ここまで公表してきたということは秘密裏にもっと先をゆく技術開発が進んでいるということかもしれません。技術優位を重視する第三の相殺戦略の要にもなり戦闘機への搭載が実現すれば革命的な戦闘の変化を生むかもしれません。今後も注目すべきトピックだと思います。
Lockheed Shows Off Ground-Based Laser System
ロッキード・マーティンのアセナAthena レーザー兵器システムが小型トラックを照射しエンジンを作動不能にしたことで、敵の陸上車両に対する軍事的活用の可能性を実証した。 (Photo courtesy Lockheed Martin)
ロッキード・マーティンは新型地上配備レーザー兵器をワシントンDCで公開した。
- 同社が米陸軍協会の年次総会で展示したのは30キロワット級高性能試験用高エネルギーアセット Advanced Test High Energy Asset。
- 光ファイバーレーザーは総会中多くの関心を惹きつけた。通称アセナとの同システムは陸軍用に最近生産が開始されており、来年にも戦闘地帯に導入される。
- 同兵器は小型ロケット弾、砲弾、迫撃砲弾、小型無人機、、小型襲撃艇にも対応可能だと同社は説明。スペクトラムビーム合成と呼ぶ技術により複数のレーザーモジュールが一本の強力な光線を形成するという。
- ロッキードは今年早々にもこの技術で走行中のトラックエンジンを照射し焼き付かせることに成功していた。一マイル以上離れた地点から数秒照射したという。(写真参照)
- 「光ファイバーレーザーは指向性エネルギー兵器で革命を起こします」とロッキード・マーティンの科学主任ケオキ・ジャクソンはプレス向け発表で述べている。「今回のテストにより次の段階は軽量かつ堅牢なレーザー兵器体系として軍用機、ヘリコプター、艦船、トラックへの搭載を進めます」
- この技術は地域防衛弾薬対抗 Area Defense Anti-Munitions (ADAM) のレーザー兵器として小型の空中並びに海上標的を対象にし、加速レーザー実証事業 Accelerated Laser Demonstration Initiative (Aladin) の光ファイバーレーザーを利用していると同社は発表。
- 地上利用に加え、空軍及び海軍が機材にレーザー兵器を搭載する可能性に注目している。
- 今夏には空軍とペンタゴン研究部門Darpaが共同で150キロワット級電気レーザー(ジェネラルアトミックス製)の地上テストを開始した。これはロケット弾、迫撃砲弾、車両、地対空ミサイルを標的にホワイトサンズミサイル試射場(ニューメキシコ)で行っている。同プロジェクトは実証レーザー兵器システム(DLWS)と呼ばれ、Darpaの高エネルギー液体レーザー地域防衛システム(Hellads)を元にしている。.
- 9月にはブラドレー・ヘイソルド中将(空軍特殊作戦軍団司令官)が120キロワット級レーザー兵器を次世代AC-130Jゴーストライダー・ガンシップに2020年までに搭載したいと発言していた。一方、海軍は20キロワット級レーザーを揚陸輸送艦USSボンセに搭載し運用テストを昨年から実施中だ。■
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