トラックと言う表現はB-52にもありますが、F-15がミサイルトラックになるというのは高機動の空中戦が発生するよりまず敵勢力の減衰を狙うミサイル攻撃を先に行うということですね。であればF-15でなくてもミサイルトラックはP-1やC-2を改装すればもっと多量のミサイルが運用できるのでは。
JAPAN AEROSPACE: Boeing promotes F-15 as air-to-air missile truck
12 OCTOBER, 2016
BY: GREG WALDRON
TOKYO
- ボーイングは日本が運用中のF-15J制空戦闘機部隊の改修案を複数用意し、供用期間延長とともに性能向上策を提供する。
- 日本におけるボーイング防衛部門の代表を務めるジム・アーミントンはF-15改修案で日本と打ち合わせていることを認めたが詳細は明らかにしない。
- 「航空自衛隊が同機ミッションを検討しているなか、F-15に性能拡張の余地が大きいことが理解されている」(アーミントン)
- ただし同人は航空自衛隊機材はまだ飛行時間が相当残っていることを確認し、現在利用可能な技術でF-15Jが「一足飛びに」性能向上する可能性があると認めた。
- 「選択肢は広いです。AESA(アクティブ電子スキャンアレイ)レーダーがありますし、新型戦術コンピュータや新型電子戦装備一式や機体遺体型燃料タンクの他にミサイル搭載数の増加もある」と自身もF-15パイロットだったアーミントンは指摘する。
- 国際航空宇宙展のボーイングブースではF-15模型にレイセオンAIM-120AMRAAM空対空ミサイル16発を搭載しており、現行の二倍の搭載量になっている。
- アーミントンは既存機体の改装費用は新型機導入より相当低くなると指摘している。
- 2015年にボーイングは2040年まで供用前提としたF-15Cの性能向上型を発表し、2040Cの呼称で「四発パック」弾薬格納方式で空対空ミサイル数を16発にし、機体一体型燃料タンクで飛行距離拡大をめざすとした。またレイセオンのAPG-63(V)3 AESAレーダー、長距離対応の赤外線探知追跡センサーも搭載し「先に探知、先に発射、先に撃墜」が可能となる空対空戦闘能力が実現するとしていた。
- ボーイングのF-15営業部門のウィル・レーンはF-15は機外ハードポイントの追加で搭載兵装量を増やせるとする。ただし既存機材ではハードポイント装着は困難かつ高費用なので機体下にミサイルを8発搭載するのが賢明な選択肢と述べている。「既存機材には16発まで、新造機なら20発の搭載が可能です」
- 日本には空対空ミッションの優先順位が高い。中国との対戦が発生した場合には中国の巡航ミサイルの波状攻撃以外に拡大中の中国航空戦力への対応が必要になる。■
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