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★★SR-72はすでに完成しているのか、それとも...

なぜ人はブラックの世界に惹かれるのでしょうか。長年愛好家が語ってきたオーロラがSR-72なのか、それとももっと奥深いブラックの世界があるのか。興味は尽きません。また世間に公表する際に必ず「消毒」したストーリ―が紹介されますのでそれをうのみにせず、裏の世界を知りたいと思うのは筆者だけではないようです。 Rumors of Secret Warplanes Preceded SR-72 Reveal SR-72の前に謎の機体の噂あり Has the SR-72—or something like it—been flying all along? SR-72あるいは別の機体は実はすでに飛行しているのか September 29, 2017 Kyle Mizokami SR-714 http://warisboring.com/rumors-of-secret-warplanes-preceded-sr-72-reveal/ ロッキード・マーティンは2013年にSR-72偵察攻撃無人機の提案を発表した時点で、SR-71後継機がついに現実のものになる思われた。そして 2017年7月に SR-72が初めて機影を目撃されたようだ。 1990年代初頭から謎のソニックブームが記事になっており、正体不明の航空機の目撃が伝えられ、ロッキード・マーティンの社内でも謎の機体が描かれている。 SR-71は1998年に退役し、後継機があるといわれてきたがその存在は確認されてこなかった。航空機愛好家はこの謎の機体をオーロラと呼び、航空業界のビッグフットとでも呼ぶべき存在になった。 オーロラの物語は1990年に初出したのは Aviation Week & Space Technologyが「オーロラ」が1986年度国防予算に計上され、「ブラック機材生産」の一つと報じてからだ。オーロラ予算は1986年に23億ドルに達し、SR-71後継機の登場が迫っているとの観測が高まった。 だがそこで止まり、以後謎の機体の追跡が続く。だが果たしてその対象がオーロラなのか、それとも全く別の機体なのだろうか。 1988年に The New York TimesがSR-71後継機開発を報じ、マッハ5飛行可能とした。記事の二年後にSR

もし戦わば(18)F-22対J-20のステルス機対決!

もし戦わば(18)はF-22とJ-20の対決です。全く思想の違う両機ですが、両国の考え方の違いが出ていますね。直接両機が対決するというよりも米中空軍力の対決の一断面としてそれぞれの機体の活躍ぶりを想像するのがいいかもしれません。どちらかといえばJ-20の方が攻撃的で未来のコンセプトに近くなっている気がします。対決の場面がこれからも発生しないよう祈るばかりですが。 Stealth Showdown: America's F-22 Raptor vs China's J-20 (Who Wins?) ステルス機対決 米F-22ラプター対中国J-20、勝つのはどちらか Dave Majumdar October 1, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/stealth-showdown-americas-f-22-raptor-vs-chinas-j-20-who-22558?page=show 中華人民共和国はこのままだと米国と今後50年間にわたり互角の戦力を有する唯一の国家になりそうだ。直接対戦が発生する可能性は低いが、米国はたえず備えておく必要があるのは言うまでもない。 現代の通常戦では航空優勢確保がカギとなる。米国ではステルスの ロッキード・マーティン F-22ラプターが最強機材として当面空を支配する役割を期待されているが、ゆくゆくは米空軍の進めるF-Xに交代するはずだ。 中国でラプターに最も近い存在が 成都 J-20だが、米国の最強戦闘機にどこまで対抗できるのだろうか。 この中国機について分かっていることは少ない。伝統的な戦闘機の域を脱した特殊任務機かもしれない。米側が兵力投射機能を西太平洋で展開するのを妨害し中国全土で接近阻止領域拒否(A2/AD)を実現するための機材かもしれない。支援機材の給油機、AWACS、JSTARSへの攻撃に特化している可能性もあり、長距離巡航ミサイルを搭載し各地の米軍基地や空母を狙う構想なのかもしれない。 J-20で判明している事実から同機はステルス機といわれるがラプターや同じロッキードのF-35共用打撃戦闘機から大幅に設計を参考にしているのがわかる。偶然ではない。中国がF-35の機密情報を大量に盗んだ可

韓国空軍の北朝鮮攻撃構想

ここまで作戦内容が漏れているということは別の構想があるのでしょう。ただし開戦直後で韓国民間人の犠牲発生は防ぎようがないとの評価は冷酷ですが現実なのでしょうね。開戦の事態はないと韓国の皆さんが考えているはずはないので、むしろ「考えたくない」と拒絶しているのでしょう。一方で独自のISR能力がない韓国は米軍の情報に基づいて行動する「下請け」の役目に甘んじるのでしょうか。同じことは航空自衛他についてもいえるわけで、このブログが伝えたいことのひとつ、ISR能力と解析能力の強化が必要ですね。 How South Korea Would Strike North Korea in a War 韓国空軍はこうして北朝鮮を攻撃する (Photo: Flickr, 247Sports) Sebastien Roblin - https://scout.com/military/warrior/Article/The-F-15K-Slam-Eagle-How-South-Korea-Would-Strike-North-Korea-in-108183267 2017年9月13日、韓国空軍(ROKAF)がトーラス Taurus 巡航ミサイルを試射したのは北朝鮮弾道ミサイルテストに呼応した動きだった。F-15Kが同ミサイルを発射しており、目標地点の地下に突入して爆発した。 長年にわたり韓国軍は国内都市特に首都ソウルが北朝鮮の砲兵隊攻撃、化学兵器、弾道ミサイル攻撃にさらされる前提の対戦に備えてきた。今や核兵器による大量殺戮も加わった。もちろんいかなる代償を支払ってもその可能性は回避すべきだが、開戦となった場合は韓米両軍が北朝鮮の強固なミサイル陣地、砲兵隊を迅速に排除することが死活的な意味を持つ。 その任務にあたるのが60機あるF-15Kスラムイーグルで、F-15Eストライクイーグルを元に開発し、センサー能力と電子戦能力を強化した機体でバンカーバスター能力のある巡航ミサイルを発射し北朝鮮のミサイルサイロを叩く構想が現実になっている。 また同兵器は強化防空壕に潜む北朝鮮指導部の斬首作戦にも投入でき韓国軍はこの作戦実施の効果に期待をしている。 ストライクイーグルはF-15イーグルを戦闘爆撃機に転用し、兵装パイロン、燃料タンク増加、センサーを

★ペリー級フリゲート艦の再復帰を狙う米海軍だが...

50隻以上を連続建造し、海外でもライセンス建造されたペリー級は旧式とはいえコストパフォーマンスの高いフリゲート艦だったのですね。つじつま合わせのような今回の再就役構想ですが、次期フリゲート艦への影響も与えそうです。限定された就役となりそうですが、その行方には十分注目する価値があると思います。設計がすぐれていたのでしょうね。日本の場合は計画的に護衛艦など用途廃止していますが、いかんせん同時大量建造しておらず、完全に解体していますし、かりに用途廃止艦を再復帰しようにも運用科員が不足しますので実施は無理でしょうね 。   The U.S. Navy Wants to Bring Back Some Old Frigates (That Can't Fight) 米海軍が旧式フリゲート艦の現役再復帰を企画中(ただし戦闘能力はなし)   David Axe September 25, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-us-navy-wants-bring-back-some-old-frigates-cant-fight-22452?page=show 米海軍が退役済みオリバー・ハザード・ペリー級誘導ミサイルフリゲート艦の最大7隻程度の再就役を真剣に検討している。米海軍の水上艦隻数を確保するねらいがある。 だが海軍は各艦を近代化改修せず、兵装追加もおこなわないと海軍長官リチャード・V・スペンサーRichard V. Spencerが言明している。 中東や混雑し危険な西太平洋に派遣せず、排水量4,100トンのペリー級はカリブ海で「限定的麻薬輸送阻止任務」に就かせるとスペンサー長官は述べている。 麻薬密輸阻止任務に投入されれば現行の駆逐艦や沿海域戦闘艦(LCS)がもっと高度のミッションに使えるようになるが、議会は軽装備艦を艦隊に復帰させる案に懐疑的だ。 ペリー級は1977年から1989年にかけ調達され、冷戦期で対空ミサイル、ハープーン対艦ミサイルと対潜ヘリコプター二機を搭載し使い勝手が良い艦として活躍した。 また頑健な艦でもある。上部艦橋はアルミ製だが、1987年にUSSスタークはイラクのエクゾセミサイル二発の攻撃に耐えた。USSサミ

Tu-95発射の新型巡航ミサイルでシリア国内ISIS拠点を攻撃したロシア

弔い合戦のつもりなのでしょうか、その中でも米国へ責を求めるところに外国人嫌いのロシア人気質がうかがえますね。10メートル以内の精度というのはGPSを使っている証拠でしょう。かつてのスペイン内戦と同様にロシアは各種兵器を投入して実用的な用兵案を蓄積しようとしているようですね。 Russian Tu-95 “Bear” Bombers Hit Daesh Terrorist Camps With KH-101 Cruise Missiles In Long Range Strike ロシアのTu-95ベア爆撃機がISIS拠点をKH-101巡航ミサイルで長距離攻撃 Cruise Missile Attack from Russia Avenges Lieutenant General Valery Asapov Death. 巡航ミサイル攻撃はロシアのバレリ・アサポフ中将 Lieutenant General Valery Asapov の死亡への報復だ。   By Tom DemerlySep 27 2017 - https://theaviationist.com/2017/09/27/russian-tu-95-bear-bombers-hit-daesh-terrorist-camps-with-kh-101-cruise-missile-in-long-range-strike/ ロシアのツボレフTu-95ベア爆撃機編隊が巡航ミサイルでISISタクフィリ戦闘員が支配する拠点をシリアのデルアルズールDeir al-ZourおよびイドリブIdlib の二地点を対象に2017年9月26日に攻撃した。 今回の攻撃はロシア軍司令官ヴァレリー・アサポフ中将の死亡に対する報復攻撃の性格が強い。同中将は第五赤旗陸軍の指揮官だったといわれる。シリアへ展開し上級軍事顧問として活躍していたが、ISISの迫撃砲攻撃で先週末にダイルアルザワルDayr al-Zawrで戦死している。死亡地点はダマスカスより450キロ北東の地点で、ロシアのブログでは米国の介入に責任の一部を求めており、情報が漏えいしたことが中将の死につながったと非難している。 長距離巡航ミサイル攻撃を実施したのはロシア空軍のTu-95MS「ベアH」または「MSM」型で第184

★ドイツがF-15(F/A-18)導入の構えを示し、思わず経済効果を期待するセントルイス地元紙報道をご覧ください。

さすが地元紙ですね。ちゃっかりボーイング受注で予測される経済効果にそろばんをはじいています。そういえばこれまでドイツがF-35に食指を動かさなかった理由があるのでしょう。ユーロファイター・タイフーンが運用に面倒な機材になっている分だけしっかり稼働するF-15などが魅力的に見えるのでしょうか。F-15やF/A-18E/Fにもまだまだチャンスがあるということですね。それにしてもヨーロッパは結構面倒な市場ですね。 Germany asks for Boeing fighter data as weighs order options 発注検討中のドイツがボーイングに戦闘機データ開示を請求 By Andrea Shalal Reuters Sep 29, 2017   http://www.stltoday.com/business/local/germany-asks-for-boeing-fighter-data-as-weighs-order-options/article_e9eb6fc5-b19f-5dad-bdb7-fd61f287a474.html ボーイングF-15はセントルイス製だ。ボーイングの防衛部門に陽光の兆しが見えてきたのか。(Boeing Corp. photo) BOEING CORP. BERLIN •ドイツ政府が米軍にボーイング製戦闘機二機種の機密情報開示を請求した。ドイツはトーネード後継機を検討中で成約となればカナダ、英国との紛糾で動きが取れない同社に大きな商機となる。 ドイツ国防省の企画計画部の書簡はロイターによればボーイングのF-15とF/A-18E/Fをトーネード後継機として想定している。ともにセントルイスが生産拠点だ。 機密情報の開示は11月にも行われる見込みで、同様に7月には米側がF-35戦闘機の情報開示を行っている。 同省によれば同様にヨーロッパの大手エアバスにもユーロファイター・タイフーンの情報開示を求めている。 この案件はボーイングにとってはカナダ、英国と揉めている同社にとっては大きな追い風になる。同社の訴えで米国政府はボンバルディア製Cシリーズに220パーセント関税をかけるようになった。 ボーイングは米国政府と連携しドイツが請求中の情報開示

韓国が原子力潜水艦運用を開始する日が来るのか

著者の一人は現役韓国海軍潜水艦乗り組み士官です。果たして実現の可能性はあるのでしょうか。虫の良い主張にも聞こえる反面、展開されている効果も実現の可能性はあるように思えます。日本との微妙な関係に配慮した文脈になっていますが、独島と竹島を併記する一方原文では東海となっていますのでやはり韓国だなという感じは残りました。皆さんはどう思いますか。 Should South Korea Start Building Nuclear Submarines? 韓国は原子力潜水艦建造を開始すべきか   Jihoon Yu   Erik French September 26, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/should-south-korea-start-building-nuclear-submarines-22480?page=show 北朝鮮が潜水艦発射式弾道ミサイル(SLBM)開発に取り組む中、韓国は米国支援を得て原子力推進式潜水艦(SSNs)の取得に近づいている。国連本部訪問時の協議で韓国大統領文在寅はドナルド・トランプ大統領と韓国が長年目指すSSN建造を議題にした可能性がある。 韓国国防筋はすでに国産SSN建造費と効果を試算しているが、米国でこの話題はほとんど議題になっていない。米国防政策筋が米韓同盟に韓国SSNsが実現した場合の結果を真剣に検討することこそ重要である。一方で米国支援で韓国がSSNを実現した場合の同盟関係への潜在リスクを検討してみる。 4Dの強化 韓国国産SSNの一つの効果は同盟軍による「4D」作戦構想の実現が強まることだ。この構想は北朝鮮核ミサイルの「探知、妨害、防衛、破壊」 detect, disrupt, defend against, and destroy を行う内容でいわゆる「キルチェーン」の一部として北朝鮮内部深くを攻撃する能力で北朝鮮ミサイルの発射前にこれを排除する構想が4D構想の中心だ。北朝鮮がSLBM開発に進んでいるため、現在のキルチェーンの有効性に疑問が生まれている。同盟側も対潜戦(ASW)能力を向上しないと北朝鮮潜水艦が4D構想そのものを揺るがしかねない。 そこで韓国製SSNsが決定的な役割を果たす。SSNは