Breaking Defense に投稿のエッセイをご紹介します。各国とのパ¥トナーシップ整備で中国の行動がいかに国際社会の規範と離れているかをあらわにしつつ、各国の主権、経済を守ろうという主張にはだれも異論はないでしょう。そのためにゆるやかな連合体制が次に出てくるはずで、毎年実施されている多国間海上演習はそのための重要なステップです。フィリピンが米側に戻ってきたことが大きな意味があることがわかりますが、逆に言えば、中国は孤立感を強めそうで、一層不可解な行動、横暴な言論を展開するでしょう。 南シナ海をめぐる中国への自由陣営の対抗はどうあるべきか 南シナ海における中国の侵略に対抗するため、アメリカは各国とのパートナーシップを強化すべきだ 中 国はインド太平洋の海域で堂々と活動してよいと信じ込んでおり、近隣諸国を困惑させている。米海軍のテルマール・ロサルダ中佐と新アメリカ安全保障センターのナサニエル・ショチェットは、米国は中国の海洋侵略を逆に利用して、地域の関係を強化すべきだと主張している。 中国の海洋パワーがここ数十年で成長し、艦隊は2025年までに水上戦闘艦400隻に達すると予想されている。しかし、その発展とともに、国連海洋法条約(UNCLOS)が定める国際法の侵害も増えている。端的に言えば、北京は太平洋だけでなく、世界中の水上、水上周辺での国際協力を明らかに軽視している。 しかしこれは、中国の膨張主義に対抗する地政学的ブロックの構築を目指す米国にとって、他国との関係を強化する絶好のチャンスでもある。フィリピンのフェルディナンド・マルコスJr.大統領、日本の岸田文雄首相、ジョー・バイデン米大統領が一堂に会した3カ国首脳会談や、国防総省主導のバリカタン演習は、平和と安定を促進するため不可欠なものであり、連携を強化しながら国際規範を促進・進展させる米国の基本的な行動である。 これは手始めだが、十分ではない。米国は、地域全体の安定を願い、中国のグレーゾーン活動に対抗する各国と、パートナーシップを築くよう努めるべきである。中国が悪い隣人になれば、ワシントンはあらゆる機会をとらえて、この地域の国々にそれを思い知らせるべきだ。 過去20年間、中国は近海と遠洋双方での活動能力を高めようとしてきた。これには、中国人民解放軍海軍(PLAN)艦船の150%増、中国沿岸警備隊
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