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米空軍の削減規模が明らかに

                              U.S. Air Force Reveals Budget Cut Details aviationweek.com Feb 2, 2012 財政赤字、予算削減への対応として米空軍は戦闘機123機、輸送機133機の削減策を提案する。 そ の他機種合わせて286機を削減するが、戦闘機123機は7飛行隊で戦術実戦部隊6と練習部隊1だ。このうち102機がA-10Cで、21機が旧型F- 16であるのは地上兵力の削減で支援機の需要が減るため。A-10 は246機が残る。ドンレー空軍長官が明らかにした。 開発の進捗を遅らせる各プログラムの予算は確保される。その例として長距離攻撃構想の一連の計画(新型爆撃機含む)、KC-46A空中給油機、高性能情報収集監視偵察(ISR)機材、F-16などがある。ただ装備近代化の進展がすべてペースを落とすわけではない。 「F- 35の開発遅延の余波でF-16近代化を350機対象に実施する方針を打ち出しました。一方、F-35の量産を遅らせますが、調達規模で今のところ変更は ありません。通産生産機数が1,000機ないし1,600機になる2020年代に全体規模を検討することになるでしょう(ドンレー空軍長官) ISR機材での変更では無人機が現状65機を85機に増強する。有人機では変更無く、RC-135 リヴェットジョイント、コブラボール、コンバットセントの各機材を維持する。装備品の更新には予算を十分準備する。 「RQ- 4グローバルホークのブロック30(18機)、RC-26(11機)のほか作戦中に損傷を受けたE-8Cジョイントスターズ一機を退役させます。このうち グローバルホークについてはコストが限界を超えたのが理由です。性能はほしいのですが、このコストでは無理です。代替としてU-2があったのですが、現時 点ではブロック20のグローバルホークが使えますし、移動目標の捕捉能力が高いブロック40の導入を進めます」(ドンレー長官) 人員削減は合計9,900名で、このうち空軍3,900名、州軍5,100名、900名が予備役だ。人員減を緩和するため州軍人員は    期間延長の場合は無人機操縦とISR部門に配属する。    予 算削減の流れは昨年8月の赤字削減のための債務上限設定法から始まっ

最新のXプレーン X-56Aを米空軍が発表

                              USAF Reveals Latest X-Plane: X-56A aviationweek.com Feb 1, 2012                                                          米空軍がX-56Aの呼称をつけた新型実験機はアクティブ制御技術の可能性を追求し将来のHALE(高高度長時間飛行)偵察機に利用するねらいがある。 同機は ロッキード・マーティン の スカンクワークスが設計した全翼機でNASAも今後利用する予定で、モジュラー構造の革新的な構造でアクティブなフラッター抑制と突風加重軽減をテストす るもの。この二つの課題は軽量かつ高アスペクト比の主翼の実現に不可欠とされ、将来の輸送機・ISR用無人機への採用が期待されている。 同機はフラッター発生の限界点を探る目的ももつ。フラッター現象は主翼伸縮と荷重が重なって発生すると考えられている。テストが限界点を超えて主翼が破損する可能性を考えてX-56Aの機体にはパラシュートが格納されている。 エ ンジンは二基のJetCatP240ターボジェットで主翼は取替え可能となっており、固定翼以外に柔軟構造の主翼複数に交換できる。また機体後部上方に ハードポイントをそなえ、エンジン追加または連結した主翼のブームが取り付けられ、さらに高度な空力理論のテストが可能だ。 同 機は空軍研究所(AFRL)の多用途空力弾性実証計画Multi-utility Aeroelastic Demonstration Program (MAD)でテスト機として使用される。AFRLは先にSensorCraftの名称でHALE機材を監視、通信中継、、環境測定に使う構想を研究してお り、今回はその後をつなぐもの。空軍によるテストが完了した後、同機はNASAのドライデン飛行研究センターで軽量機体構造や将来の低排気輸送機のための 技術研究に使用される予定。 AFRL によるとSensorCraftの研究結果で高アスペクト比主翼には柔軟度を高めることにしたという。突風加重軽減とフラッター抑制が鍵となる技術で、こ れまでアクティブ制御の実験では有効な試験機材が無かった。そこで専用の機材を開発したのだという。NASAも将来の航空機

F-35A:射出シート不具合で飛行停止

                              Ejection Parachute Issue Grounds F-35As aviationweek.com Jan 30, 2012 By Amy Butler abutler@aviationweek.com WASHINGTON     ロッキード・マーティン F-35の完成したばかりの機体15機が射出シートのパラシュートの不適切な取り付けのために飛行できない状態になっている。 このため1月26日以降は飛行テスト、高速地上テストが停止されており、エドワーズ空軍基地、エグリン空軍基地、フォートワースのロッキード生産施設で影響が生じている。 パタクセントリバー海軍基地でテスト中の8機は一モデル前の射出シートを搭載しており、パラシュートも正しく装着されているのでこの処分の対象ではない。 マーティン-ベーカー 製US16E-21および-23型のシートが設計と180度反対になっていたとのことで、同社からの代替シートの到着には10日かかる見込み。ただ、これでパイロットの脱出が不可能になるわけではないという。 た だ業界筋によればこのまま射出していればパイロットは傷害を受ける可能性があるという。地表に反対側でぶつかるためだ。パラシュートが反対側に装着されて いることで、操作ひも反対になっていた可能性があり、パイロットが着陸地点に接近することが困難になっていたかもしれない。 問 題の装備は英国のマーティン-ベーカーに返送され修理を受ける。改修後のパラシュートはエドワーズ空軍基地の6機に装着され飛行テスト再開となる。エグリ ンではF-35A6機とF-35B3機が地上操作限定の扱いとなっており、改修部品を取り付けるのはその後になりそうだ。-24型の射出シートが利用可能 になるまでは海上飛行は禁止となっている。 今回の不良騒動で米国に残るただ一社の射出シートメーカーである グッドリッチ に チャンスが来るかもしれない。F-35Aの買い手は合計11カ国になりそうで、そのうち米空軍だけで1,763機を最大購入する可能性がある。そこで、 F-35に採用されないと同社のエイセズ5射出シートの今後が危うくなるのだ。これ以外に大量購入の可能性は空軍のT-38C後継機種選定だが、次期高等 練習機はまだ正式に検討

中国のステルス機J-20を分析すると.....

Chinese J-20 Stealth Fighter Advances a viaionweek.com Jan 30, 2012 各種情報を合わせると成都J-20の登場は西側情報機関では予測されていなかったようだ。中国がステルス機を開発中との情報はあったもののJ-20の登場は予想より前で、機体は実験機あるいは実証機の域を超えた熟成度を示している。 J-20の登場は2009年11月の中国テレビ報道で人民解放軍空軍副司令官He Weirong将軍とのインタビューで予測されていた。同将軍は「第四世代戦闘機」が2010年から11年に初飛行し、2017年から19年に実戦配備されると語っていた。 2011年1月11日のJ-20初飛行の時点で試作型の機体は少なくとも二機完成していたようだ。二機は排気口の形状で区別できる。一機はロシア製AL-31Fエンジン、もう一機は成都J-10と同じ国産WS-10エンジンを搭載しているようだ。 J-20は大型機で、全長は66フィートでロッキード・マーティンF-22(68フィート)と大差はないが、兵器庫は機体下部にあるほか、小型の兵器庫が機体側面にあり、空対空ミサイルを格納すると見られる。 J-20にもJ-10のようにカナード翼がついているが、J-20のカナードは主翼のすぐ前方で主翼と同じ高さに装着されている。 ス テルス設計は大部分がロッキード・マーティンのF-22とF-35の例にしたがっているようだ。機体前部のチャインラインが高く、空気取り入れ口まで続い ており、機体上部のラインが平坦な下部につながっている。キャノピーはF-22の形状そっくりだ。J-20ではDSI(空気の流れをうかいさせない超音速 空気取り入れ口)を採用しており、J-10B、JF-17、サーブ・グリペンJAS39E/Fに続くものだ。 機 体後部のステルス性はさしてないようで、スホイT-50と共通。これは意図的にF-22の重量級2Dノズルの採用をしないためだろう。T-50,J-20 共通して高速、高高度飛行の機動性が高い機体は後部からの攻撃に遭遇する可能性は少ないとしているようで、F-22の元となった高性能戦術戦闘機構想 (1986年)以前の考え方である。 中 国国内の報道によると設計思想は高速、操縦性を中国国内で利用可能なエンジンで実現することであ

NGJで同時に期待される電子攻撃能力

    New EW Capabilities To Emerge With NGJ aviationweek.com Jan 27, 2012     次世代ジャマー(NGJ)の技術内容はこれまで秘密にされてきたが、航空産業各社からヒントがあらわれつつある。 アクティブ電子スキャンアレイ(AESA)はNGJ契約受注を狙う各企業チームがそれぞれ提案内容に入れているが、これによりNGJがセンサーと同時に電子攻撃機能も持つことを意味する。ただそれを実戦レベルにするための開発努力はまだ十分でなく、予算手当も必要だ。 ロッキード・マーティン のF-22ラプターとF-35共用打撃戦闘機にそれぞれ電子情報収集能力と電子攻撃能力を装備する構想には予算が振り向けられていない。 「あの構想は予算節約の方法として考えたものです。ただ、実現していないのは正しい判断ではありません。官僚的な組織内決定により動きがとれなくなりつつあります。」(デイブ・デプチュラ空軍中将(退役)、情報収集・監視・偵察部門の前トップ) そこでこの任務はNGJとそれを搭載する機体が担うことが期待されている。電子戦を実施するためには電磁スペクトラムの広い範囲の利用が必要だ。 「AESA の基本アレイを4つの象限に分割し、各象限を各機能に振り分けるか、別の目標に使用する構想を検討しています。あるいはアレイ全体を超高出力の発射に使う ことも出来ます。NGJではタイル状のアレイがあり、全部使うと小型装置のおよそ三倍の出力を発生することが可能です。アレイを部分的に違う機能に振り向 けると出力は減ります。当社はアレイごとに周波数を割り当て、操作可能で指向性を持たせることを考えています。」(マーク・クーラ、 レイセオン 戦術航空システム担当副社長) その他先端技術としてアレイ同士のチャンネル干渉を最小にする課題があり、その解決方法として低調波harmonicsを使う受信機・励磁機の開発が提案されている。その他航空機の表面をアンテナとして使用する技術がすでに研究されている。 レイセオンはAESAパネルアレイとしてこれまでのタイルアレイの半分あるいは三分の一の厚みしかないものを開発中だ。これまで垂直に積み重ねていたものを水平に広げる構造で取り付けの柔軟度が高まる。 海軍関係者は今後登場する空母運用型の無人監視

2013年度国防予算案で削減・強化される内容が明らかになりました。

                                                             Budget Plan Includes Cuts To UAS, Sats, Tacair By Amy Butler abutler@aviationweek.com WASHINGTON aviatonweek.com Jan 27, 2012     . ペンタゴンの2013年度予算案を見ると ノースロップ・グラマン は大幅に契約額を減らしそうで、大幅な削減が米空軍の無人機システム(UAS)と衛星を対象にされる影響を受ける。 レ オン・パネッタ国防長官はRQ-4グローバルホークのブリック30Mの調達を凍結する意向だ。30Mは画像情報及び信号情報両面の装備を搭載しU-2の多 面的情報収集機能を引き継ぐ予定だった。ノースロップ・グラマンも今回の方針に不満を表明しており、ブロック30の開発中止の代替策に取り組む。同社に とってもう一つ残念な内容が国防天候衛星群(DWSS)の配備中止で、国防総省は「次期尚早」とする。ただこの方針には議論の余地があり、国防総省は早け れば2018年にも新型の気象衛星稼働の必要があるという。現在打ち上げ予定の国防気象衛星(DMSP) 二基があるが、技術的には最新とはとても言えず耐用年数にでも懸念がある。DWSSは総額427百万ドルでノースロップ・グラマンが契約を獲得し、国家極 軌道環境監視衛星計画が2010年に中止になったあとにその成果をもとに開発されたものだ。        以 上ふたつは今後10年間で4,870億ドルの予算削減を求められるペンタゴンの中でも大規模な削減対象だ。2013年度予算案は5,250億ドル総額要求 に加え別途884億ドルを戦闘支出勘定に加える見込み。基本予算の支出規模はゆっくりと増えていき2017年度に5,670億ドル規模になるだろ う。                予 算案ではアジア太平洋地域を最大関心地区にとらえ、欧州内の米軍配備は縮小する。呼応して海軍は海上前進基地として、特殊部隊および情報収集装備(UAS など)短距離陸垂直着陸戦闘機、回転翼機を搭載する洋上施設を調達する。また、新型爆撃機開発も2年目予算を計上する。空軍は現有のB-2(20機)、 B-1(64機)、B-