ロシアの軍事行動に米側はイライラしているようですが、さらにロシアからロシア作戦空域からの米軍撤退を求めてきており米側が呆れているのが現時点の状況のようです。情報の伝え方が違うので米側、ロシア側の発表をよく吟味して聞かないと実態が見えてきませんね。
Russia, US Open Deconfliction Talks
By Aaron Mehta4:29 p.m. EDT October 1, 2015
http://www.defensenews.com/story/defense/policy-budget/warfare/2015/10/01/russia-us-open-deconfliction-talks/73160726/
WASHINGTON — ロシア軍用機がシリア空爆を開始した翌日に米軍はロシア軍と航空作戦での衝突回避策で協議を始めたが、解決策がいつできあがるのか、そもそも結論が出るのか不明だ。.
- ペンタゴン報道官ピーター・クックは10月1日に両軍代表が一時間ほど事故防止策を協議したと発表したが、米主導の対ISIS作戦で空域が混み合う中でロシアが作戦のピッチを上げている。
- 国防次官補代理(国際安全保障問題担当)エリッサ・スロトキンがロシア側と安全な飛行の確保策で意見を交換している。
- クック報道官はロシアからの提案の詳細を話していないが、米側としては国際的な飛行安全規則を乗員が順守すること、プロらしく交信を打倒な範囲かつ積極的に使い、不必要な対立を招くような行為は回避することを期待しているという。
- 「その一つの手段が緊急時には国際周波数を使うことだが、どの言語を使うべきか」が検討課題のひとつとクックは紹介。
- ジョン・マケイン上院議員(共、アリゾナ)(上院軍事委員会委員長)は話し合い自体をロシアの行動を受けて行い「惨めな弁解で弱々しく反応したもの」とこけおろしている。
- 「このことから疑念が生まれる。われわれはロシアの航空作戦との『衝突回避』を求めているのだろうか。ロシアは米国が訓練した反乱勢力を狙い撃ちしているのだ。われわれが『衝突回避』しようというのはロシアの航空作戦で罪のない民間人、女こどもの命が奪われることなのだろうか。ロシアの航空作戦と『衝突回避』することでアサド政権を温存させて、内戦を長引かせることにならないか」とマケイン議員は声明文を発表した。”
- 「『衝突回避』とはオーウェル式婉曲表現であり、現政権はロシアのシリアでの役割拡大を受け入れてしまったのだ。その結果としてアサドは政権の座にとどまり、シリア国民を残酷に処分しつづけることになる」
- 協議が行われたのはロシアが空爆開始して24時間以上後のことで、有志連合軍機がロシア軍機の飛ぶ空域に入る可能性が出現している。
- 双方の作戦が続くとその可能性も高くなっている。そのため時間が大きな要素だが、次回の話し合いは未定だ。
- クック報道官は数日以内に次回が実現する「可能性」があると認めたが、今のところ予定はない。
- スロトキン次官補代理は今回の協議は前日にアシュ・カーター国防長官が懸念を示したロシア空爆地点問題を取り上げたためと説明している。ペンタゴンによればロシア空爆はISISが実効支配していない地点を対象にしている。
- クック報道官もカーター長官による前日の声明文と同様にロシアはISIS支配地区を空爆すべきだと主張したが、ロシア空爆の対象人物や目標そのものの詳細を述べることは一切拒否した。■
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