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F-35は中国サイバー活動の最大の標的か

China's Role In JSF's Spiraling Costs

aviationweek.com Feb 3, 2012  
                                                       
F- 35共用打撃戦闘機の上がり続けるコストでどこまでが中国によるサイバー技術盗用の影響なのだろうか、また第5世代戦闘機の被探知性と電子戦の追加対応が どれだけ必要となっているのか。まさしくこの質問が予算作成者が問いかけている内容であり、その疑問は正当なものに映る。ペンタゴンと業界関係者によると 他にも秘密の兵器開発計画でも同じ状況になっているようだ。情報侵入が発覚したのが三年前で、中国のハッカー集団は安全なはずの計画の進捗状況の会議の内 容を密かに覗いてたのだという。
  1. 秘密漏洩により設計のし直しが一部重要装備で必要になっている、ソフトウェアの書き換えも必要となっているとの見方はほぼコンセンサスとなっている。
  2. データ流出によりコストがどれだけ上昇しているか、運用上の弱点が生まれているかを米国関係者が公に話し始めたのはごく最近のことだ。
  3. ジェ イムズ・クラッパー国家情報長官James Clapper, director of national intelligenceによるとインターネットにより「著しい盗難が知的財産・知的所有権で発生しており、あきらかにF-35が標的だ」と認めており、 「サイバー攻撃は個人によるもの、国家組織によるものにせよ、何らかの対応が必要だ」と発言。
  4. 国 防情報庁副長官デイビッド・シェッドDavid Shedd, deputy director of the Defense Intelligence Agencyは「情報漏えいで敵側にこちら側の内情を知られたのは打撃です。情報機関にとっても打撃は大きい」と発言。
  5. ただF-35開発に近い筋はサイバー侵入の損害規模についてそこまで明瞭に発言していない。
  6. 「運用上も日程上もサイバーデータ盗難により問題が起こっています。さらに弱点の補強とソフトウエアの改修でコストが追加になるという問題もあります」とF-35と情報各機関の双方に詳しい戦闘パイロットが話してくれた。
  7. こ の問題は2013年度国防予算案の説明時にもペンタゴンが触れている。「兵器体系のサイバー上の弱点には注意が必要。これはわが国の兵器、相手方の兵器双 方を指します。現代の航空機は高度にコンピュータ化されており、他のコンピュータシステムと同様の注意が必要なのです。(アシュトン・カーター Ashton Carter国防副長官)
  8. 2011 年7月にウィリアム・リン国防副長官(当時)が指摘していたのは海外の情報機関により実際に米国のある国防契約企業で被害が発生しており、24千にのぼる ファイルが流出しているとのことだった。流出した情報で敵方が同様なシステム開発に進む、同様の攻撃・防御手段を講じるかどうかで再設計の範囲が変わって くる。被害は数百億ドル単位になるとの評価もある。
  9. たしかにこの心配を裏付ける証拠がある。中国は新型機の設計を数年おきに発表しており、最近ではJ-20ステルス攻撃戦闘機の試作型や無人機数種類がグローバルホークやセンサークラフトのような米国設計に著しく類似しているのだ。
  10. . ペンタゴンは2017年にかけて合計179機の調達を減らす意向で、2013年予算案に盛り込むが議会によりこれが可決されると、早期に生産量拡大と生産 単価引き下げで海外販売増を実現したいロッキード・マーティンの思惑は実現できなくなりそうだ。ペンタゴンの理屈は生産ペースを落とすことでまだ解明して いない問題点による打撃を緩和できるというもの。さらにブロックIIソフトウェアも開発が遅れている。
  11. ハッ キングのおそれからF-35の多機能高性能データリンク(MADL)は棚上げになっている。F-22,B-2にも追加装備となる同リンクでステルス機の通 信は安全に行えるはずだった。MADLは大量データ処理と周波数の頻繁な変更、さらに対妨害性能を特徴とし、フェーズドアレイアンテナにより無線信号を送 受信するものだ。.
  12. 開 発期間が長期になっていることがF-35開発の最大の弱点だ。JSFの情報処理システムはサイバー諜報活動(最近の用語では高度持続脅威)を想定せずに設 計されているという。ロッキード・マーティンも関係協力企業でハッキング被害が発生していることを認めており、国際調達先の多さから言ってもF-35が最 大の標的になっている可能性がある。2009年の事例はF-35ではなく別の極秘開発計画を狙ったものだった。侵入者はデータを抜き出しただけでなく、オ ンライン会議を姿を見られることなく聴講していた、と関係者は語る。侵入が発覚したあとは当該極秘計画は一時停止となり、再始動のために費用の高い複雑な 保安システムを立ち上げなくてはならなかった。
  13. F-35では他の問題も発生している。上院関係者によるとF-35開発であまりにも問題が多いため有人戦闘機への相対的な関心が減少してきたという。
  14. 「JSF で最大の問題は軍にとって有人戦闘機の価値が無人戦闘機との比較で大きく変化していることではないでしょうか。アフガニスタンで前線航空管制を担当してい た海兵隊関係者と話してわかったのはF/A-18なら呼び出しても15分しか滞空できないが、無人機のリーパーなら8時間上空に待機できるのです。戦闘機 パイロットの時代はおわりました。軍にとって無人機・有人機の価値判断で地殻変動が起こっています」
コメント F-35が本当に最後の有人戦闘機になるのかどうか。仮にそうなるとしたらF-35の大きな反面教師としての役目になるのかもしれませんね。ところで、中国のサイバー攻撃がかなり深刻なことは明白ですね。今年はサイバー防衛がひとつのキャッチワードになるでしょうが、日本のサイバー防衛はどうなっているのでしょうか。


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