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★米空軍>LRS-B設計2案はすでにテスト実施済みで完成度高いと判明

まもなくと言われ続けてきたLRS-B受注企業の選定も本当にまもなくのようです。ここにきて空軍から意図的に次期爆撃機の情報が開示されてきました。すべて真実であればLRS-Bの開発課程はこれまでと相当違うようで、しかも両案とも完成度が高いので選択はむずかしそうですね。一方で新型機の開発調達で相当の失敗が続いていますので、今回の案件が成功すれば、空軍も自信をつけるでしょうね。ゲイツ元長官の置き土産としても高く評価されるのではないでしょうか。 LRS-B Details Emerge: Major Testing, Risk Reduction Complete By Aaron Mehta 11:26 a.m. EDT September 2, 2015 http://www.defensenews.com/story/breaking-news/2015/09/02/new-air-force-bomber-testing-stealth-wind-test/71572050/ (Photo: Northrop Grumman) WASHINGTON — 米空軍向け次期爆撃機で採用を狙う設計二案はすでに空軍が相当のテストを行っており、これまで理解されていたよりも完成度が高いことがわかった。ペンタゴンが契約の交付前にここまで行うのは異例だ。 各設計案にはかなり高度なステルス性能があり、B-2から相当の改善となっており、核兵器運用の認証は将来取得し、任意で有人操縦となる。 長距離打撃爆撃機(LRS-B)は空軍にとって三大調達案件の最上位とされ、これまで秘密のベールに覆われてきた。空軍は二案から選択を迫られる。ノースロップ・グラマン案とボーイング=ロッキード・マーティン共同案だ。契約交付はまもなくと見られ、9月中だろう。 9月1日に空軍は外部関係者を招いた会合を開催し、新情報を開示している。同会合について詳しい関係者2名から空軍が設計二案をかなりの範囲でテストずみであることがわかってきた。 そのうちひとつの筋から空軍関係者が両案とも「非常に完成度が高い」と述べ、風洞テストや生存性テストを実施し全角度から設計案の評価が進んでいると明らかにしたとのこと。ただし両案で実機飛行は行っていないと両方の筋が述べた。 要求性能は2013年5

黒海>ウクライナも参加して海軍演習Sea Breeze開幕、ロシアの動きは

力づくで現状を変更して既成事実化していく勢力に対して西側は一致して反対の姿勢を示していますが、伝統的に自国領土が侵攻されると恐怖心を抱くロシアは過剰反応しがちなので、今回の演習でも事故が発生しないことを祈るばかりです。なおドネツク共和国というのはロシアの表現であると今回知りました。ロシア官製メディアには注意しないといけませんね。 U.S., Ukraine Exercise Sea Breeze Begins in Black Sea, Russia Promises to Observe By: Sam LaGrone September 1, 2015 12:51 PM http://news.usni.org/2015/09/01/u-s-ukraine-exercise-sea-breeze-begins-in-black-sea-russia-promises-to-observe 誘導ミサイル駆逐艦USSドナルド・クック(DDG-75)がボスフォラス海峡を通過し、黒海に入るところ。2015年8月28日撮影。US Navy Photo 米国とウクライナが正式に二週間の海軍演習を8月31日に開始し、黒海を中心に今年のシー・ブリーズ Sea Breeze演習の一部とする。 ロシア軍は11ヶ国参加の同演習を注視するとし、クリバク級誘導ミサイルフリゲート艦ラドニ Ladny で米誘導ミサイル駆逐艦USSドナルド・クック(DDG-75)を追尾させている。米駆逐艦は先週黒海に入ったとロシア通信社インターファックスが報じている。 ロシアのクリミア半島編入(2014年)をめぐり、ロシア国境近くのウクライナで内戦も続く中でロシアと西側諸国が緊張を高めている。 ロシア下院 State Duma は紛争中のウクライナ支援を続ける米ーNATO側は挑発的と非難。 「今回の多国間演習は米およびNATOがウクライナ軍の戦闘能力、戦略的立場をあからさまに強化する一環であると見るべきだ」と下院軍事委員会のフランツ・クリンツェヴィッチ議員 Franz Klintsevichはロシア国営通信RIAノーヴォスティに語っている。「ドンバス地区で続く戦闘でウクライナ側に強力な兵器を供与するのと同じ効果がある」 ウクライナ首相アルセニー

USSロナルド・レーガンが横須賀に向け移動中

かなりセコい話ですが米海軍が空母三隻の間で乗員を交換して人員の各地移動を極力減らして出費を節約するという話です。同型艦とは言えこれだけの人員交換が簡単に実施できるということは艦のシステム化が進んでおり、艦を替えても違和感なく日常の業務が行える環境ができているということですね。 Carrier USS Ronald Reagan Leaves for Japan Starting Second Phase of 3-Carrier Crew Swap By: Sam LaGrone August 31, 2015 11:28 AM http://news.usni.org/2015/08/31/carrier-uss-ronald-reagan-leaves-for-japan-starting-second-phase-of-3-carrier-crew-swap USSジョージ・ワシントン(CVN-73)とUSSロナルド・レーガン(CVN-76)、乗員交換の前に太平洋上を航行中。. US Navy Photo 本日、USSロナルド・レーガン(CVN-76)はサンディエゴから新たな母港横須賀に出港する。 レーガンが米第7艦隊の前方配備空母部隊に加わる一方、USSジョージ・ワシントン(CVN-73)が中間大補修でニューポート・ニューズに向かい、USSセオドア・ローズヴェルト(CVN-71)がノーフォークからサンディエゴに母港を移動する。 ワシントンは8月上旬にサンディエゴに到着しレーガンと10日間の乗員交換を行っている。ワシントンは2008年から日本に配備されていた。 レーガンはこれまでも太平洋で広範な作戦を実施しており、2011年の津波被害のあとに日本を救援している。 「西海岸配備の中で最新鋭の空母を派遣し、インド・アジア・太平洋地区内の同盟国の安全、安心、繁栄を支援する」とマイク・シューメーカー中将(海軍航空部隊司令官)は声明文を発表している。「艦と受入国の間に4年前に築かれた強い絆はこれからも続く」 だがレーガン乗組員の大部分はカリフォーニアに残り、ワシントンの乗員が同艦を日本へ移動させる。 ローズヴェルトがカリフォーニアに到着すれば今度はレーガンの乗員が乗組み、ローズヴェ

★U-2後継機はUQ-2あるいはRQ-X名称でロッキード社内で検討中の模様

ロッキード社内では着々とU-2後継機の開発が進んでいる様子ですね。社内資金だけで行っているとは思えませんが(空軍以外に予算を提供できる組織がありますね)、肝心の空軍はこのところ予算先細り状態の中で思考が停止している模様なのでなかなか決断ができていないのではないでしょうか。ともかく続報としてロッキード社内の考え方の一端が伺えるので掲載します。 Lockheed Pitches UQ-2 or RQ-X for Future Spy Missions by BRENDAN MCGARRY on AUGUST 28, 2015 http://defensetech.org/2015/08/28/lockheed-pitches-uq-2-or-rq-x-for-future-spy-missions/ U-2ドラゴン・レイディの公表から60年たち、ロッキード・マーティンは後継機づくりのピッチを上げている。次期スパイ機は UQ-2またはRQ-Xの名称で呼ばれている。 世界最大の防衛企業である同社はパームデール(カリフォーニア州)にあるスカンクワークス高度技術事業所内で後継機について記者団と意見交換をしている。ここはU-2のみならず、SR-71ブラックバード偵察機、F-117ナイトホークステルス攻撃機やF-22ラプターステルス戦闘機の誕生の地でもある。. UQ-2またはRQ-Xと呼ばれる同機はすでに社内では機体の設計案が広く知られており、U-2と同等のセンサー類を搭載し、F118エンジンで高度70,000フィートを飛び、新型低視認性機体と航続距離が伸びるとフライト・グローバルでジェイムズ・ドリュー記者が書いている。 「低視認型U-2だと思ってください」とスコット・ウィンステッド(ロッキード、U-2戦略開発マネージャー)が広報資料で語っている。「現在のU-2と似ていますが、低視認性と長期飛行時間が実現します」 同社広報のデイナ・キャロルはMilitary.com宛電子メールでより詳しく説明している。 「現在のU-2は当初よりペイロードが増え、飛行速度も早くなり、より高高度(7万フィート以上)を飛び他のISR機材に優っています。このため目標地点全体を把握し、国境線の向こうを覗き込み、データの中身は大変すぐれています。同

携帯レーザーでドローン墜落させる実験に成功

今年の夏はDE指向性エネルギー技術の進展ぶりを示すニュースが多かったですね。さらにここまで小型化しつつ威力が出てきた(照準技術の進歩?)ことになると、高価な攻撃手段が安価に(数ドル?数十セント?)撃破することも夢でなくなり、数で勝負を挑む某国の戦術思想が破綻する可能性も出てくるわけです。公表されている技術がここまでなら、闇の世界ではもっと進歩があるのではないかと頼もしく思えますね。 Portable Laser Weapon Melts Flying Drone by BRENDAN MCGARRY on SEPTEMBER 1, 2015 http://defensetech.org/2015/09/01/boeings-portable-laser-weapon-melts-flying-drone/ ボーイングが新型携帯レーザー兵器が飛行中の無人機に熱で穴を開け、最終的に墜落させる動画が公開した。 同社の小型レーザー兵器システム部門はポイント・マグー演習地(カリフォーニア州)で機種不詳の無人機(UAV)を「戦術」距離から攻撃する実証を行ったとYouTube上で解説している。 「溶接トーチを目標に向けるようでしたが、実際には距離は数百メートルです」とボーイング技術者はビデオで解説している。「レーザー照射からおよそ15秒で無人機が飛べなくなりました」 携帯レーザーは出力2キロワットで装置四点で構成。水冷冷却装置、バッテリー電源、レーザー発射部分と最近改良を受けた照準部分と同社は説明。操作は一人で可能で、実戦化の一歩手前まで来た、と同社は述べている。 ペンタゴンは指向性エネルギー兵器の実用化になみなみならぬ関心を示してきた。 空軍とペンタゴン研究開発部門Darpaは今夏から150キロワット級電気レーザーの地上テストを、ロケット弾、迫撃砲弾、車両、地対空ミサイルを標的にホワイトサンズミサイル射撃施設(ニューメキシコ州)で展開中だ。このプロジェクトはDLWS(レーザー兵器実証システム)と呼称され、Darpaが開発した高エネルギー液体レーザー地域防衛システム(Hellads)が原型。 その前には空中発射レーザー事業があり、メガワット級化学(酸素ヨウ素)レーザーをボーイング747-400貨物機に取り付けテストは成功

☆★ステルス機に有効な空対空ミサイルの新誘導方式を日本が開発中

武器三原則の緩和で日本の防衛技術が各国に注目されるようになってきました。記事でいうところの技術はいまいちよくわからないのですが、効果があると実証されれば大きな価値を生むでしょうね。また開発コストが安いのも日本製防衛装備の魅力になるのではないでしょうか。(全部が全部そうだとは思いませんが) 実用化に成功すれば今度は技術情報の保安があらためて必要ですね。 Japan Working On Anti-Stealth Missile Guidance Japan plans missile-guidance system to optimize flightpaths and detect difficult targets Aug 24, 2015  Bradley Perrett | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/defense/japan-working-anti-stealth-missile-guidance 標的の動きを予測して対応するミサイル誘導方式の開発が日本で進んでいる。ステルス機に有効な手段だ。目標がどこに進むかを計算してこれまでより長い距離から、低視認性機体を捕捉し、ミサイルの飛行経路を最適化する。防衛省技術研究本部(TRDI)が開発している。 TRDIは空対空、地対空の両面で技術を開発中で、中国やロシアがステルス機を開発中であることを意識している。 実際にどんな技術で探知性能を引き上げるかは説明がないが、シーカーの走査範囲が狭まればそれだけ探知が成功する可能性が高くなるという発想がもとのようだ。敵機の次の動きが正確に予測できれば最終段階の誘導でセンサーの探知成功が確実になる。探査範囲が狭まれるからだ。TRDIはアクティブレーダー方式ミサイルにこの技術を導入するようだ。 プロジェクトは2013年に開始され、2017年末までに完結する予定とTRDIは説明。基本となる誘導装置一型は4月に審査を受けており、地上試験が2015年遅くに始まる。これが誘導装置二型開発につながる。地上試験は2017年にかけて増加し、「物理的再現テスト」も行う。システムの中核部分は「目標運動予測フィルター技術」および「目標運動予測による誘導

PLA>3日の軍事パレードで注目すべき装備品はこれだ

今週北京で開かれる軍事パレードに首脳が参加する国は西側の基準から見て「あれ」なところばかりですが、国連事務総長が参列するというのはどう考えても価値判断を疑わられる決断ですね。それはいいとしてハードウェアでどんなものが出てくるのか「チャイナウォッチャー」には興味が尽きないようです。 Big Week for China Watchers by BRENDAN MCGARRY on AUGUST 31, 2015 http://defensetech.org/2015/08/31/big-week-for-china-watchers/ 中国ウォッチャーが注目すべきイベントが今週にある。木曜日に人民解放軍が日本降伏70周年を記念した大規模軍事パレードを実施する。 パレードと平行して台湾からはスプラトリー諸島での軍事施設工事が完了次第中国が南シナ海で防空識別圏ADIZを宣言するとの観測がある。 PLAはパレードで最新兵器を展示する見込みで、銃火器、ミサイル、戦車から戦闘機など500点が現れるとCNNは見ている。その中で注目に値する装備は以下のとおり。 戦闘機 中国による第五世代ステルス機 成都 J-20双発戦闘機、 瀋陽 J-31双発多用途攻撃危機、J-18垂直離着陸機の登場が予想される。このうちJ-20は長距離機でF-22を盗用した設計と伝えられている。就役は2018年の予定。J-31は輸出も視野に入れた多用途機で2019年に第一線に配備される。J-18は航空母艦用に開発された垂直離着陸機だ。 弾道ミサイル パレードに初登場すると見られるミサイルには東風DF-15B短距離弾道ミサイル、DF-16およびDF-21C中距離弾道ミサイル、DF-26中距離弾道ミサイル、DF-31AとDF-5Bの大陸間弾道ミサイル、DF-10対地攻撃巡航ミサイルがあるとJane'sは伝えている。今月に入りPLAが液体燃料型DF-5Bを開発中との観測が浮上している。同ミサイルはこれまでで最長の有効射程を有するといわれ、地球上いかなる地点も攻撃対象にできるといわれる。 対潜哨戒機 日本、台湾と領土をめぐり対立中の中国にとって海上監視機の役割がこれまでに増して重要になっている。米軍はP-3CからP-8Aポセイドンに機種転換中であり、日本も