F-35A:射出シート不具合で飛行停止

                             

Ejection Parachute Issue Grounds F-35As

aviationweek.com Jan 30, 2012
By Amy Butler abutler@aviationweek.com
WASHINGTON
   
ロッキード・マーティンF-35の完成したばかりの機体15機が射出シートのパラシュートの不適切な取り付けのために飛行できない状態になっている。
  1. このため1月26日以降は飛行テスト、高速地上テストが停止されており、エドワーズ空軍基地、エグリン空軍基地、フォートワースのロッキード生産施設で影響が生じている。
  2. パタクセントリバー海軍基地でテスト中の8機は一モデル前の射出シートを搭載しており、パラシュートも正しく装着されているのでこの処分の対象ではない。
  3. マーティン-ベーカー製US16E-21および-23型のシートが設計と180度反対になっていたとのことで、同社からの代替シートの到着には10日かかる見込み。ただ、これでパイロットの脱出が不可能になるわけではないという。
  4. た だ業界筋によればこのまま射出していればパイロットは傷害を受ける可能性があるという。地表に反対側でぶつかるためだ。パラシュートが反対側に装着されて いることで、操作ひも反対になっていた可能性があり、パイロットが着陸地点に接近することが困難になっていたかもしれない。
  5. 問 題の装備は英国のマーティン-ベーカーに返送され修理を受ける。改修後のパラシュートはエドワーズ空軍基地の6機に装着され飛行テスト再開となる。エグリ ンではF-35A6機とF-35B3機が地上操作限定の扱いとなっており、改修部品を取り付けるのはその後になりそうだ。-24型の射出シートが利用可能 になるまでは海上飛行は禁止となっている。
  6. 今回の不良騒動で米国に残るただ一社の射出シートメーカーであるグッドリッチに チャンスが来るかもしれない。F-35Aの買い手は合計11カ国になりそうで、そのうち米空軍だけで1,763機を最大購入する可能性がある。そこで、 F-35に採用されないと同社のエイセズ5射出シートの今後が危うくなるのだ。これ以外に大量購入の可能性は空軍のT-38C後継機種選定だが、次期高等 練習機はまだ正式に検討が始まっていない。
  7. 米空軍航空戦闘軍団(ACC)がエイセズ5射出シートをF-35Aに採用すれば同戦闘機の耐用年数全期間で費用節約になるとの研究がある。その理由としてすでに使用中のエイセズ2シートと共用性があるためだ。
  8. 議会からは同研究の内容の開示請求が昨年出ており、空軍はその結論部分を議会スタッフに示した。ただし、射出シートの価格情報があるため内容は公表されない。
  9. ペンタゴンは12月にもグッドリッチ製射出シートをF-35Aに採用すべきかを決定する見込みだが、2017年までに最大179機の購入を削減するという米国の思惑からこの決定のための会合を3月に前倒しすることになった。
                             

図はグッドリッチのエイセズ5射出シート Aces 5 from Goodrich
       

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