空母一号艦を訓練用に使い、二号艦から本格運用したいとする中国海軍ですが、搭載する機材はJ-15しかなく、その他任務を全部ヘリコプターに任せるつもりのようです。当然AEWなど機能は限られますが、中国の軍事戦略が本国カラテの届く海域を「要塞化」して防御することにあるので、有効範囲など限られても構わないと考えているのかもしれません。カタパルト技術の開発も進んでおり、おそらく第四号艦以降に採用になり、空母を囲む戦闘群が複数整備されたときに本格的な戦力になるのでしょう。技術の到達度とは別に中国の軍事情報への関心度(一般チャンネルで米装備など解説する軍事報道が毎日ある)が高いことには注目すべきでしょう。
OPINIONS Expert: China-made aircraft carrier may enter water at year end
2016-09-28
BEIJING, Sept. 28 (ChinaMil) -- 中国初の国産空母の建造中の写真がオンラインで再度現れ、Jane's Defence Weeklyは艦橋部分の据付けが済み完成に一歩近づいたと報じた。
- 軍事専門家Cao Weidongは同艦にはアクティブ・フェイズドアレイレーダー(APAR)とともに航空機各種とりまぜ40機ないし50機を搭載すると見る。また将来はレーザー兵器の採用も想定する。
- また艦橋設置は艦体建造の最終段階で艤装がこのあと始まると述べている。他国の空母建造では艦橋設置に半年かかっている。「だが我が空母は今年末あるいは来年早々に進水し、ずっと早く完成するだろう」と述べた。
- CCTVは海外報道を引用する形で艦橋上層部に長方形構造が二層あり、新型XバンドAPARを設置すると報道した。
- CaoはAPARは新型空母のニーズに合致し、中国のIT兵器需要にも対応するものと解説としている。探知範囲が長くなるだけでなく多数の目標を探知できるからだ。
- APAR搭載で国産一号艦のレーダー性能は遼寧を凌駕し、戦闘性能の引き上げに貢献するだろう。
- Caoは米国等が導入中のレーザーはまだ出力が低く、ミサイル他の破壊は無理でありまだ試験中段階だと指摘。
- ただしレーザーが将来の主要兵器開になることは疑う余地がない。発射速度と弾薬運搬搭載量の観点からだ。中国も開発に着手しており、将来は大型艦への搭載が想定される。
- 国産空母の40機ないし50機の搭載航空機のうち、J-15が24機ないし32機となる他、早期警戒機、電子攻撃機、ヘリコプターが搭載されると見る向きがある。遼寧が搭載するのはJ-15戦闘機が24機であるので相当の戦力増強となる。
- Cao Weigdongはこの数字に同意し、国際一号艦は排水量は中型から大型の範囲で搭載機は最大で50機程度だろうとし、固定翼機は遼寧と同程度と見ている。
- ヘリコプターを早期警戒、対潜哨戒、輸送用に使うことが理にかなう。「国産第一号空母は遼寧と排水量が近似し、スキージャンプ式発艦方式が共通し、搭載機数もほぼ同じだろう」とCaoは見ている。■
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