かがの報道公開では軍艦を知らない様相のメディアが騒いでいましたが、日本帝国海軍の最後の空母が沈められた場所も呉だったと指摘する向きは皆無でしたね。海軍というところは伝統が大きな意味を持っており、このNational Interest記事でもリサーチをしてから執筆した様子がうかがえます。
「いずも」と「かが」の空母アップグレードは、日本の防衛戦略の進化を浮き彫りにし、海上防衛と集団安全保障で強力な戦力を保証する。
日本海軍の空母「天城」が沈み、空母運用の野心の終わりを告げてから79年後、日本は、「天城」が沈没したのと同じ呉で、改良型空母「かが」を公開した。この近代的な艦船は、当初は「多目的作戦護衛艦」だったが、F-35BライトニングIIを搭載できる事実上の航空母艦に変身した。この変貌は、地域の安全保障ダイナミクスの変化と平和主義憲法の再解釈を反映し、日本の防衛能力と姿勢の大きな転換を象徴している。非攻撃的な姿勢を維持しているにもかかわらず、「いずも」と並ぶ「かが」の空母型艦船へのアップグレードは、現在の地政学的課題に直面して進化する日本の防衛戦略を強調するものであり、海上自衛と集団安全保障の取り組みにおいて強力な戦力であり続けることを保証するものである。
日本が空母運用を80年の空白のあと再開する
雲龍型航空母艦「天城」が呉港で沈没してから、今年7月29日で79年になる。広島に原爆が投下される数日前、米軍の空襲で何度被弾し、転覆・沈没した。
天城は、敵に撃沈された最後の空母という栄誉に輝いた。他の3隻の空母-鳳翔、隼鷹、葛城-は戦争を生き延び、後者は様々な島から日本兵を帰還させるために使われた。日本海軍と日本の空母の野望に終止符が打たれた。
第二次世界大戦後の日本国憲法は、戦争を国家の主権的権利として放棄し、戦力を保持しないと定めていた。この憲法は、1947年の施行以来、改正されていないという点でも注目に値する。
しかし今週、日本は天城が沈没した同じ港で、ロッキード・マーチンF-35BライトニングIIを搭載するため改修されたJSかがを公開した。
日本の新型空母
海上自衛隊は2015年から、「かが」(DDH-184)をマルチロール・ヘリコプター空母として運用していた。これまでの就役を通じて、日本の自衛のために敵の潜水艦を探し出し、破壊することが主な目的であったため、日本政府は「多目的作戦護衛艦」と公式に説明してきた。
いずも型の役割は進化している。
海上自衛隊は月曜日、広島県呉市の呉基地で報道陣に「かが」を公開した。固定翼戦闘機を搭載できるようにする第一段階の改造作業が完了した後だ。この改造によりヘリ空母は姿を変え、事実上の空母として運用できるようになった。
大きな変化は飛行甲板の形状で、完全な長方形になり、戦闘機(特にF-35B)が安全に運用できるようになった。外部改造が完了し、アメリカ海軍のアメリカ級水陸両用強襲揚陸艦に酷似している。フラットトップは2026年度から第2段階の改造を受け、艦体内の設備が変更される。
「かが」の第1次特別改造工事は3月29日、予定通り完了した。海上自衛隊(@jmsdf_pao_eng)は、「『いずも』型護衛艦については、F-35Bの運用能力を獲得するために必要な改修を引き続き計画的に実施していく」と、「X」への投稿を通じて発表した。
空母艦隊が2つ編成できる
「かが」は、飛行甲板が長方形に設計された海上自衛隊初の艦船でもある。一方、「いずも」は、飛行甲板に耐熱塗料を塗布するなどの初期改修を終えている。
「いずも」級の両艦の改造に続き、日本はF-35Bジェット機42機を支援する艦船2隻を保有する態勢を整えている。「いずも」と「かが」の全長はともに248メートルで、海上自衛隊最大の水上戦闘艦となる。
海自空母が米海軍空母を支援する日がくる
このような艦船の改造にもかかわらず、日本政府は用語に慎重で、改修後のいずも級を空母と明確に表示することは控えている。この決定は、平和主義憲法の下での長年の防衛安全保障政策に沿ったものである。
さらに、日本国憲法は改正されていないが、2014年に安倍晋三首相は第9条の再解釈を承認した。その再解釈によって、日本は場合によっては「集団的自衛権」を行使し、同盟国が攻撃された場合には軍事行動をとることさえできるようになった。
どのように呼ばれるかは別として、日本は再び空母を運用することになり、戦時中に必要であれば、アメリカのフラットトップを支援することになる。■
Image Credit: Japan Maritime Self Defense Force/X.
Japan: The Next Aircraft Carrier Superpower? | The National Interest
by Peter Suciu
April 10, 2024 Topic: Security Region: Asia Blog Brand: The Buzz Tags: JapanU.S. NavyNavyMilitaryDefenseAircraft CarriersChina
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