週末のイランによる奇襲攻撃の全容と迎撃成果が次第に明らかになってきました。イランは相変わらず大言壮語を繰り広げていますが、イスラエル側の言う通りだと99%が到達前に撃破され、当のイランでさえ『半数以上」と言わざるを得ない状況でした。イランは更に多数の攻撃手段を展開し、飽和攻撃をめざすかもしれません。そうなると根本を断つ対応をイスラエルが実行してもおかしくない状況になります。ミサイルやドローン迎撃の効果がここまで進歩していたのですね。Business Insider記事からのご紹介です。
An Israeli fighter jet intercepts a drone. IDF screengrab via X
イランはイスラエルに前例のないミサイルと無人機による攻撃を開始した
イスラエル国防軍は約300発のイラン軍ミサイルの99%を撃墜した
バイデン政権当局者によれば、米軍は70発以上を撃墜した
米軍はイランがイスラエルに向け発射したミサイル・無人機のうち75機以上を撃墜し、半年に及ぶ中東危機で最大の防空戦となった。
イスラエル国防軍によれば、イランとその代理勢力は、現地時間土曜日の夜、170機の無人攻撃機、120発の弾道ミサイル、30発の巡航ミサイルの弾幕をイスラエルに発射し、大規模かつ前例のない攻撃を行った。
イラン国内からイスラエルへの直接攻撃は史上初となった。イスラエル国防軍によれば、その脅威の約99%はイスラエルとそのパートナーにより迎撃され、ほとんどはイスラエル領内に侵入しなかったという。
日曜日に米軍高官が記者団に語ったところによると、この地域の米軍は70発以上のイラン製弾薬を排除したという。
地中海東部で活動中の米海軍駆逐艦2隻(USSアーレイ・バークとUSSカーニー)は、4発から6発の弾道ミサイルと交戦し破壊した。
残りの弾道ミサイルの大半は、イスラエルの高度な防空ネットワークの最上位を構成するアロー2および3システムが対応した。弾道ミサイル数発はイスラエル領内に侵入し、イスラエル国防軍基地を含む標的を攻撃し、軽微な損害を与えたと軍は発表した。
バイデン政権高官によれば、米軍戦闘機も70機以上のイランの攻撃ドローンを撃墜したという。迎撃に関与した航空機の数については明らかにしなかった。
ジョー・バイデン大統領は、事前に航空機と弾道ミサイル防衛をこの地域に移動させるよう米軍に指示していた。
「これらの配備と並外れた技能のおかげで、イスラエルは飛来した無人機とミサイルのほぼすべてを撃ち落とすことができた」と彼は声明で述べた。
Damage from a missile impact at an Israeli airbase. IDF
ロイド・オースティン国防長官は攻撃後の声明で、「わが軍の態勢は、この地域の米軍とパートナーを守り、イスラエルの防衛を引き続き支援し、地域の安定を高めるために維持される」と述べた。
英国のグラント・シャップス国防相は、英国も無人機複数を迎撃したことを確認した。イスラエル国防軍によれば、イランが発射した無人機や巡航ミサイルはいずれもイスラエル領内には入っていない。
今回の攻撃は、ハマスによる10月7日のイスラエル南部でのテロ攻撃から始まった、進行中かつ広範囲に及ぶ中東危機で、米軍にとって最大の防空戦となった。
10月以来、米軍はイラクとシリア、そして紅海とアデン湾の上空で、イランに支援された民兵による空からの脅威に対処してきた。このうち最大の攻撃は、イエメンを拠点とするフーシ派が今年初めに行った20機以上の無人機とミサイルによるものだった。
一方、イスラエルに対するイランからの攻撃は、4月初めに在シリアのイラン外交施設へのイスラエルの空爆に対する報復として行われた。この空爆により、イスラム革命防衛隊の将官2名を含む軍関係者が死亡した。
この事件を受けイランは復讐を誓い、イスラエルに報復すると公言した。この2週間、中東はテヘランからの反撃に備え、警戒を強めていた。
土曜日の攻撃は国際的な非難を浴び、世界の指導者たちはイランを「無謀」と非難した。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、イタリア、日本で構成のG7首脳は、イスラエルとの連帯を表明し、イスラエルの安全保障に尽力すると述べた。■
Jake Epstein Apr 15, 2024, 5:18 AM JST
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