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米本土ミサイル防衛に自信を見せるMDA(ミサイル防衛庁)

New MDA director: US prepared to defend against North Korean nuclear ICBM threat MDA新長官:米国は北朝鮮核ICBM攻撃の防御の準備ができている   By: Jen Judson     http://www.defensenews.com/smr/space-missile-defense/2017/08/09/new-mda-director-us-prepared-to-defend-against-north-korean-nuclear-icbm-threat 写真 米空軍中将サミュエル・グリーヴス(宇宙ミサイル装備センター長兼宇宙分野事業統括者)が第103回ロウズボウルの観衆に手を振る。カリフォーニア州パサデナ, Jan. 2, 2017. HUNTSVILLE, Ala. — ミサイル防衛庁長官に就任したサミュエル・グリーヴス空軍中将は米国の本土防衛体制に自信をもっており、北朝鮮の核ICBMに対応する装備の準備態勢ができていると語った。 宇宙ミサイル防衛シンポジウムで質問を受けたグリーヴス中将は「現在配備中の弾道ミサイル防衛システムで脅威に十分対応できる」と述べた。 ただしミサイル防衛庁は変化し続ける脅威に対応しようとしており、ICBM同時発射や対抗措置やおとりの放出に対抗すべく脅威の「緩和」に「しっかりと」取り組んでいると付け加えた。 グリーヴス中将はデータの裏付けが十分にあってはじめて自信が持てるとし、「解析を完了し、各種システムを構築し、モデリングやシミュレーションを実施し、テストも厳しい条件で行い、総合的に行った。裏付けデータもある」と語った。 長官はDefense Newsに対しMDAは脅威の深化に対応する整備大日程表に従っていると述べた。 金正恩になってから北朝鮮はミサイル試射回数を急増しており、呼応して朝鮮半島での開戦の危機も大きくなってきた。 先月のICBM発射ではじめて射程1万キロ超の性能を有するとの解析結果が出た。サンディエゴはもちろんニューヨークにも届く可能性が出てきた。また核弾頭の小型化にも成功したとの報道がある。 一方で北朝鮮発表の論調は一層好戦的になっており、8月9日にはグアム

★★朝鮮戦争2.0開戦の兆候はこう読み取れ

開戦は近づいているのか遠ざかっているのか。今の段階は政治上のレトリック合戦ですが、以下指摘するような事象が認められれば開戦はまじかでしょう。北ICBM実験を迎撃する構想は面白いですね。事前警告の上実施すれば先制攻撃にならないでしょうが、失敗のリスクが怖いのも事実なのでしょう。 Korean War 2.0? The Signs To Watch これが朝鮮戦争2.0の兆候だ   By MARK CANCIAN on August 15, 2017 at 1:45 PM http://breakingdefense.com/2017/08/korean-war-2-0-the-signs-to-watch/?utm_source=hs_email&utm_medium=email&utm_content=55328102&_hsenc=p2ANqtz-8VQoT0ja8D0ueY39N-RuXdLrknEIyj3TMg-rP-JwkB6ImTcFtEapt2ZCkMWgh42wODODXyTgSMIXC8FtUsZpg0Qq_CeQ&_hsmi=55328102 グアム島周囲にミサイル四本を打ち込むぞと脅かしをかけた北朝鮮の太っちょ指導者金正恩は今日になって一歩引き下がったようだ。北朝鮮通信社が以下すばらしいツイートをしている。「卓越した将軍様金正恩は米植民地グアムに執行猶予を海中生物の懸念を理由に与えることとしたがロサンジェルスの運命は未定のままだ」 LAは北の脅威にさらされたままのようなので以下戦略国際研究所のマーク・カンシアンによる優れた原稿を掲載し、開戦の兆しの読み取り方をお伝えすることとした。編集部 ト ランプ大統領と金正恩の言葉の応酬から開戦が近づいているとの観測が強まっている。 ただし戦争は可能性が低いようだ。在韓米軍はじめ太平洋各地の米軍は平時体制のままだからだが、本当に戦争が近づいてきたらどうやってわかるのだろうか。 情報機関は攻撃の兆候と警戒(I&W)を見逃さないと目を光らせている。機密情報に触れる資格がない私たちは開戦が近づく様子はどんな形のI&Wとしてあらわれるのか。以下は過去の米国における戦闘前準備から引き出した要注意事象のリストで

米海兵隊、陸上自衛隊合同ノーザンヴァイパー演習始まる

U.S. Marines, Japan Self-Defense Force Troops Begin New Ground Exercise Series Northern Viper  米海兵隊、陸上自衛隊が新規地上戦演習ノーザンヴァイパーを開始   By: Ben Werner August 14, 2017 7:15 PM https://news.usni.org/2017/08/14/u-s-marines-japan-self-defense-force-troops-begin-new-ground-exercise-series-northern-viper#more-27485 米海兵隊第三軽装甲偵察大隊が実弾演習のため北海道大演習地に入る。.SAug. 14, 2017, in Hokudaien, Japan, during Northern Viper 2017. US Marine Corps Photo 米海兵隊2千名、陸上自衛隊1.5千名が参加しインドアジア太平洋を想定した新演習ノーザンバイパー2017が始まった。 三沢航空基地で米海兵隊が自衛隊と平和維持活動、人道援助、災害救援活動など多彩なミッションをこなす。会期は8月10日開始で8月28日に終了する。 「第一海兵航空団、第三海兵師団と自衛隊が共同訓練する」と海兵大佐ジェイムズ・F・ハープ(海兵隊航空集団36指揮官)が声明を発表。「今回の演習で戦略面で日本との関係を構築する」 海兵第一航空団は北海道で各種訓練を行う。強襲支援、航空攻撃、負傷者搬送を想定した訓練を実施すると海兵隊は発表。 「今回の演習が極めて重要なのは日本側と大規模訓練を行う機会はそうないからだ」とハープ大佐は述べる。「今回のような訓練は今後も続けて敵から地域を守る兵力投射を効果的に実施できるようにしたい」 今回の演習は日本北方で行われるため沖縄では不可能な演習環境が利用できる。「北海道演習地を使い沖縄では不可能な演習を行います」と第36海兵航空集団付の上級兵曹マーヴィン・M・マグケイルが語る。「実弾発射できる演習地が使えます」■

F-35を防空センサー機材として注目する米陸軍

ついにF-35はセンサー機材になってしまうのでしょうか。米海軍は最初からそのつもりですよね。面白いのは米陸軍が注目している点で、まさか陸軍が同機を保有することはないと思いますが、今後の動向に目が離せませんね。 U.S. Army Eyes F-35 As Missile Defense Sensor 米陸軍がF-35をミサイル防衛用センサーとして注目している Aug 8, 2017 James Drew | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/us-army-eyes-f-35-missile-defense-sensor Lockheed Martin HUNTSVILLE, Alabama—米陸軍が ロッキード・マーティン F-35ライトニングIIに関心を深めるねらいは対地攻撃、近接航空支援、ドッグファイトのいずれでもない。 陸軍はF-35の空中センサー機能を統合防空ミサイル防衛の要にしようというのだ。 陸軍はF-35で米海軍の ノースロップ・グラマン E-2D高性能ホークアイが米海軍と同様に空を飛ぶ脅威の早期探知追尾を期待する。目標情報を陸上の迎撃部隊に提供しペイトリオットミサイルで地上レーダーが探知するより早く撃破する構想だ。 米陸軍宇宙ミサイル防衛司令部/陸軍戦略司令部(USASMDC/ARSTRAT) の関係者によれば秘密会合でF-35部隊で防空ミサイル防衛ミッションの支援が可能か検討したという。 USASMDC/ARSTRATの将来戦闘センター長リチャード・デ・ファッタによれば共用打撃戦闘機を弾道ミサイル・巡航ミサイルへの対抗策にどう活用するか検討中だという。 検討にはF-35事業推進室や米空軍など同機の運用側も加わっている。 米陸軍がF-35に関心を示したのは2016年に海軍が行った実証がきっかけで海兵隊F-35Bがレイセオンのスタンダードミサイル-6の誘導に成功した。テストはホワイトサンズミサイル試射場(ニューメキシコ州)で行われている。 ロッキードによれば標的の質量中心に初回で命中した。テストではF-35とイージス戦闘システムというロッキードの重要装備二種類が使われた。

北朝鮮の化学兵器は現実の脅威、しかも戦闘投入の可能性が高い

核兵器は使えない兵器になるとしても化学兵器は先手必勝で投入の敷居が低いようです。日本もこの脅威に立たされているのですね。北朝鮮が化学兵器放棄の交渉に応じるとは思えないのですが、筋道としては当然なのかもしれません。確かに核兵器には関心が集まっても北朝鮮の化学兵器には不思議なほど世間は無知ですね。ここまでのさばらせてしまった責任を誰がとるのか。これから考えるべき課題ですよね。   Everything You Need to Know: North Korea's Chemical Weapons Are No Joke 北朝鮮の化学兵器備蓄は本当の脅威だ Kyle Mizokami August 10, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/everything-you-need-know-north-koreas-chemical-weapons-are-21849?page=show ここ数年は北朝鮮化学兵器は核兵器の陰に隠れている観がある。ただし危険がなくなったわけではない。朝鮮人民軍(KPA)は化学兵器投入は勝利の条件と強く認識している。北朝鮮が化学兵器を使用するのはほぼ確実であり、騒擾鎮圧から致死性神経ガスまで多様な使用をするだろう。 化学兵器は戦線で局地的な戦術優勢を生み、敵の航空兵力優位性を中和する効果を生む。北朝鮮が大量保有するミサイルや火砲で化学兵器を戦線をはるか超えた地点に発射できる。韓国にむけ非武装ラインから釜山まで広範囲に化学兵器を打ち込むだろう。 KPAには運搬手段が多数あり開戦となればすべての制圧は不可能だろう。 北朝鮮は化学兵器をどう使うのか 北朝鮮は大量破壊兵器の分類を説明している。核兵器は戦略抑止力として金王朝の存続のためという位置づけだ。核兵器を有事に投入するシナリオは北にはない。使用すれば韓国、米国が北朝鮮体制を転覆する動きにでるためだ。 その反面、化学兵器は作戦投入を想定している。北朝鮮軍は化学兵器環境での作戦を日常から訓練しており、防護装備や探知機を備えている。一部がシリアに送られている。 化学兵器は各種使うはずだが、主目標は敵防衛体制の制圧でKPAが米韓軍の突破を狙う。化学防護装備を身に

★★英海軍新鋭空母がはやくも演習に参加、しかしその実態は?

英海軍が大型空母二隻を整備する理由がよくわかりません。グローバルな打撃力を実現するとしてもF-35Bが12機程度しか搭載できないのであれば片手落ちでしょう。結局米海兵隊機材を搭載するのであれば図体は大きいのに中途半端な存在にならないでしょうか。むしろ艦を建造し運用は余裕がある同盟国に任せる賃貸物件のオーナーのような立場になるのでは。日本から見ればF-35B運用の実際を見てみたいところですがね。あらためて防衛力整備には強力な経済力が必要だと痛感させられますね。今後の日本が心配です。 USN Royal Navy's New Supercarrier Trains Alongside Its US Counterpart For The First Time  英海軍新造超大型空母が米海軍と初めて訓練に加わった The training mission off the coast of Scotland offers the first glimpse of future Royal Navy carrier operations.  スコットランド沖合での訓練から英海軍の空母運用構想が垣間見えた   BY JOSEPH TREVITHICK AUGUST 9, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/13368/royal-navys-new-supercarrier-trains-alongside-us-navy-counterpart-for-first-time 英海軍の新鋭超大型空母HMSクィーンエリザベスが随行艦とスコットランド沖合で多国間訓練演習の最終段階に入っている。同艦は米海軍USSジョージ・H・W・ブッシュ以下空母打撃群2(CSG-2)と行動をともにし、将来の二国間合同作戦のモデルを示している。 サクソンウォリアー2017演習とは 艦船15隻と6千名がドイツ、ノルウェー、スウェーデン、英国、米国5カ国から北大西洋に終結し8月1日サクソン・ウォリアー2017演習の幕が開いた。目的は各国間の海軍作戦の共同実施で目玉は空母二隻が参加したことだ。 空母2隻は随行艦、各国水上艦と対空、対艦、対潜戦の他飛行禁止区域の執行を想定した各種演習を

★米空軍第六世代戦闘機の技術開発の現況

米空軍が目指す新型戦闘機構想はいろいろな推測があり今一つはっきりしませんが(第六世代の用語も使わないと言ったり今回のように便利なので使ったり一貫しませんね)技術要素ははっきりしているようです。当面は該当技術の進展を横目に大日程を作るのでしょうが、米空軍の次の大プロジェクトになるのは必至ですね。 Air Force Starts Experiments for 6th Gen Fighter  米空軍が第六世代戦闘機の実験作業を開始した The Pentagon's 6th Generation Fighter may be stealthy and will likely have next-generation computers, electronic warfare technology, speed, weapons and sensors ペンタゴンが目指す第六世代戦闘機はステルス、次世代コンピュータ、電子戦技術、速力、兵装、センサーいずれも優れた水準を目指す Scout Warrior - 19 hours ago http://scout.com/military/warrior/Article/Air-Force-Has-Begun-Experimentation-Planning-and-Investments-for-101453042 米空軍が第六世代戦闘機の実験と構想固めを開始した。F-35を超える技術革新を空軍上層部は期待する。 「実験、開発計画策定、技術投資を開始した」とアーノルド・バンチ中将(国防長官付け軍副代表)が Scout Warriors 取材で認めた。 新型機は第五世代F-35共用打撃戦闘機の後継機となり、2030年代中頃に登場するもので現在は空軍海軍が共同で構想設計の段階にあり、新型機が搭載する技術内容、性能水準の検討を進めている。空軍は新型機の機体構想を次世代航空優勢機 Next-Gen Air Dominance と呼んでいる。 バンチ中将は現在進行中作業の詳細を述べていないが、空軍が考える将来機材の中核性能を論じる航空優勢2030フライトプランに触れている。 20年後の戦闘機は次世代のステルス技術、電子戦能力、飛躍的なコンピュータ処理能力、自

X-47Bをテスト機材としてMQ-25A受注を狙うノースロップ・グラマン

写真はかなり解像度が低いのですがあきらかにX-47Bですね。熱のゆがみではなくデジタルズームのためでしょう。かなり遠距離で視認していますね。 Modified X-47B Breaks Cover As Testbed For MQ-25 Bid X-47BがMQ-25開発用のテスト機に使われ久しぶりに姿を現す Aug 12, 2017 Guy Norris | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/awindefense/modified-x-47b-breaks-cover-testbed-mq-25-bid Anonymous LOS ANGELES— ノースロップ・グラマン が米海軍が求めるMQ-25Aスティングレイ無人給油機にむけた空中給油システムのテストでX-47B無人機(UAV)をテスト機につかっている。 ノースロップ・グラマンのMQ-25Aにむけた準備の様子がこのたびAviation Weekが入手した写真で判明した。改修ずみX-47Bが米空軍の第42工場(カリフォーニア州パームデール)で撮影され主翼装備空中給油ポッド(WARP)を左主翼下に、落下式燃料タンクを右主翼下につけている。 また写真では給油用プローブが右主翼についており、機体はAV-2/502、つまりX-47B二号機のようだ。X-47Bは海軍の求める空母運用無人機実証事業(UCAS-D) で製作され、同事業は2015年に終了している。 写真では高温のゆらぎのため詳細が見にくいが、WARPはCobham34に酷似しており200から325ノット速度域での使用する。同システムは毎分400米ガロンを移送する動力にラムエアタービンを使うが写真上でWARPの先端にこれがはっきり見える。 右主翼下のポッドはF/A-18ホーネット、F/A-18E/Fスーパーホーネットの標準補助燃料タンクに似ており、FPU-8(330ガロン)またはFPU-11(480ガロン)落下タンクのようだ。 米海軍が「ソルティドッグ」と呼称したX-47Bが海軍航空システムズ本部のパタクセントリヴァー基地(メリーランド)から今年1月パームデールに移動したがその後同機の動静は聞かれな

★★PAK-FA(T-50)の制式名称がSu-57に、エンジン換装で本格生産は2020年以降

PAK-FAの意味がやっと分かりましたが、エンジン換装、各種改修をうけ本格生産が2020年以降開始というのは思ったよりゆっくりしていますね。おそらく機体価格が高くロシア軍に予算が足りないのでしょう。Su-35などの方がコスパがいいとみているのかもしれません。しかしいきなり50番台ということは第五世代だからでしょうか。Su-37があるのでその続き?よくわかりません。  Russia's Fifth-Generation PAK FA Fighter Jet Officially Named Su-57 ロシア第五世代戦闘機PAK FAの制式名称がSu-57になった © Sputnik/ Alexei Druzhinin 14:55 11.08.2017 (updated 15:02 11.08.2017) https://sputniknews.com/military/201708111056378101-russia-fighter-naming-su57/ MOSCOW (Sputnik) — ロシアの第五世代戦闘機はPAK FAあるいはスホイT-50と呼ばれてきたが制式名称がSu-57になったとロシア航空宇宙軍総司令官ヴィクトル・ボンダレフ上席大将が8月11日発表した。 Su-57は単座双発エンジンの多用途ステルス戦闘機で航空優勢の確保と攻撃任務に投入する前提で設計されている。高性能エイビオニクスとアクティブフェイズドアレイレーダーを搭載する。 初飛行は2010年だった。合同航空機企業体社長のユーリ・スリュサールはSu-57の就役を2019年と語っている。 T-50はPAK-FA( Prospective Airborne Complex of Frontline Aviation 第一線航空運用の将来機材複合体構想)の一環としてエイビオニクス、ステルス、武装の改修を受けている。8月9日に設計主任セルゲイ・コロコフが同機用次世代エンジン製作に取り組んでいると認め、推力増と燃料効率改善、さらに製造単価の削減と信頼性がいずれも現状機材より向上するという。 来年には6機がロシア航空宇宙防衛軍に引き渡される予定で2020年までに55機納入し、その後本格生産になる。■