Stars and Stripesの記事です。多大な労力と時間を費やして完成した世界に例のない水上機技術の知見を日米で何らかの形で共有する可能性が出てきたのではないでしょうか。
米空軍特殊作戦軍団副指令エリック・ヒル少将が岩国海兵隊航空基地で新明和US-2を視察した。Nov. 9, 2021. (Jonathan Snyder/Stars and Stripes)
米空軍特殊作戦軍団副司令が岩国海兵隊航空基地を11月9日訪問し、日本の新明和US-2水陸両用機を視察した。米空軍も同様の機種を開発中だ。
「US-2水上機には空軍特殊作戦軍団が関心を寄せている」「滑走路の制約から自由になるため各種の策に取り組んでいる」とエリック・ヒル少将はStars and Stripesに同日語った。ヒル少将は海上自衛隊第31航空群のUS-2を視察した。
「南シナ海が特殊作戦部隊用の着陸地点を確保できれば大きな機会が実現する」
空軍では中国の動きに対抗する作戦構想を立てようとしており、滑走路の制約を受けず航空作戦を展開する可能性を模索している。水面が滑走路の代わりとなれば航空機の運用がどこでも可能となる。
空軍が開発中の水上機はMC-130JコマンドーIIを特殊作戦用に改造する構想だ。
MC-130Jの水上機版開発では空軍研究本部が特殊作戦軍団に協力している。
同軍団には民間企業も加わり、仮想現実技術を使い水陸両用機試作型のデジタルモデルのテストを行っていると空軍は説明。
同軍団では水陸両用型にしたスーパーハーキュリーズの試作型を2022年までに完成させたいとヒル少将は空軍協会で9月に発言していた。
「実機開発をはじめるに当たり、同盟国から知見を学び、日本の水上機を視察することにした」「学ぶものは多い」(ヒル少将)
日本のUS-2は捜索救難、空輸、敵性勢力の艦船の偵察や対潜戦に投入されている。着水時の機体損傷を回避する機構の開発に8年を費やした。また巡航速度が低いこともあり、最大9フィートの波高での離着水が可能というのが新明和工業の説明だ。
「自力で開発調達するのか、既成機を調達するのか、方向性を語るのは時期尚早」「あるいは双方を組み合わせるかもしれない」(ヒル少将)
広大な太平洋で迅速な戦闘展開を旨とする方針では滑走路の制約から解放されることの意味は大きい。前方作戦区域で分散した各地で機体を発進、回収、整備することを同盟国や他軍の協力で実施することが狙いだ。
「当地での同盟関係には強固なものがある。軍組織間での協力姿勢も強く、この地域の各種問題に日米で共同して取り組んでいる。この強い協力関係から広大な海洋面での防衛、作戦実行を確実に行う各種能力を実現していく弾みが生まれると思う」とヒル少将は語った。■
Air Force special operations general visits Japan to gain insight on seaplanes
BY JONATHAN SNYDER• STARS AND STRIPES • NOVEMBER 10, 2021
どうせアメ公なら…技術を(日米協力の基で無償で)よこせ…でおわるんだろうな。
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