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F-15戦闘機の時代は終わった、と言っていいのだろうか。

F-15といいA-10などあまりにも「神話」が偉大で、早く機種を整理し予算のやりくりを念頭にした空軍に米議会がブレーキをかけています。しかし、どちらが正しいのか、戦闘が発生してからあの機種があれば、と後悔しても遅いのです。一機種ですべてをこなす発想が本当に正しいのか真剣に考えるべきではないでしょうか。また、このNationa Interestの記事が言うようなF-22の生産再開はありえず、F-15はまだ当面は表舞台で活躍できるポテンシャルがあると思うのですが、皆さんはどう思いますか。






1972年に初飛行し、現在はボーイングが生産するF-15イーグルは、就役から40年以上が経過した現在も、世界的な航空優勢における極めて重要な資産となっている。当初、ソ連の先進的な防空に対抗するために設計されたF-15は大幅なアップグレードを経て、現在に至っている。


-最大速度マッハ2.5で、空中給油機能によって強化されたF-15は、6万フィート(約1.6万メートル)の作戦用上昇限界を持ち、低地球軌道上の目標に対処する能力を含む、各種兵装を搭載できる。

-現在もF-35やF-22のような第5世代戦闘機の登場にもかかわらず、予算や製造上の課題から、新型のF-15EXイーグルIIに代表されるように、F-15に依存し続けている。

-しかし、旧式設計の同機の生産への根本的疑問があり、F-22の生産最再開やF-35の性能向上に重点を移すべきとの主張もある。


F-15イーグル: 現代の軍用機の優先順位に関する議論

40年にわたり、世界最高峰の第4世代超音速航空優越戦闘機はF-15イーグルである。1972年に初飛行したF-15は、何度も改修を繰り返し、世界中で活躍してきた。F-15は、ソ連の高度な防空技術を克服するために設計された。同機は、以前の第3世代戦闘機(F-4ファントムなど)よりもはるかに優れた操縦性、速度、航続距離、エイビオニクス、兵器システムを持っていた。

 過去40年間で、アメリカ空軍による37回の撃墜数のうち34をF-15が占めている。今日、はるかに進歩した第5世代の戦闘機が非友好的な空を飛んでいるにもかかわらず同機は、その電子的対抗手段、スピード、機動性のおかげで、撃墜するのが非常に難しい。。


F-15の仕様 

元々マクドネル・ダグラスが製造していた伝説的な戦闘機は、今日ではボーイングによって製造されている。機種によって、推力23,450ポンドのプラット・アンド・ホイットニーF-100-PW-220ターボファンエンジン2基、または推力29,000ポンドのアフターバーナー付きプラット・アンド・ホイットニーF-100-PW-229ターボファンエンジン2基が搭載されている。

 F-15の速度はマッハ2.5に達し、航続距離は2,878マイルである。もちろん、この航続距離は空中給油タンカーの支援で大幅に伸ばすことができる。F-15は外部タンク3つを装備することができ、航続距離を3,450マイルまで伸ばすことができる。上昇限界は60,000フィートである。

 武装の面では、F-15は実に強力だ。内部にはM61A1 20ミリ6連装砲が搭載されている。AIM-9サイドワインダー・ミサイルが4発、さらにAIM-120AMRAAMを4発搭載できる。F-15は、地球低軌道上の目標を破壊する対衛星兵器を発射することもできる。


F-15の目的

同機は退役し、第5世代戦闘機に取って代わられるはずだった。だが予算上の問題や、F-22Aラプターの場合は製造上の問題から、空軍はF-15に予定より長く頼らざるを得なかった。F-15を高価で複雑な第5世代戦闘機に置き換えることで事態は悪化し、米議会は空軍が当初計画していたようにF-15の退役を認めない。

 さらに、F-15のまったく新しいバリエーション、F-15EXイーグルIIが発注され、製造されている。この機体は「第4世代プラス」と考えられている。F-35ライトニングIIやF-22Aラプターに比べると性能は劣るものの、アメリカ政府は新型機によるシステムを構築することを選択した。F-15EXイーグルIIは基本的に高速ミサイルトラックである。これらの鳥が本当に第5世代の戦闘機と踊れるかどうかについては、航空業界の間で激しい議論が交わされている。奇妙なことに、議会がF-15の新型導入を推進した理由は、コストを抑えつつ、空軍に重要な戦略的空白が生じるのを防ぐためだった。

 しかし、F-15EXイーグルIIは非常に高価である。かつ、F-35やF-22ほど先進的ではない。


F-15は賞味期限を過ぎている

 アメリカはこれ以上、同機に時間や資金を浪費すべきではない。それよりも軍は、F-35が安全かつ確実に飛行できるようにする一方で、F-22の生産ラインを回復させることに尽力すべきだろう。F-15は素晴らしい活躍をした。しかし、時はこの鳥を見送ろうとしている。特定の状況では役に立つかもしれないが、アメリカは今すぐF-15から移行しなければならない。■



About the Author 

Brandon J. Weichert, a National Interest national security analyst, is a former Congressional staffer and geopolitical analyst who is a contributor at The Washington Times, the Asia Times, and The-Pipeline. He is the author of Winning Space: How America Remains a Superpower, Biohacked: China’s Race to Control Life, and The Shadow War: Iran’s Quest for Supremacy. His next book, A Disaster of Our Own Making: How the West Lost Ukraine, is due October 22 from Encounter Books. Weichert can be followed via Twitter @WeTheBrandon.

All images are from Shutterstock. 


The Age of the F-15 Fighter Is Now Over | The National Interest


April 19, 2024  Topic: Security  Region: Americas  Blog Brand: The Buzz  Tags: F-15F-15EXF-15EX Eagle IIMilitaryDefenseU.S. Air ForceF-15E

by Brandon J. Weichert



コメント

  1. F-15EXはF35より高価だそうですね
    パフォーマンスとコストが釣り合っているのかどうかは議論の余地があるかと
    ロッキードもあまり誠意のあるメーカーには見えませんが、最近のボーイングは不祥事が多過ぎてどうにも

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