スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

中国との有事に備え太平洋で代替基地を求める米空軍の動きに注目せよ

ここにきて米国では中国との対決を覚悟した記事が多数出てきましたね。現在の米中対立が次にどうなるかを既に想定しているということでしょう。一方、日本では貿易戦争の真の意味も理解できずピントのボケた論調ばかりではないでしょうか。 Take a Look at America's Backup Plan in Case of War with China これが中国との開戦時に備えた米国の緊急対応策だ by Robert Beckhusen October 12, 2018   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: China Military Technology World war a2/ad https://nationalinterest.org/blog/buzz/take-look-americas-backup-plan-case-war-china-33241 中 国との有事の際に太平洋地区の航空基地がミサイル攻撃の標的になることを米国は覚悟している。RANDコーポレーションがまとめた2015年論文が最悪の状況を伝えている。「大規模かつ正確な攻撃が対策未実施の基地に続くと破滅的な効果が生まれ、航空機多数が破壊され、航空基地の閉鎖は長引く」とある。 沖縄の嘉手納航空基地は中国に近いこともあり、最大の攻撃対象となりうる。中国は2015年にDF-26弾道ミサイルの存在を公表しており3000マイル離れたグアムのアンダーセン空軍基地を中国本土から狙えるとした。アンダーセン、嘉手納共に米軍の最大かつ最重要海外基地である。 そこでティニアンが登場する。グアムに近いちっぽけな同島が米空軍の代替基地のひとつになる。2月10日、空軍からティニアンを「アンダーセン空軍基地他西太平洋地点の施設の利用が不可能になった、あるいは制約を受ける事態が発生した場合」に代替施設とすると発表があった。 ペンタゴンは2017年度葉酸要求で9百万ドルで17.5エーカーの土地を購入し、「代替活用及び訓練」用に活用するとした。平時にはこの拡張で「最大12機の給油機他関連要員が配備」されると空軍は発表。 現在のティニアンは賑やかさと無縁の土地だ。 第二次大戦中は海兵第四師団、第二師団が同島を

中国新型爆撃機H-20の初飛行近づくとの観測

China Says H-20 Stealth Bomber Makes 'Great Progress' Stirring Talk Of A First Flight Soon 中国がH-20ステルス爆撃機が「一大躍進」したと発表、初飛行が近づくとの噂が流れる Word of the bomber's developmental progress comes amid a growing rift between the Chinese and American governments. 同機開発状況を巡る観測がある中、米中両国は一層対立を深めている BY JOSEPH TREVITHICK OCTOBER 10, 2018 http://www.thedrive.com/the-war-zone/24147/china-says-h-20-stealth-bomber-makes-great-progress-stirring-talk-of-a-first-flight-soon AVIC VIA CHINA DEFENSE ONLINE 長 年に渡り報道や噂に上っていた中国の H-20 (轟炸20型)の開発が「大進展」したと国営通信社が伝え、初飛行も間もなくと思われる。同機の存在が公式非公式問わず浮上しているのは2018年の中国軍事航空の大きな進展の一つとされ、米国はじめ対抗勢力へ中国が一層強硬な姿勢をしめしている中で注目される。 2018年8月に 国営中国中央テレビが「 轟炸-20」は「新型長距離戦略爆撃機」と解説し、H-20の名称が初めて登場したと環球時報が伝えている。中国政府も同機が開発中と2015年に認めていたが、制式名称はその段階で示していなかった。H-20の名称はその後メディアに登場した。 西安航空機工業 (XAC)は国営中国航空工業(AVIC)の傘下企業で同機開発に従事中とも伝えられており、機体は米空軍のB-2に類似すると2000年代初期から伝えられていた。 「人民解放軍装備の開発は通常は極秘事項だ」と軍事専門家でテレビに顔をだすことの多いSong Zhongpingが述べたと環球時報2018年10月9日号で伝えている。「試験飛行が近づいている」 環球時報は中国共産党の公

★初のリチウムイオン電池搭載そうりゅう級11号艦おうりゅうが進水!

Japan launches first Soryu-class submarine equipped with lithium-ion batteries  そうりゅう級のリチウムイオン電池搭載一号艦が進水 Gabriel Dominguez, London - IHS Jane's Defence Weekly 08 October 2018 https://www.janes.com/article/83625/japan-launches-first-soryu-class-submarine-equipped-with-lithium-ion-batteries    建造主三菱重工が海上自衛隊向けおおりゅうを10月4日進水させた。同艦はリチウムイオン電池を搭載。Source: JMSD F 三 菱重工業 (MHI)が海上自衛隊向けそうりゅう級ディーゼル電気推進攻撃型潜水艦(SSK)ではじめてのリチウムイオン電池搭載艦を進水させた。 同艦はおうりゅうと命名され艦番号をSS511とし10月4日、MHIの神戸造船所で進水式を迎えた。 同艦は同型艦11隻目かつMHI建造では6号艦となる。残り5隻は 川崎重工業 が建造している。おうりゅうは2015年3月に起工され、海上自衛隊へ2020年に編入される予定だ。 バッテリーメーカー GSユアサ (本社京都市)が2017年2月に日本は従来型鉛電池より大容量のリチウムイオン電池を初めて搭載したSSKを導入すると2017年2月に発表していた。また新型電池はそうりゅう級の最終建造艦SS511、SS512に搭載されると同社は述べていた。 Jane's Fighting Ships によればそうりゅう級は全長84メートル、潜航時排水量4,100トン。 以前建造された同級艦は川崎重工製12V 25/25ディーゼル発電機2基、川崎コックムスV4-275Rスターリング大気非依存推進(AIP)エンジン4基が搭載され、鉛電池で電力を貯蔵していた。各艦の最大速力は潜航時20ノット、浮上時12ノットだ。 533ミリ魚雷発射管6門で日本が開発した89式大型魚雷を発射する。またUGM-84Cハープーン中距離対艦ミサイルも運用する。また水中対抗手段発射管2門も搭載してい

★日本の空母保有の是非を冷静に考えよう

今回の論文の筆者はRAND で日本の安全保障、海洋安全保障を専門とする研究員です。いずもを空母にしても費用対効果が薄い、というのが筆者の主張ですが、空母保有を主張する方には神経を逆なでする内容かもしれませんが、非常にバランスの取れた分析であると感じました。これまで無人機分野をないがしろにしてきたつけを払わなくてはいけません。MQ-25には今後日本からも注目が集まるでしょう 。なお、当ブログでは海上自衛隊の護衛艦は駆逐艦としています。理由はDDとdestroyerであるためです。黒は黒、白は白という考え方ですのでご容赦ください。 Does Japan Need an Aircraft Carrier?  日本に空母は本当に必要なのか BY JEFFREY W. HORNUNG READ BIO OCTOBER 5, 2018 https://www.defenseone.com/ideas/2018/10/does-japan-need-aircraft-carrier/151802/?oref=d-river 1 983年、中曽根康弘首相はロナルド・レーガン大統領に日本を「不沈空母」にすると約した。ただし日本は空母を70年超も保有していない。だがこれも間もなく変わる。日本政府は保有する駆逐艦の空母改装案を検討中だ。憲法違反になるのかという議論はさておき、実現すれば日本に大きな負担になるの必至だ。 日本は空母運用では世界の先端国だった。だが敗戦で日本の空母は姿を消し、平和主義と憲法の制約の中で日本は空母を「攻撃」兵器とみなし保有を断念してきた。 自衛隊が1954年生まれたが、海上部隊の海上自衛隊(mSDF)は帝国海軍の艦艇に匹敵する規模の建艦を行っている。最新のヘリコプター駆逐艦である24千トンのいずも級は戦後最大の日本艦艇となった。全長248メートルの上部甲板、艦橋、昇降機付き格納庫のため一見空母に見えるが、イタリアのジュセッペ・ガリバルディより大きく、スペインの新造フアン・カルロスを全長で上回る。 二隻あるいずも級は対潜戦を念頭に建造され、搭載航空兵力はヘリコプター14機だ。だが同時に指揮統制艦としても理想的であり、人命救難や災害救難支援任務に使え、V-22オスプレイの運用能力があるので強襲揚陸

次期大統領専用ヘリコプターVH-92開発の最新状況

リムジン車両に続き、今度はヘリコプターです。大統領専用機材は固定翼機も回転翼機も数十年に渡りかどうするため多額の予算で考えられるすべての改装をしつつ保守管理していくのですね。その両方にトランプの個人趣向が内装で働くとしたら今後30年間荷渡影響力を与える大統領になります。今後の新大統領が気に入らず全部入れ替えさせれば話は別ですが。(ホワイトハウスでは内装を変更することはまれではないようです) Sikorsky's VH-92 Marches Towards Its Goal Of Flying The President As 'Marine One' in 2020 シコースキーVH-92が次期「マリーンワン」稼働開始2020年の目標に向かい順調に進展中 Hurdles still lie ahead, but the program seems to be making progress towards its goal of replacing all 11 VH-3Ds and 8 VH-60Ns by 2023. ハードルはまだ残るものの現行VH-3D(11機)、VH-60N(8機)の更新を2023年までに実現する目標に向かい順調に推移しているようだ BY TYLER ROGOWAY AND JOSEPH TREVITHICK OCTOBER 2, 2018 http://www.thedrive.com/the-war-zone/23964/sikorskys-vh-92-marches-towards-its-goal-of-flying-the-president-as-marine-one-in-2020 SIKORSKY VIDEO SCREENCAP こ こにきてVH-92大統領専用ヘリコプター開発の現況について問い合わせが多数入っている。次期「マリーンワン」の初飛行をお知らせしてほぼ一年が経過したが、その後の開発は一部リスクの懸念があるものの極めて順調に推移している。 シコースキー がVH-92のテスト映像を公開しており、初めて同機の仕様が判明した。 VH-92の外観は普通のS-92ヘリバスと大差がないように見える。最大の相違点はAN/AAQ-24 Nemesisを