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ホワイトバットと呼ばれる機体が謎のRQ-180と関連するのか、今回米空軍がその名称と同機と思われる姿をビデオに登場させたことに注目だ。
米空軍の極秘装備「RQ-180」高高度長時間滞空(HALE)全翼機形状ステルス無人機をめぐる報道がここにきて急増している。同機らしき姿の目撃談三例に続き、カリフォーニアとネヴァダにまたがる飛行テスト空域で、さらにフィリピン上空と目撃例が出ており、同機の公式発表が近づく予感がある。
空軍公開のビデオは「今日に引き継がれる偉業、ISRと技術革新」の題で空軍の情報収集監視偵察(ISR)ミッションのこれまでの変貌を短く展望している。その終わり近くでグローバルホークが飛ぶシーンがあり、ナレーションでは「気球や複葉機の時代がホワイトバットへと変貌した」とある。この時点で短いカットでステルス全翼機のHALE無人機の姿が入る。その姿はAviation Weekが伝えたRQ-180の姿に酷似している。(ただし、RQ-180の呼称が本当に存在するかは不明であることに注意)
これはプレースホールダーとしてとりあえず登場した姿なのだろう。実際の形状を見せることはない。さらにこれまでの機体形状に符合しない。HALEが一機種だけというつもりはない。中国も同様の機体をCH-7「レインボー」の名称で開発を続けている。
とはいえ、「ホワイトバット」の名称がつくISR機材にはRQ-180以外は考えられない。繰り返し目撃が伝えられているステルス無人機と外形が一致しているが、ニックネームと運用部隊関連情報が直接つながる。
Aviation Week記事にはその後追加ソースから同機には非公式ながら「グレイトホワイトバット」や「シカラ」の名称がついているとある。シカラとは1995年公開のジム・キャリー主演映画「ジム・キャリーのエースにおまかせ!」Ace Ventura 2に登場した架空の白コウモリの名前だ。
その後、Aviation Weekはさらに空軍が第74偵察飛行隊をビールAFB(カリフォーニア)に発足させ、RQ-180運用を遠隔で実施していると伝えた。同部隊の記章には大型白色コウモリの姿あり、伝えられるRQ-180の愛称に符合する。
第74偵察飛行隊の記章には白色コウモリの姿が描かれている。ラテン語による標語に注意。「アクセス可能」の意味で深度侵入型ISR機にぴったりではないか。
そうなると、ここから何がわかるのか。公式ビデオに特別に文言、画像が挿入されて板のには驚かされる。ISR機材とともに戦場の通信、ネットワーク化に革命をもたらす同機が現存するとの確認が近づいているのだろう。
USAFがステルスHALE無人機について堂々と課tるのがいつになるか読めないが、同システムがB-21レイダーおよび敵地侵攻能力の開発に関連しているのは明らかだ。B-21の公式発表も近づく中で、同時に同機の存在についても公表されるのではないか。その場合はいつになるかは別として、いったん同機の存在が公表されれば、関連する支援インフラが完全稼働状態になるはずだ。同機が実際の作戦に投入されるのはまだ数年先かもしれない。グローバルホークの場合も同じ経緯があった。なお、グローバルホークは部分的にせよ退役が近づいている。
とはいえ、空軍は大きな断片情報を積み上げており、「ホワイトバット」の存在が次第に明らかになりつつある。背景に意図がある。同機の作戦内容が広がれば、存在を隠し通すのが困難となり、なんらかの形で情報公開が必要となるからだ。■
Secret RQ-180 "White Bat" Spy Drone Alluded To In New Air Force Video
BY TYLER ROGOWAY NOVEMBER 18, 2021
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