ちょっと気になるニュースがSimple Flyingに出ていましたのでご紹介します。UAEが米国の姿勢に不満を感じ、ブラフしているのか、本気でJ-20が買えると思っているのか、本当に商談となれば、逆に中国側はJ-20の真価が世界にあらわになって困るのではないかと思うのですが、防衛装備の購入も交渉であり、日本は米国からすると優良な顧客になっているのではないでしょうか。条件闘争もしませんしね。
Photo: Mike Mareen l Shutterstock
米国からF-35売却を拒否されたUAEが中国のJ-20ステルス戦闘機を
代替候補にしたとの噂が浮上
イスラエルがF-35売却を容認したのに、UAEが中国からJ-20を購入するとの噂が出てきた
UAEのF-35購入が棚上げに。イスラエルとのバランシングが背後
米国との交渉行き詰まりで、UAEは中国のJ-20戦闘機を検討へ
UAEが戦闘機の購入先を中国にシフトする可能性が、地政学的な懸念を引き起こしている。
政治が複雑で厄介なものであることには誰も驚かない。▼アラブ首長国連邦(UAE)はF-35を50機米国から購入しようとしてきた。▼しかし、この案件は政治に巻き込まれ、今では代わりに中国のJ-20をUAEが購入するかもしれないという噂が流れている。▼アメリカはこの地域の複数の国の同盟国であるが、時としてこれらの同盟国は互いに不信感を抱く。▼イスラエルは米国の最も強固な同盟国だが、米国はUAEや他のアラブ諸国とも良好な関係を保っている。▼米国はこれらの国々にさまざまな兵器を供給しているが、イスラエルが技術的な優位性を維持できるよう、バランスを取る必要がある。
イスラエルとのバランス調整
2020年8月、UAEはイスラエルを承認し、米国がUAEに50機の最新鋭F-35を売却する道を開いたかに見えた。▼法的には、米国の中東諸国への武器売却は2008年の海軍艦艇譲渡法により禁止されており、イスラエルの軍事的優位を損なわないように配慮している。▼2021年12月、『タイムズ・オブ・イスラエル』紙は、「米国の同盟国イスラエルは、歴史的にアラブ諸国がF-35を入手することに反対し、地域的優位を維持しようとしていたが、昨年UAEがユダヤ国家を承認する数十年ぶりの新しいアラブ諸国となった後、これを承認した」と報じた。▼しかし、この2年半ほとんど動きがなかったように思える。▼それどころか、交渉は長引いており、『ユーラシア・タイムズ』紙は、UAEがアメリカの口出しに憤慨し、F-35交渉を中断したと報じている。
中国に注目するUAE
現在、UAEは第5世代戦闘機である成都J-20「マイティ・ドラゴン」の購入を中国に求めているのではないかという報道がある(制裁とウクライナ戦争で、ロシアは先進的な戦闘機を輸出できる状況にはないだろう)。▼しかし、『ユーラシア・タイムズ』紙は、J-20は中国系のパキスタンには輸出できないとも報じている(F-22ラプターの輸出が禁止されているように)。▼その中で、UAEが中国からJ-20を購入するために交渉しているのではないかという憶測もある(『ナショナル・インタレスト』紙など)▼UAEは新鋭ジェット練習機L-15Aをすでに12機購入している。▼これが真剣な交渉なのか、それともアメリカにジェット機を供給するよう圧力をかけるための努力なのかは不明だ。▼戦闘機のような大型軍事販売には、現在進行中の力学が大きく影響し、アメリカは中国がこの地域で影響力を増すことを望まないだろう。▼UAEが戦闘機を購入するかどうか(そして中国がマイティドラゴンの輸出を許可するかどうか)は、時間が解決してくれるだろう。▼このような軍事的な移行は、ジェット機そのものと同様に地政学的な問題であることが多い。■
After US Refused F-35s For UAE, China's J-20 Stealth Fighter Emerges As Potential Replacement
BY
Despite Israel openingly okaying the sale of F-35s and despite J-20 export restrictions, there are rumors the UAE may buy Chinese J-20s.
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