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ミャンマー向けJF-17/FC-1が中国で飛行テスト中、破格の機体単価に注目

え、一機100万ドルですか。予備部品は含まれない裸の機体単価でしょうか。価格破壊といってもいいでしょう。輸出仕様はどこまでの劣化仕様になっているのでしょうか。数十年も使う想定はない気がしますが安物買いの銭失いになるのでは。それでもいいという市場もあるのですね。 中国のネット上にあらわれたミャンマー空軍向けJF-17/FC-1の一号機初飛行。Source: Via zhaizou.com website Images show Myanmar Air Force JF-17/FC-1 conducting flight tests in China ミャンマー空軍向け JF-17/FC-1が中国で飛行テスト中   Gabriel Dominguez, London - IHS Jane's Defence Weekly 14 June 2017 http://www.janes.com/article/71422/images-show-myanmar-air-force-jf-17-fc-1-conducting-flight-tests-in-china パキスタン航空工業- 成都飛機工業 (PAC/CAC)が共同開発したJF-17サンダー/FC-1小龍多用途戦闘航空機のミャンマー空軍(MAF)向け機体が中国国内でテスト飛行する写真が中国のウェブ上で流布している。 写真が出たのは6月13日ごろで単座型JF-17/FC-1がMAF標準カモフラージュ塗装と尾翼標識をつけテスト飛行している。場所はCACの成都飛行場のようだ。 外交筋からは2015年12月にミャンマーが同年初頭に同型機16機を16百万ドルで購入契約を交付したと Jane's へ伝えていた。 2017年2月には匿名を条件に関係筋から発注したのはPACのカムラ工場で2015年ロールアウトしたブロックIIででブロックIと異なるのは空中給油ができ、エイビオニクス、電子装備が強化されていることだと Jane'sに 説明があった。 CACの親会社、国営の中国航空工業(AVIC)はでミャンマーに技術供与をし、MAFが供用中の成都J-7が老朽化してきたので更新機材調達を助けている。同機は輸出仕様のF-7Mエアガードとして1990年代に輸出

イスラエル、中東の空の王者への途

西のイスラエルと東の日本は米国が技術力に注視しているはずですが、イスラエルの方が自由に行動している観がありますね。なんと言ってもイスラエルはなにもしなければ国家の存続が危うくなる国ですからね。日本も制約がなくなったのでこれからイスラエルとの共同開発も増えていくでしょう 。     This Is How Israel's Air Force Dominates the Middle East イスラエルはこうして中東の空の支配者になった Robert Farley June 13, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/how-israels-air-force-dominates-the-middle-east-21135?page=show 1960年代以来、イスラエル国防軍の航空部門IAFは国防の中心だ。イスラエル空軍が有する戦場支配力と防空力によりIDFは戦いを有利に進めることができる。IAFの戦略攻撃能力は実証済みで、長距離攻撃能力を有している。 IAFの圧倒的な力の背景は効果的な訓練と同時に敵勢力が弱体であること、さらに調達開発が柔軟であることだ。長年にわたりイスラエルは戦闘機調達を多方面から試み、フランス、米国からの購入に加え、国内開発もしてきた。後者二つの組み合わせの効果が特に高いことが判明している。 産業基盤つくり 初期のイスラエルは手に入る装備はすべて入手してきた。このためIDFに旧式装備各種がそろい、多くは欧州調達だった。1950年代末になると英仏はじめ数か国と正式な武器輸入関係を樹立している。うちフランスと取引が拡大し、高度技術の軍事装備としてミラージュ戦闘機や核兵器開発支援を入手した。ミラージュは1967年の六日間戦争でIAFの主力戦闘機となり、近隣国の空軍戦力を開戦後数時間で壊滅させた。 ただし1967年にフランスがイスラエル向け武器禁輸措置を適用するとイスラエルは苦境に立たされた。IDFはミラージュにない中距離対地攻撃能力を求めていた。このためイスラエルは必要なものは盗むとの昔ながらの戦略に走る。諜報活動で新型ミラージュの設計図を入手しているが、フランス当局もある程度甘受していたようだ。ここ

★中国がTHAADの韓国配備に反対する本当の理由

筆者は釜山大学の米人教授だそうですが、なかなか本質をとらえた論評をしていると感心せざるを得ません。問題は同じ論調が韓国の皆さんから聞こえてこないことです。「空気を読む」のと「感情」を優先するあまり正論・異論は韓国では声に出しにくいのでしょうか。韓国の将来が心配です。       The Real Reason China Wants South Korea to Ditch THAAD THAAD撤去を韓国に求める中国の真の理由は何か The U.S. missile system has fallen victim to South Korea’s tough position between Beijing and Washington.  米中のはざまで苦悩する韓国で米ミサイル防衛装備が犠牲になっている   Robert E Kelly June 13, 2017 http://nationalinterest.org/feature/the-real-reason-china-wants-south-korea-ditch-thaad-21139?page=show 韓国の新大統領文在寅が運用先送りを宣言した米ミサイル防衛装備は米軍が長年にわたり韓国に導入を図ってきた高高度ミサイル防衛装備だ。韓国政府は中国を挑発したくないため消極姿勢になり、米韓双方で合意ずみのトラック1、1.5、2内容を無視した格好だ。朴槿恵前政権がTHAAD最終段階高高度広域防衛装備の導入を2016年に入り決定し、一部導入済みだ。 中国とTHAAD これに対し中国の反応は韓国向け経済金融措置として即座に現れた。韓国最大の貿易相手先が中国であり、この措置で国内経済に景気後退を生んだ。左翼政治家はTHAADは不要と言い始めた。北朝鮮のミサイル装備に対し過剰装備であるが、北朝鮮の韓国攻撃阻止には役立たないというのが理由だ。また北朝鮮と言えども同じ民族であり韓国を核攻撃をするはずがないとの主張だ。  左寄りの文が大統領に就任するや配備を停止または遅延させる力が出てきた。文は配備を阻止すべく二方面で策を講じている。立法面の承認手続きと環境アセスメントだ。ただしこの作戦には反対意見が広く生まれている。民主国

B-52エンジン換装の検討状況、選択肢はすべて検討すると米空軍

米空軍第96遠征爆撃飛行隊所属のB-52が不朽の決意作戦でイスラム国を相手に作戦中。2017年2月13日撮影。 (U.S. Air Force photo/Jordan Castelan) 以前からお伝えしているB-52エンジン換装の動きですが、来年度予算に検討用予算が付く見込みで、米議会も必要性を認め高い優先順位をつけているようですので実現に向かっていくようです。ただしその動きは意外にゆっくりしているようですね。 Air Force Eyes Replacing B-52 Engines B-52エンジン換装の検討を進める米空軍 POSTED BY: ORIANA PAWLYK JUNE 5, 2017 https://www.defensetech.org/2017/06/05/air-force-eyes-replacing-b-52-engines/ 米空軍が2018年度予算要求で10百万ドルをB-52エンジン換装に備えリスク低減活動用に計上している。 承認されれば供用期間が60年を超えたB-52ストラトフォートレス爆撃機で大きな一歩となる。 また予算案では227百万ドル超をB-52改修に向けると空軍報道官ローラ・マクアンドリュースがMilitary.comに伝えてきた。 総計13.4億ドルを2018年度から2022年度にかけ支出する要求でレーダー近代化、戦闘ネットワーク通信技術の導入、機体内兵装庫の改修、戦術データリンク統合が内容とマクアンドリュースが説明。 このうち、兵装庫改修はIWBUと呼ばれ、「GPS誘導方式の共用直接攻撃弾搭載量がほぼ二倍になる」と第96爆撃飛行隊で兵装システム教官を務めるケニー大尉が説明している。保安上の理由で本人の姓は伏せた。「外部搭載をなくせるので抗力が減り、航続距離が延びる」 B-52を2040年代まで供用したいとする空軍に対し議会は装備近代化の優先順位を高く認めている。エンジン換装で燃料消費で改善効果が期待される。 「エンジン換装で整備時間は95パーセント減り、大修理は事実上不要となり、燃料消費は30パーセント減ります」とマデレイン・Z・ボーダロ下院議員(グアム)が下院軍事委員会シーパワー兵力投射小委員会で5月25日に説明している。

★★フィリピン南部でISIS作戦に活躍中の機材は何とOV-10ブロンコ!

日本で言えば九州の一都市が非国家勢力に占拠されたままといったところなのでフィリピンも大変です。シリアやイラクが落ち着いても周辺国や遠隔地に過激思想集団が拡散するのでは手に負えません。そうなると軽攻撃機やヘリコプターの低価格機の活躍の余地が増えますね。しかしOV-10はもともとベトナム戦用に採用された機体ですが、50年たってもほぼ原形のまま使えるとはよほど頑丈に作ってあるのでしょうね。  PAF   The OV-10 Bronco Is Wailing On ISIS Yet Again, This Time In The Philippines OV-10ブロンコはフィリピンでISIS攻撃に健在 Over 50 years since its first flight, the OV-10 is proving to the world once again just how relevant light air support aircraft can be. 初飛行から50年のOV-10が軽支援機の意義を証明中   BY TYLER ROGOWAY JUNE 11, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/11395/the-ov-10-bronco-is-wailing-on-isis-yet-again-this-time-in-the-philippines 南部フィリピンのマラウィMarawi市がマウテ Maute 、アブサヤフ Abu Sayyaf の戦闘部隊に5月23日以来占拠されたままだ。両勢力はイスラム国と直接つながっている。フィリピン国軍は過激派排除をめざし、反抗作戦を実施している。フィリピン空軍の主力機はなんとOV-10ブロンコだ。 過激派戦闘集団は同地域の占拠を狙い、念入りに作戦をねっただけに排除作戦は極めて困難だ。市内各所に弾薬物資が蓄えられ、トンネルが掘られ戦闘員が魔法のように出現しては消えている。人間の盾も広く使われ、フィリピン海兵隊、特殊部隊の隊員は住宅一戸ずつから市街地の奪回を迫られ重大な損害も受けている。 PAF PAFのOV-10Mブロンコ これまで少なくとも戦闘員138名とフィ

中国が開発した高高度ソーラー無人機は米空母攻撃に効果を上げるのか

China Militaryに掲載された写真 。太陽光動力無人機CH-T4のがテスト飛行。高度20から30キロに滞空し空中早期警戒偵察任務、災害監視、気象観測、通信中継用途に投入される。5月24日撮影. (Xinhua)   衛星より手軽に運用できる長時間滞空無人機の動力が太陽光になるのは論理的必然でしょう。夜間はバッテリーを使うためその分ペイロードも減ります。ただし、機体が軽量化されていると言えどもペイロードが圧倒的に小さいためISR機材も抜本的に小型化する必要があり、既存のISR機材同様の性能は望めないのでは。(少なくとも当面は) ただし電力では制約がありませんね。当面は中国の脅威のシンボルとして出てくるでしょうが、実用化はまだ先でしょうね。 China Might Have a New Way to Sink U.S. Aircraft Carriers  中国は米空母攻撃の新しい手段を手に入れるのか Zachary Keck June 10, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/china-might-have-new-way-sink-us-aircraft-carriers-21090?page=show ペンタゴンが恒例の中国軍事力報告を公表し、中国が米空母を狙っていることに再び警鐘を鳴らしている。時同じくして中国から接近阻止領域拒否(A2/AD)戦略の重要な一部になりそうな装備の発表が出ている。 中国国営メディアが今週発表したのはCaihong-T 4 (CH-T4)の名称の太陽光動力の巨大無人機で高度20千メートル飛行に成功したという。その高度では雲がなく、太陽光で飛ぶ無人機の飛行時間が相当長くなることだ。 どのくらい長くなるのか。China Dailyによれば無限だ。「今後の改良で数か月から数か年の滞空が実現する」 ブログEastern Arsenalの共著者ジェフリー・リンとP.W.シンガーはCH-T4は大きさと軽量の組み合わせに注目している。同機の翼幅は130フィートとボーイング737より大きいが重量は880ポンドから1,100ポンド(約400キロから500キロ)しかない。737の通常の最小空虚重量は70千ポ

液体アンテナ技術登場か

すごい、これが実用化されれば設計の自由度も上がりますが、機体を広くアンテナとした画期的な機体が生まれます。民生への活用も可能ですね。可能性が大きく広がる革新的な技術になりそうです。 液体アンテナ用の複合材の試作品。(内部には液体金属は充填していない) 空軍研究実験部門がDoD Lab Dayでペンタゴンにて展示した。(Photo: Oriana Pawlyk) Air Force Works on Liquid Antennas for Aircraft Adaptability 米空軍が液体アンテナの航空機搭載可能性を模索中   POSTED BY: ORIANA PAWLYK JUNE 13, 2017 https://www.defensetech.org/2017/06/13/air-force-research-lab-works-on-liquid-antennas-for-aircraft-adaptability/ 米空軍研究部門が液状アンテナを開発中で実用化となれば航空機の通信機器で変革が生まれそうだ。    「実戦で必要なアンテナの種類が不明だと8-9本のアンテナを立てることになり、それぞれ周波数や用途が違うのです」とクリス・テイバー研究員は言う。 Military.comがペンタゴンで開かれた国防総省技術展示会で研究スタッフに取材している。 空軍はミッションごとに各種電子機器を対応アンテナをあわせて機体に装着しているとテイバーは説明。しかし「一種類で全部用が足りるなら重量軽減になります」 空軍研究部門は作戦遂行に必要となる各周波数に対応できるチャンネルシステムを開発中だ。 これを機体に搭載し、液体金属を充填すれば「どの周波数や指向性に対応できるアンテナが生まれます」とテイバーは述べる。 またチャンネルは複数にし複合材内部に封印できる。「液状ですから移動は簡単でチャンネルの中に充填できます 「70メガヘルツから7ギガヘルツまでテスト済みで、これだけあれば相当の周波数帯をカバーできます」 機体にアンテナとして搭載するには二つの方法があるという。「液体金属を物理的に移動させれば電子機器の形状も変わります」「もうひとつは液体を柔軟な構造に充填し