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極超音速ミサイル迎撃手段の開発始まる---進化するミサイル防衛技術

This Is How the U.S. Military Wants to Shoot Down Russian or Chinese Hypersonic Missiles  米軍は中露の極超音速ミサイルをこう撃墜する Kill a bullet with a bullet—hypersonic style. 弾丸で弾丸を撃ち落とす---しかも極超音速で September 15, 2018   by Michael Peck https://nationalinterest.org/blog/buzz/how-us-military-wants-shoot-down-russian-or-chinese-hypersonic-missiles-31372 極 超音速ミサイルが米国のミサイル防衛網を突破する可能性が出てきた中、米ミサイル防衛庁(MDA)が極超音速(マッハ5超)迎撃ロケットを求めるのは当然だ。 MDAは迎撃体で極超音速での高G飛翔制御を可能とする装備開発の研究提案を求めようとしている。 MDAによれば「飛翔制御は最大にしつつ運動エネルギー損失を最小限にして極超音速での飛翔を制御する」方法が必要だとする。 「提案ではマッハ5以上の速度域、高度50キロ以上を想定してもらいたい。迎撃体は1メートル未満あるいは5メートル以上の大きさを想定する」 実に明確に聞こえるが実は違う。極超音速ミサイルが大気圏にマッハ5プラスで突入する様子を想像してもらいたい。(DARPAがマッハ20の飛翔体をテストしたが焼えつきてしまったといわれる)そこにマッハ5プラスの迎撃体が接近する。両者合わせた速度は相当の難題となる。 興味深いことにMDAから「政府はこれまで各種システムに相当の支出を続けてきた」との発言が出ており、飛翔方向を制御するスラスターのことを指しているようだ。 極超音速ミサイルの出現は米国には嬉しくない事態で、現在のミサイル防衛は冷戦時代からつづくICBMや戦域規模の弾道ミサイルへの対応が中心だからだ。ICBMは上昇後は宇宙空間を巡航してから分離した弾頭がマッハ23で大気圏に再突入する。このため宇宙での迎撃が最も望ましい。だが、極超音速ミサイルは大気圏内を高速飛翔しながら回避行動をとり、一定の弾道

E-2Dは日本へ、P-8、ペイトリオットを韓国へ、軍事装備販売を強化する米国の動き

米国から見れば貿易赤字解消に即効効果があるのは軍事装備品の販売です。しかし日本にとって米製装備依存が高まると国内の防衛産業の基盤がそれだけ弱まってしまいます。ただでさえ日本の防衛産業はやる気を失いかねないので長い目で見て痛い効果を生みそうです。韓国軍には「国民感情」に流されず北朝鮮の監視警戒を続けてもらいたいものです。 U.S. Sending Billions Worth of P-8s, E-2Ds To Asian Allies  米国はP-8,E-2D数十億ドル相当をアジア同盟諸国へ提供 Japan and South Korea are getting new generations of sub-hunting and intelligence-gathering aircraft as China, North Korea, and Russia continue to push more assets into the waters of the Pacific.  日本、韓国が新世代対潜哨戒機、情報収集機を導入し、中国・北朝鮮・ロシアが引き続き太平洋で軍事力増強を続ける状況に対応 By PAUL MCLEARY on September 13, 2018 at 6:15 PM https://breakingdefense.com/2018/09/u-s-sending-billions-worth-of-spy-planes-to-asian-allies/ US Navy P-8 Poseidon 米 国務省が総額26億ドルでP-8Aポセイドン対潜哨戒偵察機6機、ペイトリオット弾道ミサイル迎撃兵器64本の韓国向け販売を承認した。米同盟国側が米製軍事装備の強化で中国に対抗する姿勢の一環であり、同時に北朝鮮へも警戒を怠らない動きにもなる。 このうち ボーイング 製ポセイドンは対潜哨戒をしながら偵察任務を広範囲な海洋上で行なえ、韓国軍には北朝鮮潜水艦追跡能力で新次元を提供sルウ。2010年に北朝鮮小型潜水艇が韓国海軍コルベット艦天安を沈め、46名の生命を奪った事案が発生している 。 Navy E-2D Advanced Hawkeye 中国はこれまでより高性能潜水艦の展開をすすめており、一部は

自衛艦あたご発射のSM-3が弾道ミサイル迎撃実験に成功

目立たないニュースですが、着実に迎撃能力を上げていくのは頼もしい限りです。SM-3はレイセオンが商標登録していたのですね。使い方に今後気をつけないといけません 。   Standard Missile-3 intercepts ballistic missile target during Japanese test at sea   スタンダードミサイル-3で日本が弾道ミサイル迎撃実験に成功 Japan's first SM-3 IB test underlines international cooperation 日本初のSM-3 IBテストは国際協力の賜物だ PACIFIC MISSILE RANGE FACILITY, Hawaii, Sept. 12, 2018 http://raytheon.mediaroom.com/2018-09-12-Standard-Missile-3-intercepts-ballistic-missile-target-during-Japanese-test-at-sea By U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Jacob I. Allison [Public domain], via Wikimedia Commons 海 上自衛隊は米ミサイル防衛庁と協力しミサイル迎撃テストに成功した。米海軍も加わりハワイのカウアイ島沖合で実施した。 レイセオン の SM-3® ブロックIBミサイル一発が弾道ミサイル標的を迎撃したが、日本が高性能の同ミサイルを使用した迎撃テストを実施したのは今回が初めて。 標的ミサイルは太平洋ミサイル発射場から発射され、迎撃ミサイルは日本のJSあたご(DDG-177)から発射され、最新の弾道ミサイル防衛装備の実戦力を改修後の同艦が試した格好となった。飛翔テストは日米のミサイル防衛協力の大きな一歩を示すもの。日本はSM-3ブロックIA迎撃ミサイルを運用中だがIB型ではシーカーが改良され、スロットル制御高度制御装備が改良されたため従来よりも大型の表てkに対応できるようになった。 「SM-3ファミリーはこれまでも一貫して高性能脅威に対応できる力を陸上海上問わず示してきました」とレ

スタンドオフ兵器の新構想Jassm-XR開発始まる

北朝鮮の先にイラン、さらに米国に公然と歯向かうロシア、中国まで控える中、スタンドオフ兵器の能力向上が必要なのですね。日本もJassm-ER導入の観測がありましたが運用機材さらにISR機能までシステムで考えないと意味がありませんね。 USAF Revives ‘Extreme Range’ Jassm Concept 米空軍の「超長距離」型Jassmコンセプト復活へ Sep 11, 2018 Steve Trimble | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/usaf-revives-extreme-range-jassm-concept Jassm: USAF 米 空軍が十年に渡り温めてきたAGM-158共用空対地スタンドオフミサイル(Jassm)の新型版構想を復活させ、射程距離は現行型の5倍程度に伸びるとみられる。 ロッキード・マーティン が51百万ドル相当の契約交付を9月10日に受け、「超長距離』版となるJassm-XRの開発を企画、日程調整する。 契約は新型ミサイル制御装置も含み、2023年8月31日までの期間。 ロッキードの戦術ミサイル事業があるフロリダ州オーランドで超長距離型Jassm-XRのコンセプトが2004年にお披露目されていた。 .国防科学委員会(DCB)が2009年にまとめた報告書では1,000カイリ程度の射程距離を想定していた。 これに対して、現行ミサイルの射程延長版AGM-158B Jassm-ERは500カイリ超といわれる。Jassm原型は200カイリだ。ロッキードは米海軍向けにJassm-ERを開発し、長距離対艦ミサイル (LRASM)と呼称している。 Jassm-XRは大型化し射程距離も伸びており、爆撃機など大型機発射の想定とDSB報告書は述べていた。 この兵器はAGM-158Bと射程距離2,400カイリの ボーイング AGM-86通常型空中発射式巡航ミサイルの間を埋める存在となる。 Jassm-XRが原型通りのステルス特性を保持できれば レイセオン AGM-129核対応巡航ミサイル(2012年に空軍が退役させた)に相当する射程距離と低視認性を同時に実現することになる

J-20用国産エンジン量産に目処がつき、いよいよ機体本格生産か

China is about to finish the J-20's fifth-generation engine, and will soon begin mass producing the aircraft 中国はJ-20に第5世代戦闘機にふさわしいエンジンを完成させ、機体の本格生産に移りそうだ Minnie Chan, South China Morning Post https://www.businessinsider.com/china-about-to-finish-j-20s-fifth-gen-engine-mass-produce-aircraft-2018-9 J-20 Wikimedia Commons via V587wiki 中国のJ-20ステルス戦闘機用の新型エンジンが今年末までに本生産開始か WS-15エンジン開発が遅れていたのはブレイド部分の過熱等の問題が原因だった ただし問題は大部分解決済みで、本生産準備が整った J -20ステルス戦闘機を名実ともに世界クラスに押し上げる新型エンジンの本生産が今年末までに準備完了となる。 WS-15エンジンは最新の単結晶タービンブレイドを使い、これまで開発中と伝えられてきたが、中国技術陣は本格生産への以降に苦慮していた。 ただし問題の本質は最高速度域でのブレイド過熱問題ですでに解決済みで高い歩留まりでの生産が視野に入ったとサウス・チャイナ・モーニング・ポストが伝えている。 中国がかねてからステルス戦闘機の実戦配備を急いでいるのは米国がF-22、F-35の配備をアジア太平洋で進めていることも意識してのことで米国との緊張も高まっていることが背景にある。 WS-15エンジンのJ-20への搭載の準備が年末までに完了する、と消息筋は述べている。 ただし「小さな問題」が残ったままだが、エンジンが「機体に搭載され稼働すれば」解決可能と同筋は述べる。 北京在住の軍事問題専門家Zhou Chenmingによれば中国は200機ないし300機のF-35をアジア太平洋で2025年までに展開すると見ており、「中国にもそれにに匹敵する規模のJ-20が必要だ、200機は最低必要だろう」と述べる。 別の軍事筋によればWS-15エン

米軍はシリア攻撃の準備に入った

化学兵器の運用、備蓄についてはロシアが頑なに否定しますが、実は北朝鮮が関与していたのではないでしょうか。ロシアは北朝鮮を使えば自国への非難を回避できますね。だとすれば地理的に離れているものの、シリア問題は北朝鮮問題と関連していることになりますが実態はいかがなのでしょうか。 Pentagon, White House consider military strike options on Syria ペンタゴンとホワイトハウスがシリア軍事攻撃オプションを検討中 By: Tara Copp     https://www.militarytimes.com/news/your-military/2018/09/08/pentagon-white-house-consider-military-strike-options-on-syria/?utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=ebb%2010.09.18&utm_term=Editorial%20-%20Early%20Bird%20Brief 北部イラク上空でシリア空爆を終えたF-15EストライクイーグルがKC-135ストラトタンカーから空中給油を受けている。 Sept. 23, 2014(Senior Airman Matthew Bruch/Air Force) シ リア政府軍が化学兵器をイドリブで投入した場合に備えペンタゴンが軍事行動オプションをドナルド・トランプ大統領に提示する準備に入っている。ジョセフ・ダンフォード大将が統合参謀本部議長として9月8日に語っている。 「大統領から化学兵器が使用された場合の軍事対応策を求められている」とダンフォード大将は移動に同行した記者団に語った。「各選択肢の準備状況を報告済みだ」 米国が計画する反撃の対象地は戦闘で疲弊したシリアで米国とイランまたはロシアが支援する各勢力の権益がここに来て対立を明白にしており、そうした地域の一つを対象にする。 米海兵隊が南部の訓練基地アンタンフAn Tanf へ派遣されており、シリア政府寄りの勢力やロシアやイランの支援勢力への抑止効果を期待する。 実弾演習に海兵隊を派遣することでメッセージを送ったとダンフォ

KC-46がFAA型式証明を取得

KC-46 achieves US FAA certification  KC-46がFAA型式証明を取得 Pat Host, Washington, DC - IHS Jane's Defence Weekly 07 September 2018 https://www.janes.com/article/82837/kc-46-achieves-us-faa-certification    Boeing on 4 September achieved a key milestone in the KC-46 programme when the US FAA granted the platform a supplemental type certificate. Source: Boeing ボ ーイング KC-46空中給油機が米連邦航空局FAAの型式証明を取得し10月の初納入へむけ大きな一歩となった。 KC-46ペガサス空中給油機にFAAが追加型式証明supplemental type certificate (STC)を交付したと同社から9月4日発表があった。 STCでKC-46の給油機能とミッション用エイビオニクスシステムがFAAの要求水準を満たすことが証明される。今回の交付でFAA型式証明取得作業は完了した。ボーイング広報からは10月の米空軍向け一号機引き渡しに向け準備中との発表が9月6日に出た。 STC取得にむけボーイングは各種実験、地上試験、飛行試験を2015年から展開していた。飛行試験ではKC-46のブーム、ドローグ双方による給油方法がFAAの求める型式証明基準に適合することを確認した。 STCはFAA耐空証明二種類のひとつで、ボーイングは原型の767-2C機材で改正型式証明 amended type certificate (ATC)を昨年12月に受けていた。両方の型式証明で同機機能の殆どが対象となるが、軍用機能は例外で別途FAA証明を取得する必要がある。 USAFから別途軍用機型式証明military type certificate (MTC)を得る必要があり、ボーイングは今後数ヶ月での取得を予定している。同社はMTC用の飛行テストを完了しており、空中給油、防御他軍用装備のテ