はじめて姿を現したこのミサイルは最新鋭水上艦での運用を意図した対艦弾道ミサイルか。 中 国の055型大型駆逐艦が垂直発射セルから謎の新型ミサイルを発射する映像が出ている。このミサイルの型式、運用コンセプトは明らかではないが、非常に可能性が高い可能性がひとつある。 ビデオクリップは、ミサイルが「コールドランチ」され、空中で燃焼する様子を映し出している。ブースターは比較的短く、ペイロードは長い円錐形形状で、基部に小型フィンが付く。このデザインは、制御可能な再突入機(MaRV)を連想させる。 Twitterの友人@Alexluck9は、同ミサイルは、中国の新型垂直発射システム(VLS)搭載艦の兵装として以前から登場が示唆されていたと指摘している。 この兵器は、以前から開発中と噂があった海上発射型対艦弾道ミサイルの可能性が最も高い。現在、中国の対艦弾道ミサイルは陸上発射型のみであり、空中発射型も開発中で、海上にも配備されれば、大きな意味を持つことになる。実際、動画公開の同じ日に、空中から発射される「イーグル・ストライク」JY-21の外観を確認できた。このタイミングが怪しいのは間違いないが、中国が非公式に流す戦略メッセージの「リーク」の流れに合致している。 このミサイルは、YJ-21や他の多くのMaRV搭載ミサイルより薄く、細長い、円錐形の操縦用再突入飛翔体を使用しているようだ。また、ブースターが短いため、艦のVLSセルという狭い空間に収まる。ブースターが短いことから、打撃距離は大幅に短くなるが、海上で前方展開されていることを考えれば、妥当なトレードオフだろう。数百マイル程度の距離でも有益だ。この兵器は、陸上の固定目標も攻撃できそうだ。 DF-15短距離弾道ミサイルのMaRVが今回のミサイルのその部分と酷似している。 このシステムは、CM-401陸上短距離対艦弾道ミサイルから部品を流用できるが、MaRVのプロファイルは、CM-401のロケット部分と同様に、明らかに異なるものだ。CM-401については、当方が分析したCM-401のプロフィールをご覧いただきたい。 CM-401 を発射用キャニスターに入れた姿 (Credit: Chinese Internet) 中国に現れた対艦弾道ミサイルの飛翔パターンでは探知を困難とするスキップーグライドをあらわしている。 (Cred
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