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★LRSB選定結果発表は日本時間28日午前か ボーイング=ロッキードチームの勝利?

ボーイング・ロッキードチームが有利だというのが専門家意見のようですが、どうなりますか。実は選考は終わっていて株価への配慮から株式取引時間が終了する現地時間火曜日の午後遅くに公表するのです。日本時間水曜日早朝以降ですか。注目ですね。 Ahead of Long Range Strike-Bomber Announcement, Aerospace Industry Looks for Clues By Lara Seligman  7:59 p.m. EDT October 26, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/air-force/2015/10/26/ahead-long-range-strike-bomber-announcement-aerospace-industry-looks-clues/74649650/ WASHINGTON — ペンタゴンからの米空軍次期戦略爆撃機選定結果の発表を翌日に迎え、航空宇宙産業は勝者を見極めようと懸命になっている。 ペンタゴン首脳陣から長距離打撃爆撃機(LRS-B)の契約交付先の発表が近づいていると見られるが、これまでで最も厳重に秘匿された交付先発表になるのは間違いない。発表時期は火曜日の株式取引終了後となる。契約総額は550億ドルで、業界大手三社がしのぎを削っている。ノースロップ・グラマンはB-2ステルス爆撃機製造の実績があり、ボーイングとロッキード・マーティン共同事業体と競い合っている。 最後のハードルは先週金曜日に解決したと伝えられる。ペンタゴンの兵器調達を取り仕切るフランク・ケンドール副長官から省内上層部に決定内容を伝えているとブルームバーグが今週月曜日に伝えた。 ペンタゴンは同機開発事業の秘密を厳重に守り、両陣営も口を閉ざして契約交付決定を待っているが、結果いかんにかかわらず、ペンタゴンの決定は航空宇宙産業の今後数十年間にわたる構図を決定するだろう。 専門家は各陣営の有利な側面を探りつつ、勝ち組の推理で2つに分かれている。Defense News が依頼したアナリスト陣は交付先の背景説明をしてくれた。専門家の中にはボーイング=ロッキード・マーティン組の勝利と見る向きがあり、多くの専門家が

11月実施が近づく米海軍の南シナ海航行の自由作戦の背景

なるほど人工島嶼部分から12カイリ以内をそのまま通行すれば逆に中国の主権を認めることになるわけですか。思ったよりも複雑な事情ナ事情が見え隠れしますね。また航行は繰り返し実施することが必要なので、中国も都度対応せざるを得ず、不測の事態発生もありえるということでしょうか。二国間で緊急時の取扱合意ができているとのことですが、全体としては中国の想いのままに事態が進んでいっているような気がしてなりません。何しろ国際法に代表される常識には公然と立ち向かう国であり、国際社会より該当国同士の交渉を重視する姿勢がありますので、米国の挑戦そのものを認めないのではないでしょうか。それにしてもオバマ政権がいかに慎重のあまりとはいえ、事態を進展させて結果として中国の利にかなう選択をしたと後世に評価されても仕方ありませんね。 The Price of Delay: US Navy To Challenge Chinese Claims By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on October 26, 2015 at 6:49 PM http://breakingdefense.com/2015/10/navy-to-challenge-chinese-claims-at-last-the-price-of-delay/ フィアリークロス環礁で中国が建設した滑走路 (CSIS image) WASHINGTON: 5ヶ月にわたり、示唆、宣言、混乱したメッセージ、優柔不断ぶりを見せてきた米国は南シナ海で中国が主張する主権に公然と挑戦する準備ができたと伝えられる。 ただし数ヶ月に渡り行動をとってこなかったつけは大きい。低姿勢な「航行の自由確保作戦」で航行、飛行あるいは演習を問題の海域で行い、もって接近の既成事実をつくろうとしても中国の建設活動の進展により状況が複雑化している。 ペンタゴンは取材問い合わせに対し確認を拒否してきた。上院のスタッフのひとりは「待つしかない。大幅に遅れている。この遅れが大きなつけになる」と語る。 「遅れた事の代償として航行の自由作戦を実施すべき理由で全員が混乱させられてしまいました」と語るのは戦略国際研究所でチャイナ・パワー・プロジェクトを統括するボニー・グレイサーで自らは中国出張から帰国したばかりだ。「中国で多数の人と話

★F-35 調達規模の縮小を議論すべき時がやってきた

h 米空軍はじめ各国のこれからの機材整備に大きな歪が出てきたのは事実で、それがF-35による影響であることは明らかです。多機能機を求めるばかりにどのミッションもほどほどしかこなせない機体が本当に必要なのか考えるべき時に来ているのでしょう。その際の議論は「大きすぎてつぶせない」F-35の温存よりも、そもそも2020年代から50年代にかけての空軍力は何を目指すのか、そのための手段は、と議論を緻密に組み合わせていくことではないでしょうか。幸いにもロシアや中国の新型機開発もいわれていたほどの内容ではない様子なのでここは時間をかけつつ、産業基盤を育成し、将来に悔いのない意思決定をお願いしたいところです。 McCain: 'Have To' Reduce F-35 Total Buy By Aaron Mehta and Joe Gould  5:06 p.m. EDT October 21, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/strike/2015/10/21/mccain-f35-reduce-total-buy/74350928/ WASHINGTON — 上院軍事委員会委員長の有力議員ジョン・マケイン(共、アリゾナ)が20日に米国はF-35戦闘機の購入機数を減らすべきだと発言している。 報道陣に対しマケイン議員はペンタゴン史上最も高額かつ野心的な事業となっているF-35を空軍、海兵隊、海軍向けに2,443機導入する構想は予算の現実にそぐわないと発言。事業費用が急騰したことから調達機数を減らすべきだとも述べた。「調達規模を縮小しなくてはならない。現在想定している機数は買えない」 マケインはF-35に一貫して批判的で費用超過問題にも神経を尖らせているが、正式にペンタゴンの調達規模を縮小するがどうか国防総省内部では微妙な問題だ。 これまでペンタゴンは議会内支持勢力とともに2,443機調達を死守してきており、削減の話題が出るたびに即座に打ち消してきた。 ただし今年早々にこの流れに変化が出ている。ジョセフ・ダンフォード大将が統合参謀本部議長に就任する前に書面証言でペンタゴンが「戦略の基盤を切り替えて、果たして2,443機が妥当かを分析中」

★レーダー等を入れ替えたF-16Vは賢い選択になる

これは費用対効果が高い改修策ですね。レーダーその他を変えるだけでステルス性能を手に入れることができれば大きな効果が生まれるでしょう。台湾での運用が注目されますが、当然対岸の中国が目を光らせるでしょうね。一方、予算が足りなくて改修策を導入できない米空軍は悔しい思いでしょう。(捻出した予算はF-35に回されているようです) New F-16V ‘Viper’ Makes First Flight by BRENDAN MCGARRY on OCTOBER 23, 2015 http://defensetech.org/2015/10/23/new-f-16v-viper-makes-first-flight/ ロッキード・マーティン のF-16最新型が初飛行に成功した。F-16V「ヴァイパー」と呼ぼれる。 初飛行は10月16日にテキサス州フォートワースで行い、第四世代機に分類されるF-16は第五世代機のF-22やF-35と同様の高性能レーダーを初めて搭載した F-16VはAPG-83アクティブ電子スキャンアレイ方式拡張可能機動ビームレーダー( ノースロップ・グラマン 製)を搭載する。またF-22およびF-35が運用するアクティブ電子スキャンアレイレーダーも搭載する。 新型レーダーではビームを電子的に操作し機械的な可動部品を使わずに照射地点を変更できる。パッシブ方式レーダーと異なり、新型レーダーでは信号を周波数複数に分散させることにより探知妨害されにくくいので、実質的なステルス性を確保できる。 APG-83搭載で第五世代機の空対空および空対地レーダー性能で火器管制が可能になったと同社は発表しており、既存F-16の大幅な性能向上が実現するとしている。 F-16Vのエイビオニクスでは新型コックピット中央ディプレイ、新型ミッションコンピュータ、高性能イーサネットデータバスも採用していると同社は発表。 ただし改修は米空軍向けを想定していない。空軍は1,000機以上のF-16を運用中だが、そのうち340機対象の改修事業を中止している。予算上の理由からで、捻出した資金を別の事業にまわしている。 その中で実際にF-16Vを運用するのは台湾が最初となる見込みだ。 海外では3,000機超のF-16が供用中だが、機

ロッキードが地上レーザー装置を公開、米陸軍向け生産始まる

ここまで公表してきたということは秘密裏にもっと先をゆく技術開発が進んでいるということかもしれません。技術優位を重視する第三の相殺戦略の要にもなり戦闘機への搭載が実現すれば革命的な戦闘の変化を生むかもしれません。今後も注目すべきトピックだと思います。 Lockheed Shows Off Ground-Based Laser System by BRENDAN MCGARRY on OCTOBER 15, 2015 http://defensetech.org/2015/10/15/lockheed-shows-off-ground-based-laser-system/ ロッキード・マーティンのアセナAthena レーザー兵器システムが小型トラックを照射しエンジンを作動不能にしたことで、敵の陸上車両に対する軍事的活用の可能性を実証した。 (Photo courtesy Lockheed Martin) ロッキード・マーティンは新型地上配備レーザー兵器をワシントンDCで公開した。 同社が米陸軍協会の年次総会で展示したのは30キロワット級高性能試験用高エネルギーアセット Advanced Test High Energy Asset。 光ファイバーレーザーは総会中多くの関心を惹きつけた。通称アセナとの同システムは陸軍用に最近生産が開始されており、来年にも戦闘地帯に導入される。 同兵器は小型ロケット弾、砲弾、迫撃砲弾、小型無人機、、小型襲撃艇にも対応可能だと同社は説明。スペクトラムビーム合成と呼ぶ技術により複数のレーザーモジュールが一本の強力な光線を形成するという。 ロッキードは今年早々にもこの技術で走行中のトラックエンジンを照射し焼き付かせることに成功していた。一マイル以上離れた地点から数秒照射したという。(写真参照) 「光ファイバーレーザーは指向性エネルギー兵器で革命を起こします」とロッキード・マーティンの科学主任ケオキ・ジャクソンはプレス向け発表で述べている。「今回のテストにより次の段階は軽量かつ堅牢なレーザー兵器体系として軍用機、ヘリコプター、艦船、トラックへの搭載を進めます」 この技術は地域防衛弾薬対抗 Area Defense Anti-Munitions (ADAM) のレーザー兵器と

★★米海軍>スーパーホーネットにあと10年頼らざるをえない苦しい事情

F-35開発配備の遅れが米海軍航空戦力にもしわ寄せを発生させています。F/A-XXが登場するのは早くて2020年代末と思われますので、当面米海軍はスーパーホーネットに頼らざるを得ないわけですね。前回のハドソン研究所の指摘のように任務特化した機材を本来整備するべきなのでしょうが、予算不足の中そうもいかず虎の子のスーパーホーネットを給油機に使うなど苦しいやりくりが当面続きそうです。 Boeing Offers New, Rebuilt, Upgraded Super Hornets To U.S. Navy Oct 13, 2015  Bill Sweetman | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/defense/boeing-offers-new-rebuilt-upgraded-super-hornets-us-navy ボーイングは米海軍に F/A-18E /Fスーパーホーネットの生産を継続することで予想される戦闘爆撃機の機数不足を補う提案をしている。これは2030年代中頃以降となる新型機の配備までのつなぎ措置だ。 スーパーホーネットの初期機体は2017年にも6千時間の設計寿命に達する。残る機材は年間40機ずつのペースで寿命に到達するが、海軍が導入するF-35Cは毎年20機程度想定でしかも実際の調達機数が予定より少なくなる可能性もある。 このギャップを埋めるべく、ボーイングは供用年数が高いスーパーホーネットに寿命延長プログラム(SLEP)を実施し9,000時間まで上限を広げるべられないか機体点検をしている。だが海軍航空本部長マイク・シューメーカー中将は8月にSLEPだけで戦力を維持するのは「相当の難題」と発言している。新造のF/A-18がないと、再製済みホーネットが2030年までに戦闘爆撃機材の6割にまで上昇すると海軍の文書は解説している。業界筋によればSLEPでは十分ではないという。「確かに助けになるが、解決策ではない」 そこで「全体的かつ統合された」解決策としてSLEP、新規生産、改修を組み合わせるボーイングでF/A-18E/F および EA-18G を統括するダン・ギリアン副社長はいう。 ボーイングの構想はF-35C

★米海軍航空戦力のあるべき姿は・対中国作戦に空母の存在は不可欠だ ハドソン研究所報告書より

これまで米海軍が進めてきた艦載機の機種整理は誤りだったのでしょうか。ハドソン研究所の提言はここにポイントがあります。UCLASSはちっとも先に進まず、F-35Cは空母運用テストが始まっていますが、航続距離が足りないと海軍航空部隊の将来はなかなか多難なようです。ただ第六世代機が制空任務を専用に作られるというのが救いでしょうか。問題は予算確保でしょうね。 Carriers Crucial In War With China – But Air Wing Is All Wrong: Hudson By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on October 08, 2015 at 4:00 AM http://breakingdefense.com/2015/10/carriers-crucial-in-war-with-china-but-air-wing-is-all-wrong-hudson/ 新造空母USSフォードは未完成 WASHINGTON: 予算を47億ドル超過したフォード級航空母艦への議会の風当たりが強い。今朝は下院シーパワー小委員会で委員長が保守派のハドソン研究所による報告書を発表する。内容は同級空母建造の必要性を訴えるものだが、同時に運用する航空機について棘のあるくだりもある。同報告書は現行の多用途機で航続距離を伸ばす提言に加え専用任務機を複数準備するよう求めており、UCLASS無人機でも各種の仕様を提言している。 原子力推進の超大型空母は他に代えがたいと報告書の共著者ブライアン・マグラスは記者に語り、フォードの設計は優秀と述べた。だが、「航空部隊では考えなおす必要がある。負けるわけに行かない戦争に勝つ、あるいは抑止するためには」 あえて想定したくないのが中国との戦争だ。「気になるのはどう見ても当たり前で高レベルの議論が海軍から出てこないこと」トマグラスは言う。「そのためハドソン研究所の同僚とともに『われわれがかわりに言わなくては』と考えた」 ランディ・フォーブス下院議員(シーパワー小委委員長)はこれまで中国の脅威に煮え切らない態度を取る行政府を批判してきた。フォーブス議員は議会による監督を真剣に考え、ブッシュ政権時には中国の諜報活動が問題だと認めるよう政府側を22分間に渡り、しつこく求め