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極秘RQ-180(制式名称ではない可能性あり)「ホワイトバット」の実機公開が近づく予兆。HALE無人ISR機にはB-21との関連もあるのか。実用化されれば革命的な変化をもたらす。

  YOUTUBE SCREENCAP   ホワイトバットと呼ばれる機体が謎のRQ-180と関連するのか、今回米空軍がその名称と同機と思われる姿をビデオに登場させたことに注目だ。 米空軍の極秘装備「RQ-180」高高度長時間滞空(HALE)全翼機形状ステルス無人機をめぐる報道がここにきて急増している。同機らしき姿の目撃談三例に続き、カリフォーニアとネヴァダにまたがる飛行テスト空域で、さらにフィリピン上空と目撃例が出ており、同機の公式発表が近づく予感がある。 空軍公開のビデオは「今日に引き継がれる偉業、ISRと技術革新」の題で空軍の情報収集監視偵察(ISR)ミッションのこれまでの変貌を短く展望している。その終わり近くでグローバルホークが飛ぶシーンがあり、ナレーションでは「気球や複葉機の時代がホワイトバットへと変貌した」とある。この時点で短いカットでステルス全翼機のHALE無人機の姿が入る。その姿はAviation Weekが伝えたRQ-180の姿に酷似している。(ただし、RQ-180の呼称が本当に存在するかは不明であることに注意) これはプレースホールダーとしてとりあえず登場した姿なのだろう。実際の形状を見せることはない。さらにこれまでの機体形状に符合しない。HALEが一機種だけというつもりはない。中国も同様の機体をCH-7「レインボー」の名称で開発を続けている。 とはいえ、「ホワイトバット」の名称がつくISR機材にはRQ-180以外は考えられない。繰り返し目撃が伝えられているステルス無人機と外形が一致しているが、ニックネームと運用部隊関連情報が直接つながる。 Aviation Week 記事にはその後追加ソースから同機には非公式ながら「グレイトホワイトバット」や「シカラ」の名称がついているとある。シカラとは1995年公開のジム・キャリー主演映画「 ジム・キャリーのエースにおまかせ! 」 Ace Ventura 2に登場した架空の白コウモリの名前だ。 その後、 Aviation Week はさらに空軍が第74偵察飛行隊をビールAFB(カリフォーニア)に発足させ、RQ-180運用を遠隔で実施していると伝えた。同部隊の記章には大型白色コウモリの姿あり、伝えられるRQ-180の愛称に符合する。 AVIATIONGEAR.COM 第74偵察飛行隊の記章には白色コウモリの姿が

B-52は百年爆撃機になる。各種改修を受け、新型装備を導入し、現在のB-52は製造直後と別の機体になった。

      B -52ストラトフォートレスは永遠に飛行し続けるのだろうか。決して非現実的と言い切れなくなってきた。時の試練を経た冷戦時の爆撃機は100年供用を実現すべく、今後も改修を受けていく。   同機にはかつてはじゅうたん爆撃のイメージがついてまわっていたが、今やサイバー回復力に富んだ電子戦装備を施し、極超音速ミサイルの発射に対応し、デジタルネットワーク機能を備えた爆撃機として、新世代の空中投下爆弾各種や精密誘導巡航ミサイルを運用する機体に変身している。その変貌ぶりは大きく、B-52は百年間飛行し続けることになる。    各種改修作業の背景には数十年前の製造の機体構造が頑丈で、強く、しかも今後も供用可能なことがある。一部で補強や保全が必須となったが、米空軍の兵装開発部門は今後も時の経過に耐えうるとしている。   機体構造以外では現在のB-52は大幅改修を受けたことで製造時と別の機体になっているといってよい。最先端新技術各種が導入され、現代の戦闘環境に適合できるようになった。改修は長期にわたり実施され、内容は多岐にわたる。   空軍は数年前から同機の通信機能の改修に乗り出し、リアルタイムで飛行中に情報収集の実現を狙っている。この装備は戦闘ネットワーク通信技術 Combat Network Communications Technology (CONECT) と呼ばれ、B-52のデジタル機能の中心として、標的情報の更新、地形、敵の動きなど重要なミッションデータの活用を可能とする。2016年7月14日付の空軍報道機関向け資料ではCONECTにより機内の搭乗員がLANを利用するのと同じ形で作戦状況を共有可能になるとあった。   機内ディスプレイは相互につながり同じチャンネルを注視できるとの説明もあった。従来はあらかじめプログラムした標的情報、ミッション情報に依存していたが、CONECTにより乗員はリアルタイムで標的侵入経路の変更情報を利用し、脅威環境の変更に対応可能となる。   さらにB-52エンジン換装が行われる。これで性能が大きく向上する。これ以外には機内兵装庫の改修を複数年度かけて実施することが大きい。これにより兵装搭載量が増え、レーザー誘導共用直接攻撃弾(JDAM)、共用空対地スタンドオフミサイル(JASSM)、さらにJASSM射程延長型ミサイルの運用が可能とな

オットーエイビエーションのセレラ500Lが空に革命を呼ぶ? 試作機は良好な性能を示したとのこと。2025年量産をめざし、低費用低排出の機体となる。

  ターミナル1、2共通記事です。これだけの画期的な性能がピストンエンジン一基で実現するのなら本当に革命的です。米国民のエアライン、空港への不満ぶりは相当のようで、手が届く料金なら各地へ直行するエアタクシーになるのではないでしょうか。軍用となると連絡機、それとも特殊作戦の移動用でしょうか。 OTTO AVIATION     オ ットーエイビエーション Otto Aviationはセレラ500Lのフライトテストで野心的な目標達成のめどがついたとする。 オットーエイビエーションによればセレラ500Lのフライトテスト第一段階が完了し、革命的といえるほどの高性能を発揮したという。同機は昨年発表されていた。試作機は計51時間のフライトを実施し、時速250マイル、高度15千フィートを記録したという。 同機は涙滴型形状、推進式プロペラ構造が特徴的で、2017年にカリフォーニア州ヴィクターヴィル空港で同機の姿が流出して以来注目されてきた。 「テストフライト第一段階で得たデータから目指す性能達成に向け順調に向かっていることがわかる」とオットーエイビエーションCEOウィリアム・オットーJrが声明文を発表した。「2025年の量産機製造目標に近づいており、これ以上の興奮はない。次のフライト段階では飛行高度、速度を上げていく」 オットーはセレラ500Lの設計の特徴である涙滴型の「層流」を最適化した形状、長い主翼、高効率複数燃料使用エンジンはすべて革命的な低コスト航空移動の実現にむけたものとする。同機ウェブサイトでは「エアタクシーモデル」を提唱している。 OTTO AVIATION CAPTURE   「フライトテストでは層流の状況をチェイス機の赤外線カメラで記録したが、機体表面の空気の流れの制御機能を確認できた。主翼と機体上の層流はしっかりしており、追加テストデータを得られたので、生産仕様機の実現に役立てる」 なお同機には レイフリンエアクラフトエンジンディベロップメント (RED)のA03V12ピストンエンジンが搭載される。 「フライトでは高度15千フィートで250mph超の速力に達し、めざすのは50千フィート、460mphだ」と同社発表にある。これまで同社は最低でも4,500マイルの航続距離、航空燃料ガロンあたり18から25マイル、飛行時間コスト目標を328ドルと現在飛行中のターボプロ

F-22とF-35はどこが違うのか、改めて比較検証してみた。

このブログ読者には改めて説明がない内容ですが、メディア各位にはこの記事内容を引用するとしてもF22とかF35などとおかしな表記をするのはご遠慮くださいね。 IFG Family Photo, F-22, A/C 4009, LtCol Lee "Split" Bryant, F-35A, AF-3, Major Jonathan "Spades" Gilbert, F-16D, A/C 835, Major Charles Brantigan & Major Scott "Gins" Rinella, in formation over ISB, Tanker View, 15 May 2019   米 軍は世界最高峰の技術を用いるが、同時に最も恐るべき戦力を有している。国防総省は最先端装備により米国は第二次大戦後の世界に君臨している。   技術に加え、ペンタゴンは大規模な装備展開が可能だ。米空軍、米海軍には合計8千機があり、それぞれ世界第一位、第二位の戦力を有する。これに対し中国の人民解放軍空軍が世界第三位で3千機を運用中だ。   ただし米国では長く数より質を重視してきた。これはソ連時代からのロシアや中国と対照的だ。そのアメリカの価値観を象徴するのが戦闘機、爆撃機だ。好例がF-22ラプター、F-35共用打撃戦闘機の第五世代ステルス機だ。   ともに世界最高峰の戦闘機材といわれるが、両機種を比較すると違いが見えてくる。   F-22の競合相手をF-35と考えると本質を見失うことになる。   F-22ラプターは最高峰の制空戦闘機だ   2005年から供用中のF-22は制空多任務戦闘機で、初の実用ステルス戦闘機として登場し、今日でもF-35、ロシアのSu-57、中国のJ-20と並びステルス戦闘機は四型式しかない。   なかでもF-22の飛行制御能力がずば抜けて高いのは二次元推力偏向機能と推力重量比の高さが理由だ。前者についてはラプターは飛行中に推力の方向をずらし、飛行方向を変更できる。後者についてF-22の機体重量は43千ポンド程度だが、プラット&ホイットニーF119-PW-100ターボファンエンジン二基で70千ポンド推力を実現している。   このため、F-22は高高度の低密度大気でも十分に飛行でき、高

米空中給油能力の抜本的なてこ入れが必要とハドソン研究所が指摘。インド太平洋での作戦支援には機材のみならず日本などの民間空港の活用も視野に入れるべきと主張。

    F-16ファイティングファルコンがKC-135ストラトタンカーからの空中給油をアフガニスタン上空で受けようとしている。ハドソン研究所が公開したレポートは空軍の空中給油能力の現況に警鐘を鳴らしている。(Staff Sgt. Sean Martin/U.S. Air Force)   米 軍の空中給油能力が「弾力性を欠き、もろく」なっており、老朽化が進み、大国相手の戦闘継続を支えられなくなっているとハドソン研究所がレポートで警鐘を鳴らしている。   レポートの題名は「空中給油の弾力性、米軍のグローバル展開を守る」“Resilient Aerial Refueling: Safeguarding the U.S. Military’s Global Reach,” で、給油機部隊の現況を解説しつつ世界各地で米軍の兵力投射能力が減退していると指摘している。   「2021年に米空中給油能力は失速した」とあり、2021年11月15日に公表された。まとめたのは同研究所で国防構想と技術を扱うティモシー・ウォルトンTimothy Walton とブライアン・クラークBryan Clarkだ。   冷戦終結はすでに30年前だが、給油機はその後も世界各地で平和維持並びに戦闘任務の支援に動員されている。「遠征展開」で部隊派遣が増えているが、空軍の給油機は往時の701機規模が473機に減っており、部隊運用にストレスを感じさせている。給油機を高ピッチ運用するのが通常になると給油機部隊に余裕がなくなるというのが同レポートの指摘事項だ。   「このままだと航空部隊は複雑かつ分散型の作戦展開ができなくなる」とあり、「紛争時に弾力性を失った空中給油と米国の作戦構想の弱点を敵勢力が広範についてくるだろう。空中給油体制が弱点となり、米軍は侵攻の抑止・撃退に無力ぶりをさらけだしかねない」   もう一つ懸念されるのが給油機の機齢が平均52年と高くなっていることで、稼働率も低下している。新型 ボーイング KC-46ペガサス導入の遅れも状況悪化につながっている。旧型KC-10エクステンダー、KC-135ストラトタンカー両型では退役が近づいている。   ハドソン研究所では空軍含む各軍で空中給油能力の拡充は避けて通れず、機数を増やす以上の策が必要だと指摘している。今回のレポートでは最優先事項はインド太平洋

注目の機体 ロシアの新型AWACS,A-50Uはどこまで性能を向上させているのか

  ロ シアの早期警戒機A-50の量産が始まったと製造元の ベリエフ航空機会社 が発表している。   「当社はA-50U改良型長距離レーダー監視機材をロシア航空宇宙軍に引き渡した。同機は航空中軍が基地に移送した」   A-50Uとはソ連時代のA-50空中王偉警戒統制機 (AEW&C) の近代化機材で、大量生産されたIl-76の派生型としてリアナ監視レーダーシステムを搭載し、最大10機の標的を同時追尾できる能力を有する。   A-50Uの主な改良点は新型シュメル-Mレーダーで、高性能ソフトウェアハードウェアを活用すると製造元Rostecが宣伝している。   とはいえ「高性能ソフトウェアハードウェア」の性能はどうなのか。シュメル-Mは回転式レーダーでA-50Uはロシア軍内では「キノコの機体」として知られる。   A-50Uの機体寸法や形状はIl-76の原型を引き継いでいるが、製造元はシュメル-Mでは新設計部品を採用したことでレーダードームを軽量化したという。また同レーダーは空中で650km、地上なら300kmの探知が可能で、空中で40、地上の300目標を同時監視できる。   A-50Uで完全デジタルシステムを搭載し、旧型と大きく異なる。取扱いが簡単になり処理が高速化しながら操作員のエラーの余地が減った。その他機体内部の改良がある。   ロシア軍の新鋭機材の例にもれず、A-50Uもシリアに2018年まで投入されていた。実戦テストで同機は北部シリアでロシア軍を支援した。旧型A-50もシリアに2015年に投入され、ロシア空軍は両型式の性能の違いを実地体験できた。   A-50Uは機能、役割で米空軍のボーイングE-3セントリーに匹敵する存在だが、性能の違いを示す機会がない。原型のA-50では輸出仕様のA-50Iがあり、イスラエル製EL/W-2090ファルコンレーダーを搭載しインドが購入している。中国へも商談が2000年代初めにあったが、成立せず、中国はKJ-2000AEW&Cの国産開発に進んだ。   クレムリンが積極的に武器輸出を進めていることから、A-50Uの次の購入先にインドが想定されていることは十分にありうる話だろう。■   Russia's A50U Aircraft Means Business November 5, 2021   Topic: Ru