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★★★★北朝鮮ミサイルが中国衛星で誘導されている可能性

中国も北朝鮮関連では叩けば埃がどんどん出そうですね。北京が見切りをつければ平壌の現政権など簡単に転覆させるでしょうが、中国国内にある北朝鮮とのしがらみ(おそらく共産党内部の派閥争い)と東北部の軍の非合法ビジネスの問題があり、米国といったん話がついても実施が難しいのでしょう。そのうちにしびれを切らした米国が単独行動に出るかもしれません。 Record China   Is North Korea Using China's Satellites to Guide Its Missiles? 北朝鮮は中国衛星を使ってミサイル誘導をしているのか   Peter J. Brown May 23, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/north-korea-using-chinas-satellites-guide-its-missiles-20810?page=show 北朝鮮がミサイル発射を繰り返し米本土を狙うICBM開発に走る中、ひとつ見落とされている点がある。ミサイルに衛星誘導を使っているのではないか。北朝鮮に衛星航法ネットワークはないため、中国衛星を利用しているとの観測がある。 2014年報道で北朝鮮技術者が中国国内で北斗Beidou衛星航法システムの運用を研修中とある。同年の別の記事で中国軍専門官から中国は北朝鮮による北斗の軍事利用を止められないと発言している。 北斗以外に北朝鮮の選択肢として米露両国のGPSがあり、ロシアはグロナスGlonasと呼んでいる。 「グロナスの可能性もありますが、ミサイル誘導に北斗を利用している可能性の方が高い」と 小泉 悠(未来工学研究所特別研究員 、ロシア安全保障問題 )がメールで述べており、 ロシアは北の核実験後に武器および軍事関連技術の北朝鮮向け禁輸措置を取っているがグロナスが対象かは不明と小泉は述べる。 北斗衛星群打ち上げは1994年に始まり、現在は東アジア以遠まで展開している。北斗は民生商業用途と軍用の両面で利用され、軍用では妨害を受けず正確にデータが利用できる。 北朝鮮が北斗の軍用機能を利用しているか不明だが、民生用機能で精密誘導兵器を運用しているとは考えにくい

USSフィッツジェラルド死亡水兵の身元公表と不可解なコンテナ船の事故当時の動き

衝突したACXクリスタルの不可解な航行状況はまだどこも報道していませんが、確かなのでしょうか。情報が錯綜しているようですが、JAGが調査をまとめるそうですから期待しましょう。命を落とした7名の冥福を祈ります。 横須賀港に到着したUSSフィッツジェラルド TYLER HLAVAC/STARS AND STRIPES   Navy identifies 7 sailors killed in USS Fitzgerald collision near Japan USSフィッツジェラルド内で死亡した水兵7名の身元を米海軍が発表   By TYLER HLAVAC | STARS AND STRIPESPublished: June 18, 2017 https://www.stripes.com/news/pacific/navy-identifies-7-sailors-killed-in-uss-fitzgerald-collision-near-japan-1.474228#.WUdjMOjyjcs YOKOSUKA NAVAL BASE, Japan —米海軍は土曜日のUSSフィッツジェラルド事故で死亡した乗り組み水兵7名の氏名を発表した。第七艦隊が発表した氏名は以下の通り。 Gunner’s Mate Seaman Dakota Kyle Rigsby, 19, of Palmyra, Va. Yeoman 3rd Class Shingo Alexander Douglass, 25, of San Diego, Calif. Sonar Technician 3rd Class Ngoc T Truong Huynh, 25, of Oakville, Conn. Gunner’s Mate 2nd Class Noe Hernandez, 26, of Weslaco, Texas Fire Controlman 2nd Class Carlos Victor Ganzon Sibayan, 23, of Chula Vista, Calif. Personnel Specialist 1st Class Xavier Alec Martin, 24, of Ha

★★米海軍F/A-18がシリア空軍Su-22を撃墜

週末は米駆逐艦海上事故に目を奪われていましたが、シリア上空でも大きな事態が展開していました。時あたかもラッカ陥落を目指す最終段階に入ったようでISIS組織は壊滅に近づいてきたようですが、シリアと背後にいるロシアが不穏な動きに出そうです。   (U.S. NAVY PHOTO BY MASS COMMUNI   USN F/A-18E Super Hornet Shoots Down Syrian Su-22 Fitter Attack Jet  米海軍F/A-18Eがシリア空軍Su-22攻撃機を撃墜 The unprecedented engagement could lead to a rapidly escalating security situation in the skies over eastern Syria. 今回の交戦でシリア東部上空で急速なエスカレーション発生か   BY TYLER ROGOWAY JUNE 18, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/11635/usn-fa-18e-super-hornet-shoots-down-a-syrian-su-22-fitter-attack-jet 6月18日、シリア戦場で大きな進展が発生した。戦略上でも今後の戦闘の行方にも影響が出るかもしれない。詳細は明らかでないが、ペンタゴン他の発表によれば米海軍のF/A-18スーパーホーネットがシリア空軍のSu-22フィッター攻撃機をジャディンJa'Din近郊で撃墜した。同アルタブカ Al Tabqa にあるシリアの重要なダム付近であり、イスラム国が首都と自称するアル・ラッカAl Raqqaの西にある。 現地時間4:30ごろアサドに近い勢力がジャディン攻撃を開始した。同地は米国が支援するリシア民主勢力軍(SDF)が占拠中。SDFは死傷者が発生し撤退を余儀なくされた。連合軍航空部隊が威嚇し、敵超低空高速飛行し、おとりデコイを投下して攻勢を止めようとした。策が効果を出し航空隊の出撃要請は出なかった。 通常どおり米主導連合軍は「衝突回避」ホットラインでロシアを呼び出し攻撃をやめさせようとした。すると地上戦闘開始後2時間

駆逐艦フィッツジェラルド艦内で行方不明水兵の遺体見つかる

USSフィッツジェラルド(DDG-62) がFleet Activities (FLEACT) Yokosukaに回航された。同艦は6月17日に横須賀南西地点で作戦中に商船と衝突した。 US Navy Photo Navy Finds Remains of Some Missing USS Fitzgerald Sailors in Flooded Spaces   By: Sam LaGrone June 18, 2017 4:42 AM https://news.usni.org/2017/06/18/navy-finds-remains-missing-uss-fitzgerald-sailors-flooded-spaces 行方不明だった乗員の遺体が6月18日早朝にUSSフィッツジェラルド(DDG-62)艦内で見つかったと第七艦隊広報官がUSNI Newsに伝えてきた。 発見場所は同艦の兵員居室で浸水していた。 一部報道が行方不明7名全員の遺体が見つかったと報じているが、同報道官は正確な遺体数は遺族への通知が終わるまで発表しないという。 第七艦隊が6月18日に発表した声明文は以下の通り。 YOKOSUKA, Japan (NNS) — USSフィッツジェラルド(DDG-62)と民間商船の衝突で行方不明になっていた水兵の遺体数体が見つかった。 捜索救難チームが衝突で損傷を受けていた艦内に入り、行方不明の水兵数名を浸水した兵員室で発見した。遺体は横須賀海軍病院に移送し身元確認を行う。 該当する遺族には連絡中で必要な支援を提供する。各水兵の氏名は遺族連絡が完了した段階で発表する。

もし戦わば(16)ヴァージニア級対ヤーセン級、米ロ最新鋭原潜が対決したら勝つのは?

  Russia vs. America Underwater: What if the World's Two Best Submarines Went to War?  ロシア対アメリカ水中戦、両国の精鋭潜水艦が対決したらどうなるか   Kyle Mizokami June 14, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/russia-vs-america-underwater-what-if-the-worlds-two-best-21153?page=show 米海軍の潜水艦部隊は冷戦を経て海中で圧倒的な存在になった。全隻原子力潜水艦で構成したエリート部隊は競争相手だったソ連潜水艦部隊が停泊されたまま錆びるに任せているのと対称的だった。新生ロシア連邦は原子力潜水艦部隊の維持をする余裕がなかった。 米潜水艦の独壇場が20年ほど続いているが新たな挑戦が深海からやってきた。米海軍の優越性に挑むのがロシアのヤーセン級潜水艦で米海軍の主力ヴァージニア級と対決したらどうなるか。 ヤーセン級潜水艦は1980年代中頃にマラヒト中央設計局による構想で一号艦セヴェロドヴィンスクの建造は1993年に始まったが資金不足のため作業がほぼ10年にわたり遅れた。2010年に進水にこぎつけ艦隊編入は2013年だった。 全長390フィート、排水量13,800トンのヤーセン級の乗員は90名で同程度の米潜水艦より少なく、高度の自動化をうかがわせる。艦形は以前のアキュラ級に似るが司令塔以降が延長され垂直発射管を備えている。権威ある Combat Fleets of the Worldによれば OK-650KPM原子炉を一基(出力200メガワット)と十分な動力を確保し水上16ノット、水中31ノットとしている。別の報道では水中35ノットとするものもある。20ノットで静粛潜航が可能だ。 セヴェルドビンスクが搭載するセンサー装置はイルティシュ-アムフォラ製で、艦首に球状ソナーアレイ、艦側部にソナーアレイ、艦尾にえい航式ソナーを搭載する。航法捜索用にはMRK-50アルバトロスレーダーがありリムハット電子支援対抗装置もある。 武装は標準的な533ミリ魚雷発射管4本と別に6

THAAD陣地を撮影していた北朝鮮のUAVのカメラは....

韓国では毎度毎度のことなのかもしれませんが気になるのでお伝えします。まずJane's Defense Weeklyが簡潔に伝えています。    韓国で見つかった北朝鮮UAVにはカメラが付いていた。発見場所は韓国東部で軍事境界線近く。韓国国防部が6月12日に発表した。Source: South Korean MND   South Korea finds suspected North Korean UAV near border  北朝鮮付近の地点で韓国が北朝鮮所属と疑われるUAVを発見   Gabriel Dominguez, London - IHS Jane's Defence Weekly 13 June 2017 http://www.janes.com/article/71335/south-korea-finds-suspected-north-korean-uav-near-border 韓国内で北朝鮮のものと思われるカメラを搭載した無人機(UAV)が北朝鮮国境に近い東海岸で見つかったと韓国国防省が6月12日発表した。 韓国統合参謀本部(JCS)によればUAVの大きさは全長1.8メートル、翼幅2.4メートルで江原道インジェ山中で発見された。2014年に韓国が占拠する黄海白ニョン島で見つかったUAVと類似している。 「白ニョン島で見つかったUAVにもカメラがついていた。今回の機体のカメラと同種類か分析中だ」とJCSは説明し、解析に約10日かかるという。 聯合通信はインジェ地元住民から「小型飛行物体」を発見したと連絡があり、軍関係者が現地入りしていたと6月9日に報じていた 今回のUAVをレーダー探知できていたかは不明。■ ちょっと淡泊な伝え方ですね。今度はDefense Newsを見てみましょう。 Suspected North Korean drone photographed US missile defense site 北朝鮮無人機は米ミサイル防衛陣地を撮影していた   By: Hyung-jin Kim, The Associated Press, June 13, 2017 (Photo Credit: S

歴史に残る機体(13) MiG-21

歴史に残る機体13はMiG-21です。途上国には使い勝手がいい機材なのでしょう。今後3Dプリンターによる部品供給の流通市場が生まれれば、本当に100年飛行する機体になっていてもおかしくないでしょう。性能ではなく存在そのものが重要という需要もあるのですね。それにしてもロシアは中国に何回もコピーの苦汁を飲まされていますね。(ロシアもB-29で前科があるのですが)   Russia's MiG-21: The Fighter Jet That Could Fly for 100 Years?  MiG-21は100年間飛ぶのか   Robert Farley June 16, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/russias-mig-21-the-fighter-jet-could-fly-100-years-21180?page=show 軍用機の稼働期間は概して短い。技術進歩のペースが早いと短命になりやすい。第一次大戦の精鋭戦闘機は数か月で旧式になった。第二次大戦でも大差なく、ジェット黎明期の技術進展が目まぐるしく機種全体が過去の遺物になる例も出現している。 だが時の流れに負けない機体も数少ないがある。B-52ストラトフォートレスの初飛行は1952年だが今日も現役だ。C-130の生産も続いているが原型の運用開始は1954年だ。 だがこれは爆撃機、輸送機で戦闘機ではない。戦闘機には耐用年数の問題がある中で新型機出現すれば対応が課題となる。このため供用期間が長い戦闘機はまれだ。 例外がMiG-21[フィッシュベッド」だ。 成り立ち MiG-21の初期検討は1953年にはじまった。MiG-15やMiG-17の成功でソ連の航空技術陣は西側機材に対抗できる自信がつき、MiG-19で初の超音速機を実用化した。ただし技術が急速に進化し、朝鮮戦争時の第一線機も1950年代半ばには旧式化していた。B-29ならMiG-15で蹴散らせても、米新型爆撃機では事情が違っていた。ソ連はMiG-21で航空優勢の確保を目指した。 MiG-21(NATO名フィッシュベッド)はマッハ2.0超で飛び、機内に機関砲一門、ミサイルを2発から6発まで搭