漠に投下し、このたびペンタゴンが情報を開示している。 ペンタゴンの10月6日付け報道資料では「今月始めに」B61核爆弾の模擬弾2発が投下されたとある。B61は1960年代から配備の核爆弾だ。うち一発は「地中貫徹弾」で地下目標物を標的にしたもの、もう一発はB61の戦術用途改良版だった。ともに実弾は搭載していない。 今回のテストの目的は実戦に近い状況で信頼性、正確性、性能のデータを入手することにあったと国家核安全保障局(エネルギー省の一部で核実験を担当)が明かしている。「このようなテストは兵器体系の供用期間延長とともに実効性を確認する一貫として行っている」 だがなぜこの時期に行ったのか。ロシアとの緊張がこれまでより高まっていることが関係しており、ロシアとの核軍拡競争が始まるのではとの恐れが増えている。今週始めにロシア政府は市民を対象に核戦争想定の大規模演習を実施すると発表していた。 同時にペンタゴンとしては配備後相当の期間が経過している核兵器を運搬手段と合わせて更新したいのだろう。総額数千億ドルになるとみられる。この内空軍は新型大陸間弾道ミサイルと核巡航ミサイルの必要性を訴えており、空軍協会主催の会合ではボーイングがミニットマンIII の次期ICBMを売り込んでいた。 新型ICBMを巡っては論争があり、空軍は地上配備戦略抑止力と呼称するがウィリアム・ペリー元国務長官は不要だと主張している。巡航ミサイルには長距離スタンドオフ兵器との名称がついているが、B61の改良型が2