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KF-X 韓国による採用をまだ断念しないボーイングのねらいはF-15使用国へ性能改修の売り込みにあるのか

Boeing Sees Possible Split Fighter Buy For Korea By Amy Butler Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek.com October 11, 2013 韓国により選定対象からいったんはずれたボーイングF-15サイレントイーグルで痛手を受けた ボーイング だが再入札では期待値を下げ、一部採用が実現すれば上々と考えている。 ボーイング防衛宇宙安全保障部門  Boeing Defense, Space and Security  のデニス・ムレンバーグ社長  Dennis Muilenburg  によると同社は今もサイレントイーグル開発に費用を支出しており、韓国のF-Xフェイズ3に再提案するという。当初案では60機導入し、F-4、F-5の代替機材とする内容だった。ボーイングは韓国とイスラエルを念頭にサイレントイーグルを開発したもののイスラエルは同機に目もくれずF-35を選定してしまった。 韓国政府は国防調達計画庁による勧告を無効としサイレントイーグル導入案を白紙に戻している。同国の求める予算規模(8.3兆ウォン、77億ドル)でサイレントイーグルが唯一の選択肢であった。 ユーロファイター のタイフーンは資格外となり、 ロッキード・マーティン のF-35は予算超過だった。 ムレンバーグによれば韓国はサイレントイーグルと他機種を分割購入するのではないかという。他機種がF-35になるで能性が高い。「今回実行が遅れている調達は60機の同時導入ですが、予算制約があり、日程が厳しい一方で高度技術導入をめざすのであれば分割調達がいいのではないでしょうか」と Aviation Week主催の円卓会議(10月10日)で語っている。韓国の希望は新型戦闘機を2016年に就役させることで、F-35では最初からその日程では実現が危ぶまれていた。 ムレンバーグはさらに同社提案は価格保証をしつつ韓国が求める性能がすばやく実現できるという。「第五世代戦闘機という用語はロッキード・マーティンに都合のよいことば」という。言及しているのはF-35のことであり、「全方位ステルス性能に議論が傾いていますが、ステルス性能重視のあまり性能が犠牲

米政府機能ダウンで国防産業でも生産ストップへ

Government Shutdown Puts Aerospace Jobs At Risk By Joseph C. Anselmo janselmo@aviationweek.com, Michael Bruno michael.bruno@aviationweek.com Source: AWIN First aviationweek.com October 03, 2013 米政府の機能停止がこれ以上続くと、数千人単位で航空宇宙産業従業員が一時的に仕事ができなくなるかもしれない。. シコルスキーエアクラフト は10月7日に自社の三工場合計2,000名の従業員を自宅待機にする。国防契約管理庁(DCMA)の監督官が工場駐在できないためだ。監督官は工場内の生産を監督承認する役目を果たす。親会社の ユナイテッドテクノロジーズ は同様に傘下の プラット&ホイットニー でも2,000名を自宅待機措置とする可能性があるとしている。 そのほかの国防産業企業も同様な措置をとろうとしている。「このままだと国防総省の契約事務に影響が出て数千名単位で自宅待機を迫られる会員会社が続出します」と航空宇宙産業協会 Aerospace Industries Association会長マリオン・ブレイキーがチャック・ヘイゲル国防長官宛書簡で警告している。 ブレイキーが気にしているのはDCMAの関与なしには進めない契約案件が多いことだ。「現場監督、承認手続きがないと生産工程も止まります。数日のうちに、多くの会員企業で生産を止める以外に選択肢がなくなり、従業員を無期限に自宅待機させることになります。政府によ指導監督と支払いがない限り」 10月4日までに ロッキード・マーティン 他も自宅待機の準備に入っており、同社は10月7日より3,000名の従業員を自宅待機にすると発表している。同社CEOマリリン・ヒューソンは「今後政府による監督作業の停止が長引けば、当社のみならず協力企業も影響を受け、自宅待機扱いや契約行為の停止で影響を受ける社員の数は増える見込み」としている。

米陸軍向け次期汎用ヘリ競作にカレムが可変速度式ティルトローター機で参入

Karem Unveils Variable-Speed Tiltrotor For U.S. Army JMR Demo By Graham Warwick graham.warwick@aviationweek.com Source: AWIN First aviatonweek.com October 02, 2013 Credit: Karem Aircraft . カレムエアクラフト  Karem Aircraft が米陸軍の求める多用途回転翼機 Joint Multi Role 構想にティルトローター機で参画する。共用多用途機技術実証の第一段階契約を交付された。 JMRとは陸軍が企画中の将来型垂直離陸輸送機Future Vertical Lift (FVL)の一部でまず中型機を開発し、現行のシコルスキーUH-60ブラックホーク多用途ヘリの後継機とし、その後ボーイングAH-64 アパッチ攻撃ヘリの後継機種とさせる構想で、実現を2030年代中ごろとしている。 陸軍の航空ミサイル研究開発技術司令部が技術投資契約 technology investment agreements (TIAs) を AVXエアクラフト 、 ベル・ヘリコプター 、カレム、 シコルシキー・ボーイング合同事業体 とそれぞれ締結している。 JMR構想に参入するカレムはTR36TD実証機を最適速度制御型optimum-speed tiltrotor (OSTR) のティルトローター機として設計中で、同機は直径36フィートの可変速度ローター二基を既存のターボシャフトエンジンで駆動させる。 これに対してベルは「第三世代型テイルトローター機V-280ヴァラーの設計をしており、AVXは同軸ローターを抱くテッドファンと組み合わせたヘリコプターを開発中、さらにシコルスキーは同軸固定ローターと推進用プロペラを組み合わせた機構の機体を開発する。 JMRの技術実証は巡航速度最低 230 kt.wを求めており、これは通常型ヘリコプターより50%早い。カレムによるとTR36D生産型は水平飛行で 360 kt.が可能だという。ベルV-289の巡航速度は280-kt.でAVXとシコルスキー・ボーイングは各230 kt.をめざしている。 四社に交付済みのTI

トム・クランシー急逝

    Tom Clancy Dies at 66 By: US Naval Institute Staff                          Wednesday, October 2, 2013                                                   テクノスリラー小説の生みの親にして米海軍協会が始めて刊行した小説の著者が火曜日死去した。 トム・クランシーがバルティモアの病院で死去したと、クランシーのかつてのリサーチャー、共著者ジョン・グレシャム John Gresham がUSNIニュースに2日明らかにした。享年66歳。 「五六年前にトムは心臓発作に襲われ、バイパス手術を受けていた」とグレシャムは説明。「今回は発作の再発ではないだろう」 クランシーは保険代理店をメリーランド州カルヴェント郡で営む傍ら、軍事史、特に技術面で精通するようになった。保険の顧客には原子力潜水艦で艦長を務めたあと、カルヴェントクリフ原子力発電所に勤務するものが多く、保険を勧誘しながら元艦長たちの知識から海軍艦船内で原子炉が作動する原理を学び、米海軍の原子力ミサイル潜水艦に弾道弾を搭載する意義を理解するに至った。また冷戦たけなわでもありソ連の軍事施設の知識も蓄えていった。 クランシーが米海軍協会 U.S. Naval Institute との関係を作ったのは保険営業をしながら同協会紀要 Proceedings 編集者フレッド・レインボウFred Rainbowに投稿原稿を送ったのがきっかけだった。 「はじめて顔合わせをした際はクランシーは編集部に電話をかけてきて編集者に手渡ししたい投稿があると言っていた」とレインボウは回想する。 編集部はクランシーとの面会に抵抗があったが、数回にわたり電話が入り結局招きいれ、投稿へ通常の謝礼を支払っている。 「その小切手は結局現金化されていません。クランシーのオフィスで額に入れて保存してあるのです。著作物で支払いを受けたのははじめてだったのですね」(レインボウ) 次にクランシーは紀要に二回目の投稿をする。海軍のホーバークラフト艇から核ミサイルを発射する提案だった。「三番目が『レッドオクトーバーを追え The Hunt fo

ドイツ・フランスがA400M合同訓練の実施で合意

        延々と開発に手間取っていたA400M戦略輸送機ですがやっとフランス空軍に一号機が納入されました。また、独仏での同機合同訓練はやがて合同運用につながるでしょう。欧州ではかつての列強が今や共同運用をするほどの一体化を実現していますが、翻って東アジア(西太平洋)で日本は孤高の存在ですね。欧州並みになるのにあと何年かかるのでしょうかね。 Germany, France To Embark On Joint A400M Training By Anthony Osborne Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek,com October 01, 2013 Credit: Airbus フランス、ドイツ両国の空軍がエアバスA400輸送機の合同訓練で合意した。 9月30日にエアバスがフランス空軍向けA400M1号機引き渡しており、両国空軍は合同整備要員訓練をドイツのヴンストルフ基地で2015年夏から実施すると発表した。一方、乗員訓練、兵站ミッション訓練も実施される。戦術ミッション想定の乗員訓練はA400M訓練センター(フランス、オルレアン空軍基地)で2014年から行い、ドイツ空軍要員向けは2018年から開始となる。 両国は同輸送機導入でこれまで以上の相互運用、業務標準化を模索しており、フランス国防調達庁DGAによると欧州空輸司令部European Air Transport Command (EATC) 下の国際部会で、「運用手順を定め、合同訓練内容を開発する」作業が進んでいるという。 英国もフランス空軍と提携関係を樹立しており、英空軍要員がオルレアンでA400M各国向け就役作業チームMultinational Entry into Service Team (MEST) に派遣されている。フランス空軍は逆に英国に要員を派遣しロッキードC-130J操縦でグラスコックピット体験を積ませている。 仏独共同のA400M訓練はオルレアンでフランス空軍参謀総長デニス・メルシエ将軍 Gen. Denis Mercier とドイツ空軍参謀総長カール・ムリナー将軍Gen. Karl Müllnerが署名した。 両国はすでにユーロコプターEC665タイガー攻

航空自衛隊E-767の性能改修に向けた動き

Japan eyes $950 million upgrade to E-767 fleet Flightglobal September 30,2013 日本が ボーイング E-767 の性能向上で情報開示を請求している。これは同国が運用する空中早期警戒機4機の改修作業950百万ドル相当にむけたもの。 米国防安全保障協力庁 (DSCA) がウェブ上で明らかにしたもので、日本向けミッションコンピュータ性能改修 mission computing upgrade (MCU) として電子支援システムを4系統、AN/UPX-40新世代敵味方識別装置  Next Generation Identify Friend or Foe (NGIFF)  を8基、同じく8基の レイセオン 製AN/APX-119敵味方識別トランスポンダーおよびレイセオン製KIV-77暗号化コンピュータ4基を搭載する。 主契約社は ボーイング統合防衛システムズ で、米国の海外軍事販売(FMS) 制度を利用する。 「その他として支援試験装置の提供、予備修理部品、人員訓練、訓練機材、技術文書、米政府および契約企業による技術支援、機材据付・点検など関連分野でのサポートが含まれる」とDSCAは説明。 今回の改修で日本のAEW&C能力だけでなく、米軍との共同作戦能力も向上する。■

連邦予算がピンチ ペンタゴンも影響を免れることはできません

米国の連邦政府が予算がなくなり機能停止になりそうな状況ですが、国防総省関係はさらに深刻なようです。こんなことで世界の平和は守れるのでしょうか。なお以下の米海軍協会ニュースは現地時間月曜日午前時点での報道です。 Government Shutdown: The Basics By: John Grady                          U.S. Naval Institute USNI News, Monday, September 30, 2013                                                   上院部会がペンタゴンの求めた基地閉鎖追加を却下した。カインでは負担可能な健康診療法案をさらに一年先送りする決議をしようとしており、同法案関連の医療機器への課税を認めなかったことで今週中にも連邦政府の部分的な機能停止が現実のものになる可能性が高まってきた。本日午後にも上院も同法案を否決する見込み。 そうなるとおよそ40万人の連邦政府公務員が議会で何らかの合意形成ができオバマ大統領による署名による支出法案の成立に目処がつくまで無給状態で自宅待機扱いとなる。今週末は政府幹部が休日返上で誰を自宅待機扱いにするか、どの機能が継続可能かを見極めようとしていた。 政府機能が停止になりそうとなり、ペンタゴンの監督官ロバート・ヘイルRobert Haleから悪いニュースが発表された。州軍を維持支援する民間作業員と予備部隊には火曜日にも職場に来なくても良いとの知らせを受けそうだという。 ただし同日に制服を着て出勤する各位も身なりをきちんとしておいたほうが良さそうだ。仮に議会が支出法案合意を10月7日期限までに形成できないと、現役軍人および民間作業員は給与支払いがあてにできなくなる。予備役兵員の支払い条件はさらに悪く、支払日はばらばらになりそうだとヘイルは言う。 機能停止になる前に国防総省には影響が出るとヘイルは続ける。「みんな給料の支払いが遅れることを心配して各自の役割に気を使っていない」 政府機能が停止した場合、戦没者の家族は遺族年金の受取は法案が成立するまで期待できなくなる。陸軍報道官によればアーリントン国立墓地は閉鎖されることなく、戦没者の埋葬等は平常通り行う